石鎚山(面河本谷~南尖峰~裏参道)


- GPS
- 16:41
- 距離
- 17.1km
- 登り
- 1,976m
- 下り
- 1,985m
コースタイム
- 山行
- 14:12
- 休憩
- 2:28
- 合計
- 16:40
合計距離: 17.09km
累積標高(上り): 1572m
累積標高(下り): 1555m
天候 | 晴れ 時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
トイレあり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【tolchop】 ②③④⑤は一般登山道ではありません。 所謂バリエーションルート。 要事前準備、地図、コンパス必携。 沢登り等の知識と技術が必要です。 ①遊歩道~終点:入渓個所 面河登山口(裏参道)を越え、虎ヶ淵を越えて暫く行くと 遊歩道終点の標識がある。 ここから入渓。 途中、落石注意の看板あり。 ②入渓~番匠谷出合 入渓点は大岩が散乱する河原となっている。 倒木を使うなどして遡行して行く。 「ゆりあげ」を過ぎると左岸から120mナメ滝、 次に金山谷が左岸から流入してくる。 暫く行くと番匠谷出合。 ここまで小滝、ナメが次々に出てくるが、 いずれも楽しく遡行出来る。 途中、堰堤が二基。 いずれも右岸を巻く。 巻き道あり。 ③番匠谷出合~御来光の滝 左岸から番匠谷が流入して来ると渓相に変化が現れる。 景勝「七釜」を過ぎると右岸から犬吠谷が流入。 すぐに魚止めの滝が現れる。 ここは左岸を高巻く。 暫く行くと左岸から南沢流入。 歩き易い個所を選べば問題無く歩ける。 石門を過ぎ、暫く行くと6m滝。 すぐ上には御来光の滝(87m)が観える。 ④巻き道~中沢出合 右岸側に巻き道あり。 急傾斜であり、転滑落、落石に注意。 尾根上に出ると「中沢・北沢/御来光滝・面河本谷」の看板。 尾根を上がると愛大小屋へ至る。 踏跡を下ると中沢出合の上流。 少しだけ下降して、中沢へ取り付く。 今回少し迷った。 ⑤中沢(左岸尾根)~南尖峰 中沢最初の滝(涸れ滝)は中央を登った。 以降の滝、スラブは全て左岸側の尾根を巻いた。 ササヤブ、灌木帯のヤブコギを強いられる。 傾斜が急な個所があり、転滑落に注意。 1800m付近で右手から岩場の尾根が入ってくる。 これを避けるように左手へトラバースして行くと 笹原のルンゼに出合う。 登り詰めると稜線へ到達する。 ⑥南尖峰~天狗岳~弥山 南尖峰直下の岩場は難しく、安全の為ロープ確保して登った。 天狗岳~弥山までは岩場の細尾根だが慎重に歩けば問題無いかと。 いずれも転滑落に要注意。 ⑦石鎚山裏参道(面河ルート) 愛大小屋までは緩やかにトラバースしながら高度を下げて行く。 崩落個所、沢を横切る個所にはロープ、木梯子が渡してある。 以降も急傾斜箇所があり、転滑落に注意。 夜間は難易度が非常に高いです。 時間に余裕を持った行動を(自戒)。 |
その他周辺情報 | ■キャンプ場 ●鉄砲谷キャンプ場 利用料:無料、手続き:国民宿舎 0892-58-2211 ●面河第一/第二キャンプ場 利用料:大人400円、手続き:国民宿舎 0892-58-2211 ■温泉 ●湯之谷温泉近辺 |
写真
感想
コースタイムは、距離及び高度並びにコース状況から試算したのち、「山と高原地図」と「ヤマケイ沢登り (入門&ガイド)」の参考タイムと比較して定めた。どちらかと言えば早足な方なので、これより早く回れるのではないかと考えていたが、現実はそうではなかった。全区間において参考タイムより掛かってしまった。ゆっくり歩いたつもりはないが、御来光の滝まで濡れない範囲でやりたいことはひと通りしながら進んだので思いのほか時間を掛けてしまったようだ。
御来光の滝がターニングポイントであったが、前進を決意。この時点で下山のナイトハイクが決定したが、中沢ルンゼを登攀せずほぼ高巻きヤブコキしたためかなりの時間を要した。そのため稜線歩きが時間的にはなかなか際どかった。
山陰の山での経験を登山の参考としたが、石鎚山は垂直距離が山行に大きく影響したような気がする。垂直移動速度を考慮したつもりだが、その影響は想定以上だった。特に下山時は、まったく水平距離が伸びないので狐に化かされているのではないかと感じた。
時間的には、設定ミスだった。
体力的には、ちょっとオーバーワークだった。
危険度的には、体力や時間を優先したため、攻めたりず。
総括は、それぞれの引き出しが活かされたソロではできないパーティー登山ならではのいい山行だったと思う。
わぁ、tさんのカバンて、魔法のカバンみたいね。何でも出てくるもの。
なんだかんだで、nさんが一番元気だった。
野性的なものか?経験的なものか?要所要所でのsの発言や行動には核心をついているものがある。
前日にテント泊をしてからの12時間バリエーションルートの沢登り。前日の行動がキモだと思ったが、思ったより悪い状態でスタートすることになった。睡眠時間は2時間。それにしても早々から疲労を感じたのは三日前のランニングが影響しているかもしれない。全行程を通して低速運転を強いられた。
実力者の三人がいるので、下調べなど頼ってしまったのはいつも通り。単独じゃいけないルートだ。沢歩きのときは沢靴を使うことはまれで、ひさしぶりの沢靴は装着方法も不確かでその場で習うことになった(一同苦笑)。
思い返しても自分のふがいなさばかりが目立つが、唯一役に立ったのは南尖峰でのルート取りだ。壁を少し登り、木の枝にロープを巻きつけた。多分僕はこれをするために石鎚に招かれたんだろうと思う。
「石鎚の沢やりませんか?」
一年前のsappanさんの一言から
今回の山行は始まった。
かなりの長丁場になるのは覚悟していたが、
終わってみれば過去最長の行動時間となった。
途中途中で小さなトラブルが重なり、
少しづつ予定時間がずれ出した。
御来光の滝までは元気だったが、
中沢の果てしなく続くヤブコギには辟易した。
後半は虫たちも歓迎してくれた。
オーバーワークでみんな疲れていた。
判断力もかなり低下してきていたのではないかと思う。
遭難とはこんな状況、状態から
起こるものなのだろうと感じた。
とても一人では乗り切れなかった。
しかし、頼もしいメンバーのお陰で、
不安は無かった。
石鎚山も我々を無事に帰してくれた。
入山前の天気予報では降雨だったが、
最後まで晴れていてくれた。
下山後のコーラは、震えるほど美味しかった。
色々と反省点の多い山行ではありましたが、
同時にとても良い山でもありました。
面河本谷の景観は素晴らしかった。
中沢の詰めの笹ルンゼと南尖峰にも感激。
また、歩いてみたいと思います。
今度は1泊の計画で。
最近沢ばかりでろくに歩いてなく体力が心配だったが、このメンバーで珍しく遠征。それも狙ってた面河、膝の不調も心配だけどもしもの為の痛み止めを握り締め頑張りました。
面河渓谷の美しさに心を奪われる、沢に思いっきり歩くのは諦めデジイチ片手に写真を思う存分撮りまくる。(これも反省点の1つか・・・)その為、消極的な歩きをしてしまったけど今回は良い写真も撮れたしこれで満足。
ただ記憶に1番残ってるのはひたすらかき分けた笹藪たち。あれはしんどい。。
はじめましてNeuronと申します。このコースは結構時間がかかりますよね。笹の急斜面トラバース、写真をみるとちょつと怖いですね。7月に行った時、愛大小屋にエスケープしましたが、無茶しなくてよかったですぅ。
>Neuronさん
Sです。いつもは大山付近を歩いているもんで、いろいろと衝撃的でした。どこかで一泊したらまた面白いルートどりができるかもなあと思ったりしました。どうやら東の方から縦走して西に突き抜けることもできるらしいですね。
山スキーの方などは中沢を滑っていかれるんでしょうか。また機会があれば南沢なども登ってみたいです。冬季もきてみたいもんです。
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