八ヶ岳 赤岳
- GPS
- 32:00
- 距離
- 17.0km
- 登り
- 1,480m
- 下り
- 1,467m
コースタイム
- 山行
- 9:40
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 10:50
- 山行
- 2:20
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 2:20
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
行者小屋周辺にはたくさんのテントが張られてあった。後で分かったが、韓国から集団ツアーらしい。僕たちは少し高いところにテントを張った。トドマツの枝を折って紐を結び、ピッケルで少し掘ってペグにして埋めた。快晴だったが寒かった。荷物はシュラフ、防寒服、食料、水などを持って地蔵尾根から登った。2パーティーが行動食を摂っていた。話しかけるとどちらも阿弥陀岳北稜をやると言った。地蔵尾根には樹林の中にトレースがあった。寒かったので早足で登ったが、すぐに息が切れた。立ち止まり行動食を摂る。樹上からの青い空を見て何度も休む。今日は朝から少しきつい。地形図を見て、もうすぐ急になると予想しながら登るとその通りになり、そしてトレースがなくなった。そこは森林限界だ。少しだけ気を落として急斜面ラッセル。ゆっくり登った。ラッセルはそれほどでもなかったが、斜面は急だった。鉄パイプが雪から覗いていた。そこを目指して取り付く。その先は階段があった。雪面にある階段はやや登りにくかった。それにしても急だ。休憩をたくさんとって登ると上に登山者が見えた。そこからやや悲鳴に近い女性の声がした。見ていてそれほど緊急性はなかった。登って近づいてみるとその登山者は、親子三人パーティーだった。子供は小学生低学年、またはそれ以下だと感じた。悲鳴に近い女性の声はその子だったのだ。ほんの数メートル、トラバースしなければならないナイフエッジ部分を子供が躊躇しているようだった。そこで僕とすれ違ったわけだが、お父さんは僕に先に来てくれないかと言った。僕は親子の下を、足場を固めて慎重にトラバースした。安全地帯に立ってから「ぼくえらいね、何歳?」と聞くと七歳と言うことだった。子供と父とアンザイレンしていた。先を歩く母親は「怖がらないで」「体を起こして」とか子供にアドバイスしていたが、しばらくそこから進めないでいたようだった。稜線に上がると地蔵の顔面にエビの尻尾が付着。横岳方向の稜線が急傾斜トラバースで危険と感じた。赤岳はどっしりとした山様でかっこいい。赤岳展望荘を経て、最後の登り。赤岳展望荘には山崎パンの大きな箱があった。その向こうに富士山の山頂部が雲の上に浮かんでいる。赤岳へ登っていると四人組が降りてきた。「阿弥陀岳北稜をもう登ってきたのか」と尋ねると、「北稜やめて、赤岳南稜を登った」と言った。「赤岳南稜は早いのか」と聞くと「まぁ。でも一般ルートじゃないですよ」と言われた。赤岳山頂手前で七、八人くらいとすれ違った。こんにちはと挨拶して、「どこを登ってきたのですか」とたずねると、手を左右に振った。外国人のようだ。アジアっぽい。着ているものから韓国人とわかった。赤岳頂上小屋から山頂に二人の先着者が見えた。すぐに権現岳方向に消えていった。軽ザックの気がしたが、あれで権現岳から縦走してきたのかと少し疑問に思った。そして山頂。快晴。展望良好。風もほぼなし。気持ちがいい。しばらく滞在。写真たくさん撮影。阿弥陀岳が。北稜、北西稜どちらの稜線も急だな。権現岳への縦走路も歩きたくなるリッジだった。遠くに白い稜線が四つくらい。南北と中央アルプスだろうか。諏訪湖も見える。麓の町、東側は特に雪が少なく感じた。山梨県側には大きな川が蛇行していた。名残惜しいが展望を十分楽しんで下山。地形図に中岳方向への登山道がなかったのでコンパスを中岳に合わせて岩稜を下山。すると降りるのに厳しくなって登り返した。周囲を見渡すと、権現岳方向にトレースが見えた。もうないと思っていた登りは苦しい。赤岳山頂に戻って権現岳方向に少しだけ降りると立派な道標が文三郎道方向を指している。さっき赤岳山頂にいた二人もなんてことはない、この道で下山したのだろう。しかし鞍部まではトラバースで、急だ。滑落すれば結構な距離落ちるよ。分三郎道分岐で中岳方向から下山してきた単独登山者若者と一緒になった。話すと「東北ですか」と問われた。なぜ分かったのだろう。そして彼も東北、岩手、花巻出身と言った。少し話しこんでから彼が先に降りて行った。僕は阿弥陀岳まで行くか迷った。時間的に少し遅くなると思って彼の後を追って下山とした。テントに戻る。
四時のアラームを無視して五時三十分起床。夜中は少し寒かったが、体感寒さは予想以下。足が冷たかった。晴れていたけれどテント撤収時手が冷たかった。八ヶ岳山荘まで戻る。本日土曜日で登ってくる登山者が多い。八十人くらいか。さらに八ヶ岳山荘前では入山準備中の人も多数。駐車場も三箇所とも満車。駐車場からあふれた車両がアスファルト道路に駐車してあった。そこに大型バスが到着。満員の登山者が下車。ほかにタクシーで来た一人あり。平均年齢若いと感じた。ザイルが雨蓋から見えている人が多い印象。僕の心に残ったのは子供連れの登山者がいたこと。地蔵尾根で会った子供よりも小さいと思った。もう一組男性二人で僕は父と子だと思った。子供は高校生くらいと思う。言いたいことは長野県は登山が盛んだと感じたこと。八ヶ岳山荘で手ぬぐい、タオルをお土産に買った。車を発進させてさようなら。
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