ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 512980
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

*激混み三連休に大キレット縦走*(新穂高温泉〜南岳〜北穂高岳〜涸沢〜上高地)

2014年09月13日(土) ~ 2014年09月15日(月)
 - 拍手
その他2人
GPS
56:00
距離
29.4km
登り
2,534m
下り
2,127m

コースタイム

写真撮影多めのためCTは参考になりません。

1日目:くもり→午後からガス 
6:00新穂高温泉登山センター〜16:00南岳小屋

2日目:晴れ→午後からガス 
南岳小屋−7:00南岳−7:30南岳小屋−(大キレット)−11:40北穂高岳山荘

3日目:くもり
6:00北穂高岳山荘−12:50上高地−ランチ&温泉の後帰京(連休恒例の渋滞により、上高地出発から1時間半遅れで都内に帰着)



天候 9/13 土 晴れのちガス
9/14 日 晴れのちガス
9/15 月 くもり
過去天気図(気象庁) 2014年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス
【往路】9/12夜行高速バス(毎日アルペン号 新穂高温泉行き)4列シート
【復路】9/15高速バス(京王バス)4列シート
コース状況/
危険箇所等
●新穂高〜南岳小屋 *標高差約2000m*
槍平小屋まではなだらかな林道歩き。小屋からはいよいよ南岳新道のはじまり。かなりの急登で時折木の梯子や岩場のトラバースが出没します。途中、テラスのような一枚岩の休憩にいい場所があります。南岳小屋へあと1時間位のあたりから本格的な岩稜歩きに。小屋直下はザレ場がつづくので注意が必要。テント場を手前に見る形で小屋へと道が続く。南岳新道はCT4時間ですが5時間に感じる道です。1日でいっきにあがるにはかなりの標高差でもあり、途中、電池切れが起きる事間違いなし。できるだけストックはしまいたいところですが低燃費で進むため岩場のないところでは使用した方が無難かも。

●南岳小屋〜南岳
小屋からは10分程度で到着。槍や笠、北穂や奥穂高までの展望が素晴らしい。

●南岳小屋〜北穂高岳山荘
小屋上部に一旦回りこみ、巨大な岩の岸壁の獅子鼻を左手にしながら一気に急下降していく。序盤ザレ場の岩をトラバース気味に降りたら、更に急降下し長めの鉄はしごを使い降りていく。その後岩稜をゆるいアップダウンを繰り返しながら2箇所くらい休憩によさげな広場を通過し難所に備える、A沢のコルが一番広く岩の間からは遠く笠ケ岳が見える。その後はHピーク、飛騨なきを慎重に通過し、滝谷展望台で小休止し、「北穂まで200m」のペンキ文字の岩を経て、北穂高直下の急な岩場の登りや落石や浮石ポイントを登りあげると小屋につく。
大キレット自体、ルートが明瞭で危ないところにはこれでもかというくらいの太い鎖で整備もばっちりされているため、岩慣れしていれば問題なく通過できるだろう。
逆ルートをとる場合には、南岳から南下する場合と異なり飛騨なきが下りになり、北穂高岳山荘から浮石だらけの危険な岩場の激下りになるため相当の熟練者以外には難しいかもしれない。
Hピークは「え?」ここだったの?といわんばかりの気がつかず通りすぎてしまうかもしれない岩場。飛騨なきはあからさまに、垂直な壁を鉄ビスと梯子と鎖を駆使しあがっていくようなまさに難所にふさわしいと感じたが、実はこれ以外に隠れ難所があった。長谷川ピーク先に少しいったところにある大岩をトラバースしつつ、体で覆いながらしかも鎖や梯子もない2mくらいの岩を降りる場所だ。

ここは何もないので完全フリーで降りる事になるが、なにしろ背が低い人は危険を承知でちょっぴりジャンプしないと足が着地点まで届かなかった。もしかするとここが自分にとって一番難所だったかもしれない。2mのうち最初の1歩目は足場アリ。次の2歩目には谷川の岩の端の木の根をつかうには怪しすぎて結局足の長さが足りずじまいだった。ほんとここ要注意です。

●北穂高岳山荘〜涸沢〜上高地
涸沢までは南稜のガレ場を急降下し、最後あたりで梯子と一枚岩の鎖場が登場。鎖場は一枚岩だがちょうどいい間隔でスタンスが刻まれている。涸沢から上高地までは岩場はほとんどなく快適な砂利道や土のトレイル。

その他周辺情報 【トイレ】新穂高温泉登山センター、穂高平小屋、南岳小屋、北穂高岳山荘、涸沢小屋、涸沢ヒュッテ、横尾山荘、徳沢、上高地各所

【下山後の立ち寄り温泉】上高地アルペンホテル(河童橋より川沿いに200mほど)
料金:500円

【食事】アルペンホテルの「信州サーモン丼¥1500」が美味でしたが、メンバー2名の食していたうどんやそばもおいしかったです!(しかも10分としないうちに料理が出てきた!)

予約できる山小屋
槍平小屋
スタート地点の新穂高温泉登山センターはすでにこのトイレ待ちの行列 このときはまさか標高差2000mにのちにもがき苦しむとは皆知らず。翌日もれなくみんな筋肉痛でした♪
2014年09月13日 05:49撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 5:49
スタート地点の新穂高温泉登山センターはすでにこのトイレ待ちの行列 このときはまさか標高差2000mにのちにもがき苦しむとは皆知らず。翌日もれなくみんな筋肉痛でした♪
登山届ポスト。電子提出したのでスルー。しかも県境ということもあり心配性で2県に出すという小心者。(入山口管轄のみでOK)
2014年09月13日 05:59撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 5:59
登山届ポスト。電子提出したのでスルー。しかも県境ということもあり心配性で2県に出すという小心者。(入山口管轄のみでOK)
ゲートを越えて進む
2014年09月13日 06:15撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 6:15
ゲートを越えて進む
穂高平小屋でおにぎりとトイレ休憩
2014年09月13日 06:55撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 6:55
穂高平小屋でおにぎりとトイレ休憩
その後も歩きやすい林道で助かる
2014年09月13日 07:27撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 7:27
その後も歩きやすい林道で助かる
崩壊した箇所も通過、左へ。
2014年09月13日 07:43撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 7:43
崩壊した箇所も通過、左へ。
奥丸山2439m?抜戸山?
2014年09月13日 07:43撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 7:43
奥丸山2439m?抜戸山?
分岐に到着。
2014年09月13日 08:05撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 8:05
分岐に到着。
白出沢出合
2014年09月13日 08:12撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 8:12
白出沢出合
うん●禁止!!
2014年09月13日 08:59撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 8:59
うん●禁止!!
滝谷避難小屋のある滝谷出合を通過
2014年09月13日 09:56撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 9:56
滝谷避難小屋のある滝谷出合を通過
ジャン。。。?じゃなくて柄沢岳かな?
2014年09月13日 09:57撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 9:57
ジャン。。。?じゃなくて柄沢岳かな?
レリーフ そしてレリーフ前には故人を偲ぶかのように巨大で長い木が生えていた。
2014年09月13日 10:02撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 10:02
レリーフ そしてレリーフ前には故人を偲ぶかのように巨大で長い木が生えていた。
槍平小屋
2014年09月13日 10:52撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 10:52
槍平小屋
小屋で炭酸休憩。パウチのミックスフルーツのCCレモン割りしフルーツポンチでいただいた。
2014年09月13日 11:11撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/13 11:11
小屋で炭酸休憩。パウチのミックスフルーツのCCレモン割りしフルーツポンチでいただいた。
いよいよ南道新道へ。取り付きへ行く前に沢をわたる。
2014年09月13日 12:05撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 12:05
いよいよ南道新道へ。取り付きへ行く前に沢をわたる。
うむ。方向間違ってないな。靴は岩場に強いSAREWA
2014年09月13日 12:06撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 12:06
うむ。方向間違ってないな。靴は岩場に強いSAREWA
取り付きからいきなり急だったし。。。
2014年09月13日 12:36撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 12:36
取り付きからいきなり急だったし。。。
2014年09月13日 12:52撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 12:52
木苺が豊富にあった
2014年09月13日 13:33撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 13:33
木苺が豊富にあった
さっきまでいた槍平小屋があんな小さく。
2014年09月13日 13:36撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 13:36
さっきまでいた槍平小屋があんな小さく。
救急箱。これは事前にヤマレコで調査すみ
2014年09月13日 14:08撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 14:08
救急箱。これは事前にヤマレコで調査すみ
ホシガラス
2014年09月13日 14:30撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 14:30
ホシガラス
巨大な岩を左へ巻いてトラバースします
2014年09月13日 14:33撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 14:33
巨大な岩を左へ巻いてトラバースします
右にも降りる
2014年09月13日 14:39撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 14:39
右にも降りる
ま、まっすぐいきませんよね?(正解ははしごで左におりるでした)
2014年09月13日 14:41撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/13 14:41
ま、まっすぐいきませんよね?(正解ははしごで左におりるでした)
この梯子で稜線の下にでます
2014年09月13日 14:42撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 14:42
この梯子で稜線の下にでます
普段着で歩いている人発見。この時間から降りるのは無謀では?
2014年09月13日 15:19撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 15:19
普段着で歩いている人発見。この時間から降りるのは無謀では?
リンドウ?すごい綺麗な青!
2014年09月13日 15:21撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 15:21
リンドウ?すごい綺麗な青!
2014年09月13日 15:27撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 15:27
丸太の下は底なし。。。
2014年09月13日 15:36撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 15:36
丸太の下は底なし。。。
小屋はスグソコという意味
2014年09月13日 15:50撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 15:50
小屋はスグソコという意味
ここにいるすべての登山者のベテラン感がはんぱなかった
2014年09月13日 16:07撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 16:07
ここにいるすべての登山者のベテラン感がはんぱなかった
南岳山頂へは奥へ10分程度
2014年09月13日 17:42撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/13 17:42
南岳山頂へは奥へ10分程度
獅子鼻
2014年09月13日 17:45撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/13 17:45
獅子鼻
テント場
2014年09月13日 17:46撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/13 17:46
テント場
南岳小屋の夜ご飯
2014年09月13日 18:52撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/13 18:52
南岳小屋の夜ご飯
朝の弁当 先に出た人たちの渋滞を避けるため、食べてからキレットへ出発
2014年09月14日 06:09撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 6:09
朝の弁当 先に出た人たちの渋滞を避けるため、食べてからキレットへ出発
受付
2014年09月14日 06:39撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 6:39
受付
前穂、涸沢方面
2014年09月14日 06:46撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/14 6:46
前穂、涸沢方面
笠〜双六稜線
2014年09月14日 06:55撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/14 6:55
笠〜双六稜線
翌朝、南岳へ
2014年09月14日 06:55撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/14 6:55
翌朝、南岳へ
もうひとつの山頂標識
2014年09月14日 06:56撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 6:56
もうひとつの山頂標識
他鶏(他の人に撮ってもらうこと)ポーズ。槍さんおはようごぜいますだ、ぴこぴこ〜!!
2014年09月14日 07:02撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/14 7:02
他鶏(他の人に撮ってもらうこと)ポーズ。槍さんおはようごぜいますだ、ぴこぴこ〜!!
中岳、大喰岳、槍
2014年09月14日 07:03撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 7:03
中岳、大喰岳、槍
北穂どーん!小屋が見えますね、これからいったんくだって上り返します。
2014年09月14日 07:03撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 7:03
北穂どーん!小屋が見えますね、これからいったんくだって上り返します。
キレットスタート!
2014年09月14日 07:36撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 7:36
キレットスタート!
徐々に慎重に降下します
2014年09月14日 07:38撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 7:38
徐々に慎重に降下します
2014年09月14日 07:52撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 7:52
2014年09月14日 08:01撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 8:01
大キレット 北穂直下に向けV字になってるのが見えます
2014年09月14日 08:15撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/14 8:15
大キレット 北穂直下に向けV字になってるのが見えます
長めの梯子も登場
2014年09月14日 08:18撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/14 8:18
長めの梯子も登場
鎖も登場
2014年09月14日 08:18撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 8:18
鎖も登場
ガラガラのガレガレの道
2014年09月14日 08:19撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/14 8:19
ガラガラのガレガレの道
気が抜けないガレ場です
2014年09月14日 08:19撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 8:19
気が抜けないガレ場です
続々と上がってきます
2014年09月14日 08:34撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/14 8:34
続々と上がってきます
PEAK●のカバー風写真。
2014年09月14日 08:58撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/14 8:58
PEAK●のカバー風写真。
エイチピークではなく、長谷川ピーク。明治の写真家の名前から由来される
2014年09月14日 09:22撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 9:22
エイチピークではなく、長谷川ピーク。明治の写真家の名前から由来される
Hピークの先っちょはこんな感じ。左にトラバースしつつ進む
2014年09月14日 09:28撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 9:28
Hピークの先っちょはこんな感じ。左にトラバースしつつ進む
ひぃ〜っ!!よくこんな写真とれますね。あたしのことですか?
2014年09月14日 09:28撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 9:28
ひぃ〜っ!!よくこんな写真とれますね。あたしのことですか?
降りていきます
2014年09月14日 09:36撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 9:36
降りていきます
Hピークの先を降りた下から激写
2014年09月14日 09:38撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 9:38
Hピークの先を降りた下から激写
2014年09月14日 09:44撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 9:44
2014年09月14日 09:49撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 9:49
A沢のコル。V字の半分まできました。あと半分ここから上り返します。
2014年09月14日 09:50撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 9:50
A沢のコル。V字の半分まできました。あと半分ここから上り返します。
2014年09月14日 09:51撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 9:51
西尾根
2014年09月14日 09:51撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 9:51
西尾根
ヘリが旋回していた。やまびこ2号
2014年09月14日 09:59撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 9:59
ヘリが旋回していた。やまびこ2号
ルート明瞭。
2014年09月14日 10:09撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 10:09
ルート明瞭。
谷底風景も明瞭
2014年09月14日 10:12撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 10:12
谷底風景も明瞭
ガシガシのぼる先行者たちより少しあとをいきます。落石を警戒しつつ。
2014年09月14日 10:12撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 10:12
ガシガシのぼる先行者たちより少しあとをいきます。落石を警戒しつつ。
このあたりはほぼ垂直に近い岩場。しかも足の短い私には拷問のような大岩の連続で、股関節がヤバシです。
2014年09月14日 10:15撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 10:15
このあたりはほぼ垂直に近い岩場。しかも足の短い私には拷問のような大岩の連続で、股関節がヤバシです。
2014年09月14日 10:20撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 10:20
2014年09月14日 10:28撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 10:28
飛騨泣きキター!! 2年前上高地ビジターセンタで見た槍穂縦走シリーズのDVDで見た同じ場所にいるとは誰が知ろうか。。。
頼むから、間をあけて進んでくれないだらうか。つめすぎは危険よ。
2014年09月14日 10:31撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/14 10:31
飛騨泣きキター!! 2年前上高地ビジターセンタで見た槍穂縦走シリーズのDVDで見た同じ場所にいるとは誰が知ろうか。。。
頼むから、間をあけて進んでくれないだらうか。つめすぎは危険よ。
うへ〜!かっちょいいね!(だれ?)
2014年09月14日 10:35撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/14 10:35
うへ〜!かっちょいいね!(だれ?)
見つめてると谷底へ落ちていきそう。。。
2014年09月14日 10:38撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 10:38
見つめてると谷底へ落ちていきそう。。。
メンバーの雄姿!
2014年09月14日 10:43撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 10:43
メンバーの雄姿!
滝谷の岩肌が怖くも美しくもある
2014年09月14日 11:02撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 11:02
滝谷の岩肌が怖くも美しくもある
2014年09月14日 11:03撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 11:03
滝谷展望台 小休止によい絶景ポイントでもある 岩壁の頂上は北穂高岳小屋。
2014年09月14日 11:07撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 11:07
滝谷展望台 小休止によい絶景ポイントでもある 岩壁の頂上は北穂高岳小屋。
チングルマ
2014年09月14日 11:16撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 11:16
チングルマ
これがみえても油断してはいけない。浮石多い箇所。
2014年09月14日 11:19撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 11:19
これがみえても油断してはいけない。浮石多い箇所。
続々と上がってきています。まもなく小屋
2014年09月14日 11:24撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 11:24
続々と上がってきています。まもなく小屋
この辺りで上部から「ラーク!」コール発生。
2014年09月14日 11:25撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 11:25
この辺りで上部から「ラーク!」コール発生。
小屋脇にポンっとでます。みんなで無事の到着を祝い握手。
2014年09月14日 11:38撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 11:38
小屋脇にポンっとでます。みんなで無事の到着を祝い握手。
これからランチ。缶詰シリーズ購入。フルーツポンチにします。
2014年09月14日 12:01撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 12:01
これからランチ。缶詰シリーズ購入。フルーツポンチにします。
このパスタが盛りもよくてうまいんです!(トマト)CCレモン割のフルーツポンチを添えて。
2014年09月14日 12:08撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/14 12:08
このパスタが盛りもよくてうまいんです!(トマト)CCレモン割のフルーツポンチを添えて。
本日の寝床。2名で1枚の布団。
2014年09月14日 12:56撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 12:56
本日の寝床。2名で1枚の布団。
ガスの山頂
2014年09月14日 13:06撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 13:06
ガスの山頂
テラスでコーヒー
2014年09月14日 13:58撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/14 13:58
テラスでコーヒー
サンセットに染まる槍
2014年09月14日 17:56撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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9/14 17:56
サンセットに染まる槍
夕食3,4?回転してました。布団は2人で1枚
2014年09月14日 18:14撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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夕食3,4?回転してました。布団は2人で1枚
夜、満点の星空の下で、白ワイン。たまりませんでした。天の川も見た。あんなにも星が大迫力で目の前に見えたのははじめてかもしれません。
2014年09月14日 18:43撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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夜、満点の星空の下で、白ワイン。たまりませんでした。天の川も見た。あんなにも星が大迫力で目の前に見えたのははじめてかもしれません。
朝焼け その1
2014年09月15日 05:29撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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朝焼け その1
朝焼け その2
2014年09月15日 05:29撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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朝焼け その2
最終日。北穂山頂へもう一度。槍と一緒に。おしげもなく圧巻の山岳美と岩を堪能できた3日間でした。毎年1回大きな目標を達成でき感無量です、今回も楽しく安全登山、穂高連峰様、ありがとうございました!!
2014年09月15日 05:59撮影 by  E-P3 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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最終日。北穂山頂へもう一度。槍と一緒に。おしげもなく圧巻の山岳美と岩を堪能できた3日間でした。毎年1回大きな目標を達成でき感無量です、今回も楽しく安全登山、穂高連峰様、ありがとうございました!!
撮影機器:

装備

個人装備
ヘッドランプ(1) 予備電池(1) 地図(1) コンパス(1) 笛(1) 筆記具(1) 保険証(1) 飲料(1) ティッシュ(1) 三角巾(1) 救急道具(1) タオル(1) 携帯電話(1) 計画書(1) 雨具(1) 防寒着(1) スパッツ(1) 手袋(1) ストック(1) ビニール袋(1) 替え衣類(1) ザックカバー(1) クマよけ鈴(1) 水筒(1) 時計(1) 日焼け止め(1) 行動食(1) カラビナ(1) ロープスリング(1) ヘルメット(1) 非常食
備考 連休はさける

感想

もともと高所恐怖症のためクライミングはおろか、ちょっと高い岸壁や岩歩きは全面的に拒否してきた。

むしろ私の登山データベースにまったくなかった「岩歩き」という単語。

ところが、山仲間ができ、岩山豊富な群馬の妙義山や西上州で何度も山行したのがきっかけで去年から岩陵がいつもの登山に加わった。

そこから安全登山の一環のためと、いつかはバリエーションへと登山の可能性を広げたいとの思いから、ロープワークやクライミングをいちからはじめた。

そうこうしているうちにあらよあらよといろんな山で岩を楽しむと、高所がいつのまにか怖くなくなっていた。(ほんとの話)

室内ボルダリングジムや外岩も定期的にやりはじめ1年経過しようとしていたので、岩トレ開始から一区切りという意味もあり、今年の夏山の集大成で大キレットに挑戦することにした(決めたのは今年6月)

この一区切りにはもちろん岩陵に行くわけで、ジャンダルムか大キレットが実は迷いに迷ったが、技術、体力、時間、その他もろもろの理由から大キレットに決めた。その後すぐに同じ目的のメンバーに声掛けし3名での山行が決まる。

そして大キレット通過のみが(それと北穂高岳山荘の夕飯の豚生姜焼き)今回の目的のため南岳より開始できるよう、槍方向へはいかず新穂高登山口より南岳新道で南岳へとあがることにした。


しかしながら同行するメンバー2名は諸般の理由から(?)ただ今絶賛幸せ絶頂期カップルということもあり、指一本折れる、いや、擦り傷ひとつさせれないため、企画しリーダとなる自分はいつも以上に胃痛になるくらい責任感からくる圧力を感じた(苦笑)。この規模の岩陵を先頭でいくのははじめてというプレッシャーの割には食欲はかなりあったが

プレッシャー以外にも、山行直前にメンバーのスマフォが壊れ連絡が取れない状態になったり、当日出発直前に登山口でカメラをバスに忘れるといった珍イベントまで発生。山の神様がこの山行の幸先はよくないであろうと予言しているようで、正直怖かった。
同じメンバーに立て続けにこんな不幸が襲うとは何か彼女に起きるかもしれない!と勝手に妄想しガクブルに。(厄年じゃないよね、まさか)

こうなったら全力でこの子を守ろうと決意し、歩く際には最後尾を男性にし、先頭の私とで挟む形できっちりガードした。

(お願いだからこれ以上何も起きませんようにという願いもこめて)


おかげで緊張感を歩行中は保て、自分自身これまでにないくらい慎重に正確に(短足な自分に)稜線上では歩きやすいルート選定ができよかったかもしれない。逆に事前に不吉なことが起こっても平常心で突き進む精神がなければ、難路に打ち勝つ前に、自分にまけてしまうのかもしれません。


1日目:新穂高登山口〜南岳小屋(山頂へは小屋から10分程度) 小屋泊

縦走初日、登山口からは8時間の行程。しかも半分はトイレも途中にある林道のゆる歩き。と最初は思っていたが本当の地獄は4時間林道歩きのあとの、「南岳新道」だった。
CTはこちらも4時間。さすがに林道歩きと一緒の傾斜ではないが、4時間なので楽勝だろうと思っていたのが大幅に裏切られる。

地図の等高線はうそはつかないとはこのことで、ときおり半端ない傾斜と梯子や崩壊した道と岩場のオンパレードにごめんなさい、ごめんなさいと何かに謝りたかった。南岳直下あたりの降下の長はしごあたりからはガスに覆われ始め立ち止まると肌寒い。登山者も数パーティー少し離れて背後に上がってきていたが皆この道にあえいでいるようだった。何度か小休止しつつ写真撮影も交えながら、なんと休憩入れて10時間ほどかけて初日は小屋入りした。

でも途中から苦渋の表情で頑張ってのぼろうとするメンバーに、部活を思い出しタイムなんてどうでもいいからゆっくりみんなであがるんだ!とさしずめ青春ドラマを演出。ここで、槍ヶ岳にいかないで本当に良かったと、我ながらこのゆる行程を自画自賛した。行ってたら余裕で17時は回っていただろう。

そして14~16時には小屋に到着するという優等生ハイカーからKYな目線を注がれていたに違いない※遅くても16時小屋入りは鉄則。


激混みでザック置き場もない、飛び込み客は食堂で就寝、さらに夕食も3回転した南岳小屋ではこの日、2人で1枚の布団。

夕飯はメインのオムレツ?と肉団子を美味しくいただき、隣に居合わせた若いソロ女性は槍から南下し大キレットを通過し奥穂〜西穂までいくと意気込んでいた。世の中、女性はいろんな意味で強いんだなと感じた。というか最近、山の世界にも女性進出が著しいのではないだろうか?

小屋入り後、われわれ3人に割り当てられた部屋には混雑でザック用の場所がないため、なんとか乾燥室に皆ザック置き場を確保。

暫くしメンバーから小屋の土間のテーブルに呼ばれる。女子がよく山に持ってくる洋菓子のひとつ「クリスピードーナツ」でもサプライズで持ってきたのだろうか?と腹黒い予想をしながらかけよると、先月私の誕生日を一緒に祝えなかったからだと特注の似顔絵パンを持ってきてくれていた。

なるほど、あのクリスピードーナツの箱に見えたのはこのことだったのか。道理で登山前に「なに、それ?」って聞いても「ちょっと」と、ドラマでよくあるセリフを返されたわけだ。


芸術といわんばかりの職人手作りの似顔絵パンは、私の顔の特徴がうまくとらえられていてもったいないくらいだった。何より、人のために何かをしてあげようという喜ばせたい気持ちが伝わってきて、こういう人を天使をいうんじゃなかろうかとおもった。

本当は泣きたかったが涙をこらえた。泣くなら、翌日無事にキレットを全員で通過してから泣きたかったのだ。

周囲にいたハイカーもしきりにこの物珍しさゆえ、写メをとりまくっていて、祝福もしてくれた。たいそうな年だがありがたい。

そんなこんなで初日は久々のキツイ標高差の南岳新道にあえいだが、最高に幸せな気分とほどよい疲れで皆就寝した。



2日目: 南岳小屋〜大キレット〜北穂高岳山荘(北穂高岳へは小屋裏よりスグ) 小屋泊


大キレット通過当日。

やはりみんな5時〜6時出発組が多く、われわれは渋滞を避けるため遅めに出発することにした。

聞いた話では飛騨泣きですれ違い、長谷川ピークまで戻ったということもあったらしく、こういった工数を削るため遅めにでたかったのだ。

それに遅く出た方が(とはいっても7時)早出したパーティーの渋滞はすこしは進んでいるからである。

その間頼んでいた弁当を食べ、小屋裏手から10分ほどで行ける南岳へ撮影に出かける。笠ケ岳や槍、遠くは雲の平までみえるんじゃないかというくらいの遠望が望め記念写真もとりまくり、みな満足、満足。

速攻で小屋に戻ると戦闘モードに心を置き換え、ヘルメットをかぶる(しかも小屋前から。小屋直下から岩陵の激下りのため)

かつ落石には最大限に気をつけながら衝撃を与えないような謙虚な「そぉ〜っと」あるきで、私たち3人はいよいよ大キレットに突入した。

下り始めからもすでにこれから目指す北穂高岳山荘はマジかに見えている。体感的にはスグソコな感じだ。このちょっとそこまで買い物にいってくるわという感じの距離に実に3時間半かかる。

というのも、何しろキレットはV字の形の岩の稜線のため、最低コルである箇所までは一気に高度を200mも下げる必要がある。そしてそこから一気にまたVの右半分を補うべく最低コルから山荘まで駆け上がるのだ。これには当然激下りが必須なわけで

われわれも重心を低くとりつつ、歩きやすい場所を見ながら進んだ。時には背の低い自分のみが余計に多めの動きをとりながら(足場までとおい。。。)



自分が戦闘でルートをみつつ、背後に歩いていたメンバーカップルは要所要所で助け合いながら、お互い声がけしつつ進んでいる光景をみて、まるで自分が育て上げてきた子供達を見ているようにうるっときた瞬間が何度もあった。が、そんな涙を落としてると油断して本当に自分が落ちるので、感動して泣きそうになるため、山荘方向をみてこれから来るであろう難所といわれる「長谷川ピーク」「飛騨泣き」をめがけて進んだ。

かれこれ小さなアップダウンを越えつつ、長野県警ヘリの旋回するA沢のコルに到着、ここでいったん休憩した。

ヘリがいたら妙に緊張するもので、より一層気がひきしまる。コルから先は長谷川ピーク、飛騨泣きと続いたが、長谷川ピークは注意してないと

そのまま通り過ぎるような感じだった。そもそもスタンスが少ない一枚岩のトラバースのため足に注意がいき、目線の先の岩に書かれている「Hピーク」をスルーしそうになるからかもしれない。

かなり図太い鎖を使い通過後は飛騨泣きへと登りあげていくが、ここで先方からすれ違いがあると飛騨泣き通過し上に上がりかけていたハイカーが教えてくれた。とりあえず自分が先に飛騨泣きを上がって後続のメンバーのために様子をみることにした。最初の鉄梯子状のものに足をかけた瞬間「ゴロゴロン!」と上から下ってくる先行者のいる右上から落石し谷底に岩は落ちて行った。どうやら上からおりてくるハイカーが落としてしまったらしいが「ラーク」の一声もない。いったんどういうことやねん、殺す気か?である。たまたまそれて谷川に落ちたのは幸いだった。



飛騨泣きを登っていた途中ではあったが、無言で落とされては後攻する私たちはたまったものではないので「落とした人がラクって叫んでくださいね〜♪」と声はやんわり笑っているが腹では怒り心頭だった。もちろん返答はない。きっとうるせ〜と思っているに違いない。前から降りてきた落石したであろう人は、装備からして完全に岩慣れしてない若い男性で、連れられてきた若い山ガールとおもしきこれまた「はじめてのほたか」的な山ガールともに、たどりついた飛騨泣きの上ですれ違いざまみると、二人ともガクブルで落としたことに恐縮しつつも、どうやっておりよう的なオーラを発信していた。この後、半泣きで降りていく山ガールの足場を自分の後ろから来るメンバーが補助し何とかこの子は降りれたらしい。



あこがれるのもわかるがそれなりに山慣れた人でないと通過は無理だろうということ、登りたい山と登れる山の違いをこの山ガールたちから垣間見た。





ちなみにこの縦走路自体、個人差あるかもしれないが、非常に整備が行きとどいていて難所といわれる個所はさほど実は難所には感じなかった。それよりもすれ違う人のレベルが違うと渋滞がさらに渋滞を呼ぶと思った。また、私たちのように南岳〜北穂高(一般的ルート)ではなく、半泣き山ガールたちのように逆ルートの場合、ここの飛騨泣きで下りになり難易度がぐっとあがるため、推奨されているとおりはじめてならなおさら、南岳〜北穂高岳ルートにするべきなんじゃないかと思った。自分はすでに何度も通過したことのある周囲の諸先輩方に聞いたりして下調べしていたのでよかったが、ルートをどちらにとるかでの違いは調べておかないと心身的に打撃をくらうことになる。なにより、岩場は登りより下りが難しいから。

飛騨泣き事件は終わり、最後は山荘直下の大岸壁をトラバースする形で登りあげていく。山荘まで200mが嘘に感じるほど結構な浮石だらけの岩場だった。この直前にもすこし先を先行するハイカー2名のうちどちらかが「ラーク!!」と叫んでいたが、私も後ろのメンバーも身の避けようがないほどのポジションを取ってたので、尺取虫のように縮めながら低い体勢を取るしかなかった。落石で助かるかどうかは一瞬の世界だなと痛感。

ヒヤリハットを体験しつつ最後の岩場を全員であがり小屋の正面端にでた。

難路を越えてきた感動をかみしめ、無事の到着にみんなで握手した。ほんとうにまるで山岳ドラマだ。

それだけもしかしたらみんなにとっても自分にとっても今回のは集大成だったかもしれない。

まだまだ集大成はこの後あるかもしれないが、厳しさも美しさもくれるこの山にしてよかったとしみじみ思った。



小屋で受付後は夕食まで大分時間がある。3連休であいからわず大盛況の込み合いの小屋だったが、ランチに大盛りパスタを食べ、サイダー割したフルーツでポンチを食べた。2年前から食べたかったこの小屋の夕食の「豚生姜焼き」や標高が高い分星空がきれいと有名な夜景も堪能できワインまで飲んでしまうという楽しみぶり。恒例の、2人で布団1枚で就寝後、真夜中にトイレに出たとき見た月がきれいだったのが忘れられない。



3日目:北穂高岳山荘〜涸沢〜上高地

下山日のこの日は3時からなんと朝ごはんのために並ぶ人もいたという大盛況ぶり。

メンバーの子が気を利かせ4時前に早めに並んでくれていたので長時間待たずとも2回目の朝ごはんに混ぜてもらえた。自分一人で来ていたらこんなとこに詰めが甘いから相当待っていたに違いない。そして下山も遅れていただろう。(そして前日は通過したことに、気が緩みすぎて弁当にするのを忘れていたこのつめのあまさである。。)

朝食後は、北穂高からの朝焼けを堪能し、涸沢をへて上高地に下山。序盤、北穂高からの南陵のガレ場の激下りに時間がかかったが、その後山岳会波にスピードが全員あがり盛り返し、休憩いれてCT通りに上高地につけ、ランチとお風呂も楽しめて帰路につけた。

そういえば、河童橋でちょっとの間おみやげをみにいくメンバーと別れ先にバス停に向う途中、穂高連峰をバックに写真をとってくれた方、クライマーの故野田さんにそっくりで泣きそうになった。「槍ヶ岳に登りにいった」と言っていた。


【この山行で学んだこと】

○穂高に魅せられるハイカーの気持ちが痛いほどわかった。そのせいもあるのか、みるからに全身真新しい装備で青ざめながら進むハイカーもいた。

○日々の小さなトレーニングの積み重ねが歩行中には自信につながり安心して冷静に岩を見極めながら歩けた。結果、安全に通過できた。

○岩慣れしていれば穂高連峰はボルダリング天国。いろんなムーブを駆使し低燃費で昇り降りを楽しめることがわかった。同時に落石多発地帯でもあった。

○ヘルメット装着率ほぼ100%で、登山ブームで増加する登山者の安全管理の意識の高さ

○前の月の連休が悪天候である場合は翌月の連休が超混雑になるということ(晩御飯7回転という小屋も。)

○登山直前はいろんなものを準備万端にしておくこと

○その体格の差からか、女性の方が岩場での動きがしなやかで落石も少ないように思えた。

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無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [3日]
技術レベル
4/5
体力レベル
5/5

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