富士山(精進口登山道、樹海からの登頂)
- GPS
- 37:55
- 距離
- 59.3km
- 登り
- 3,112m
- 下り
- 3,106m
コースタイム
本栖湖県営駐車場 5:15 - 6:05 精進口登山道入口 6:12 - 7:35 県道富士宮鳴沢線 - 7:43 富士風穴 7:52 - 9:13 一合目 9:17 - 10:07 二合目 10:17 - 11:26 三合目 11:34 - 12:48 四合目 12:56 - 13:38 五合目 - 14:22 六合目 14:30 - 15:43 七合目花小屋 - 17:41 八合目太子館
(2日目)
八合目太子館 1:15 - 4:16 九合目 - 5:19 久須志神社 −6:30 剣ケ峰 - 7:31 下山口 - 10:00 六合目 - 10:32 五合目 10:39 - 11:41 御庭山荘 - 11:55 スバルライン - 12:02 奥庭荘 12:10 - 13:22 三合目 13:30 - 14:18 二合目 - 14:57 一合目 - 16:18 県道富士宮鳴沢線 -17:57 精進口登山道入口 - 19:10 本栖湖県営駐車場
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
本栖湖の駐車場に車を停め、明るくなるのを待っていたら眠ってしまい起きたら予定時刻を過ぎていた。
朝食のおにぎりを食べ、トイレを済ませて出発したのが5時15分であった。
本栖湖に車を停めた理由は、帰りに東海自然歩道をたどって戻るつもりだったから。
まさか帰り、時間も体力も使い果たしてフラフラになっているとは夢にも思っていなかった。
精進口登山道入口から樹海の中を進む。溶岩流の上に出来た森はとても興味深い。
根が岩を抱き込んで立っているさまは生命の力強さを感じる。
道は1車線分の幅があり、精進口登山道の指導標が要所に立っているので迷うことはない。
途中富士風穴の立派な石碑が立っていたので寄ってみた。窪地の奥に穴が見える。
窪地へ下りて行くと冷気が身体を包み込む、涼しさを通り越して寒いくらい。
若い頃は穴があれば入りたがったものだが、今は覗き込むだけで満足。
一合目を過ぎて直線の一本道、前方に人を見つけた。休んでいるらしくザックは背負ってない。道の左側から中央へ進み、周囲を見回して再び左に戻った。
そこで腰を下ろしたように思えた。ゆるいアップダウンがあるので腰を下ろすと姿が見えなくなる。
ゆるい上り坂を上り終えてその場所に到着したが、人の気配が無い。
最初はキジ打ちでも行ったのかと思ったが、荷物も無い。周りは溶岩の上の原生林、とても踏み込める場所ではない。
周囲を見回したが身を隠す場所もなく深閑としている。道の先も見通しのよい直線。
いやな思いが頭の中に膨らんできたので、足早にその場を立ち去る。時折振返るがなにも見えない。
どうも見てはいけないものが見えてしまったようだ。
10分程して上から下りてくる登山者とすれ違った。思わずこの人は大丈夫かという目ですれ違ったので変な印象を与えてしまったかも知れない。
一合目、二合目と一向に傾斜がきつくならない道を上って行く。登山道の周囲は富士山原始林として天然記念物に指定されているようだ。
二合目周辺ではブナが目に付いた。
地図上では大室山、長尾山を右に見て上っているはずだが、見通しのきかない樹林帯の中なので現在地が把握できない。
ようやくと言った感じでスバルラインを潜り,三合目に到着した。
ゆるい上りになれてしまったのか、それとも長い距離を歩いたせいなのか、三合目からの上りが少しきつくなってきた。
四合目で休んでいると若者のペアが上ってきた。三合目のバス停で下りて五合目まで行くという。四合目から五合目までの間で二組に追い抜かれた。
結局五合目には予定より一時間遅れでたどり着いた。
四合目で合った若者ペアに一緒にお昼をと誘われたがまだ先があるのでことわり先を急ぐ。観光客で賑わう五合目を抜け六合目で少し休憩。
登山者が増えて渋滞ぎみの中を進むが、疲れた足にはちょうど良い。昨年も感じたが外国人が多い。世界遺産の効果が大きいようだ。
昨年は御来光館までがきつかったので今年は八合目の入口太子館にしたのだが、昨年にも増してきつかった。
太子館では二人分の寝床を与えられてゆっくり休むことが出来た。
御来光を頂上で見ようと太子館を1時15分に出発したが、昨日の疲れが残っているのか足取りが重い。九合目を過ぎたあたりで日の出の時間を迎えてしまった。
あいにく雲の中からの御来光であった。結局3時間の予定を4時間かかって頂上に着いた。
いつもは時計回りのお鉢巡りだが、今年は反時計回りで回ってみる。
白山岳に登ってみたかったが、ロープで塞がれていたので断念し剣ケ峰に向かう。
剣ケ峰は記念写真を撮るための行列ができており、一向に進む様子がないのであきらめて先へ進む。
富士宮口の浅間神社は工事中で、郵便局も御殿場口に移動していた。
下りは霧だか、砂埃だかわからないような中を黙々と下る。
今年は須走口の分岐が少し先へ移動していた。
スバルラインの五合目に着いた時には予定より30分遅れであったが、下るだけなので時間は取り戻せると思い、予定通り御庭経由で行くことにした。
バス停の先の階段を上がると御中道の看板があり、脇にはシャクナゲがきれいに咲いていた。
御中道では小学生の遠足らしくグループに分かれてガイドツアーが行われていた。
壊れかけた御庭山荘からスバルラインの奥庭入口駐車場へ下り、さらに奥庭荘へ下る。
奥庭荘の脇には望遠レンズを付けたカメラを持ったカメラマン達が陣取っていた。ここは水場があり、野鳥の撮影場所として有名なようだ。
脇を通り抜けようとしたら、手前のカメラマンから声をかけられた。カラスが来ていると言い、カメラの映像を見せてくれた。
そこには巨大なホシガラスがピントが合って写っていた。望遠レンズの威力に感心しながら目の前の林に目を移すと木の枝に小さなホシガラスが止まっていた。
カラスに逃げられぬ様、そっとその場を通り抜けた。
奥庭荘から三合目までの道はハイキングコースになっているが、倒木が多く木の下を潜り抜けたり、乗り越えたりすることが多かった。余り歩かれて無い様だ。
倒木に苦戦を強いられている最中に左膝に痛みを感じるようになった。膝裏に時折痛みが走る。膝の屈曲が大きくなって負担が増えた為かも知れない。
休憩を増やしながら下った。三合目からは傾斜が緩くなるので、それ以上痛みがひどくなることはなかった。
しかし健全な歩みとは程遠く、精進口登山口へ着いたのは予定より1時間30分遅れ、18時近くであった。
体力的にいっぱいになっていたのか、三合目以降写真を撮る余裕もなかった。
精進口登山口から本栖湖へは緩い上りの傾斜がついており、これが精神的にかなりきつく感じた。どうにか本栖湖へ暗くなる寸前に到着することが出来た。
しかし問題は車に乗ってからであった。新富士I/Cから横浜町田I/Cまでの走行で睡魔に襲われ、ほぼパーキングごとに仮眠をとることになってしまった。
家にたどり着いてから家内に「もう歳なんだから」と言われて素直に認めざるを得なかった。
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