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Yamareco

記録ID: 477553
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無雪期ピークハント/縦走
甲信越

荒沢岳

2014年07月12日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
08:47
距離
9.2km
登り
1,327m
下り
1,327m

コースタイム

荒沢岳登山口 0655-0724
前山 0812-46(テント泊装備をデポ、感想参照)
前下 0930-38
前 1034-47
高度計読み1730 1135-46
稜線 1204
荒沢岳 1220-47
稜線下り口 1307
残雪に下りる 1320-28
前 1342-53
Co.1150 1514-23
前山 1535-45
荒沢岳登山口 1611
天候 晴れ(朝方のみ曇り)
過去天気図(気象庁) 2014年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
伝之助小屋はす向かいの登山口に駐車。10台位。
トイレはあるが車中泊禁止の掲示あり。
コース状況/
危険箇所等
下部は広めに刈り払われ歩きやすい。
前瑤隆箴譴蓮▲サリ、ハシゴは整備されているが、湿った場所、
狭いトラバースなどもあり、なかなか手ごわい。
上部は一本道で問題なし。

ツルアリドオシ
刈り払いは行き届いています
刈り払いは行き届いています
ガスはとれるだろうが、湿度が高く
汗を絞られそう
ガスはとれるだろうが、湿度が高く
汗を絞られそう
ツクバネソウ、標高1200m台に多数
ツクバネソウ、標高1200m台に多数
ヨツバヒヨドリ
前瑤隆箴譴近づく
前瑤隆箴譴近づく
アザミ。詳細な分類は?
アザミ。詳細な分類は?
イワオトギリ
コメツツジ
前瑤料鞍召鮟えて。この後いったん下ってトラバース
1
前瑤料鞍召鮟えて。この後いったん下ってトラバース
越後駒見えてきました
1
越後駒見えてきました
オオバギボウシ
奥只見湖
前凜圈璽より山頂方面
2
前凜圈璽より山頂方面
前凜圈璽より越後駒方面
1
前凜圈璽より越後駒方面
ヤマツツジ
前上より。右奥の三角形は未丈ヶ岳?
前上より。右奥の三角形は未丈ヶ岳?
2度ほど引き返そうかと思ったが、
あと1ピッチほど。
2度ほど引き返そうかと思ったが、
あと1ピッチほど。
ハクサンシャクナゲ
ハクサンシャクナゲ
ゴゼンタチバナ
ついに稜線に立つ。左燧に右が平ヶ岳
1
ついに稜線に立つ。左燧に右が平ヶ岳
ニッコウキスゲ
矮性のウラジロヨウラク
矮性のウラジロヨウラク
やっと山頂に着いた。暑かった
3
やっと山頂に着いた。暑かった
中ノ岳と越後駒
今日歩くはずだった稜線。その向こうに奥利根の山
今日歩くはずだった稜線。その向こうに奥利根の山
奥に八海山
兎岳・丹後山方面
兎岳・丹後山方面
奥利根方面
景鶴山?至仏山?
景鶴山?至仏山?
会津駒とか帝釈山あたり
会津駒とか帝釈山あたり
ハクサンシャクナゲ
ハクサンシャクナゲ
ウサギギク
キバナシャクナゲ
キバナシャクナゲ
クモマニガナとシロバナニガナだと思います
クモマニガナとシロバナニガナだと思います
エンレイソウ
シラネアオイ
オオバキスミレ? ナエバキスミレ?
オオバキスミレ? ナエバキスミレ?
オンタデ? 蝶は全くわかりません
オンタデ? 蝶は全くわかりません
ヤマツツジ
前凜圈璽より山頂に別れ
2
前凜圈璽より山頂に別れ
ハクサンシャジン?
ハクサンシャジン?
シモツケソウ

感想

陽の水テン場で幕営→中ノ岳→越後駒へ回る予定だった。
が、寝不足もあり、往路の高速車中で体調が悪いのを感じる。
ついに居眠り運転寸前となり、塩沢石打SAで20分ほど仮眠。
滅多にこのようなことはないのだが、...。
地震に伴う津波注意報の報道ばかりで最新の天気予報が聞けないが、
暑くなるのだろう。
風は強そうだから、平地の気温が30℃程度ならなんとかなるとの希望的観測で
予定を強行したが、ちと心配。2000m級の山で重荷、平地の気温が35℃近い場合、
下りでもひどい目にあったことがある。
そんなこんなで、意気上がらない状況でシルバーラインの長いトンネルを抜け、
伝之助小屋はす向かいの登山口へ。トイレあり、車中泊禁止の掲示あり。
曇り模様の下、良く刈られた登山道を登っていく。
思ったより時間もかからず前山に着いたが、体調はやはり良くはない。

前方荒沢岳方面はガスがかかっている。このガスはとれるだろうが、湿度が高く
汗を絞られそうである。15分ほど思い悩んだ末、結局、泊装備をここに残し、
サブザックで荒沢岳往復に切り替えることにした。
荷物を再編成し、55lザックは最初、ヤマカガシが日向ぼっこしていた切り株においたが、
思い直して、クマに持っていかれないように立木に背負わせる形に固定した。

身軽になって、いくつかのピークを越えて少しづつ高度を上げていくと、
日が差しはじめ、次第にトンボが多くなり、うるさかった蚊は少なくなる。
ガスも次第に消え、左手には西本城沢方面、右手は越後駒が見える、
花は、前山近辺のツルアリドオシ、ツクバネソウに代わって、
ヤマツツジ、コメツツジ、イワオトギリ、カラマツソウ等が出てきたが
格別見事というほどではない。
前瑤料鞍症分は梯子とクサリで、一度尾根上の小ピークに出たあと、
少し下ってトラバースするが、その途中に湿気の多い場所があり、
オオバギボウシ、クモマニガナ、シロバナニガナ等が咲いていた。
その後もなお湿っていやな感じのトラバースが続き、なかなか手ごわいと感じた。
トラバースを終えると急傾斜を鎖で登って前瑤離圈璽に達する。
荷物をこれだけ軽くしているのに、ここまで、予定した時間と同じだけかかっているし、
水の消費量も多い。
八海山や越後駒の時の経験から、山と高原地図の「越後三山」のコースタイムは甘いと感じ、
予定を組んだが、そうはいかなかった。そういえば平ヶ岳はさして甘くなかった。
何よりも、暑すぎるし体調が良くない。その後、高度計読みの1600と1640の二回、
引き返すと一旦決めて、高度の記録までしたのち、思い直してまた登山続行とした。
風が少し出てきたのと、先ほどの湿ったトラバースの所で水が補給できそうだったと
いうのが、続行できた理由である。
12時過ぎに稜線。1220荒沢岳山頂着で、やはりテント泊装備での所要予定時間と
ほぼ同じ。前山で逡巡していた時に抜かれた方に山頂直下ですれ違ったのを最後に
みな下山してい、独り占めとなったが、羽虫が多くて落ち着かなかった。
しかし、暑い思いをした代償の展望は素晴らしく、見えない山はなかったと
思われるほど。中ノ岳から越後駒へ連なる稜線が素晴らしい...というか、やっぱり
心残りであるが、この山頂すら断念しかかったことを考えると、結局は納得するしかない。

下りにかかって30分ほどして、尾根の東側下に残雪を見つける、運よく北側を
回り込んで下りることができた。
これが実にうれしい。水は出ていなかったが、日本アルプスの雪渓と違い、雪を素手で
水筒に詰めることができ、しばらくの間はシャーベット状の平均温度氷点下の水が飲める。
のぼせはじめている頭を冷やすのにそのまま食べようが、浴びようが好きなようにできる。
6月の鳥甲山でも同様に残雪に救われたことがある。
おまけに、ここでは、登山道にはなかった、シラネアオイとオオバ(ナエバ)キスミレ、
エンレイソウを見ることができた。
元気を少し取り戻して前瑤隆箴譴魏爾襦B腓い荷物ではここは下りたくないと思った。
岩場を下ったあと、しばらくすると、やはり暑さにやられて半ば朦朧となる。高度計の
下がるのを楽しみにして進む..といいたいが、往路では気にならなかった微妙なアップダウンが効いた。
前山のザックデポ地点では、朝と同じ(かと思われる)ヤマカガシにまた会った他は、
パッと見異常はなかった。
が、アリがザックの中に巣を引越し始めていて、推定200匹ほどのアリの他に
20体ほどのサナギまで運び込まれていたのには、まいった。
成虫はともかくサナギは払い落として荷物を造り、30分かけて登山口に帰着。
翌日の天気予報は悪いほうに変わったようだ。そういえば絹積雲が出ていた。

振り返ると、越後駒(枝折峠)、平ヶ岳とこの荒沢岳は、登山口と山頂間近が
登りらしい登りで、途中に小さなアップダウンがあるという面では似ている。
越後駒はそのスケールが小さい上に下半分がカットされ、平ヶ岳は長大で、
この山は途中に岩場が入るという点で味付けがそれぞれ違っているが。

何はともあれ、まずは荒沢岳だけでも山頂を踏み、無事に下山できた。
体調悪く、気温が高すぎた今回はそれでよしとしなければならないだろう。

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