北岳-小太郎山(肩の小屋・テン泊)
- GPS
- 30:51
- 距離
- 16.8km
- 登り
- 2,154m
- 下り
- 2,148m
コースタイム
- 山行
- 5:55
- 休憩
- 2:00
- 合計
- 7:55
- 山行
- 4:45
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 5:15
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
朝5時20分頃の芦安発の乗り合いタクシーで広河原まで1500円。(協力金混み) バスも出ているがタクシーの方が早い。金額は変わらない。 帰りはタクシーがなかったのでバスで芦安まで戻ったが1台の小型バスに数十人がすし詰め状態で1時間立ちっぱなし。地獄の様相だった。山梨交通の既得権益ありきの殿様商売には強く改善を要求したい。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全般的にルートは明瞭。整備も万端。 ◆広河原〜白根御池小屋 ・特に危険個所はない。 ・白根御池小屋のトイレ、水場は利用可能。 ◆白根御池小屋〜北岳肩の小屋〜北岳 ・草すべり上部は一部積雪あり。人によってはチェーンスパイクを装着していた。 ・肩の小屋手前の稜線(北斜面)では残雪多く踏み固められていたためチェーンスパイクを推奨。肩の小屋から北岳までの区間も場所に寄って踏み固められた残雪があった。 ・肩の小屋も普通に営業中。水は1リットル200円で販売中。往復30分で水場にもいけるが好きな方で。 ・トイレも様式で個室多数。 ・テン場は予約不要。スペースは広いが大きいテントはそれなりに張れるスペースが限られる。 ◆小太郎山分岐〜小太郎山 ・アップダウンは少しあるが総じて歩きやすい。 ・コースタイムで往復3時間程度なので今回のように涼しい時期で天気がよければ空身でも十分往復できる。 |
写真
感想
季節は晩秋、山スキーシーズン開幕までの端境期をどう過ごすか悩ましい時期になった。
アルプスでは少し雪も積もって冬の訪れを先取りできそう。ということで、故郷の山である北岳に訪れることにした。
秋の北岳は行ったことがなかったし、百高山であり山梨百名山でもある小太郎山にも登ってみたかった。
チーム「最高やん」のMさんも寒い時期のテン泊を経験しておきたいということだったのでご一緒することになった。
フツーにタクシーで広河原まで向かい、フツーに肩の小屋まで行ってテン泊。フツーに北岳に登って翌日小太郎山に寄り道して下山するというオーソドックスな山行計画を立てた。歩行距離も二日合わせて17キロ程度とかなり短い。
この距離で体力づくりをするためにはそれなりに荷物を重くしないと…ということで必要以上に食材を買いあさり夜の宴会に備えつつ重い装備に慣れていないMさんの荷物も一部担ぐことで今の季節にそぐわない85リットルザックがパンパンになった。
すれ違う方からも「大きい荷物ですね」と声をかけられたが心の中では「そんなに担いでどこまでいくの?」と言いたかったに違いない笑
まだ暗い5時半に乗り合いタクシーで芦安を出発。
冬の北岳ではやたら長く感じた夜叉神から鷲ノ住山までの歩き区間もタクシーならあっという間。文明とはなんとすばらしいことか。
広河原に到着した頃にはすっかり明るくなっていた。
白山のように吊り橋を渡ったら登山スタート。
いつものように軽快に歩くことはできないのでゆっくり一歩一歩足を前に出しながら登っていく。日帰り装備の登山者が後ろから我々を追い抜いていく。登山を始めた頃の初々しい気持ちが蘇る。
夏の暑い時期にこの荷物を背負って登ることを思うとゾッとする。今の時期でよかった。
特に草すべりの急登は堪えた。
肩の小屋に到着したらすかさずテント設営。
もうだいぶ寒くなってきたのでテン場も空いているだろうと思っていたが、その通りだった。
しかし確かに寒い。日中でもテントの中でじっとしていると寒くなってくる。
とりあえず北岳まで往復してきたものの時間はタップリ。シュラフに包まって少し昼寝してから宿泊登山ならではの夕焼けタイムを楽しんだ。
夜は鍋パーティ。ある意味今回の山行のメインイベント。
息が白くなるくらい寒い中でアツアツの鍋をいただく。こんな贅沢はなかなかない。
鶏肉、豚肉、揚げ団子、野菜、ラーメン、スープなど重量無視で食べたいものを担ぎ上げてきたが余裕で完食。
テントの外を覗けば満点の星空と夜景を堪能して21時前には就寝した。
翌朝は5時過ぎに起床。ご来光を拝んだら朝ラーメンで温まる。はっきりいって温かければ何でもおいしく感じる年頃。
担ぎ上げた食材はほぼなくなって安堵。下山は軽くなりそうだ笑
二日目のメインイベントは小太郎山往復。Mさんも自分も未踏だったので楽しみにしていた。
それほどアップダウンもなく歩きやすい稜線で甲斐駒ヶ岳やアサヨ峰がぐんぐん近づいてくる。
北岳、鳳凰山、甲斐駒ヶ岳、アサヨ峰、仙丈ヶ岳といった数々の名峰にグルっと囲まれた中心に位置する小太郎山もやはり名峰に相応しいと思った。真田丸や長崎の出島のようなイメージがしっくりくる。
あとは来た道を辿って下山。13時過ぎには広河原に到着したがバスは14時発ということで1時間ほど待機。
芦安まで戻る登山者は数十人とかなり多かったが小型バス1台しかなくすし詰め状態。コロナ関係なし。
観光客も乗る中1時間も立ったままで載せられるのは苦痛だったし同じバスに乗っていた人も相当苦しそうだった。
山梨交通には是非この場を借りて強く改善を要求したいと思う。
ともあれ山行自体は大満足。
二日とも快晴に恵まれ今シーズン最後のテン泊山行を飾るのに相応しい山旅になったと思う。
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