赤牛岳と雲ノ平 二百名山 180座目
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- GPS
- 25:13
- 距離
- 65.0km
- 登り
- 4,326m
- 下り
- 4,318m
コースタイム
- 山行
- 15:57
- 休憩
- 1:11
- 合計
- 17:08
- 山行
- 7:29
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 7:59
天候 | 初日 晴れ稜線風キツし 二日目 稜線上は霧雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
北アルプスの山々で登山口から一番遠い赤牛岳 長丁場と共に獲得標高差約4000mを歩ける気力・体力が必要 赤牛岳まで歩く気力・体力のある方にとっての技術的難易度は高くはない 赤牛岳への稜線上は風を遮るものがないので要覚悟 新穂高温泉〜小池新道入口 左俣林道 実は今回の登山で一番怖かった区間 クマの気配(猛烈な獣臭と笹藪をかきわける音)を感じた 小池新道入口〜弓折乗越 沢からカール地形をトラバースしながら鏡平へ向けて高度をぐんぐんと上げる 鏡平付近から見える槍穂の稜線が美しい 鏡平山荘を越えると弓折中段まで尾根を一気に登り、最後はトラバースするように弓折乗越へ 弓折乗越〜双六小屋 稜線歩き 弓折乗越を越えると左手に双六岳がどぉ〜んと姿を現す 多少のアップダウンを繰り返しながら双六小屋へ 双六小屋〜三俣山荘 双六小屋から一気に急坂を登り、双六岳巻道分岐へ 双六岳巻道分岐からアップダウンの激しい巻道を進む 三俣山荘〜黒部川水源地標〜岩苔乗越 三俣山荘から黒部川水源地標へ一旦標高をさげ、黒部川水源地標から岩苔乗越へ急坂で黒部川沿いを進み岩苔乗越からは吊り尾根をジグザグ急坂を登りワリモ北分岐へ 岩苔乗越〜水晶岳〜赤牛岳 赤牛岳まで長い稜線歩き 風を遮るモノがなく撤退時は長く難しいので強風時は要覚悟 水晶岳のアップダウンが核心部だが、極端に切れ立った箇所もなく、スタンツをキチンと確認して歩けば問題はない 温泉沢ノ頭を越すと踏み跡が薄くはなる。稜線上は丸く穏やかで迷いやすい条件ではあるが、見通しが極めてよく濃霧時でなければ然程難易度は高くない 岩苔乗越〜祖父岳〜雲ノ平 岩苔乗越から祖父岳へ緩やかに登る 祖父岳山頂は広場になっており、足元に張られたロープが登山道を示している 祖父岳からガレ場を一気におり祖父岳分岐からは殆ど区間が木道歩き 祖父岳山頂から雲ノ平小屋がすぐ傍に見えたので30分もあれば余裕で着くだろうと思っていたが、思いのほか遠回りして歩くこととなり小一時間かかった 祖父岳分岐〜黒部川水源地標 祖父岳をトラバースしながらカール状のガレ場を下る カール地形の淵の段丘から一気に黒部川へ向けて段差の大きい足元の悪い急坂を一気にくだる この急坂が今回の登山全体で一番の悪路 |
その他周辺情報 | ひがくの湯 800円 登山者向けのサービスが整っており下記のモノを支給してくれる ・汚れた服入れのビニール袋 ・新しいマスク ・歯ブラシ、モンダミン |
写真
感想
北アルプス最深部 赤牛岳
過去何度か登るチャンスが有るにはあったが、なかなか脚が向かなかった
赤牛岳へ行こうと水晶小屋へ電話をしたら
「9月末で小屋を閉めました」
とのコト
ホームページをよくよく見るとその旨記載があった…
悲しぃ〜
というコトで、代案として少し距離はあるが今まで歩いたことない雲ノ平山荘宿泊を選択
0:30新穂高温泉無料駐車場に到着
身支度を整え午前1時前そのまま出発 新穂高登山指導センターにて入山届提出
意外だったのはこの時間でも槍ヶ岳方面へ出発する人がいたこと
左俣林道
クマ注意の看板とクマよけの一斗缶ドラムが設置されている
クマには出くわしたくない…
熊鈴を大きく鳴らしながらヘッドライトを頼りに進む
道の先方にいるクマをも見たくもないので、なるべく足元だけを見て進むことにする
わさび平小屋手前のヘリポート付近で猛烈な獣臭と同時に草むらがガサゴソと音がした
ク…クマだ
前だけ向いて、速足で通過
一時間半歩いて小池新道入口
小池新道入口にはな…なんと原付がデポしてあった
な…なにぃ〜 ここまで原付で来れるのか??
いや林道入口には車両の通行禁止と書いてある
車両とは何ぞや…
いや待てよ林道は都道府県公安委員会設置の道路標識ではないから反則切符は切られないよな?
原付はさすがにマズな?
自転車ならいいのか?
いやダメなハズだ…
バレたら信用を無くすよな…
独り禅問答しながら暗闇のクマの恐怖を紛らわせながら歩く
2時40分すぎ、下山の女性とすれ違った 少々驚いた
その直後、テンが居た、人の気配も気にせず何か食べている
シシウドヶ原手前では後ろからきた若者に追い越される
先行してくれる人がクマ払いしてくれると思うとホッとした
シシウドヶ原を過ぎて右後ろを振り返ると小池新道入口からポツんポツんと後続者のヘッドライトが明かりが見えた
鏡平山荘は室内の照明が灯され、人の動く気配を感じた
鏡平山荘から弓折への尾根を登り始めると槍ヶ岳北鎌尾根の空が白みだしてきた
刻々と稜線の色が変わる
とても美しい
弓折乗越にはテントが一張…
弓折乗越を越えると目の前に双六岳が聳え、その奥には水晶岳が徐々に姿を現す
後ろを振り返ると屏風のように笠ヶ岳へ稜線が続く
花見平の先で雷鳥さんが登山道で餌をついばみながら歩いている
僕は先に行きたいのだが、人の気配など全く気にもせずマイペースでノンビリ歩く
くろゆりベンチを過ぎると奥に双六小屋が見えてくる
双六小屋で何か暖かいものを食べたいと思ったが、食事の提供は8時から
カップラーメンも無いとのコト…
手持ちのパンを食べて先へ進む
三俣山荘へは双六岳巻道を選択
双六小屋から一気に急坂を登り巻道へ進む
双六巻道アップダウンが激しくおそらく日本一の巻道感のない巻道だ
谷側への崩落個所を通過 ここが今回の登山で一番の危険個所
猛烈な睡魔が襲ってきたので登山道脇でホンの1・2分仮眠
三俣山荘へは8時すぎに到着
ここも食堂は8:30から営業というコトで食堂の食事にはありつけず
幸いにして売店でカップヌードル500円也を購入して食べてエネルギーチャージ
三俣山荘から一旦、黒部川水源地標へぐっと下りそこから岩苔乗越そしてワリモ北分岐へきっちり登り返す
ワリモ北分岐から赤牛岳へはアップダウンのある稜線歩き
吹き抜ける風が強く冷たい ジャケットを着用する
即、天気予報を確認したら予報では風速8mとのコトだが、瞬間的には10m以上の風が吹き付ける
軽量化のためにバーナー、テルモスを持ってこなかったこと少し後悔
水晶岳山頂から赤牛岳を一望
なん〜だ近いじゃないか?と思った俺はまだ甘ちゃんだった
事前に聞いていた通り水晶岳からガレ場の急坂を一気に下る
これが帰りは一番の難所となる
そしてここから広くなだらかな稜線歩きが続くと思いきや、案外微妙なアップダウンが多く微妙に時間がかかった
左手に薬師岳・右手に野口五郎から烏帽子岳へそして後立山の山々の大パノラマが展開 とても美しい
温泉沢ノ頭から先は踏み跡が薄い場所もあるが、稜線上は丸く幅広く見失っても即危険な感じはない
赤牛岳山頂へは山頂を半周トラバースするようにして登頂
よく歩きました💦
赤牛岳山頂からの眺めは絶品
北アルプスの主な山々を殆ど眺めることができるのではないだろうか?普段はなかなか拝めない山々の稜線もじっくりと眺めることができた
黒部湖の湖面にはボートが走っているが見える
赤牛岳から岩苔乗越まで歩いてきた道を折り返す
右手には今から泊まる雲ノ平小屋が見える
温泉沢ノ頭を過ぎるとガスが湧いてきて視界が悪くなってきた
水晶岳が近づいてきているのだが姿を現さない
ガスガスのなか水晶岳の急坂を登り返し、一気に水晶小屋、そして岩苔乗越へ
岩苔乗越の岩陰で風を避けて小休止
最後のエネルギーチャージ、雲ノ平小屋まで一気に進む
祖父岳までサクッと登り雲ノ平小屋へ
祖父岳から雲の平小屋が目の前に見えてたのですぐに着くだろう思ったのだが小一時間かかってしまい最後はヘッドライトを灯して歩くこととなった
二日目
朝食を食べて6時すぎゆっくり出発
霧雨でガスガスだが、せっかくの雲ノ平なのでアルプス庭園へ立ち寄ってみる
アルプス庭園(祖母岳)に来てみたがガスガスで眺望はゼロ 特に標識もない
こりゃダメだと、そのまま折り返し新穂高温泉を目指す
下山時は鏡平までずっと霧雨
三俣蓮華・双六岳経由で下山するつもりだったが、ガスガスで眺望が無いので巻道経由で一気に下山
途中双六小屋で小雨のなかカレー1300円也を食べてエネルギーチャージ
シシウドヶ原付近から雲底を抜けたが、この日は穂高岳・笠ヶ岳稜線を眺めることはできなかった
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