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Yamareco

記録ID: 481300
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜

八峰キレット踏破 (八方〜唐松岳〜五竜岳〜鹿島槍ヶ岳〜爺ヶ岳〜扇沢)

2014年07月19日(土) ~ 2014年07月21日(月)
 - 拍手
YAMA555 その他2人
体力度
8
2~3泊以上が適当
GPS
49:47
距離
30.1km
登り
2,910m
下り
3,390m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目:5時間35分
八方第3駐車場5:30〜5:40ゴンドラ〜6:30リフト終点
登山開始6:50〜八方池7:35〜9:15唐松岳頂上山荘9:30〜9:45唐松岳〜10:00唐松岳頂上山荘〜12:25五竜山荘

2日目:10時間15分
4:30起床〜五竜山荘5:25〜6:25五竜岳6:35〜9:20八峰キレット小屋(昼食)9:45〜吊尾根分岐〜11:10鹿島槍北峰〜11:23吊尾根分岐〜11:50鹿島槍南峰〜12:30布引山〜13:05冷池キャンプ〜13:12冷池山荘13:30〜14:55爺ヶ岳南峰〜15:40種池山荘

3日目:
爺ヶ岳ピストン1時間40分
3:40種池山荘〜4:25爺ヶ岳南峰4:50〜5:20種池山荘
下山2時間5分
下山開始6:20〜7:40ケルン〜8:25柏原新道登山口
8:30タクシーで八方第3駐車場9:10
天候 1日目:雨&ガス テン場16時以降天候回復
2日目:早朝まで雷雨 出発時晴れ、五竜から先ほぼガスの中
3日目:快晴
過去天気図(気象庁) 2014年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
タクシー 自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
地元から高速で長野ICから下道。3時間半で到着。
八方第3駐車場に駐車(無料です)トイレあります。
八方アルペンライン(ゴンドラ・リフト・リフト)1550円

下山後
種池山荘でタクシー(アルプス交通)を予約してもらい下山。柏原新道を降りた駐車場で待っていてくれました。途中ケルンで30分ほど早くつきそうなので携帯で連絡取りました。
ここから八方第3駐車場まで11,000円で戻りました。
コース状況/
危険箇所等
●八方〜唐松岳
ほとんど歩きやすく舗装されています。
雪渓2か所あり、ステップ切られていてアイゼン装着せず。
多数高山植物あり、花満開。

唐松岳頂上山荘から唐松岳へ向かう途中の砂礫帯にコマクサ群生しています。
山頂からは展望なかったため状況は分からず。
ライチョウ1羽に会いました。

◎唐松岳頂上山荘
中で休憩する場合は料金が発生します。
山バッチ多数種類あり。

●唐松岳〜五竜山荘
唐松からすぐにある牛首は鎖場です。ホールドスタンスしっかりしていますが、一部グラつく箇所ありました。慎重に下れば問題ないかと思われますが、強風時には注意です。

◎五竜山荘
テント場は山荘近く。スペースは限られています。結構風が抜けるの天気が悪い時には飛ばされないように注意。今回は強風雷雨でポールが一部曲がりました。石多数あるためペグは必要なし。トイレが小屋の一番奥にあるためちょっと遠い。
入口右側に蛇口式水場あり。1L100円です。

●五竜山荘〜五竜岳
岩稜帯に道がついています。鎖場の急坂数か所あり。
山頂からの展望は360度。

●五竜岳〜キレット小屋〜鹿島槍ヶ岳
G4、G5と急な鎖場とザレ場です。ホールドスタンスしっかりしていますが、一部グラつく箇所ありました。コルからも手を使うような岩場は多数ありますが、それほど心配な箇所はありません。基本鎖がついてます。
キレット小屋手前の鎖場は若干濡れていて滑りやすかったです。
キレット小屋過ぎてすぐに核心部です。鎖・梯子・細いトラバース道が何連か続きます。鎖につかまっていれば落ちることはないでしょう。大キレット核心部よりも安心です(むしろ涸沢岳のが緊張するか)
その後は北峰まで息も切らせぬ急坂が待っています。途中から見える北壁は圧倒されますね。
鹿島槍ヶ岳北峰、南峰ともに360度展望あり。

●鹿島槍ヶ岳〜冷池山荘
布引山まで緩やかな下りです。特に危険な箇所はありません。

◎冷池山荘
テントスペースは山荘から10分ほど登山道を登ったところです。展望は最高ですが、トイレがないので小屋まで歩くのが厳しそうで使いませんでした。

●冷池山荘〜爺ヶ岳〜種池山荘
樹林帯を抜けると爺ヶ岳まではハイマツと砂礫帯です。急な斜面ではありませんが300mは登るので、今までの行程から足が重かったです。中峰への踏み後がわかれていましたが、案内板はありません。今回はガスっていたため登りませんでした。山頂からは360度展望あり。槍ヶ岳も近く見えます。
爺ヶ岳南峰は種池山荘から1時間かからないのでご来光にもってこいです。

◎種池山荘
テン場は小屋から130歩と近くです。1人600円。あまり石がないのでペグ必要ですが、樹林帯で風がないのであえてつけなくてもよいでしょうか。受付すると札をもらえます。夕方その札を回収しにきます。水は売店で購入します。1L150円。生ビール900円。

●柏原新道
それほど急な道ではありませんが、岩、石の上を歩く道です。
かなり湿っているので滑り易く、下りで使うときには転倒注意。ダブルストックがあると便利です。途中数箇所、駅見岬、水平道、石畳・・・などの看板ありました。
ケルンあたりで電話通じました。

●温泉&食事
ぽかぽかランド美麻にて10:00から日帰り入浴。600円なり。
お土産販売とレストランもあります。
無料貴重品ロッカー、シャンプー、ボディーシャンプー、ドライヤーあり。
露天風呂、サウナ、打たせ湯など多彩です。
http://miasa-pokapokaland.com/
八方第3駐車場
トイレあります。ゴンドラまで10分程度歩きます。
八方第3駐車場
トイレあります。ゴンドラまで10分程度歩きます。
ゴンドラリフト乗るとき15キロ越えると別料金発生。はかりがあります。
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ゴンドラリフト乗るとき15キロ越えると別料金発生。はかりがあります。
ゴンドラでガスの中へ突入。
ゴンドラでガスの中へ突入。
リフト場は視界が開けてました。
リフト場は視界が開けてました。
白馬の頭のほうはガスの中。
白馬の頭のほうはガスの中。
リフト乗り換え場所。キスゲが満開。
リフト乗り換え場所。キスゲが満開。
唐松五竜方面が見えます。
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唐松五竜方面が見えます。
おー雲海の上に槍が!
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おー雲海の上に槍が!
雨飾〜焼山〜火打〜妙高と峰々が連なっていました。
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雨飾〜焼山〜火打〜妙高と峰々が連なっていました。
ウツボグサ?
ニッコウキスゲ
八方ケルンに到着。この頃から本格的に雨が降り始めてきた。
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八方ケルンに到着。この頃から本格的に雨が降り始めてきた。
八方池もこの状態。また天気が良いときに来ようと決意。
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八方池もこの状態。また天気が良いときに来ようと決意。
四阿と浅間でしょうか。
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四阿と浅間でしょうか。
八方尾根は2回雪渓あり。アイゼンは使わず。
八方尾根は2回雪渓あり。アイゼンは使わず。
唐松小屋へもうすぐのところで黒百合が咲いてます。
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唐松小屋へもうすぐのところで黒百合が咲いてます。
ガスの中、唐松岳頂上山荘へ到着。
ガスの中、唐松岳頂上山荘へ到着。
まずはこちらでバッチをゲット。
まずはこちらでバッチをゲット。
ついでに雨の中ですが唐松山頂を踏みます。
ついでに雨の中ですが唐松山頂を踏みます。
山荘近くの砂礫帯にはコマクサ。
可憐です。
山荘近くの砂礫帯にはコマクサ。
可憐です。
雨が降ってますがとりあえず五竜山荘までは行こうと。すぐに牛首に突入。
雨が降ってますがとりあえず五竜山荘までは行こうと。すぐに牛首に突入。
牛首は岩陵帯で雨もあるし慎重に。
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牛首は岩陵帯で雨もあるし慎重に。
鎖はしっかりありますので。
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鎖はしっかりありますので。
一緒に歩いたメンバーの姿。
一緒に歩いたメンバーの姿。
まだまだ気が抜けないです。
まだまだ気が抜けないです。
こんな表示板があるのでよくよく注意。
こんな表示板があるのでよくよく注意。
牛首を終えてしばらくはこんな下り。
牛首を終えてしばらくはこんな下り。
数パーティー歩いています。
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数パーティー歩いています。
たまに少しガスが切れるとこんな雪渓が眼下にありました。
たまに少しガスが切れるとこんな雪渓が眼下にありました。
唐松から五竜の間は花の宝庫。
唐松から五竜の間は花の宝庫。
ゴゼンタチバナ
ガスの中五竜山荘に到着。
ガスの中五竜山荘に到着。
山荘右側に水場あり。
山荘右側に水場あり。
これが見たかった!カッコよすぎです。
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これが見たかった!カッコよすぎです。
テン場一番上を確保。
テン場一番上を確保。
水場1L100円です。五竜山荘では水4L、ビール2本を購入。もちろんバッチも。
水場1L100円です。五竜山荘では水4L、ビール2本を購入。もちろんバッチも。
イワツメクサ。
ビール飲んで少々昼寝をして起きたら晴れてきたので、サンダルで遠見の分岐まできました。
唐松が見えた!
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ビール飲んで少々昼寝をして起きたら晴れてきたので、サンダルで遠見の分岐まできました。
唐松が見えた!
そして分岐から五竜山荘と五竜岳。
ごっついですね。
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そして分岐から五竜山荘と五竜岳。
ごっついですね。
2日目五竜への登り途中。岩陵っぽいところも数箇所あり。
2日目五竜への登り途中。岩陵っぽいところも数箇所あり。
途中で次に登る鹿島槍が見えた。
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途中で次に登る鹿島槍が見えた。
五竜ひと段落到着。青空が広がります。
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五竜ひと段落到着。青空が広がります。
剱岳が見えます。
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剱岳が見えます。
正面のピークが五竜山頂。奥が剱岳。
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正面のピークが五竜山頂。奥が剱岳。
五竜山頂に着きました。少ししらんできましたが展望抜群。
五竜山頂に着きました。少ししらんできましたが展望抜群。
まずは1座。昨年歩いた稜線を眺めます。
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まずは1座。昨年歩いた稜線を眺めます。
まだまだ残雪あります。
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まだまだ残雪あります。
鹿島槍に向けて頑張るぞ
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鹿島槍に向けて頑張るぞ
核心部の八峰キレットに挑みます。正面の鹿島槍待ってろよ。
核心部の八峰キレットに挑みます。正面の鹿島槍待ってろよ。
急な鎖場の連続をこなして高度を下げます。
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急な鎖場の連続をこなして高度を下げます。
途中はやっぱり花が多い。
これはオダマキソウかな。
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途中はやっぱり花が多い。
これはオダマキソウかな。
五竜方面を振り返ると岩陵帯ですね。
五竜方面を振り返ると岩陵帯ですね。
ウルップソウも咲いてました。
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ウルップソウも咲いてました。
大キレットに比べて緊張感ある箇所は多いかも。
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大キレットに比べて緊張感ある箇所は多いかも。
ガスが発生してきました。先行者に追いつきます。
ガスが発生してきました。先行者に追いつきます。
慎重に岩陵帯を登ります。
慎重に岩陵帯を登ります。
こちらも同じく。
こちらも同じく。
こちらも同じく。
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こちらも同じく。
キレット小屋がもう近くのひと登り。
2
キレット小屋がもう近くのひと登り。
キレット小屋手前から鹿島槍の急登を仰ぎ見ます。
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キレット小屋手前から鹿島槍の急登を仰ぎ見ます。
鎖場連荘を越えてキレット小屋が見えてきました。
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鎖場連荘を越えてキレット小屋が見えてきました。
これは凄いところにある小屋ですね。
これは凄いところにある小屋ですね。
ここで昼食タイム。八峰キレット・鹿島槍のバッチを購入。
ここで昼食タイム。八峰キレット・鹿島槍のバッチを購入。
いよいよ登り始めます。急な斜面からキレット小屋を眼下に。
2
いよいよ登り始めます。急な斜面からキレット小屋を眼下に。
核心部はキレット小屋でてすぐです。
核心部はキレット小屋でてすぐです。
細い鎖のトラバース道。
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細い鎖のトラバース道。
狭い数メートルのはしご。
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狭い数メートルのはしご。
キレットをいよいよ越えます。
キレットをいよいよ越えます。
はしごを下り。
くさりばを登る。
くさりばを登る。
仲間が降りてくるのを撮影。
1
仲間が降りてくるのを撮影。
登ります。
イヤー切れてますね。。
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イヤー切れてますね。。
この場所を渡れば核心部は終了。
あとは岩陵帯の登り。
この場所を渡れば核心部は終了。
あとは岩陵帯の登り。
しばらく登るとガスですが鹿島槍の北壁が見えました。
2
しばらく登るとガスですが鹿島槍の北壁が見えました。
たまにガスが切れると山稜がいつまでも続きます。
いやーきつい登りですわ。
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たまにガスが切れると山稜がいつまでも続きます。
いやーきつい登りですわ。
頑張って北峰に到着。
頑張って北峰に到着。
南峰に向かうときに振り返ると北峰
南峰に向かうときに振り返ると北峰
南峰到着後、たまに北峰が見えます。
南峰到着後、たまに北峰が見えます。
八峰踏破して先を急ぎます。
ガスの中ルートだけが浮かび上がる。
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八峰踏破して先を急ぎます。
ガスの中ルートだけが浮かび上がる。
と、たまに青空が見えて気持ちよい。
2
と、たまに青空が見えて気持ちよい。
このへんも花が見事。
3
このへんも花が見事。
次の目的地である爺ヶ岳が見えました。
まだまだ高くって厳しい予感。
次の目的地である爺ヶ岳が見えました。
まだまだ高くって厳しい予感。
冷池テン場に到着。見晴らし抜群ですが、小屋のトイレまで登山道を5分以上降りないといけないので先を急ぎました。
冷池テン場に到着。見晴らし抜群ですが、小屋のトイレまで登山道を5分以上降りないといけないので先を急ぎました。
冷池山荘に到着。
コーラでエネルギー補充して爺に向かいます。
冷池山荘に到着。
コーラでエネルギー補充して爺に向かいます。
分岐に到着。
仲間も頑張って登ります。
仲間も頑張って登ります。
段々とガスが出てきました。
奥は冷池山荘が見えます。
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段々とガスが出てきました。
奥は冷池山荘が見えます。
まだまだ遠い爺山頂。
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まだまだ遠い爺山頂。
と爺登山道で唐松以来の雷鳥にお会いできました。
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と爺登山道で唐松以来の雷鳥にお会いできました。
とても近くで3羽の子と一緒に歩いていてしばらく見とれる。
2
とても近くで3羽の子と一緒に歩いていてしばらく見とれる。
頑張って種池山荘に到着。
早速ビールですわ。生900円也。
頑張って種池山荘に到着。
早速ビールですわ。生900円也。
展望はガスでないですが、とりあえず厳しい歩きの後の生ビールは旨すぎる。
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展望はガスでないですが、とりあえず厳しい歩きの後の生ビールは旨すぎる。
種池山荘のテン場。小屋にも近いし風もないし便利。
種池山荘のテン場。小屋にも近いし風もないし便利。
3日目早朝。夜は雨が降ってましたが早朝晴れ。
再び爺を目指します。
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3日目早朝。夜は雨が降ってましたが早朝晴れ。
再び爺を目指します。
南峰に到着、ともしかしてご来光は中峰に阻まれる危険性あり!でも時既に遅し。
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南峰に到着、ともしかしてご来光は中峰に阻まれる危険性あり!でも時既に遅し。
立山が浮かび上がります。
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立山が浮かび上がります。
隣で剱岳が浮かび上がります。
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隣で剱岳が浮かび上がります。
日の出が始まりました。いや^^ギリギリ稜線脇でよかったよ。
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日の出が始まりました。いや^^ギリギリ稜線脇でよかったよ。
爺南峰からご来光ばっちり。
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爺南峰からご来光ばっちり。
朝日に照らされます。
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朝日に照らされます。
立山〜剱岳の峰々も染まります。
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立山〜剱岳の峰々も染まります。
雲海の上は針ノ木、蓮華でしょうか。
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雲海の上は針ノ木、蓮華でしょうか。
そして槍が見えましたよ。
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そして槍が見えましたよ。
鹿島槍の双耳峰もばっちり。
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鹿島槍の双耳峰もばっちり。
しばし堪能して小屋に戻ります。
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しばし堪能して小屋に戻ります。
良い景色ですね〜爺からの稜線くだりは。
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良い景色ですね〜爺からの稜線くだりは。
種池山荘に戻ってきました。
種池山荘に戻ってきました。
柏原新道下山中。雪渓トラバース1箇所あり。
柏原新道下山中。雪渓トラバース1箇所あり。
石がぬれていてすべり注意。
石がぬれていてすべり注意。
爺ヶ岳登山口到着。
爺ヶ岳登山口到着。
アルプス交通で八方まで戻りました。
アルプス交通で八方まで戻りました。
ぽかぽかランド美麻で温泉後に蕎麦大盛り900円也。
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ぽかぽかランド美麻で温泉後に蕎麦大盛り900円也。
今回の収穫バッチと手ぬぐい。
3
今回の収穫バッチと手ぬぐい。

感想

昨年の3連休に計画し雨のため断念した八峰キレット縦走。今年も天気予報が悪く前日に車配送をキャンセルして、天気が悪ければ五竜から下山、なんとか持てばキレット縦走することにし、とりあえず八方まで行くことにしました。

朝八方からゴンドラ・リフトを乗り継ぐと稜線は既に雲に覆われているも遠くの展望は良く、何とかもってくれないかと祈りながら登り始める。が、祈りもむなしく歩き始めて1時間もしないうちに雨が降り始める。ガスの中に突入して楽しさ半減だが、咲き誇る花に気力を貰って登る。八方は初めて来たが花の種類が多く楽しめる。
唐松もとりあえずピストンし五竜まで歩けるか様子をみる。雨からガスになってきたので、予定通りまずは五竜山荘まで出発。しょっぱなの牛首の鎖場で先が思いやられるなーと感じたが、そこを過ぎれば稜線歩きだった。
張り場が少ないと聞いていたテン場も十分余裕があり、ゆるりと張ろうと思ったら急に雨が降り出してきた。ギリギリセーフでビールを購入してテント内で飲む。風も強く急激に温度も下がる。とりあえず時間も早いので3人で昼寝、なんて贅沢なんだ。明るさにふと目がさめるとガスが切れてきた。ごっつい大きな山姿を見ながら焼酎お湯割で乾杯。

その夜から未明にかけて大雨と雷。当初予定していた4時半出発を遅らせて様子を見ると晴れだしてきた。これで八峰は行けると決心し1時間遅れでスタート。順調に登り山頂へついたときには天気がもってくれた。五竜から見る鹿島槍の遠さにたじろぐが意を決して下り始めた。山頂直下はG4,G5と続く鎖場とザレの急坂。槍穂の大キレットに比べ、意外に岩はしっかりしているのでそれほど苦もなかったが、大キレットよりも緊張する時間が長いか。キレット小屋手前の急な鎖場がなぜか濡れていて一番緊張した。
それにしてもキレット小屋の場所は凄い。よくこんなところに作ったものだ、しかも綺麗だし。今夜は50人満室予定と聞いて結構歩く人いるんだなーとしみじみ思う。さてキレット小屋から鹿島槍への登りしょっぱなが核心部。ただし、鎖、はしごがばっちりで少し拍子抜け。さらに鹿島槍へは急坂が続くが登りは心配要らない。急で2度偽ピークっぽかったがGPSで確認しながら登ればがっくりすることもない。
鹿島槍北峰に到着。既にガスの中であるが、南峰が一瞬たが見えてその高さにがっくりする。標高的には50m程しか変わらないがでかく見えた。北峰もそこそこにガスの南峰に向かった。南峰山頂到着、サッと北峰が見えた。きっと鹿島槍のみのピストンなら北峰は行かないだろうなーと思う遠さを感じる。まず2座登頂を仲間と祝う。
ようやく先が見えてきて、テン場の選択を迫られた。手前の冷池山荘か、爺を越えて種池山荘か。結果、コースタイムがまずまずだったことと、山荘までテン場が離れていてトイレが怖いということで爺を越えることにした。まーそうすれば3日目の下山も楽だし。
意を決したは良いが爺を登り始めると結構しんどい、せめて展望があればよいがガスの中。足がなかなか進まないところに登場した雷鳥。親子を見てパワーを貰え山頂まで頑張れた。展望もないので種池山荘へ急ぐ。
山荘にてテント設営後、待望の生ビールを一気に飲み干す。900円と山価格だが、至福の瞬間だ。そしてもう一杯。
寒くなきたのでテントでお湯割りを嗜み夜も更けた。
3日目早朝。外を見ると星空と月明かりとようやく待望の天気となったので、軽身で爺ヶ岳を目指す。南峰に到着するとご来光はもうすぐだが、中峰付近から出そう。もしかして被って見えない・・・嫌な予感。が、それも取り越し苦労でちょい右から出てきた。久しぶりのご来光。剣岳・立山が染まる。槍も見える最高の早朝だった。
小屋に降りてくると、スタッフの人が久しぶりに剣が染まったと言っていたのを聞き、満足度はさらに高まった。柏原新道は石が滑り易いが、ささっと下山し小屋で予約したタクシーで八方に戻った。

次の機会があれば八方池からの白馬を見るべく不帰ノ嶮を通り白馬へ続く稜線歩きをしたいものだ。

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コメント

縦走お疲れ様でした 最高の縦走ですね(^^)
八峰キレット越え達成ですね。お疲れ様でした。それにしても最終日の眺望、3日間の締めに最高のご褒美でしたね。
私も眺望を期待して、常念&蝶に行ってきます
2014/7/22 21:28
Re: 縦走お疲れ様でした 最高の縦走ですね(^^)
kazさんありがとうございます。
天気も快方に向かってくれて無事に縦走できました。
爺ヶ岳からの展望がこんなに良いとは思いませんでした。今度は冬訪れてみたいですね。
梅雨明けしたようなので、稜線の大展望の記録楽しみにしています。
2014/7/23 8:46
こんばんは。
はじめまして。
八峰キレットはどんな感じなのかとても良く解って、大変勉強になりました。ありがとうございます。
私もいつか通ってみたいと思っています!
2014/7/25 22:09
Re: こんばんは。
p496さんコメントありがとうございます。
大キレット・涸沢岳が核心部を過ぎると結構だらだらが続き、思ったほど時間がかからなかったのに比べ、八峰キレットは結構長い行程で、ザレはありますが、もろい感じはありませんでした。途中にキレット小屋があるのは安心です。
鹿島槍の登りも急ですが、北穂への登りに比べると登りやすかったですね。危険箇所には随所に鎖が設置されているので是非、歩いてみてください。
次回は唐沢岳〜白馬岳の不帰の破線ルート歩いてみます。
2014/7/26 7:10
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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