槍の穂先でご来光、槍の影に皆で感動！槍ヶ岳〜南岳(飛騨沢・南岳新道)

2014年08月28日(木) ~ 2014年08月29日(金)

• GPS: 38:06
• 距離: 33.9km
• 登り: 2,900m
• 下り: 2,888m

コースタイム

1日目

• 山行: 10:26
• 休憩: 1:20
• 合計: 11:46

距離 17.0km 登り 2,280m 下り 243m

4:17 スタート地点
4:57 4:58 中崎山荘 奥飛騨の湯
5:01 新穂高温泉駅
5:20 小鍋谷ゲート
6:02 6:12 穂高平小屋
7:00 7:01 白出小屋
8:30 8:31 滝谷避難小屋
8:38 9:03 藤木レリーフ
10:31 10:41 槍平小屋
12:52 13:22 飛騨沢千丈乗越分岐
15:44 15:46 飛騨乗越
16:03 槍ヶ岳山荘

2日目

• 山行: 11:13
• 休憩: 2:40
• 合計: 13:53

距離 16.9km 登り 621m 下り 2,655m

4:30 槍ヶ岳山荘
5:00 5:40 槍ヶ岳山頂
6:25 6:26 飛騨乗越
7:00 7:10 大喰岳
7:51 8:25 中岳
9:36 9:55 南岳
10:09 10:41 南岳小屋
11:52 11:59 南岳新道 救急箱
13:56 槍平小屋
14:47 14:53 藤木レリーフ
14:58 15:00 滝谷避難小屋
16:23 16:24 白出小屋
16:59 17:06 穂高平小屋
17:35 17:36 小鍋谷ゲート
17:49 新穂高温泉駅
18:23 ゴール地点

天候

【1日目】雨のちガスのち晴れ
【2日目】晴れ時々曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

高山IC〜国道158号線経由（約1時間強）で新穂高登山者専用駐車場へ。
駐車場は1：30に到着で5割くらい埋まっていました。（約150台ほど）
一番上の駐車スペースに停められました。

コース状況／危険箇所等

【登山届・下山届・トイレ】
　駐車場から10分ほど登った、新穂高登山指導センターにあります。トイレはとても綺麗です。

【新穂高登山口〜槍平】
　白出沢まで長い林道歩き。白出沢に登山者用休憩所があり、水場・トイレあります。チビ谷・南沢は水量なし。滝谷は少し水量多く、渡渉地点確保に少し上流へ登りました。槍平小屋にトイレあります。

【槍平〜槍ヶ岳山荘（飛騨沢ルート）】
　歩きやすい登山道だが長い。特に千丈乗越分岐からの登りがきつく、一気に高度が上がるため高山病に注意が必要です。

【槍ヶ岳（穂先）】　
　ご来光を見るため、早朝4：30〜登ったため渋滞はありませんでした。ハシゴ・鎖・岩場の急登、落石に注意。ヘルメット着用必須です。

【槍ヶ岳〜南岳】
　穂高の山々と槍を見ながらの最高の稜線歩きができます。岩稜・ガレ・ザレ多いです。もちろん北アルプス全景を眺めながら。途中、中岳手前にハシゴあります。トイレは南岳小屋にあります。

【南岳〜槍平（南岳新道）】
　ハシゴ・木道などの多い急な長い下り道です。途中、高度感たっぷりのヤセ尾根に細い木道があり、雨風やガスの時は中が必要です。南沢水量なしです。

◆飛騨沢ルートはいくつかの沢を越えていくのですが、雨天時や雨天後は一気に増水するため危険です。天候と相談して登りましょう。

その他周辺情報

【温泉・露天風呂】
　新穂高にたくさん温泉・露天風呂などあります。登山指導センターの上や無料駐車場のそばの深山荘にも温泉有ります。

写真

8/28 5:02

4：30頃から行動開始。いきなり雨・ガス。テンションあがりません・・。

8/28 5:03

指導センターにて登山届提出。トイレ、とても綺麗です。

8/28 5:15

ヘッドランプ・レインウエア装着し、少し不安を抱えながらいざ出発！！

8/28 5:28

暗い・・

8/28 5:41

車両進入ゲート。すこし明るくなってきた。
ここから先、日中は工事用車両が通るので注意が必要です。

8/28 6:23

穂高平小屋に到着。誰もいません。

8/28 6:26

小休止。

8/28 7:23

奥穂高岳・槍ヶ岳分岐。

8/28 7:26

白出沢。工事業者さんが登山者用に休憩所を設置してくれています。水場・トイレ有。

8/28 7:35

白出沢は砂防ダム工事中です。

8/28 7:42

この橋、揺れます。

8/28 7:45

さて、ここから登山道スタート。

8/28 8:54

滝谷の橋。写真ではわかりにくいですが、結構高さがあり怖い。

8/28 8:57

滝谷避難小屋。この沢、結構広いです。

8/28 9:00

渡渉地点はこんな感じ。水量多く、水の勢いが強いので、少し上流へ上がりました。

8/28 9:45

この石は自然の？？

8/28 10:24

綺麗な木道が見えると・・

8/28 10:28

槍平小屋です。かわいいクマさんがお出迎え。
ここで、朝食のおにぎりをいただきます。
水場・トイレあります。

8/28 11:03

槍平小屋のキャンプ場。水場・トイレがそばにあります。

8/28 12:05

飛騨沢ルート最終水場。

8/28 12:33

こんな登りがひたすら続きます。
槍平小屋から槍ヶ岳山荘まで約5時間の長〜い道のり。

8/28 12:51

秋の気配。ナナカマドの実が色づき始めてました。

8/28 13:42

千丈乗越分岐点。ファーストエイドキット設置点です。

8/28 13:56

さあて、この飛騨沢カールをひたすら登ります。
山荘が見えてるのに、なかなか近づきません。
飛騨沢から槍の穂先は見えません。

8/28 15:55

一番上が飛騨乗越。急登です・・。

8/28 15:55

雲の中から這い上がってきました。

8/28 16:02

3000m地点。バテバテです。

8/28 16:05

大喰岳。明日登ります。

8/28 16:05

飛騨乗越に到着！！
雲だらけだけど、ここから視界が開けてきました。

8/28 16:21

槍のテン場と大喰岳。

8/28 16:22

やっと槍の穂先が見えた！！

8/28 16:22

槍ヶ岳山荘の全景。

8/28 16:26

そして、到着！！
疲れた〜

8/28 17:04

そして、晴れた〜！！！

8/28 17:32

夕食はこんな感じ。5：00から大食堂が満席。一緒食べた方からたくさんの情報をいただきました。ありがとうございました。

8/28 18:00

さて、夕日を見に行きます。

8/28 18:08

夕日を浴びる槍の穂先。
そして、小槍も。

8/28 18:25

見事に晴れてくれました。
こんな奇跡を見せてくれる山が好きです。

8/28 18:26

穂高方面も快晴に。

8/28 18:26

常念岳〜蝶ヶ岳方面。

8/28 18:29

常念岳アップ。

8/28 18:32

北穂高岳アップ。

8/28 18:41

笠ヶ岳と・・ん？遠くの雲の上になんと白山連峰が！！

8/28 18:43

雲と空と山々のコラボレーション。

8/28 18:43

夕日が沈みます。

8/28 18:46

綺麗な空。

8/28 18:57

沈みました。

8/28 19:04

むっちゃ寒いので、一旦小屋に戻り・・

8/28 19:13

再び三日月を見に行きました。

8/29 4:53

【2日目】朝4：30。ヘッドライトを頼りに槍の穂先へ、レッツゴー！！

8/29 5:02

真っ暗なので、確実にルートを確認しながら慎重に登ります。

8/29 5:16

穂先は真っ暗。誰もいないので、ちょっぴり怖いです。

8/29 5:19

穂先に到着！
山荘の明かりがかわいい。

8/29 5:19

穂高方面。まだ薄暗い。

8/29 5:20

山荘と笠ヶ岳。

8/29 5:22

そして山頂の祠。風が強く、寒い。

8/29 5:31

明るくなってきました。
遠くに富士山、南アルプスが見えます。

8/29 5:35

お日様が・・

8/29 5:37

だんだん登ってきました。

8/29 5:37

ご来光〜

8/29 5:38

表銀座がご来光に照らされ、姿を現しました。

8/29 5:38

お見事！！

8/29 5:39

モルゲンロートの槍ヶ岳山荘。

8/29 5:39

穂高・乗鞍・御嶽山まで見えます。

8/29 5:41

そして、槍ヶ岳登頂の写真を。
登山者さんがたくさん登って来られたので、撮っていただきました。ありがとうございます。

8/29 5:44

モルゲンロートの山荘と槍の影！！
一緒に見た方々と歓声をあげました。

8/29 5:44

槍の影が長〜く伸びています。
その左側に白山連峰が！！

8/29 5:45

朝日の輪。

8/29 5:46

そして、北アルプスの山々たちも朝を浴びます。
立山・剣・薬師・水晶・鷲羽・三俣蓮華・双六・・・

8/29 5:49

穂高方面。乗鞍・御嶽山も見えます。

8/29 5:50

恐怖の下り・・・
すごい高度感です。
自分は高いところが苦手なので・・

8/29 5:50

眼下に山荘を見ながら下ります。

8/29 5:52

左が登り、右が下りのハシゴです。

8/29 5:57

鎖・ハシゴの連続。

8/29 6:04

結構急な下りです。

8/29 6:08

午前6：10頃。槍ヶ岳山荘に別れを告げ、南岳へ向かいます。

8/29 6:39

出発！！

8/29 6:40

まずは大喰岳へ。

8/29 6:47

飛騨乗越。昨日はバテバテやったけど、今日はテンション上がっています。

8/29 7:06

大喰岳からの槍ヶ岳。
かっこいい！！

8/29 7:10

ここで、槍を眺めながらの贅沢な朝食。

8/29 7:24

韓国から来た方に撮っていただきました。

8/29 7:26

そして、一緒に撮っていただきました。

8/29 7:33

槍ゲッツ！

8/29 7:34

行くぜ！穂高・・じゃなくて南岳へ。

8/29 7:41

南岳と続く気持ちいい稜線道。

8/29 7:41

何度も槍を振り返ります。

8/29 7:53

雪渓と常念岳。

8/29 8:07

中岳への急登。

8/29 8:10

山頂手前にハシゴ。
楽しい！！

8/29 8:14

中岳に登ると穂高が近づいてきます。

8/29 8:18

絶景に息をのむ自分。

8/29 8:19

槍様と自分。

8/29 8:19

穂高連峰と自分。

8/29 8:22

このルートは2001年に開通したらしい。

8/29 8:22

雲の上に富士山が。

8/29 8:23

中岳山頂と槍ヶ岳。

8/29 8:24

ここから一旦下って、南岳を目指します。

8/29 8:27

その前にエネルギー補給。
牛肉の入ったカレーパンと槍様。

8/29 8:30

カレーパン食べている間に雲が穂高への稜線道を通り抜けていきます。

8/29 9:21

中岳・大喰岳・槍ヶ岳。

8/29 9:21

南岳への稜線道。

8/29 9:28

こんな岩稜帯を登ります。

8/29 9:34

天狗原分岐。

8/29 9:34

あれが目指す南岳。

8/29 9:43

近づいてみると結構険しい山容してます。

8/29 9:57

南岳に到着。

8/29 9:57

槍様があんなに遠くに・・

8/29 9:57

笠ヶ岳。
かっこいい！！

8/29 9:59

南岳ゲット！！

8/29 10:00

ここで槍様とお別れなので・・
槍様と自分（2回目）

8/29 10:00

南岳小屋と穂高連峰。

8/29 10:01

いつか行くぜ〜
奥穂高岳・・という思いを込めて。

8/29 10:25

南岳小屋に到着。

8/29 10:35

南岳と南岳小屋。

8/29 10:34

いざ、大キレットへ！！
見に行くだけだけど・・・

8/29 10:37

これが大キレット。
雲の向こうに北穂高岳・奥穂高岳。

8/29 10:41

大キレットへの入り口。
吸い込まれそう・・・

8/29 10:46

大キレットの全容。
あんな急峻な岩稜帯をどうやってのぼるんだろう？？

8/29 10:46

北穂高岳。
山頂付近に小屋が見えます。

8/29 10:46

そして、奥穂高岳。
かっこいい！！

8/29 11:04

さ〜て、南岳小屋を後にして帰路へ。

8/29 11:04

あの雲の下へ。
南岳新道を槍平へ下ります。

8/29 11:09

急なくだりが続きます。

8/29 11:29

南岳新道の急な下り。

8/29 11:51

今回はお花の写真が少ないですね。

8/29 11:53

南岳新道の中腹辺りからハシゴ場が始まります。

8/29 11:54

すごい高度感。
このヤセ尾根は結構怖いです。

8/29 11:54

天へと続く木道。

8/29 11:55

来た道を振り返ります。

8/29 11:55

中岳方面。

8/29 11:55

このヤセ尾根の木道細くて怖い・・。
すれ違いできません。っていうか誰も来ませんが・・

8/29 11:57

鎖場。このあたりのヤセ尾根は風雨時やガスの時は危険と思います。

8/29 11:57

南岳方面。

8/29 11:58

高度感たっぷりのヤセ尾根。

8/29 12:02

眼下、はるか下に槍平小屋が。
あんなに下るの？？

8/29 12:13

ここにもファーストエイドBOXが。
ありがたいですね。

8/29 12:14

ここからの中岳、かっこいい！！

8/29 12:19

ヘリの音が気になります。
北穂高岳と奥穂高岳の間、滝谷あたりでしょうか？
何度もアタックしているので、どうやら救助をしている様子です。

8/29 12:20

ここからも大キレットの全容が見えます。
しかし険しい・・・

8/29 12:23

槍平小屋が常に見えているのですが、なかなか近づきません。

8/29 12:25

北穂高岳・奥穂高岳全容。
かっこいい！！

8/29 12:56

こんなハシゴ場続きます。
朽ちたハシゴが多く、結構危ないです。

8/29 13:41

南沢に到着。
一旦、沢をまたぎます。
水量なしです。

8/29 13:43

南沢の全容。

8/29 14:05

無事に槍平小屋に到着。
南岳新道長かった〜
ここで、ハート形の石を置いて、この鐘を鳴らすといいことがあるらしい。

8/29 14:05

槍平小屋でミニッツメイド（300円）を購入。

8/29 14:11

ここから、さらに約3.5時間の下りに備えて最後の食事。
水場で顔と頭を洗いました。生き返りました。
感謝感謝です！！

8/29 15:10

滝谷の水量は1日目と変わらず。
渡渉ポイントを上流へ登り探しました。

8/29 15:15

滝谷全容。

8/29 16:40

白出沢に到着。小休止。
この休憩所、本当にありがたいです。
工事現場の業者さんに感謝です。

8/29 17:24

長い林道の途中、穂高平小屋にて休憩。

8/29 17:50

林道をショートカットする道。
疲れた足には堪えました・・

8/29 18:24

長い林道を終えて、無事に指導センターに到着。
下山届を提出。

8/29 18:27

登山者専用駐車場に下ります。

8/29 18:32

無事下山。疲れた〜
18：30頃、駐車場は5-6割ほど埋まってました。

8/29 18:58

焼岳ガーデンホテルの温泉へ。
500円で内湯のほか4つの露天風呂や寝湯・立湯・サウナ・韓国式サウナなど豊富できれいな素敵な温泉でした。

撮影機器：

DMC-FT4 Panasonic

SO-01F Sony

装備

個人装備

長袖シャツ タイツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 着替え 靴 予備靴ひも ザック ザックカバー サブザック 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 ハイドレーション ガスカートリッジ コンロ コッヘル 食器 ライター 地図（地形図） コンパス 笛 ヘッドランプ 予備電池 GPS ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト ストック ナイフ カメラ ヘルメット

備考

行動時間が長いため、ハイドレーション装備してよかったです。山頂付近は寒いので防寒着・グローブも活躍しました。

感想

なるなる

【1日目】
　小雨・ガスガスの中のスタート。事前に情報を収集したものの、いくつかの沢を越えていかなければならなかったので、少し不安のある中、レインウェアを着用して歩きました。2日目天候が回復するという天気予報を信じて・・。
　長い林道歩き、滝谷の渡渉点探しで少し体力を奪われました。さらに、飛騨沢の登りは長く急できつかった〜。空を見上げても、ガスガスなのでテンションも上がらないし。
　でも、山荘に到着した時に見事に青空が顔を覗かせ、見事な夕日に出会うことができました。

【2日目】
　晴れのち曇りという天気予報を信じて、早朝4：30分から槍の穂先へ出発。風吹く中、防寒着を着用してヘッドライトの明かりを頼りに、慎重に登りました。
　山頂からの絶景は息をのみました。薄暗い明かりの中、山荘の明かりが見えて、徐々に穂先に向かってくる登山者たちのライトの明かり。北アルプスの山々たちが少しずつ姿を現してくる様に鳥肌が立ちました。
　ご来光・槍の長い影。そして、その陰の先に白山連峰が。モルゲンロートの槍ヶ岳山荘・穂高連峰。表銀座や立山連峰。富士山や乗鞍・御嶽・南アルプスの山々まで望める絶景！登ってよかった〜
　槍ヶ岳〜南岳への稜線は、槍ヶ岳と穂高連峰、北アルプスの山々を常に眺めながら気持ちいい山歩きが楽しめました。

【穂高連峰での救助活動】
　南岳新道を歩いているときに、ヘリが穂高連峰の西側で救助活動をしておられました。滑落事故があったのでしょうか？御無事をお祈りします。そして、救助活動されてる皆様にも、どうか事故のないように。懸命な救助活動に頭が下がります。感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。

◆道中で出会いお話しさせていただいた、たくさんの方々にも感謝です。ありがとうございました。