北穂高、涸沢岳、奥穂高、前穂高、西穂高
- GPS
- 49:05
- 距離
- 31.1km
- 登り
- 2,378m
- 下り
- 2,372m
コースタイム
- 山行
- 7:33
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 7:53
天候 | 曇り・・・ |
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過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
上高地6:00発のバスで高山に行くと、名古屋まで各駅停車の電車にしか乗れないのでめちゃくちゃ時間がかかった・・・ |
コース状況/ 危険箇所等 |
涸沢岳の稜線は細く、脆い岩が多い 奥穂〜前穂は奥穂山頂からの下りしばらくが滑りやすい。吊尾根は基本的に気を抜くと上高地方面の谷に滑落の可能性があるので注意。 重太郎新道は紀美子平からの下り始めの鎖場が滑りやすい。カモシカの立場までは滑落しそうな箇所が多い。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ(1)
1/25
000地形図(1)
時計
コンパス(1)
筆記具(1)
保険証(1)
スポーツドリンク(500mL)
ティッシュ(1)
バンドエイド(1)
タオル(2)
携帯電話(2)
計画書(1)
雨具(1)
防寒着(1)
ストック(1)
カロリーメイト(2)
真水(2.5L)
スポーツドリンク粉(2)
チキンラーメン(2)
ナイフ(1)
ガスストーブ(1)
コッヘル(1)
ゼリー状食料(3)
固形非常食(2)
モバイルバッテリー(1)
エマージェンシーブランケット(1)
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感想
北穂、奥穂、前穂、そして西穂へと4つの穂高をめぐる計画でした。
結果的に西穂へは行きませんでしたが・・・
1日目は上高地から北穂まで。
午後は雨予報だったので、雨が降る前に北穂に着きたい一心で梓川越し左目に明神岳を見ながら横尾までガンガン歩きました。横尾でちょっとだけ休憩してすぐさま涸沢に。涸沢ヒュッテで給水できるのはわかっているので水は500mlだけでザックは軽め。おかげで楽に涸沢ヒュッテまで辿り着いた気がします。涸沢カールの風景もこの日は雲が多くて残念な感じでしたが、なんだかんだ言ってここの景色が好きでラーメンを食べたりして1時間近くも過ごしてしまいました。
さて、あとは一気に北穂南陵を登ります。天気は微妙なままで時折数滴の雨が。急がねば。
去年は降ってきたこの南陵ルートですが、覚悟はしていたものの登りとなるとなかなかにキツイ。鎖場を越えたあと辺りから勾配も急になって息も上がってきます。ペースはあまり上がらず13時過ぎに北穂山頂に到着。またもや真っ白で何も見えない・・・のでそそくさと小屋に。宿泊手続きをして荷物を整理し終わると雨が・・・危機一髪でした。
この雨のせいか自分の後に来た登山者は少なく、結局小屋には7人くらいしかいませんでした。
去年は軒先を借りただけの北穂の小屋は中にはいると広くは無いですがいい雰囲気です。ご飯も美味しかったです。
2日目は・・・うわぁ! 寝坊した!
本当は5:00出発予定で弁当も作ってもらっていたのに、宿泊者が少なく静かでぐっすり眠てしまったせいで目が覚めたら5:15・・・。やっちまいました。急いで支度して簡易的な朝食を済ませても結局出発したのは6:30という遅い出発。こんなんなら普通に朝ごはん食べれば良かった。。。
気持ちを切り替えて涸沢岳に突入。のっけからなかなかの岩場と痩せた稜線が続きます。最低コルまでは岩に張りつくようなトラバースの連続という感じでした。最低コルを過ぎると涸沢岳山頂まで一気に登ります。鎖、ハシゴの連続で、脆い岩も多くて気を使います。途中何箇所か手には持ったものの「体重をかけたら多分取れるな」というのがありました。
ようやく落ち着いて山頂まであと少しというところで雷鳥発見! しかも親子。子供の雷鳥を見たのは初めてでした。
涸沢岳の山頂は狭く、相変わらずガスで真っ白だったので少し滞在してすぐに出発。ちょっと下るとヘリポートを越えてすぐに奥穂の小屋に到着します。2時間強でしたが気を使ったのでなかなか疲れました。明日の西穂までの稜線はこれ以上のが5時間も続くのか・・・集中力もつかな、と正直不安に。そして天気予報をみると・・・明日は午前中は晴れるも午後は雨・・・だ・・と・・・。最近の不安定な天気で午後雨というのはかなりの不安要素。どうしようかと悩んだ末、明日の西穂行きは中止して今日中に降りる決意をしてしまいました。(今考えれば予定通り前穂ピストンして奥穂の小屋に泊まって、ダメならザイテングラートを下れば良かったのですが・・・)
そして奥穂の小屋でホットカルピスを飲みながら30分以上も過ごしてから出発。ここから先は7年くらい前に一回歩いているので、まぁなんとか最終バスまでには上高地につくでしょ、という感覚。
小屋から奥穂への登りは記憶にあるよりも険し目でしたが30分弱であっという間に奥穂山頂へ。ジャンダルムへの憧れはまだちょっぴり残っていたのでとりあえず馬の背まで往復。馬の背は写真で見ていた通りのほっそい道。苦手だけどキレットの長谷川ピークみたいなもんかという感想を持って奥歩へ戻る。奥穂の山頂もガス晴れず真っ白。
奥穂からの吊尾根は記憶にあるとおり滑りやすい一枚岩や長い鎖場の件。前回は雨だったけど今回は岩は乾いているので比較的楽。前回ここに初心者を連れてきてしまったのは良くなかったなぁ、とちょっと反省。下りきるとあとは稜線のちょい下をトラバースして上高地を右手に見ながら前穂までの空のお散歩ルート。概ね楽な道だけどちょいちょい滑落しそうな場所があるので気を抜いては行けない。そろそろお腹が空いてきて途中で弁当を食べてしまおうかと思いましたが「前穂で食べる」と決めていたので我慢。そしてようやく紀美子平に到着!
紀美子平に着くと、久しぶりに人が居たので「山頂までザック背負って行って昼飯食べられるスペースがありますか?」と聞くと「山頂は広いけど、急だからザック背負ってくと後悔するよ」と言われておとなしく紀美子平でお弁当をもぐもぐ。北穂小屋は弁当まで旨いです。弁当を食べていると重装備の登山者が前穂から降りて来ました。聞くと明神岳を超えてきたそうでかなりの熟達者です。けっこうお年の夫婦でしたが体力もすごい。奥さんの方は胃がんで胃を切除されたそうですが、それでも明神岳を越えてこられるという凄さです。
お腹を満たしていざ前穂山頂へ! 前回は同行者の体調不良で山頂はパスしたので今回初です。登り始めると危険箇所はそんなに無いもののなかなかハードで思ったより長いです。たしかにザック背負って行かないのが吉ですね。20分くらいで山頂に着くとまさかの誰もいない貸切状態で山頂を満喫出来ました。
前穂を堪能したら重太郎新道を一気に下りにかかります。今日中に降りるんだから最終バスには間に合わせて今日中に帰りたいので急ぎます。が、記憶にあるよりも重太郎新道はハードでした。紀美子平からいきなりの長い鎖場に始まり、カモシカの立場まではなかなか気を抜けません。勾配も急なのでさすがに足に来ながら岳沢小屋に15:00ごろ到着。CCレモンを飲みながらここで泊まって明日天狗沢登って・・・みたいなことを一瞬考えては見ましたが妻に今日下山すると言った手前下山を続行しました。岳沢からは単調な樹林帯下りで1時間ちょっとで上高地に到着。
そして上高地につくとだんだん天気が良くなり、河童橋につく頃には夕日を浴びた吊尾根が綺麗に見えたという・・・嗚呼、奥穂小屋に泊まったら夕日が綺麗そうだなぁ。もしかしたら明日が一番天気がいいんじゃないか・・・と思いながら小梨平で風呂に入って平湯行きのバスに乗ったのでした。
結果的に本来の目的であった西穂縦走は果たせませんでした。
安全を見てのことですが、涸沢岳を越えてみて今のレベルだとギリギリなんじゃないかと不安になったのが正直なところです。また来年チャレンジします! (もしかしたら今年中に行っちゃうかもしれませんが)
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