那須 井戸沢
- GPS
- 10:49
- 距離
- 19.2km
- 登り
- 1,535m
- 下り
- 1,539m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
|
写真
感想
登山靴を忘れました的な話を聞くたびに、
「あほちゃうか?ありえないし(笑)」
などと笑っていた私でしたが、やってしまいました。
ゲートについて支度中に沢足袋を忘れたことに気付いた瞬間凍りついてしまった私。
“やっちまった〜、あほあほ、おたんこなす!!もう今日は終わった。トレッキングシューズももってきてないし、このまま山用サンダルで茶臼までいったるか、それとも三斗小屋温泉でまったりするか、あ、宿泊客しか入れないんだった、じゃ、りんどう湖ファミリー牧場でアルパカと戯れるか、カピバラがいるのはどこだっけ?”(0.5秒)
みかねたgeraさんから仏のひとこと、
「私のアプローチシューズ貸しましょうか?」
“お〜!天の助け!!...でも待てよ、ふつうのソールで沢歩きって滑って危ないんじゃないの?仲間に迷惑をかけることになったらヒンシュクだし。それよりgeraさんに借りを作ったらこの後ず〜っとネタにされるに決まっているし。....”(0.01秒)
「ありがとうございます!!」
だめそうだったら途中で一人で引き返そう。
期せずして「ビブラムソールで沢を歩くとどうなのか?」を検証することとなりました。
結論から言うと、
沢靴以外で沢を登るのは危険。めちゃくちゃ滑ります。
そんなの当たり前だっつーの!という突っ込みが四方八方から飛んできそうです。
cherroさんがスタスタ歩くナメ床なんて怖くて歩けません。
ここでコケたらヤバい、というところは細心の注意を払って神経と体力を消耗しました。
なんでもないところでちょっと気を抜いたら見事コケて、振り返ると後ろを歩いてたgeraさんがエモノを見つけた猛獣のような怪しい光を目に宿していました。
よい子は絶対マネしちゃいけません、ってゆーかよい子は沢靴忘れませんね。
わたしの安全確保のために1箇所ロープを垂らしてもらいましたし、ペースは遅いしお二人には大変ご迷惑をおかけし、geraさんにイジリネタを提供することになり反省しきりです。
それにしても、フェルトソールってすんばらしい!!
沢足袋のことは忘れて井戸沢についてですが、明るく開放的で素晴らしい沢でした。
手ごろで個性的な滝が次から次へと現れて飽きませんでしたし。
沢足袋があればもっと楽しかったと思います。
青空にむかって源頭をツメたかったのですが、雨に降られなかっただけでもヨシですね。
私一人なら雨パターンでしたが、スーパー晴れ女cherroさんのおかげです。
誤算は下山時の登り返し。
とっくにスーパーヘロヘロだった私にとってこれはかなり堪えました。
大黒屋にむかっての最後の150mほどの登り返しのキツさたるや聖の途中の兔岳を軽く超えました。
2人にどんどん離される私。情けなや〜。
今回は私が大ブレーキとなりお二人には大変ご迷惑をおかけしました。
私がヘマせず、またしっかりと歩けていればもっと早く下山できたと思います。
今回なぜこんなに疲れてしまったのか理由を考えてみました。
しばらく長距離を歩いてなかった。
アプローチの暑さで消耗した。
寝不足だった。
今週は仕事が忙しかった。
沢足袋じゃなかったから。
太陽がまぶしかったから。
これだけ理由があれば疲れてもしょうがないというものです。
2回目の沢登りで実感したこと。
沢は楽しい、そして疲れる、沢足袋がないともっと疲れる。
kanosukeさん、cherroさんとの沢登りコラボ第2弾。
次回は水根沢にでも行きますか〜と話していたのですが、shaminekoさんのレコで井戸沢という沢があることを知り、素敵な写真の数々を見ているうちに、無性に行きたくなってしまいました。ちょっと遠いのですけど。
お二人にこんな沢がありますよ〜と打診してみたところ同じく魅了されたようで、遠路遥々行ってまいりました。
井戸沢は期待していた通りの素敵な沢で、楽しかったです^^。
開放感があって、変化に富み、ツメもない。倒木もあまりなく、明るい沢でした。
また特に難しいところもなく、快適に登れる滝が次々と登場して、飽きることがありませんでした。
ロープを出したのは計3箇所。
一つ目はF2(15m)。我々の実力では直登はまるで無理なので、ロープを出して左岸のリッジを登って高巻きました。
スリングが残置されていましたが、これは無視。
このスリング以外には残置物を見かけない、クリーンな沢でした。
二つ目はどこだか忘れてしまいましたが、上部がどうなっているのかよく分からなかったのでロープを出して、右を登った滝。
結果的にはロープなしでも登れましたが、初見の判断としては間違っていなかったと思います。
三つ目は、フリーで登り、上からロープを垂らして某K氏を確保した滝。
なぜかアプローチシューズで登っていらっしゃったので、滑ったときに備えて念のため^^。
前回の反省を踏まえ、今回は遡行図をほとんど見ないで登ったので、より充実感を得ることができました。
どこにどんな滝があるとか、どこをどうやって登るといった情報がインプットされてしまうと、遡行図との照合作業をしているような気分になり、何のためのバリエーションだか分からなくなってしまいます。
遡行図から解放されることで、次はどうなっているんだろう?ここはどのラインを登ろう?と、ワクワクしながら遡行することができました。
とはいえ、そんなに難しいところはないという情報を得ているからこそできることで、その辺りのさじ加減はまだ試行錯誤といったところです。
源頭部の枯れ沢は、最後に帳尻を合わせるかのような急登で、ヒイヒイ言わされました。
若干一名、やたら元気でズンズン進んでいく沢マダムもいましたが…。
最後にちょっとした笹藪を掻き分けると、ようやく稜線。
ニッコウキスゲはもう終わってしまったのかと思いましたが、大峠近くまで歩いて行くと、けっこう咲いていました。
と、ここまでで終わればよかったのですが、下山でやられました(^^;。
入渓時間が遅れ、遡行にも予定より時間がかかってしまったため、計画していた中ノ沢の下降は取り止め。
安全を優先し、三斗小屋温泉を経由する一般登山道で下山したのですが、これが堪えました。
沢を3つも渡渉するため、その度に尾根の登り返しがあり、ヘロヘロになってしまいました。
明るいうちなら、もっと楽に下山できたはずなのに、そもそも計画していた入渓時間が遅かったと反省。
久しぶりに行動時間が10時間を超え、疲れました。
それはそれとして、井戸沢はホントに素敵な沢で、実に楽しく、充実した沢登りができました。
またどこかに行きましょう!
あっ、そうそう。kanosukeさん。次回は沢足袋を持ってくると、登りやすいと思いますヨ^^。
geraさんから那須岳に素敵な沢がありますよとお誘い。早速調べてみると明るくて楽しそう。水根沢のようにどっぷり浸かることもなさそうだし。
ということで行ってきました。井戸沢。
この日は私だけ新幹線で那須塩原。そこでkanosukeさんの車にピックアップしてもらって那須岳へ。
いろいろあって入渓時刻は10時半。ちょっと遅かったですねー。
今日は連れられ沢登りのしないぞ!と意気込んでトップを歩いたものの、水量に誘われて中丿沢へ。
早速geraさんにネタを提供。水がないなんて思わないじゃないって言ったら、ブログで枯れ沢だって書いてあったんですよねーと返される。
気を取り直してゴーロを歩く。そのうち堰堤が出てきてようやく水。思ったとおり明るくて歩きやすい沢。
沢足袋も3回めなので大分慣れてきた。
恐れていた15m滝に到着。真ん中の水が流れているところはホールドがありそうだけど滑りそう。左側をへつることもあり得るけどプロテクションは取れなさそう。右に巻くところは、みたところホールドはありそうだけど念のためロープが欲しい。ということでgeraさんがリード。フォローで登ってみると足がないところがあってロープをだしてもらって良かった。
巻いたところはそこだけで後は快適に登れる滝。ナメ滝はフェルトソールがよく効くし、トイ状もステミングで登れる。足が届かないところは身体を倒すと届いた。滝って楽しい。
アプローチシューズのkanosukeさんはツルツル滑って大変そう。1か所、アプローチシューズでは登れないかもとgeraさんがロープを出す判断をしたところは、上部に適当な木がなくてカムで支点を構築。今回は役に立とうとロープを持ってビレイ箇所に行くところですってんころりん。滝の落ち口だったので危なかった。どんなときも気を抜いてはいけない。
遡行を終了して稜線に出たのは3時過ぎ。ちょっと遅すぎましたねー。それから大急ぎで登山道を降りたけど最後はヘッデン下山。沢足袋で登山道を歩くのはキツかった。
朝から晩まで一日中遊んだ1日。ルーファイやらセルフビレイやらいろいろ学ぶこともあったけど、何より浸からずに楽しく登れた。遊んでくれたgeraさん、kanosukeさん、ありがとうございました。
コメント
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こんにちは 初めまして。
ビブラムでの勇気ある沢登り、興味深く拝見させて頂きました。怪我や大きなトラブルもなく下山されましたようで何よりです。
もしかして転倒シーンも出て来るのかとチョット期待していたのですが
次回はスポーツサンダルを沢登りで検証する、、、って事は無いですよね?(笑)
Shaminekoさんのレコを拝見しなければ、こんな素敵な沢があることに気がつきませんでした。ありがとうございます。
アプローチシューズは私も半信半疑で、無理そうだったら敗退かなあと思っていたのですが、案外大丈夫だったみたいですよ。
危なっかしいシーンは全然ありませんでした。
靴を忘れることは恐らく二度とないと思いますので、サンダルの実験はできませんが、違う何かでネタを提供してくれると思います。
Shaminekoさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
Shaminekoさんのレコに魅了されて挑みましたが、思ったより時間がかかってしまいました。
力量の差を計算に入れなかったのとロープ出す時間が余分にかかりました。
ビブラムは想像以上に滑りましたね。
勇気というより無謀という感じですが 、おかげでフェルトソールの性能がよくわかりましたね。
スポーツサンダルでの検証かあ〜
もちろんやりませんヨ
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