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Yamareco

記録ID: 5240844
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
栗駒・早池峰

須金岳〜虎毛山;寒湯登山口より

2023年03月05日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
08:09
距離
20.5km
登り
1,405m
下り
1,405m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:27
休憩
1:43
合計
8:10
距離 20.5km 登り 1,405m 下り 1,409m
6:58
17
スタート地点
8:48
10
8:58
9:15
6
9:21
25
10:57
11:25
1
11:26
12:01
55
12:56
24
13:20
11
13:31
13:53
64
14:57
14:58
10
15:08
ゴール地点
天候 快晴無風
過去天気図(気象庁) 2023年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
05:05自宅発〜06:40寒湯登山口着
コース状況/
危険箇所等
雪は締まっていて、雪崩の気配は感じられませんでした
稜線上は,スノーシューで5〜10cmほどの沈み込み
見晴らしがよかったので,方向を見失うことはありませんでしたが,ホワイトアウトしたら,間違いなく方向感覚を失うと思われるのっぺりとした雪原でした
北側も南側も切れ落ちているので,方向を見失うことは,即滑落につながります
天候をよく見て,無理のない行程で
展望は抜群ですが,展望の魅力に負けない慎重さが求められると思います
禿岳の見事な山容
期待が高まります
2023年03月05日 06:31撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
3
3/5 6:31
禿岳の見事な山容
期待が高まります
いざ須金岳へ
登りがきつそうだ
2023年03月05日 07:01撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
1
3/5 7:01
いざ須金岳へ
登りがきつそうだ
禿岳も見える
2023年03月05日 07:02撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
3/5 7:02
禿岳も見える
歩き始めて1時間
中腹で小休止 栗駒山が覗いている
2023年03月05日 08:03撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
1
3/5 8:03
歩き始めて1時間
中腹で小休止 栗駒山が覗いている
絶壁
カルデラあるある
2023年03月05日 08:12撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
3/5 8:12
絶壁
カルデラあるある
無事に須金岳到着
パウダーのかかったような稜線の向こうは栗駒山
2023年03月05日 09:13撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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3/5 9:13
無事に須金岳到着
パウダーのかかったような稜線の向こうは栗駒山
虎毛山,ごつい
2023年03月05日 09:13撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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3/5 9:13
虎毛山,ごつい
雪原の向こうに,月山と神室連峰が聳える
手前のもこっとしたいくつかのピークを越えて,虎毛山へ
2023年03月05日 09:14撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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3/5 9:14
雪原の向こうに,月山と神室連峰が聳える
手前のもこっとしたいくつかのピークを越えて,虎毛山へ
鬼首カルデラ
綺麗だ
2023年03月05日 09:30撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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3/5 9:30
鬼首カルデラ
綺麗だ
雪庇が大きく発達している
2023年03月05日 09:36撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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3/5 9:36
雪庇が大きく発達している
雪庇越しの鬼首カルデラ
2023年03月05日 09:36撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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3/5 9:36
雪庇越しの鬼首カルデラ
鬼首カルデラ②
お盆だね
2023年03月05日 10:04撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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3/5 10:04
鬼首カルデラ②
お盆だね
虎毛山到着
栗駒山の左向こうに早池峰山
2023年03月05日 11:23撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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3/5 11:23
虎毛山到着
栗駒山の左向こうに早池峰山
焼石連峰を挟んで、両脇に岩手山と早池峰山
2023年03月05日 11:23撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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3/5 11:23
焼石連峰を挟んで、両脇に岩手山と早池峰山
神室連峰と鳥海山
2023年03月05日 11:24撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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3/5 11:24
神室連峰と鳥海山
避難小屋越しの鳥海山
2023年03月05日 11:24撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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3/5 11:24
避難小屋越しの鳥海山
高松岳と鳥海山
2023年03月05日 11:25撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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3/5 11:25
高松岳と鳥海山
月山、大朝日連峰も見える
2023年03月05日 11:25撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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3/5 11:25
月山、大朝日連峰も見える
鬼首カルデラ③
奥には船形連峰と右手に蔵王も
2023年03月05日 11:25撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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3/5 11:25
鬼首カルデラ③
奥には船形連峰と右手に蔵王も
月山と神室連峰
2023年03月05日 11:25撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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3/5 11:25
月山と神室連峰
入るのに80cmほど掘った
2023年03月05日 11:54撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
3/5 11:54
入るのに80cmほど掘った
2023年03月05日 11:54撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
3/5 11:54
去年歩いた高松岳からの稜線
2023年03月05日 11:55撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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3/5 11:55
去年歩いた高松岳からの稜線
神室連峰を挟んで、両脇に月山と鳥海山
2023年03月05日 11:56撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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3/5 11:56
神室連峰を挟んで、両脇に月山と鳥海山
鳥海山 見事だ
2023年03月05日 12:00撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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3/5 12:00
鳥海山 見事だ
青空に映える山小屋
男前だぜ
2023年03月05日 12:01撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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3/5 12:01
青空に映える山小屋
男前だぜ
鬼首カルデラ④
カルデラが好きなんだよ
2023年03月05日 12:03撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
3/5 12:03
鬼首カルデラ④
カルデラが好きなんだよ
歩いてきた、これから歩き戻る雪庇街道
2023年03月05日 12:32撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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3/5 12:32
歩いてきた、これから歩き戻る雪庇街道
2023年03月05日 12:34撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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3/5 12:34
鬼首カルデラ⑤
これが一番いいアングルかな
2023年03月05日 12:35撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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3/5 12:35
鬼首カルデラ⑤
これが一番いいアングルかな
虎毛山
かっこいいなぁ
2023年03月05日 13:07撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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3/5 13:07
虎毛山
かっこいいなぁ
雪庇の下に潜ってみた
雪洞を掘りたくなる
2023年03月05日 13:10撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
3/5 13:10
雪庇の下に潜ってみた
雪洞を掘りたくなる
いいなぁ
2023年03月05日 13:50撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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3/5 13:50
いいなぁ
高松岳
2023年03月05日 13:51撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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3/5 13:51
高松岳
栗駒山
2023年03月05日 13:51撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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3/5 13:51
栗駒山
焼石連峰
2023年03月05日 13:51撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
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3/5 13:51
焼石連峰
2023年03月05日 13:52撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
3/5 13:52
鬼首カルデラ⑥
これもきれいに見えるなぁ
2023年03月05日 14:02撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
3/5 14:02
鬼首カルデラ⑥
これもきれいに見えるなぁ
無事に下山しました
いい山だった、須金岳
2023年03月05日 15:28撮影 by  iPhone 12 mini, Apple
3/5 15:28
無事に下山しました
いい山だった、須金岳
撮影機器:

装備

個人装備
ザック(BlackDiamond_NITRO22) 靴(コロンビア;スノーシューズ) キャップ 防寒インナー ハードシェル 長袖シャツ(冬用) 長パンツ コンプレッションタイツ 靴下 ゲイター グローブ インナーグローブ バラクラバ ストック ワカン ピッケル アイゼン 防水座布団 タオル 飲料(アクエリアス900mm/サーモス) 行動食(薄皮パン/トレイルミックス/SOYJOY) 昼食(カップラ) 箸・スプーン 着替え(靴下/メリノウール長袖/フリース) AppleWatch iPhone GoPro_HERO9 モバイルバッテリー ヘッドランプ 予備眼鏡 サングラス マスク

感想




昨年,虎毛山に登った際,東の方に平べったい台地が広がっていました
須金岳という名のこの山は,まさに鬼首カルデラの外輪山として形成されていて,主峰禿山と同様,カルデラに向かって切れ落ちるように聳えています
登山道は稜線に乗るまで,稜線から山頂への登山道はないと言う地味な山ですが,残雪期は雪上の楽園と化し,山頂からの眺めは,栗駒山や虎毛山,神室連峰を望むことができる絶景スポットとなるようです
さらに,平らな稜線を伝って,虎毛山まで至ることができるという話も聞き,登れるタイミングがないかなぁと思っていました
ただ,冬場に登ると山としては,結構なリスクがあります
まず,稜線に乗るまでの急登が南側と言うこともあり、雪崩やすいこと
第二に大きく広がる雪原は,ホワイトアウトした場合,道を失いやすいこと
さらに,雪庇も大きく張り出しているので,ルートロスした場合,滑落の危険性が高まります
そもそも,鳥海山や神室連峰,虎毛山と厳しい季節風が吹き付けそうな山々が西側に控えており,天候がなかなか安定しません
そんな山ですから,今年に入っても,じっくりと天気を見定めて,確実な日を狙っていました
3月に入り,ようやく天候も落ち着いてきたようです
しばらく大雪も降っておらず,翌日も天気が落ち着く予報とのことで,今回登ってきました
朝5時過ぎに自宅を出発 思ったよりも早く自宅を出れたので,高速を使わず,のんびりブルースを聴きながら下道を通って7時前に登山口のある鬼首に到着
鬼首カルデラに入ると白い山肌の禿岳が朝日を浴びて,うっすらオレンジ色に染まっています
BluesBeforeSunriseだぜと思いながら,登山口に着くと駐車場所である除雪スペース1台分が,既に駐まっています 先行者がいるのは,心強いなと思いながら,さらに300mほど先にある除雪スペースに駐めて,7時に登山開始
まずは,寒湯沢沿いに10分ほど上がっていきます 途中,徒渉が2回 防水のスノーブーツなので,ジャブジャブ渡りました
7:15に正式な登山口に到着 ここから急登が始まります スノーシューに履き替えて,戦闘開始
やっぱり急だ 松の根が絡まったような細尾根もあったりして,慎重に登ります
心配していた雪崩ですが,雪の沈みこみもなくグリップがよく効きます
このくらい締まっていれば,大丈夫だろうと言うことで,どんどん登っていきます やがて,樹木も薄くなり,1時間ほどで一休みできる緩やかなスペースへ
右手に栗駒山が覗いています こんなに近かったのかと思いながら,上を見上げると,勾配がさらにキツくなっています
標高的には,ちょうど半分くらい 稜線に向かって,今乗っている尾根以外は,切り立った崖 ここを登るしかないようなので,淡々と登り始めます 結構な勾配だ 大東岳といい勝負
まぁ,雪の沈み込みがないので,助かりました
40分ほど格闘すると,勾配も落ち着き,地図を確認すると,どうやら登山道はここまでで,夏場は左回りに稜線上を周回する感じになるようです とは言え,冬場は道もなにもあったものではないので,そのまま山頂に向かって直進
午前9時,2時間ほどで須金岳に登頂 左手には,虎毛山がどーんと聳えています 右手には栗駒山
焼石連峰との間にはうっすら岩手山も そして振り返れば,鬼首カルデラ これはたまんない眺めだ 
虎毛山の避難小屋も見えます あそこまで行くのか にしても,手前は切れ落ちている 左に大回りしながら,登ることになりそう どこまで行けるかなぁなんて考えながら,しばし絶景を堪能 ただ,少し風がある どんどん冷えてくる 仕方がないので,先を進むことにします
地図で事前に確認していたけど,こんなに大回りになるとは思わなかった まぁ,でも雪原歩きも楽しいぞ 稜線は,10mくらいの幅で北側も切れ落ちています 雪庇部分を加えて10mほどですから,もっと細い尾根なのでしょう 向かう方向には神室連峰や月山も見えます 雪庇越しの鬼首カルデラを眺めながら,贅沢なスノートレッキング ただ,ホワイトアウトしたら,怖いなぁと思いながら,着々と虎毛山に近づいていきます
やがて1,200mほどの小ピークを過ぎると,鳥海山が姿を現しました
いやぁ,立派だ まさに出羽富士です 真っ白け
虎毛山の避難小屋もだいぶ近づいてきたので,もう少しだなと,最後の登りに挑みますが,なかなかたどり着かない 加えてシュカブラもそれなりに発達していて,歩きづらい
目の前にあるのになぁと思いながら,30分ほど格闘して,午前11時に虎毛山到着
再び栗駒山登場 今度は早池峰山も見えています
夏場に歩いた高松岳からのルートも 山深いなぁ
歩いてきた須金岳への稜線も一筋の道のように一望できます とにかく,すごい眺めだ
しばらく登っていなかった虎毛山に,ここ半年で2回登りました こんなにいい山だとは,恐れ入りました
風もなく,気持ちがいいので,しばし堪能
お腹が空いたので,避難小屋に入ろうと思ったら,入口が雪で埋もれています
ドア脇にスコップが括り付けてあったので,雪を掻き出し ドアを開けようとしましたが,なかなか開きません どうやら,引き戸の隙間から雪が吹き込み,中にも少し積もっている様子
何度か,引き戸を動かすと室内の雪も動いたので,無事に入室
にしても,誰も来ない こんなに天気が良くて,眺めも抜群なのにもったいないなぁと思いながら,昼食を食べて,再び山頂へ いい山だ
名残惜しいですが,下山することにします
下山は早く,1時間ほどで須金岳の分岐へ
ん〜,風も落ち着いてるし,もう一度須金岳からの眺めを堪能したいなぁと言うことで,2回目の登頂
日の加減なのか,午前中よりもさらに虎毛山が輝いて見えます
やっぱりここもいい山だなぁと思いながら,2時過ぎに急登を降りはじめました
午後3時過ぎに無事下山
総距離20km超,標高差1,400mほどと長丁場の山行となりましたが,展望抜群
今までの山登りでベスト3に入る充実した山行となりました
当日の天候はもとより,従前の降雪状況,翌日の天候など,いろいろ条件が重ならないとトライできない山・ルートではありますが,機会があれば,避難小屋泊まりで登ってみたいです

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