悪沢岳・赤石岳 静寂孤高 新雪の南アルプス深南部へ
- GPS
- 18:45
- 距離
- 41.8km
- 登り
- 4,577m
- 下り
- 5,509m
コースタイム
- 山行
- 9:32
- 休憩
- 2:52
- 合計
- 12:24
- 山行
- 6:28
- 休憩
- 2:06
- 合計
- 8:34
天候 | 両日とも快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
柏6:30(車・東名高速)14:30畑薙ダム・沼平15:30(送迎バス)16:30椹島 (帰り) 椹島14:00(送迎バス)15:00沼平・畑薙ダム17:00(車・東名高速)0:00柏 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■椹島〜千枚岳 ・大井川の吊橋は揺れるのでかなり怖い ・鉄塔〜小石下は暗闇のため落葉で道が不明瞭 ・千枚小屋までは意外と勾配が緩やかで急登は一部。 ・千枚小屋冬期小屋は屋根裏7畳で更衣室もあり。綺麗。 ・千枚小屋の水場は枯れていた ・道中登山者と一人も会わず ■千枚岳〜赤石岳 ・快適な稜線山歩が楽しめる。 ・山のスケールが大きい分アップダウンもキツい。 ・新雪はあったり無かったり。吹き溜まりで膝まで。下りは念のためチェースパ装着。 ・荒川中岳避難小屋は5畳で毛布もあった。綺麗。 ・荒川小屋冬期小屋は4畳+ロフト4畳。前室10畳程のリビングみたいな部屋もあり。綺麗。 ・赤石避難小屋は5名利用されていた。部屋内見ず玄関で休憩。 ・道中赤石避難小屋で3名の登山者 ■赤石岳〜椹島 ・富士見平までの下山は一部登りが続き踏ん張りどころ。 ・途中の北沢源頭では清冽な南アルプス天然水が汲める。 ・赤石小屋冬期小屋は本小屋からやや離れた下部にある。視察せず。 ・標高1000〜1500mの紅葉が見頃 ・道中登山者2人とすれ違う ■総括 ・風下側はヒンヤリポカポカ快適も稜線は強風極寒。 ・二日間で出会った登山者は5名。静かな登山、自分との戦いの登山が楽しめる。 ・各山小屋で冬期小屋が利用できるが、今週末で椹島ロッジも冬期閉鎖され入山の難易度が一気に高くなる。 ・やはり首都圏からのアクセスはしんどい。。。 |
写真
感想
南アルプス深南部へ初潜入。
南アには日本百名山が10座。うち5座未踏(塩見・悪沢・赤石・聖・光)で全て深南部。交通不便、長丁場でキツそう、難解な山名地名(光岳・笊ヶ岳・椹島・易老渡等)が多く馴染めない等、変な先入観でこのエリアを何十年も避けていた。
百名山を意識し始めた今夏。秋にかけ本気で未踏南ア制覇に意気込むもコロナによる山小屋営業自粛をはじめ天候不順や疲労骨折で結局まだ1座も登れていない。
冬の足音が近づいてきた11月、ようやく重い腰を上げまずは悪沢岳・赤石岳へアタックした。
大井川上流の畑薙ダム。マイカーはここで駐車しヘルメットを被り専用バスに乗り換える。ガタガタ道を走ること1時間、紅葉が見頃を迎えた椹島(さわらじま)に到着。
本日宿泊する椹島ロッジは東海フォレストが運営するが、その他南ア山中の山小屋も運営し、どこか1箇所宿泊すれば往復バスに乗れる権利が貰える仕組み。
畑薙から椹島まで15km近くあるから送迎サービスは本当にありがたい。椹島ロッジには風呂もあるので前泊拠点としては申し分ない。 今年は千枚小屋コロナ発生に加え9月の台風災害で殆ど登山客が来なかったという。
翌朝午前3時、大好きな暗闇登山。スタート直後の吊り橋。真っ暗で左右に揺れる。吊り橋が苦手な自分にとって本当生きた心地がしなかった笑。
今日は標高差2000mの長丁場。気が滅入りそうだが好きな音楽を流しながら気を紛らせテンション上げ急がず焦らずで一歩一歩登っていく。
小石下付近で夜明けを迎えたが、途中落ち葉で道が不明瞭で何度も暗闇の山中を彷徨った。深い樹林帯を抜けると明るいテラスのような千枚小屋に着く。
ここから赤石岳まで南アルプス縦走路が始まる。天気は快晴。富士山も終日自分の山行後ろ姿を見守ってくれているかのよう。今季夏山は天候不順が多かったので久々にスカッとする気持ちの良い山行だった。
丸山直下で雷鳥3羽と遭遇。冬の装いの雷鳥を見たのは初めて。愛らしい足取りで途中まで案内役として先導してもらった。
悪沢岳。荒川三山の最高峰。山名がイマイチだがそれがいいという人もいるらしい。今日は猛烈な西風が吹きまくりかなり寒かったが完全冬山装備で臨んだため正直全く辛くなく、むしろ間もなく到来する冬山のウォーミングアップができたので良かった。
今回の泊地は荒川小屋。この時期は小屋は閉鎖され、シーズン中従業員や荷物用の小屋が冬期小屋となる。小屋内は広く、10畳程の前室広間の奥に4畳の部屋とハシゴ利用でロフト部屋もあった。中は寒かったがすぐに食事の支度をしてワインとご当地田丸屋のわさび漬で冷えきった体を温め、多分18時半には寝たと思う。
翌朝も午前3時出発。雪道が多かったが、砂礫と雪がいい感じで噛み合い登りやすかった。一部吹き溜まりは膝までの深さだったが、一足早い雪山に久々の雪の感触を楽しんだ。
午前6時前に赤石岳山頂に到着。気温-9℃、西風15m前後の風が吹く。まだ寒さ慣れしていないせいか御来光までの時間が長く感じた。6時10分頃神々しい太陽が現れる。上空の雲も焼けて久々に見る感動的な御来光だった。
下山は念のためチェーンスパイスを履く。赤石小屋で脱いだが前後装着を間違えて歩いていた笑。下山は富士山に向かって下りたが、途中から雲が湧き上がり富士山は見えず。それでも周囲の南アルプスはガスで様々な表情を魅せてくれた。
赤石小屋からすっ飛ばして下山したが、途中落ち葉で登山道が不明瞭。カサカサと落ち葉ラッセルは気持ち良かったが、疲労骨折が完治していない中、ここで落ち葉で隠れた石に躓いたら元も子もない。慎重にスピード抑えて椹島へ無事下山した。
今回のレコ、ログが途中で消えたり、止まったり、ぶっ飛んだり、予定ルートから外れてますアラームが出まくったり。。。何故だろう?正確に記録されず落ち着いて登山できなかったのが唯一の残念だった。
お陰様で足は快方に向かっております。山で多少負荷掛けながら完治させます笑。これまでのアドバイスに感謝です!
足の次はヤマレコ不具合。こちらは治療法の決定打がなさそうなので、使用しながら治せたらと笑。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する