聖岳〜大沢岳〜兎岳避難小屋1泊 道間違いであわや遭難
- GPS
- 21:54
- 距離
- 51.1km
- 登り
- 4,413m
- 下り
- 4,403m
コースタイム
- 山行
- 11:29
- 休憩
- 1:33
- 合計
- 13:02
過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
1日目
芝沢ゲートから自転車で便ヶ島へ
ゲートには自転車禁止の表示があった
先月は無かったような気がするが・・・
便ヶ島から聖平小屋へ、水は500CC持って登る
聖平小屋は冬季避難小屋になっている
中は左右に分かれていて、2段あり、かなり広い
40人ぐらいは、余裕で泊まれると思う
聖平小屋の裏の沢で水を補給、3リットル持って登る
聖岳
天気は晴れ、すごく景色が良い、先週の塩見岳より良い
ここ最近、雨が降らなくて乾燥してるからか、ガスが無い
山頂の気温は0度くらい、風速10メートルくらい
しばらく居るだけで、手がドンドン冷たくなってくる
聖岳以降の稜線沿いは風速5メートルくらい
先週の塩見岳稜線に比べると風は弱い、ただし気温は5度くらい低くなってると思う
兎岳避難小屋に荷物をデポして、兎岳、小兎岳、中盛丸山、大沢岳へピストン
途中の兎岳と小兎岳の中間地点の水場に寄る
水はしっかり出ていた
兎岳避難小屋は、自分以外に、男性ソロ1人と、女性3人グループ
女性3人グループは笠松尾根から来て、明日は立俣尾根で下山すると言っていた
バリエーションルートをよく歩いてるらしく、なかなかのツワモノのようだ
笠松尾根の話を聞いたら、もうほぼ一般登山道と同じレベルで、問題なく下山できると聞いたので、明日は笠松尾根から帰ろうと決める
きのこの話も聞けた。チャナメツムタケがいいらしい
避難小屋の夜は0度くらいで、先週の熊の平小屋よりも寒い
ズボンはもう一枚重ね着が必要
兎岳避難小屋は、携帯電波は入らない
兎岳山頂から大沢岳への稜線沿いは、弱いが電波入る
2日目
男性ソロ登山者は、4時頃に出発
赤石岳を越えて畑薙湖へ下山するそうだ
自分は4時40分頃に出発
一旦兎岳に登って、尾根を目指して歩く
ここで痛恨のミス!!
まず暗くて尾根がよく見えなかった→明るくなってから出発するべきだった
兎岳からの尾根は笠松尾根だけだと思っていた→先入観、事前調査不足
スマホの地図を確認したが、全体を見てなかった
兎岳からハイマツの藪を下山する
すごいハイマツ帯で、久しぶりにハイマツの上を歩いた
これは南越百山以来かな
ハイマツ帯が終わって、しばらくスマホの地図を見ながら尾根沿いを歩く
そして、地図に立俣山が出てきて、完全に尾根を間違えていることに気づく
慌てて元来た道を戻っていると、当然、途中で女性3人グループに出会う
向こうもびっくりしていた。
下る尾根を間違えたので、元来た道を戻ると話したら
「えー!やめときなよ」と言われる
自分的には、ハイマツ帯を越えて山頂に戻るのは、厳しいけど2〜3時間あれば戻れると思うし、そこから笠松尾根で下山すれば、今から5〜7時間で便ヶ島まで下山できると踏んでいた
しかし彼女たちの意見は、
「安全に下るなら、このまま立俣尾根を行った方が良い。あそこを登り返すなんてあり得ない!」という。
散々に説得された
自分はもしかして、遭難して正常な判断が出来なくなってるのだろうか?
多分そうなのかもしれない
ココはお嬢様たちのご意見に従うことにした
「立俣尾根も面白いバリエーションルートだよ」と言われるし
これも良い経験かな
「途中に戦闘機の残骸があるよ」と言われ、ちょっと戻って見に行く
どこにあるか分からずにウロウロと探してたら、鉄くずが落ちていた
色もくすんで、言われなければ気がつかないし、元が本当に戦闘機だったのかも分からない
再度、お嬢様たちに合流して立俣山を目指す
立俣山で写真を撮ってもらって、ココでお別れ
自分とはペースが違うし、女性登山者に男性が混ざっても、いろいろ困ることもあるだろう
「立俣尾根の最後の所が肝で、下りれるところはピンポイントで1箇所だけ、すごい崖だから気を付けて!」
とアドバイスをもらって、地図の写真を撮らせてもらった
これは非常に助かった
このアドバイスがなければ、下り方が分からず右往左往してただろう
立俣尾根
藪こぎは少ないが、倒木祭り
踏み跡はあったりなかったり、というかほとんど無し、テープの目印も無し
後半、発電所の近くで、古いテープをいくつか見かけただけ
熊の糞を、ところどころで見かけた
発電所の近くまで来ると、かなりの激下り
黒いビニールコードがお助けロープ代わりに張られていて、ココが下りのポイントだろうと分かった
もう少しで車道なのだが、最後の車道までの20メートルぐらいが、本当に崖!
ロープ等は無し
ザレてるし、滑るし、つかむ所も無いしで、下りるのにかなり苦労した
一回、落石を起こして、岩が車道に転がって行ったときはヒヤッとした
崖下りを制して車道に出たあとは、500メートルほど歩いて、ようやく駐車場に到着
しかし、まだまだ終わりではない
便ヶ島へ、デポした自転車を取りに行く
最小限の荷物だけ背負って、走ったり歩いたりしながら、1時間ぐらいかけて便ヶ島へ到着
その後、自転車でハイスピード下山
長い一日が終わった
コメント
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よかったー!!
女子3人のうちの最後の降り口の地図をお見せしたものです!やはり、結構な斜度でしたよねー
ありがとうございます。立俣尾根で出会った時はちょっと恥ずかしくて、テンパってました。
あそこでアドバイスとか、写真見せてもらったりで、助かりました。
おかげで、登り返して下山するより、早く下山できたと思います。
水も残り少なかったので、あれが正解でした。
立俣尾根は、最後の車道に近づくに連れて、斜度が急になっていくので、
このルートで大丈夫か?って感じでしたね。
良い経験になりました。
次はちゃんと笠松尾根でリベンジしたいと思います。
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