北岳・間ノ岳・農鳥岳・塩見岳・烏帽子岳・悪沢岳
- GPS
- 103:15
- 距離
- 67.1km
- 登り
- 6,340m
- 下り
- 7,354m
コースタイム
5:30奈良田-7:00広河原-9:30二俣-11:50小太郎尾根分岐(昼食休憩40分)-13:50北岳肩ノ小屋
(行動時間:6時間50分 休憩含む)
■9/21(月) 2日目
6:25北岳肩ノ小屋-7:05北岳山頂-8:20北岳山荘(休憩30分)-9:40中白根山(昼食休憩50分)-11:30間ノ岳-12:25農鳥小屋(休憩・テント設営45分)-14:05農鳥岳(休憩25分)-15:25農鳥小屋
(行動時間:9時間 休憩含む)
■9/22(火) 3日目
4:05農鳥小屋-6:20熊ノ平小屋(休憩10分)-8:25北荒川岳-(昼食休憩30分)-10:55塩見岳東峰-11:50塩見小屋(休憩25分)-13:45本谷山-14:45三伏峠小屋
(行動時間:10時間40分 休憩含む)
■9/23(水) 4日目
4:00三伏峠小屋-4:10水場(朝食休憩30分)-5:20烏帽子岳(休憩10分)-6:40小河内岳-8:15板谷岳(昼食休憩15分)-9:00高山裏非難小屋-9:15水場-9:35高山裏非難小屋-12:10荒川前岳-12:20荒川中岳-12:25中岳非難小屋(休憩5分)-13:50荒川岳[悪沢岳](休憩10分)-14:20丸山-14:50千枚岳-15:15千枚小屋
(行動時間:11時間15分 休憩含む)
■9/24(木) 5日目
5:00千枚小屋テン場-6:20マンノー沢頭[万斧沢ノ頭]-6:50ロボット雨量計跡-8:00二軒小屋ロッジ(休憩20分)-10:10伝付峠(昼食休憩30分)-11:55東京電力管理小屋(休憩10分)-12:55大滝-13:30伝付峠入口
(行動時間:8時間30分 休憩含む)
天候 | 9/20(日) 晴れ 9/21(月) 晴れ 9/22(火) 曇り 9/23(水) 晴れのち曇り 9/24(木) 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年09月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
<コース状況> ・広河原〜北岳〜農鳥小屋までは特に問題になる箇所はない ・農鳥小屋から熊の平小屋へのトラバースルートは、早朝ガス状態ではルートファインディングがしにくい。特にいったん下った後に登り始める箇所で迷いやすい。 ・その他はマップの危マークのとおり ・伝付峠から新倉(田代入口)への下山道で、保利沢小屋〜伝付峠入口間は桟道が数本崩落しており「上級者のみ」との記述があるが、特に問題なく歩けた。ただし、崩落が進むと通行困難になる個所が出てくる恐れあり。(直前の確認必要) ・伝付峠入口付近は、砂防ダムの工事をしており、田代バス亭までは工事用の林道(舗装あり)を歩く。狭い道をダンプが通過するため注意が必要。 |
写真
感想
シルバーウィークという絶好の登山シーズンに生まれた貴重な連休。
これはアルプスを長期縦走しろと言っているようなもの。
今年は、所属サークルで北ア2泊3日はやっていたのと
南をもう少し歩いてみたい、というわけで南ア北部縦走
を計画。
マイカーを奈良田に停めて、広河原までバス移動。
北岳〜間ノ岳〜農鳥、というルートをまず計画。
通常はここから奈良田温泉の方に下山するんでしょうが
さらに塩見〜悪沢とつなぎ、伝付峠を越えて奈良田に
戻るルートを考えてみました。
これだけのルートだと、普通の健脚の人で5泊6日。
のんびりじっくり歩くなら6泊でもいいかなという
感じのコースだと思います。
(実際には4泊5日だったため足が崩壊)
まず、奈良田から広河原までのバス移動で、いきなり
バスが故障するというアクシデントでタイムロス。
ちょっと焦りましたが、初日はコースタイム設定に
余裕があったため問題なく北岳肩ノ小屋に到着しました。
草すべりにも興味がありましたが、今回は二俣から
右俣コースをとりました。
とにかく初日(9/20日曜)は天気がよく、北岳付近も
まだ紅葉には少し早かったですが、色づき始めていて
気持のよい山歩きになりました。
当然稜線からは360度パノラマです。
泊まりは肩ノ小屋のテン場でしたが、せっかくの
天気なので初日にいったん北岳に登頂しておきました。
水場がけっこう大変な場所にあり、しかも年寄りの
ションベ○がごとくちょろちょろなので、水場渋滞
が発生していました。
北岳から間ノ岳は、距離も近く危険個所もないので
気持ち的には楽ですね。
間ノ岳から農取小屋への下山ルートはガレていて
落石したらちょっと怖いなという感じですか。
農鳥小屋は、名物のオヤジがいますね。
実はこの農鳥小屋までは、所属サークルのメンバーと
いっしょのルートで歩いていました。
メンバーの女性が臨時で小屋のバイトをさせられたり
なかなか他では経験できないことが起こる小屋ですね。
ここも水場までの往復はそれなりに大変ですが、
肩ノ小屋に比べると道が整備もされていて、水の流量
も豊富なので、体を洗ったりしているツワモノもいます。
マップに公布の夜景が見えると書いてありますが
本当にきれいに見えます。
私はこの2日目に登った、西農鳥、農鳥からの眺めが
実は今回の山行のなかで一番感動した景色だったような
気がします。
360度の大パノラマ、西からは大きなガスの塊が少しずつ
山を覆ってきている景色を、一人コーヒーを飲みながら
眺めているとなんだかこみあげてくるものがありました。
完全単独行であれば、2日目のスタートをもう少し早めて
この日のうちにトラバースルートを通って、熊の平小屋
まで到達しておくと、後行程が少しでも楽だっただろう
と思います。
3日目は、農鳥小屋から熊の平小屋までのトラバースルート
を4時出発の暗闇&ガス状態の中歩きました。
ルートファインディングにてこずり、今回の行程中、最も
やばいなと思ったのがここです。
普通に日が昇ってから歩けばなんのことはないコースの
はずです。
3日目に三伏峠小屋まで行こうとしたため、少し無理を
しました。
トラバースルートの方から見上げた間ノ岳と農鳥の
モルゲンロートが、今回の行程では最もきれいでした。
ちょうどいい感じにガスがかかっていたというのも
あるかもしれません。
熊ノ平から塩見岳までは、気楽な稜線ルートにみえますが
北荒川岳への登りで少し道が荒れていました。
湿っていると滑りやすく歩きにくいと思います。
塩見西峰からの下りは、マップに危険まーくもあり
たしかに切り立って落石が起きそうな箇所ですが
気分的には、北俣岳分岐までのガレの縁歩きの方が
緊張感がありましたね。
上り下りが逆だと感想も逆になるかもしれませんが…
塩見小屋から三伏峠小屋までは本当にうってかわって
樹林帯をのんびり歩く感じです。
ただ、疲れた体にはこの微妙なアップダウンがつらい。
(想定では下るだけと思っているのでなおさら)
三伏から烏帽子への登りルートは、多少すべりますが
特に問題なし。烏帽子からの富士山のモルゲンロートも
相当なものでしたね。
ここから、小河内岳、大日影山、板屋岳を経由して
高山裏非難小屋までですが、特にハイマツが雨露で
ぬれていて、晴れていても雨具を着ていないと
服が相当濡れます。
このあたり、歩き始めの時点で判断しておくとよいかと
思いました。
高山裏非難小屋から荒川前岳までの登りが
本行程中もっともきつい登りに感じました。
体力の消耗具合にもよるのでしょうが。
荒川岳(悪沢岳)を3日目:9/22(水)に登ってしまい
ガスでまったく何も見えませんでしたが、次の日は
360度の眺望だったようです。残念!
その代わり次の日の朝、千枚小屋から眺めた
富士山は最高でしたね。
二軒小屋までの下りは勾配もきつく、ここまでに
足を疲労しすぎていると相当辛いです。
私がまさにそれでした。
二軒小屋ロッジは、おしゃれな感じで、食事も
がっつり食べれそうなので、ここで一泊して
のんびりしていくというのも良いでしょうね。
(当初はその予定でしたが短縮して一気に通過)
今回の心残りは、塩見、悪沢あたりの山のバッジを
ひとつもゲットできなかったこと。
千枚小屋、二軒小屋ロッジにはありませんでした。
塩見小屋や中岳非難小屋にはあるようです。
一見するとなさそうですが…
今回の山行の教訓としては、テント担いでの3泊以上の
縦走では、行動時間は8時間以内に抑える、ということ
でしょうか。
2泊までであれば、長時間行動でも足が持ちますが
それ以上はきついです。
以上
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する