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Yamareco

記録ID: 512777
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

穂高岳 重太郎新道 前穂〜北穂南陵ルート

2014年09月19日(金) ~ 2014年09月20日(土)
情報量の目安: S
都道府県 長野県 岐阜県
 - 拍手
GPS
02:09
距離
27.6km
登り
2,452m
下り
2,453m

コースタイム

1日目
山行
10:10
休憩
0:50
合計
11:00
5:30
130
7:40
200
11:00
50
11:50
12:20
180
15:20
15:40
50
2日目
山行
9:50
休憩
2:10
合計
12:00
5:50
30
6:20
6:30
150
9:00
9:50
130
12:00
12:20
60
13:20
70
14:30
14:50
30
15:40
16:00
30
16:30
60
17:30
17:40
10
17:50
ゴール地点
天候 晴れ
明け方の気温は0℃以下で、いつ冠雪してもおかしくないと思う
今年は昨年に比べ、寒いと思いました
過去天気図(気象庁) 2014年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス タクシー
コース状況/
危険箇所等
全体的に登山道はよく整備されていると思いました。

ただし涸沢岳から北穂高岳へのルートは岩稜帯であり高度感もあるため、慎重に通過する必要があります。
次に北穂高南陵ルートの下りも岩場が続くため、注意が必要だと思いました。

今年は重太郎新道の下りや吊尾根で事故(死亡事故あり)が多発しております。
横尾で遭対協の方に話を伺いましたが、下山時にこれらのルートを選択した場合、多くは疲労による躓き、転倒が原因だそうです。重太郎新道は整備されていますが急登であり、3000m級の穂高の稜線を歩いてきた疲れで足が弱り、注意力も低下してくるので特に注意が必要とのことでした。(この日も岳沢で2件の救難事故あり)
その他周辺情報 飛び石連休前の金曜日だったこともあり、穂高岳山荘の混雑はそれほどでもなく、一人一枚の布団で眠れました。

岳沢小屋(ブログに遭難情報など)
http://www.yarigatake.co.jp/dakesawa/
穂高岳山荘
http://www.hotakadakesanso.com/
8月9月の遭難救助の状況
吊尾根・重太郎新道・南陵ルートで多発
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8月9月の遭難救助の状況
吊尾根・重太郎新道・南陵ルートで多発
上高地の5時20分ごろの朝。
ぞくぞくとバスが到着します。
焼岳の存在感がありますね!
上高地の5時20分ごろの朝。
ぞくぞくとバスが到着します。
焼岳の存在感がありますね!
河童橋から明け方の吊尾根・明神岳
河童橋から明け方の吊尾根・明神岳
河童橋からの焼岳
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河童橋からの焼岳
岳沢を経由して前穂高、吊尾根経由で奥穂高を目指します
岳沢を経由して前穂高、吊尾根経由で奥穂高を目指します
河童橋を渡って約12分ほどで分岐に着きます
河童橋を渡って約12分ほどで分岐に着きます
ここが岳沢経由、重太郎新道の入口
ここが岳沢経由、重太郎新道の入口
途中に岳沢名所の天然クーラー「風穴」
1
途中に岳沢名所の天然クーラー「風穴」
約2時間弱で岳沢小屋に到着
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約2時間弱で岳沢小屋に到着
かつて紀美子平に設置されいた旧道標
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かつて紀美子平に設置されいた旧道標
重太郎新道の由来や目標地点の案内がありました
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重太郎新道の由来や目標地点の案内がありました
建て替えられたばかりで、新しい小屋です。
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建て替えられたばかりで、新しい小屋です。
岳沢小屋を後にし、しばらく行くと長いハシゴが現れた
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岳沢小屋を後にし、しばらく行くと長いハシゴが現れた
振り返れば、焼岳、乗鞍岳、御嶽山
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振り返れば、焼岳、乗鞍岳、御嶽山
岳沢小屋が小さく見えるようになってきました
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岳沢小屋が小さく見えるようになってきました
カモシカのタチバ
タテバです(2520m)
岳沢小屋から350mほど登ってきました。
カモシカのタチバ
タテバです(2520m)
岳沢小屋から350mほど登ってきました。
引き続き、ハシゴや岩場が続きます
引き続き、ハシゴや岩場が続きます
このようなクサリ場を乗り越えて
このようなクサリ場を乗り越えて
岳沢パノラマ(2670m)
素晴らしい景色
焼岳は小さいけど迫力あるなぁ
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岳沢パノラマ(2670m)
素晴らしい景色
焼岳は小さいけど迫力あるなぁ
西穂高の稜線
この尖がりがカッコいい!
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西穂高の稜線
この尖がりがカッコいい!
雷鳥広場(2820m)
紀美子平まではあともう少し
雷鳥広場(2820m)
紀美子平まではあともう少し
そそり立つ前穂高の岩稜
そそり立つ前穂高の岩稜
厳しい岩場を登っていきます
厳しい岩場を登っていきます
このようなハシゴを通過する
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このようなハシゴを通過する
紀美子平にザックをデポ
紀美子平にザックをデポ
念願の前穂高(3,090m)に登頂しました
ヤリ様を遠くに眺める
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念願の前穂高(3,090m)に登頂しました
ヤリ様を遠くに眺める
霞沢岳、焼岳、乗鞍岳、遠くに御嶽山
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霞沢岳、焼岳、乗鞍岳、遠くに御嶽山
八ヶ岳、富士山と南アルプス(甲斐駒、北岳、間ノ岳と続く)
八ヶ岳、富士山と南アルプス(甲斐駒、北岳、間ノ岳と続く)
四角錐のように見える凛々しい常念岳
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四角錐のように見える凛々しい常念岳
北穂高、槍ヶ岳
西穂高の稜線、遠くに白山
西穂高の稜線、遠くに白山
ジャンダルム、奥穂高の大迫力
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ジャンダルム、奥穂高の大迫力
北穂高、槍ヶ岳、涸沢カールの絶景
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北穂高、槍ヶ岳、涸沢カールの絶景
再び紀美子平に戻って、ザックを回収。
吊尾根から奥穂高を目指します
再び紀美子平に戻って、ザックを回収。
吊尾根から奥穂高を目指します
飛騨側から雲が巻いてきて、奥穂高がすっぽりガスに覆われてしまいました
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飛騨側から雲が巻いてきて、奥穂高がすっぽりガスに覆われてしまいました
吊尾根の最低コルを過ぎたあたりから、前穂高と北尾根
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吊尾根の最低コルを過ぎたあたりから、前穂高と北尾根
奥穂高への岩稜帯
奥穂高への岩稜帯
今年はこのあたりでの転倒、滑落が多いようです
今年はこのあたりでの転倒、滑落が多いようです
岩場やクサリを乗り越えて行きます
岩場やクサリを乗り越えて行きます
山頂付近、雲の中からジャンダルムが姿を現しました
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山頂付近、雲の中からジャンダルムが姿を現しました
奥穂高岳(3,190m)に登頂
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奥穂高岳(3,190m)に登頂
穂高神社の祠に手を合わせて、山の神さまに感謝
穂高神社の祠に手を合わせて、山の神さまに感謝
憧れのジャンダルムと記念撮影
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憧れのジャンダルムと記念撮影
雲の上の槍ヶ岳
山頂を後にし、今夜の宿の穂高山荘へ
後800mの標識
山頂を後にし、今夜の宿の穂高山荘へ
後800mの標識
穂高山荘が見下ろせるところまで来ました
穂高山荘が見下ろせるところまで来ました
涸沢岳(3,110m)とその稜線
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涸沢岳(3,110m)とその稜線
ツアーの方々でちょっと渋滞
ツアーの方々でちょっと渋滞
今夜は穂高岳山荘に泊まります
今夜は穂高岳山荘に泊まります
夕焼けに雲に突き出た笠ヶ岳
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夕焼けに雲に突き出た笠ヶ岳
翌朝、岩ひばりのヒナがお見送り。
「気を付けて行って来いよ!」
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翌朝、岩ひばりのヒナがお見送り。
「気を付けて行って来いよ!」
午前6時、涸沢岳を目指して出発
今日は北穂高岳まで行く予定
午前6時、涸沢岳を目指して出発
今日は北穂高岳まで行く予定
30分ほどで、涸沢岳に到着
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30分ほどで、涸沢岳に到着
記念撮影
前日に登った、前穂高と奥穂高。
下には穂高岳山荘
前日に登った、前穂高と奥穂高。
下には穂高岳山荘
これから目指す北穂高岳。
厳しい道のりが予測されます。
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これから目指す北穂高岳。
厳しい道のりが予測されます。
山頂下の道標
目指す北穂高方面。
岩には複数の×××印で嫌な予感。
嫌な方角にクサリが垂れ下がっている・・
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目指す北穂高方面。
岩には複数の×××印で嫌な予感。
嫌な方角にクサリが垂れ下がっている・・
写真では伝わりにくいので残念ですが、真下に飛び降りるような気持ちを一瞬抱きました
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写真では伝わりにくいので残念ですが、真下に飛び降りるような気持ちを一瞬抱きました
クサリがしっかりと張られています
クサリがしっかりと張られています
が、かなりの高度感があります
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が、かなりの高度感があります
これから通過する北穂高岳までの稜線がくっきりと見える
これから通過する北穂高岳までの稜線がくっきりと見える
オダマキのコルあたりから下ってきた道のりを振り返ります
オダマキのコルあたりから下ってきた道のりを振り返ります
登ってくる2名のお兄さんがたとすれ違い。
待ってる間、下を眺めると物凄い高度感でした。
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登ってくる2名のお兄さんがたとすれ違い。
待ってる間、下を眺めると物凄い高度感でした。
D沢のコルから涸沢岳を振り返る
D沢のコルから涸沢岳を振り返る
最低コルの到着、ほっとひと安心
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最低コルの到着、ほっとひと安心
涸沢槍を通過して、最低コルから降ってきた稜線を見上げる
涸沢槍を通過して、最低コルから降ってきた稜線を見上げる
滝谷側沿い進んで滝谷第4尾根の上部を越えていきます。
滝谷側沿い進んで滝谷第4尾根の上部を越えていきます。
高度感があります。
下は今年水難事故のあった滝谷出合
高度感があります。
下は今年水難事故のあった滝谷出合
滝谷C沢右俣上部
この際、名前はなんでもいいんですけどね!
滝谷C沢右俣上部
この際、名前はなんでもいいんですけどね!
ここを越えていきます
ここを越えていきます
越えたところで振り返る
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越えたところで振り返る
滝谷C沢右俣上部を越えたところ
滝谷C沢右俣上部を越えたところ
次は滝谷ドーム?を目指して行きます
次は滝谷ドーム?を目指して行きます
ドーム手前のクサリ場。
ココのクサリは使わなくても登りは大丈夫かな
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ドーム手前のクサリ場。
ココのクサリは使わなくても登りは大丈夫かな
大岩のテラス?ここで一息つけます。
その先に見えるのは北穂高岳の南峰でした
大岩のテラス?ここで一息つけます。
その先に見えるのは北穂高岳の南峰でした
滝谷は岩登りの殿堂だけあって、迫力満点ですね
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滝谷は岩登りの殿堂だけあって、迫力満点ですね
滝谷ドームを振り返る。
1
滝谷ドームを振り返る。
ここを登り切れば南峰
ここを登り切れば南峰
越えたところで、涸沢の南陵ルートの登山者が見えました。
何故かほっと、ひと安心。
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越えたところで、涸沢の南陵ルートの登山者が見えました。
何故かほっと、ひと安心。
南陵ルートとの分岐
ここから北穂高岳はあと200m
南陵ルートとの分岐
ここから北穂高岳はあと200m
北穂高岳(3,106m)に無事登頂できました
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北穂高岳(3,106m)に無事登頂できました
槍様をバックに記念撮影
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槍様をバックに記念撮影
頂上直下の北穂高小屋で記念バッジを購入
頂上直下の北穂高小屋で記念バッジを購入
北穂高小屋のテラスからの眺めは最高ですね
北穂高小屋のテラスからの眺めは最高ですね
テラスからは目の前に前穂高岳と北尾根
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テラスからは目の前に前穂高岳と北尾根
再び北穂高岳山頂
再び北穂高岳山頂
目の前に北穂高岳南峰とバックに奥穂高岳&ジャンダルム
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目の前に北穂高岳南峰とバックに奥穂高岳&ジャンダルム
下山を始めたところで遭難救助ヘリが吊尾根付近を旋回。
この日は岳沢(重太郎新道)で2件の救助事案が発生
下山を始めたところで遭難救助ヘリが吊尾根付近を旋回。
この日は岳沢(重太郎新道)で2件の救助事案が発生
美しい吊尾根の稜線ですが、今年は事故が多発しています。
気を付けないといけないですね
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美しい吊尾根の稜線ですが、今年は事故が多発しています。
気を付けないといけないですね
北穂高岳を少し下ったところから、涸沢岳と南峰の間の稜線を撮影。
北穂高岳を少し下ったところから、涸沢岳と南峰の間の稜線を撮影。
目の前に屏風の頭。
帰りはパノラマコースも考えたけれど、屏風岩を眺めて帰ることにしました
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目の前に屏風の頭。
帰りはパノラマコースも考えたけれど、屏風岩を眺めて帰ることにしました
北穂高南陵ルートも急な岩場が続くので油断できません
北穂高南陵ルートも急な岩場が続くので油断できません
長いハシゴが連続します
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長いハシゴが連続します
約20mのクサリ場を行く団体さん
ガイド付きツアーの団体もかなり多いんですね
約20mのクサリ場を行く団体さん
ガイド付きツアーの団体もかなり多いんですね
南陵ルートの取付点付近から北穂高岳を見上げる
南陵ルートの取付点付近から北穂高岳を見上げる
通ってきた稜線を眺めながら下るのも楽しいですね
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通ってきた稜線を眺めながら下るのも楽しいですね
前穂高岳の稜線がカッコいいんです
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前穂高岳の稜線がカッコいいんです
涸沢に到着しました
涸沢に到着しました
涸沢ヒュッテの周りにテントがちらほらと。
涸沢ヒュッテの周りにテントがちらほらと。
紅葉にはまだ早いようですが、すでに気温は低いので、今年は冬も早そうです。
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紅葉にはまだ早いようですが、すでに気温は低いので、今年は冬も早そうです。
土曜日の12時ごろの涸沢の風景
月曜日休めば3連休で、続々と登山者が登ってきていました。
混雑はこれからでしょうか。
土曜日の12時ごろの涸沢の風景
月曜日休めば3連休で、続々と登山者が登ってきていました。
混雑はこれからでしょうか。
涸沢小屋方面
北穂高岳に続々と登山者が向かっていました
涸沢小屋方面
北穂高岳に続々と登山者が向かっていました
この日のバスの時間もあるので、涸沢を後にします
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この日のバスの時間もあるので、涸沢を後にします
紅葉はまだ早いようです
9月20日でこんな感じです。
紅葉はまだ早いようです
9月20日でこんな感じです。
涸沢には続々とハイカーが向かってました
涸沢には続々とハイカーが向かってました
涸沢から50分ほどの本谷橋では、大勢のハイカーが休憩していました。上高地からだと、ここまで来るのも大変ですよね
涸沢から50分ほどの本谷橋では、大勢のハイカーが休憩していました。上高地からだと、ここまで来るのも大変ですよね
大迫力の屏風岩
横尾岩小屋跡を過ぎましたが、どんな小屋だったんだろう?
横尾岩小屋跡を過ぎましたが、どんな小屋だったんだろう?
屏風岩を側面に見えると横尾は近い
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屏風岩を側面に見えると横尾は近い
橋が現れた
横尾大橋を渡る
横尾山荘に到着
ここで遅目の昼食。
穂高岳山荘で用意してもらった『朴葉ずし』弁当
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ここで遅目の昼食。
穂高岳山荘で用意してもらった『朴葉ずし』弁当
朴葉ずしと鳥のささみ揚げ、イワナ?の甘露煮
素朴ですが、とっても美味しい
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朴葉ずしと鳥のささみ揚げ、イワナ?の甘露煮
素朴ですが、とっても美味しい
飛騨の名物『朴葉ずし』
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飛騨の名物『朴葉ずし』
横尾の案内板には8月、9月の遭難救助の箇所が付箋で貼りつけてありました
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横尾の案内板には8月、9月の遭難救助の箇所が付箋で貼りつけてありました
ここで遭対協の方のお話を伺うことができました。
北アルプスではヘルメット推奨ですが、普及率は5割程度とのことでした
ここで遭対協の方のお話を伺うことができました。
北アルプスではヘルメット推奨ですが、普及率は5割程度とのことでした
この時点で15時、上高地へ急ぎます(約11km)
この時点で15時、上高地へ急ぎます(約11km)
徳澤園です。
ソフトクリームが名物らしいので、食べました。
濃厚なクリームとサックとしたコーンがおいしかったです。
徳澤園です。
ソフトクリームが名物らしいので、食べました。
濃厚なクリームとサックとしたコーンがおいしかったです。
明神の分岐につきました
明神の分岐につきました
今回の山行を素晴らしいものにして下さった神様にお礼参りに向かいました
今回の山行を素晴らしいものにして下さった神様にお礼参りに向かいました
明神池、穂高神社を目指します
明神池、穂高神社を目指します
明神橋を渡って
穂高神社です。奥宮はこのすぐそばにあります
穂高神社です。奥宮はこのすぐそばにあります
穂高神社奥宮の御祭神は穂高見神です
穂高神社奥宮の御祭神は穂高見神です
岳沢への分岐に帰ってきました。
これでグルっと一周してきたことになります
岳沢への分岐に帰ってきました。
これでグルっと一周してきたことになります
岳沢・重太郎新道ルートの入口
岳沢・重太郎新道ルートの入口
すっかり日も傾き、登ってきた穂高の稜線を眺めます
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すっかり日も傾き、登ってきた穂高の稜線を眺めます
18時前だったけど、開いてて良かった。
定番『雷鳥の里』と野沢菜漬物を買って家路についたのでした
18時前だったけど、開いてて良かった。
定番『雷鳥の里』と野沢菜漬物を買って家路についたのでした
前穂高の記念バッジ
北尾根の稜線がデザインされています
3
前穂高の記念バッジ
北尾根の稜線がデザインされています
奥穂高の記念バッジ
ジャンダルムがデザインされています
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奥穂高の記念バッジ
ジャンダルムがデザインされています
涸沢岳の記念バッジ
3
涸沢岳の記念バッジ
北穂高の記念バッジ
滝谷ドームの登攀をデザインしたものでしょうか
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北穂高の記念バッジ
滝谷ドームの登攀をデザインしたものでしょうか

感想

今年の夏は雨続きで、予定していた山行が流れてしまい、うずうずした気持ちでした。
この週末は天気予報も晴れで、かねてより憧れていた穂高岳へ向かうことにしました。
昨年、西穂高岳や槍ヶ岳に登ったときと同様、好天に恵まれ風もなく、素晴らしいコンディションで登ることができました。穂高の神様に感謝の山行となりました。

重太郎新道から前穂高を目指します。
険しい道のりを覚悟していました。急登ではありますが、よく整備されている登山道でした。自分は登りだったため、よく整備されて快適な登山道だと思いましたが、登りと下りでは印象が随分違うようで、下りの人は皆、しんどそうでした。
実際、下りで事故するケースが多いそうで、疲労状態での下りはキツイようです。

岳沢小屋に到着すると紀美子平の旧標識が移されて保存されていました。幼い紀美子をテントに残し、ご夫婦でこの道を切り拓いた重太郎さんはすごいと思いました。

紀美子平に到着するとザックをデポして、前穂高岳へ向かいました。
好天にも恵まれた前穂高岳からの眺望は素晴らしく、360度の絶景が広がっていました。

再び紀美子平に戻り、ザックを回収して吊尾根を経由して奥穂高を目指します。
いつも上高地から見上げるだけだった吊尾根をいよいよ通過するということで、ワクワクと胸の高鳴りを覚えました。

小刻みにアップダウンがあったり、クサリの張った岩場もありましたが、無事に奥穂高岳の山頂到着、祠の前で記念撮影をすることが叶いました。

それにしても、ここから見るジャンダルムの迫力は筆舌尽くしがたいですねー。
いつかは『憧れのジャンダルム』 一度はあの頂に立ちたいなと思いました。

穂高山荘で宿泊の手続きを終え、夕飯をとります。
夕焼けに染まる西側の光景がまた素晴らしく、遠くに白山、目の前に笠ヶ岳、広がる雲海、オレンジ色の空のコントラストが綺麗でした。

翌朝、6時に穂高山荘を出発し、北穂高岳を目指すことにしました。
まずは、涸沢岳。これも3,000m峰で穂高山荘から涸沢岳までの道のりは30分ほどで辿り着きます。

涸沢岳山頂を後にして、北穂高岳を目指します。
厳しいとは聞いていましたが、涸沢岳の約3000mの凹岩の間にクサリが真下に張っているのを見たとき、無事に通過できるか不安が頭をよぎりました。

「ここを降るんか〜・・・」

正直一発目にしてはキツイと思った(いきなりかい!という感じ)
しかし、覚悟を決めてクサリを掴んで下降開始しました。
降った後に見上げるとそうでも無いんですが、降る場合はなかなか足場が見えないところが大変なんですよね。

その後も、厳しい岩稜帯を慎重にトラバースしながら徐々に高度を下げていきます。

途中登ってくる登山者とすれ違いもあり、「降る方が大変じゃないの?」とか「大キレットと同等以上か匹敵する」などなど、感想を聞かせていただきました。
確かに、登ってくる登山者を退避して待っている間に下を眺めると、思わず吸い込まれそうな高度感を感じました。自分はもともと高いところが苦手なせいもあると思います。

無事、涸沢岳からの下りを終え、最低のコルに着きました。
これで難所はクリアしただろうと思いましたが、後半の北穂高岳への登りもかなり険しく緊張を強いられました。

特に登攀で名高い滝谷ドーム付近の岩稜帯は迫力があり、ここは登るのも降るのも大変だろうと思いました。涸沢岳へ向かうにせよ、北穂高岳へ向かうにせよ、どっちから行くにせよ、厳しいことには変わりないんですよね。

岩を掴み掴み、何とかよじ登って、北穂高岳の南峰に着きました。
南峰までくると、ほっとひと安心しました。あとは北穂高岳まで普通の登山道だからです。

北穂高岳の山頂に辿り着くと、ここでも360度の大パノラマが広がっていました。
目の前には槍ヶ岳、遠くに鹿島槍ヶ岳、五竜岳、白馬、鷲羽、水晶、黒部五郎、
笠ヶ岳に白山、乗鞍、御嶽山、はるか遠くに富士山や甲斐駒、北岳などの南アルプス、中央アルプスも見えました。
もちろん、涸沢岳や奥穂高岳、前穂高岳など穂高の山々も、その凛々しい姿を眺めることができ、感動のひとときでした。

北穂高山荘で記念バッジを購入した後、惜しみつつ下山を開始。
南陵ルートも岩場の連続で油断は出来ませんが、涸沢岳から北穂高岳の岩稜帯を通過した後だっただけに、気分的は楽に下ることができました。
印象的だったのはザイテングラートでした。南陵ルートから横目で見るザイテングラートは恐竜の背中のような盛り上がったところに、うまいことに登山道がついているなぁと何とも面白い感じがしました。

涸沢小屋で身支度を整えて、横尾経由で上高地を目指します。

涸沢から上高地までの距離が長かった・・
槍ヶ岳(新穂高ルート)も幌尻岳(新冠ルート)も歩いてるんですが、緊張感の薄れか下山の疲れだったのかもしれません。

距離を除けば、涸沢という場所はそれだけ多くの人を惹きつけるだけの魅力あふれる場所であることは確かだなぁと思いました。涸沢でテントを張って穂高の山並みを眺めながらゆっくりと過ごすのも素敵だろうと思いました。道中、ほんとに多くの登山者とすれ違いました。

最後に明神の穂高神社の奥宮にお礼参り。
今回の素晴らしいコンディションのなかの無事の登山を穂高見神に感謝し帰路に着きました。

・・と、明神から上高地を目指していたら『あ、こんな時間に救助ヘリが!』
岳沢小屋のブログに載っていますが、下山時にはくれぐれも気を付けないといけないと改めて思いました。

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