大キレット北上(奥穂→北穂→槍)
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- GPS
- 80:00
- 距離
- 32.2km
- 登り
- 2,687m
- 下り
- 2,684m
コースタイム
- 山行
- 2:39
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 2:39
- 山行
- 8:42
- 休憩
- 1:28
- 合計
- 10:10
- 山行
- 9:00
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 10:15
天候 | 雨、曇り、雨、晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場代1日 500円 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
タイツ
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
ヘッドランプ
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
ヘルメット
|
---|
感想
昨年大キレットを南岳から南下しました。ビビりまくりの山行でした。「北穂を下るなんてあり得ない.....」と。しかし、1年経てば「もう一度キレットを!」になってしまい8月17日東京を出発しました。
8月17日 10時
朝はまだ雨は降っていなかったんですが、沢渡ではかなり降ってました。傘はさせないですし、レインウェアを着て上高地行きのバスに乗るんですが、ここでレインウェアを脱がなければバスには乗れないですし、ザックカバーがついたままでは車内には持っていけません。
12:06 上高地出発
それにしても観光客は多かったですね。傘がとても羨ましかったです。
14:45 岳沢小屋到着
昼も過ぎてるし、雨も降ってるしこれから登る人なんて自分だけ......?
道は雨のせいで結構グチャグチャでした。それでもレインウェアの中は汗でびしょ濡れ。岳沢小屋に到着しスグに乾燥室へ。これはホントにありがたい。SKI以外で乾燥室を使うのは初めてです。ってか、山小屋に乾燥室があることを知らなかった.....。
今まで泊りの時に雨が降ることは無かったですしね。
夕食までは、同室の方と山談議。色々勉強になります。今回の部屋は6人部屋に5名でした。昨年は殆ど眠れなかった山小屋でしたが、今回は熟睡できました。標高が低いからか?明日は北穂高小屋なのではっきりすると思います。
8月18日月曜日
5:15 岳沢小屋出発
朝から雨がしとしと降ってました。今日もレインウェアです。計画では、明日がキレット越えなので、明日だけ天気がもってくれれば他は雨でも良いと割りきってます。
初めて上高地に来た時は、岳沢小屋の往復でした。その時に「重太郎新道」という登山道を知り、いつか登ってみたい!と、思ってました。昨年は下りでは使っているので雰囲気はわかっているものの「登り」で使わないと.......。
つづら折りの道は、北岳の草すべりを思わせるものでしたが、距離はそれほどでもなく感じました。単純には比べれませんが。
7:33 紀美子平
雨が止み、青空も少しだけ見えてきました。しかし、前穂のPeakはガスに覆われたままです。でも、登っている途中に晴れることを願って登り始めました。しかし、途中で◯印を見失い下から見て右の方に外れて行ってしまいました。上に◯印は見えますが、そこまでのアプローチがちょっと危険そうだったのでPeakは諦め、紀美子平に戻りました。
10:06 奥穂高岳Peak
少し暖かかくなってきて、レインウェアも脱いでシャツも除々に乾き始めました。Peakでちょっと遅い朝食です。すると、去年は全く見れなかったジャンダルムが見えました。頂上に人がいるのも見えたし、馬ノ背を通過中の登山者も見えました。
10:21 奥穂出発
雨はすっかり止み、涸沢岳も肉眼で見えてきました。去年は結構ビビった山荘横のハシゴもすんなり降りることができました。奥穂高山荘ではトイレ休憩。涸沢カールのテントも見えました。やはり、天気だといいですね〜。
11:09 奥穂高山荘出発
今日は、登山者が少ない感じ。どうも去年の混み混みのイメージがあるので。ってまだ昼前ですから当然ですね。
11:48 涸沢岳Peak!
写真を撮ってもらってそのまま進みます。いよいよ、本日の核心部分。涸沢岳の下りです。昨年は登りでもとにかく怖かったのをよ〜く覚えてます。とにかく早くここを通過したい!と、思ってました。しかし、今年はあのような気持ちにもなること無く淡々と降りることが出来ました。最低コルを通過し、今度は登りです。特に恐怖を感じること無く北穂高岳Peakに到着です。
15:16 北穂高岳Peak!
先ほどまでの良い天気もだんだんガスってきました。Peakでは一人の写真家さんがいらして、その方に撮ってもらいました。写真家さんはすでに3日目。晴れの写真は誰でも撮れるから、今日のような水墨画のような写真を撮るため、その一瞬を待ち続けているそうです。三脚もカメラも2台持ちでした。明日も撮るとの事でした。
夕食までは、乾燥室で乾かしたり明日の準備をしていたらいい時間でした。チェックインが遅かったためか?部屋は2階だけど屋根の下の部屋で何度も頭をぶつけました。(笑)天井低すぎ......。夕食事には、女性の親子とお話しました。岳沢から登って、奥穂から北穂まで来たことを伝えましたが「ふ〜〜〜ん....」ッて感じでした。お母さんは40代中くらいなのかな?娘さんは社会人ぽい。娘さんには弟がおり、弟が6歳の時に家族4人で雨のジャンダルムを越え奥穂高山荘へ、とか、弟がお腹にいる時に、生まれたらしばらく登山が出来ないからって一ノ倉沢を登ったりと、破線ルートの上を行くクライマー一家でした。話を聞いているだけでとにかくスゴかった。食後もスゴイ話を聞かせてもらいました。
20時30分には消灯でした。ここは3,000mオーバーですがここでも熟睡できました。これで標高でも無く......。ナゼ去年は眠れなかったのだろう?
8月19日 雨........
5時に出発予定でしたが、予報どおりなら晴れになるはずなので1時間待ってみました。しかし、止む気配がありません......。
6:00 北穂高小屋出発
3社の予報はすべて晴れ!朝のNHKでも晴れ、昨晩の予報も晴れ、なのに......。
ただ、ザンザン降りでは無く小降りだったので、スタート。
「あぁ、ココ通った」なんて思いながらドンドン下ります。ガスって周りが見えないからか?恐怖を感じず、飛騨泣きを通過。ココ、登りで使った時は何も感じなかったのですが、今回下るとよ〜く覗きこまないと鉄のstepが見えません。クサリに掴まりながら見えないstepへ右足をのばすのは、この日初めてゾクッとしました。そして、そのまま長谷川ピークでした。飛騨側から長野側へまたぐわけですが、この時に2度目のゾクッ....でした。それに、「Hピーク」の文字が消えてました。たった1年で消えちゃうようなモノではないですし、意図的に消されたのでしょうか........?それともホントに自然に消えちゃったか?ですね。意図的に消す意味がわからないので、やはり自然に消えちゃったと考えるのが普通なんでしょうね。ここでは、南岳方面から8名の団体さんとすれ違いました。渡り切るまで待っていただけました。その次も12名くらいの団体さんで、「午後からは雷雨らしいですよ。」と。「ええええええ!晴れるんじゃないんですか?」がっかりです。でも核心部分を過ぎたので少しは気がラクに。まっでも注意は怠らず先に進みます。
9:15 南岳小屋到着
先ほどより雨がひどくなってきました。トイレ休憩後、中岳、大喰岳と写真を撮り、雷雨になる前に槍ヶ岳山荘に到着。
12:00 槍ヶ岳山荘着
槍ヶ岳のPeakを踏もうと思いましたが、ガスっていて山荘前から標識はおろか、ハシゴすら見えない状況だったのでピークハントは諦めました。レインウェアを着ていても3日目だからか?それとも私のウェアの限界なのか?あれだけ弾いていた水分が思いっきり浸透し、中は汗でびしょ濡れで、とにかく寒すぎ.......。気温は14度なので寒い!ってほどでも無いのですが、体感温度は7〜8度?スグにダウンを着ました。
ランチを食べて本日の目的地ヒュッテ大槍を目指します。
12:52 槍ヶ岳山荘出発
下り始めるとあれほどガスガスだった頂上が一瞬ですが見えたり、空は青空が広がったり、雨も完全に止み気温も暑く感じられるようになりました。 おせーよ!
13:40 ヒュッテ大槍到着
これから、夕食の時間まで待つのは耐えられないので、槍沢ロッジに変更し先を急ぎます。もう下るだけだと思うと足取りも軽かったです。
天狗原分岐を過ぎてしばらく歩くとなんと槍沢に雪渓がまだ残っていました。足跡がついているので、正規ルートでしょう。
16:15 槍沢ロッジ到着
ちょっと遅くなってしまいました。17時から食事で、お風呂は18時で終了。
えっ、お風呂?
お風呂に入れるの?ココ?
乾燥室は後にして、とにかく17時までに上がれるようお風呂に直行です。もちろん、洗い場も無ければ石鹸も使えませんが、お風呂のお湯を頭からかけれることが幸せです。食事も美味しく、室内も清潔でした。もちろん、ここでも熟睡できました。こんなに寝れたのは初ですね。
5月20日 晴天
5:49 槍沢ロッジ出発
8:48 河童橋着
今回、キレットを北上しました。昨年だったら1000万もらってももう一度行きたくない!なんて思ってましたが、なんとか無事走破することができました。槍穂高は、あと西穂→奥穂を残すのみとなりました。さすがに今年は無理でしょうから、来年あたり、どこかのツアーででも参加し走破してみたくなりました。
まだ休みが残っているので、このまま白馬へ移動し、明日は唐松岳をピストン。翌日は休養日とし、その次の日から白馬三山縦走し八方に戻ってくる予定です。1週間で2つのキレットを走破します!
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