五色ヶ原でテント 室堂から黒部ダムへ周回
- GPS
- 13:07
- 距離
- 22.0km
- 登り
- 1,768m
- 下り
- 2,715m
コースタイム
- 山行
- 3:57
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 4:17
天候 | 8/2 晴れのち曇り、午後3時より雨 8/3 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
朝5時過ぎの時点で数台の空きがありました 駅の正面は満車?(未確認) 帰る際は称名川沿いの駐車場も満車な感じで、橋を渡った対岸の駐車場も利用されていました |
コース状況/ 危険箇所等 |
○室堂〜五色ヶ原 鬼岳東面に大きな雪渓を横断するところがあります。アイゼンなしでも行けますが、雪に慣れていない方は軽アイゼンの着用を 獅子岳からザラ峠へはザレた急斜面の下りです ○五色ヶ原〜平ノ小屋 特に危険なところはありません ○平ノ小屋〜黒部ダム 登山道の右下は急峻なガケで下は黒部湖です |
写真
感想
北陸地方の梅雨が明けて最初の週末。
北アルプスへテントを担いで登るつもりだが、さてどこへ行こうか?
昨週早月尾根から剱岳を日帰りした疲れが少し残っているせいか、体が重い。
かといって猛暑の下界で週末を過ごすのは勘弁したいところ。
山の疲れは山で取る、という訳で、多分空いているであろう五色ヶ原までのんびり歩くことにした。
五色ヶ原は2011年の海の日連休に3日かけて室堂〜薬師岳〜折立まで歩いた際に最初に泊まったテント場。広い敷地と豊富な水、周辺に咲く高山植物を愛でながら快適なひと時だった。
室堂から五色ヶ原への往復だと著名なピークを全く踏まないので、土日だけの休みの週はとても空いているらしい。今回もその通りとなった。
土曜の朝5時過ぎに立山駅着。今日は急ぐ訳でもないので遅い便でもいいや、と考えていたが、切符売り場は意外に短い列。6:10の臨時便のチケットをゲットし、7:25には室堂から歩き出すことができた。地元の小学生の集団登山らしく、児童と保護者らの長い列が一ノ越へ続く。自分は室堂山荘から右に折れ、浄土山へ。ゆっくり登って1時間で浄土山へ登り切った。このあたりが今回の山歩きの最高地点。前回薬師岳へ抜けた際は五色ヶ原からスゴ乗越までの過酷なアップダウンの印象が強く、五色までは浄土山から下るだけだったかな?と安易に考えて登り始める。が、もちろんそんなハズはなく、獅子岳への登り返しと、そこからザラ峠への急な下りはなかなかだった。
テント場では前回と同様、絶好の個室スペースをチョイス。早速すぐ横のベンチをテーブルにビールを飲みながらのランチタイム。が、山荘のスタッフから「今日はこれから雨」と言われた通り、だんだん雲が濃くなり時折小雨も降りだした。
雨がやむとテント周りの花を撮ったりとのんびり過ごしていたが、午後3時過ぎには本格的な降雨に。やがて遠くで雷鳴も聞こえ時折かなり強く降っていた。
(その頃、麓の富山県東部には大雨警報が出ていたらしい)
仕方がないのでテントの中でのんびり過ごす。明日は来た道を戻り、ついでに立山にも登るつもりだったが、地図を眺めるうちに黒部湖へ下りる道が気になってきた。ここはたしかザラ峠を越えて信州へと続く昔の大動脈。佐々成政の「さらさら越え」のルートの一部だ。平ノ小屋まで下りてあとは黒部ダムまで水平移動。これはのんびり歩くにはちょうど良いな、という訳で明日は黒部ダムまで下ってアルペンルートの乗り継ぎで帰ることとした。
昨晩は5:30頃からの記憶がない。時折目を覚ますもかなり遅くまで雨が降り続いていたような?午前3時過ぎに目が覚めたので行動開始。雨は未明にやんだようで、今は星空だ。ここは後立山の山々に遮られてご来光は見えない。が、4:30過ぎには針ノ木岳周辺が赤く染まり、周囲の山々にも日が射し出した。雨でぐっしょり濡れたテントを撤収し、5:00黒部湖へ向かって下り始める。やがて樹林帯の下りとなり、目の前に丸いピークが迫ってきたところが刈安峠。中ノ谷方面へも踏み跡が見える。ここからは落葉でフカフカの良く踏まれた道を淡々と下る。ヌクイ谷を右手に見るようになるとほどなく平ノ小屋に着いた。
ここからは水平移動だけの遊歩道?と思いきや、小さなアップダウンがいくつもあり、急な高巻き道や長いハシゴの上り下りも。大きな沢を横切る際は上流までかなり戻って木橋で渡る。やがて御山谷の向こうにロッジくろよんが見えてもうすぐゴールと思うも、ここでも谷の上流へ進んでまた戻り小1時間かかった。
汗ダクになって黒部湖駅着。ここからは観光客の中に混じってアルペンルートを乗り継ぐ。意外にもどの乗り物も空いており、順調に乗り継いで昼前には室堂に戻ってきた。
それにしてもアルペンルートの黒部湖〜室堂間の片道運賃、立山駅〜室堂間の往復よりも高くてびっくり。余分にお金を持っていて助かった(笑)
8/2,3は朝鮮半島に台風12号が進んでおり、日本でも四国あたりで豪雨となった。湿った気流が南から入っていたためか、北アルプスの天気も不安定。予報は悪い方に外れてしまい、ちょっと残念な山歩きだった。
コメント
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お疲れ様です。
夕焼けも朝焼けもきれいですね〜。
そこから黒部ダムへ向かうルートなんて想像していませんでした。
1つの入り口からいろいろな楽しみができるんですね。
ありがとうございました。
あらっ、見間違っていました。
夕焼けではなく全部朝だったんですね。
夕焼けは見てないです(笑)雨降らなければねぇ〜
これで黒部川沿いの道は欅平から平ノ小屋までつながりました。
あとは平ノ小屋から奥黒部ヒュッテ、そして赤牛岳まで行きたいですが、いつになるやら。
dokuboさん、今回も良いレコをありがとうございます。
五色ヶ原でのテン泊はぜひやってみたいと思っていましたが、なかなか一人ではいいルートが描けずに悶々としていました。
黒部湖に戻るルートはいいですね。
アルペンルートが高いのが難点ですが…
今度同じルートを辿ってみたいと思います。
Sanchan33さん、荒川小屋からコメントですか?(笑)
このコース、平ノ小屋から黒部ダムまでが苦行です。下の廊下みたいな道だけど、右側は常にダム湖なので、景観は圧倒的に下の廊下の方が良いです。
ハシゴや高巻きなどはしょうがないけど、この道を付けた人は水平に歩くのが嫌いなんだろう、と思えるほど意味のない?アップダウンが多いです(汗)
パクるなら適当にアレンジした方が楽しめると思います。
本施設は大気観測および雪氷学の研究者が研究拠点として使用しています。
宿泊施設として大学関係者(教職員・学生)なら管理者に届け出て泊まれ、関係者と一緒なら学外者も入ることが出来ます。ワンゲル部員、OB、山好きの教職員がしばしば利用しています。今度誰かがいたら声をかけてみてください。
Nishidenさん、富山大学立山研究所の紹介ありがとうございます。
関係者の宿泊施設にもなっているのですね。
ロケーションは抜群なので、ツテを探して泊まってみたいですね。
来週,付近を歩く予定なので
雪の状態が気になっていたところです。
とっても参考になりました,ありがとうございます。
akemi547186さん、コメントありがとうございます。
akemi547186ならたぶん五色を越えて薬師へ抜けるのかな?
このコース、アップダウンが過激で歩き甲斐がありますよ(笑)
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