硫黄岳
- GPS
- 08:33
- 距離
- 18.2km
- 登り
- 1,258m
- 下り
- 1,256m
コースタイム
- 山行
- 3:03
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 3:44
- 山行
- 5:06
- 休憩
- 2:10
- 合計
- 7:16
天候 | 12/27,28とも快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特別な危険箇所はありませんが、硫黄岳山頂直下は岩と雪のミックスゾーンなのでそれなりに要注意。 |
その他周辺情報 | 下山後、車を置かせてもらったJ&Nでお風呂と食事。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
バラクラバ
毛帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
サブザック
アイゼン
ピッケル
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
|
---|
感想
12月27日(火) 快晴
美濃戸口周辺も完全な雪道で、最近のこの時期としては珍しい。J&Nに車を置き、スタッフに声を掛けアイゼンを付けて11:25に出発する。赤岳鉱泉まで約3時間なので、休憩を含めても充分明るいうちに着く見込みだ。
堰堤広場までの2時間の車道歩きはアイゼンよりもチェーンスパイクの方が歩きやすい。次回はそうしよう。良い天気で気温も-3℃程度なので、結構暑く汗をかいてしまった。美濃戸で休憩した際にソフトシェルを脱いでヒートテックだけになった。
美濃戸を出て少しするとヤマレコがコース逸脱警報を出した。地図を見ると大きく迂回する車道をショートカットする道を見逃したようだ。もともと車道を行くつもりだったのでそのまま行ったが、地図を見ると車道の距離は4倍くらいあり、5分以上余分に掛かったようだ。帰りはショートカットの登山道を下ることにしよう。
美濃戸を出てから妙に腹が減り、力が出ない。ハンガーノックかもしれない。堰堤広場で行動食を食べながら休憩していると赤岳鉱泉のスタッフが歩荷で登って行った。荷の重量は30kgとの事だった。
沢沿いの道は林道と違って変化があって楽しい。行動食を食べて少し元気が出て来た。堰堤広場から1時間5分で赤岳鉱泉に着いた。コースタイムは1時間10分なので、ハンガーノックぎみの割には速かった。名物のアイスキャンディではアイスクライミングの練習をしていた。
テントは3張程度で意外に少ない。赤岳鉱泉の前で行者小屋方面から走って来る外国人の女性に出会ったが、その方は美濃戸で休憩中に美濃戸口の方から走って来た人だった。
小屋に入るとまず部屋に案内された。「大広間」という大部屋の2段の寝床の上段だった。部屋は5人づつ2段の寝床が両側にあり、その間は広い共有スペースになっていてテーブルが置いてある。混雑時には10人くらい寝られるようだ。
小屋内は3層になっていてやや複雑だが、とても綺麗だ。食堂の隣に談話室と自炊室がある。暖かい部屋で自炊ができるのはありがたい。飲料水は玄関のタンクから自由に組む事が出来る。トイレは簡易水洗で暖房便座付。綺麗で快適だ。
風呂に入れると思っていたが、受付で聞くと風呂に入れるのは5〜10月とのことで、事前調査が足りなかった。楽しみにしていたので残念だ。
夕食の18時まで時間があるので、自炊室でコーヒーを淹れて寛いだ。18時からの夕食は噂通りのステーキ。陶板に乗った肉は想像していたより厚みも大きさも大きくて、野菜もたくさん載っている。具材の場所を変えながら均一に火が通るように焼いて食べる。山でステーキが食べられるなんで贅沢なことで、とても美味しい。
ステーキ以外に豚汁とサラダ、みかんとりんごが付いている。これは大満足だ。この食事はテント泊でも予約しておけば食べられるようだ。2,500円とのことで、ちょっと高いかも?自分で肉を背負ってきて焼いた方が良いかも。
食堂で食べている人を数えると約30人だった。小屋の定員は200人だが、年末とはいえまだ26日で月曜日なので少ないのだろう。明日の夕食は2回戦とのことだった。
19時過ぎに外に出てみると月と星が輝いていた。明日もきっと晴れだろう。外気温は-13℃だった。大部屋の寝床は6℃。することが無いので20時には就寝体勢に入った。
12月28日(水) 快晴
5時起床。ストーブは夜間も点いていたようで、寒く無いどころか暑かった。起床時の室温は7℃。今日は長い下りがあるので、タイツをヒートテックからワコールのサポートタイツ・CWXに穿き替える。
朝食は6:30からなので自炊室でコーヒーを飲み、デポする荷物とサブザックで硫黄岳往復に持って行くものを仕分けした。ザックは食堂の隣の乾燥室にデポする。
朝食は鯵の開きと納豆、海苔など。出発はちょっと遅くなった。帰るだけなら小屋の朝食で良いが、硫黄岳に登ってから下山する場合は朝食は自炊にした方が良かったかも知れない。
赤岩の頭までは樹林帯でトレースはしっかり付いているので、ストックで登る。空身なので良いペースで登れる。抜いたり抜かれたりしながら稜線を目指して急登を登る。高度を上げると樹間から御嶽が見えるようになり、さらに稜線が近づき空が広くなると赤岳や阿弥陀岳が姿を現した。
コースタイム1時間50分のところを1時間20分で赤岩の頭に到着。なかなか快調だ。稜線に出ると360°のパノラマが素晴らしい。八ヶ岳、南アルプス、中央アルプス、北アルプスがクリアに見える。気温-9°、風速は3m/sとこの時期にしては珍しく微風だ。
赤岩の頭からはストックからピッケルに持ち替える。硫黄岳直下は岩場があるので夏道とは違うルートを慎重に登る。
山頂に出ても風は10〜12m/sでそこそこ強いが、それほどでもない。広くて平らな山頂で眺望を楽しんで赤岩の頭まで下って休憩。樹林帯まで降りようと思ったが、風が殆ど無いので赤岩の頭の下降点でおしるこ休憩をした。
下りは赤岩の頭から赤岳鉱泉までコースタイム1時間20分のところを50分で下ってしまった。気温は-1℃と高く、かなり汗をかいてしまった。
ランチはJ&Nの予定だったが、あと3時間は行動食だけではもたないので、赤岳鉱泉の食堂で休憩がてらカレーを食べた。カレーは5種類あり(すべて1,000円)、一番辛くないビーフカレーを食べたが旨かった。
デポしたザックにパッキングし直し、汗で濡れたヒートテックを脱いでTシャツに着替えた。出発時には外気温が+5℃になっていたので、ソフトシェルは着ずにTシャツ1枚で下山開始した。
天気が良いせいか登って来る人は凄く多い。時々風が吹くとちょっと涼しいが、基本的には暑いくらいで美濃戸口までTシャツで下山した。
堰堤広場では昨日2回出会ったランナーの女性が北沢を登って行った。いったい何者なのだろうか?
昨日見逃したショートカットは間違えずに通過したが、思ったよりちゃんとした道で歩きやすかった。車道のアイゼン歩行はちょっと邪魔なので、赤岳山荘前の急坂を下ったところでアイゼンを外した。しかし、滑り止めがないと圧雪の車道は滑りやすく、なるべく雪の多い中央部が両端を選んで歩いた。チェーンスパイクを持ってくれば良かった。
美濃戸口の手前でフォレスターが脱輪していた。聞くとスリップして制御出来なくなり側溝に落ちてしまったとのことで、ロードサービスを呼んでいた。四駆だがチェーンは巻いていなかった。
赤岳鉱泉からコースタイム通りの2時間20分で美濃戸口に到着した。J&Nでまずはお風呂に入り、食事をした。赤岳鉱泉でカレーを食べたので、パスタの大盛りを2人で分けて食べ、デザートにプリンを食べた。どちらもとても美味かった。
我々が着いたときには誰もいなかったが、食事をする頃にはほぼ満席になっていた。繁盛していて良いことだ。
帰りは渋滞もなく順調に走り20時前に家に着いた。今年最後の山行は天候に恵まれ、赤岳鉱泉のステーキも味わえて良い山行だった。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する