大朝日連峰;ヨウザ峰〜紫ナデ•大桧原山周回
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- GPS
- 08:56
- 距離
- 20.6km
- 登り
- 1,537m
- 下り
- 1,533m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
標高750mあたりまでは,早朝でも雪が腐れており,ズルズルでした 標高が上がるにつれ,雪質も締まってきて,歩きやすくなります 紫ナデの急登は,アイゼンに履き替えましたが、急登を終えたあたりで,クラックが走りまくっていました 覗くと山肌も見えていたので,雪崩が起きるのは,時間の問題だと思います その後も,大桧原山までクラック街道は続き,幸い西側はブッシュが覗いていたので,そちら側を歩きましたが,こちらはこちらで踏み抜きもあり,とにかく歩きづらかったです 紫ナデ〜大桧原山までのルート,今季は今週末で終わりだと思います 赤見堂岳からのルートに合流すると,踏み跡も多くなり,安心して歩けます ただ,下山直前の細尾根が,腐れ雪で滑りやすく,スノーシューだとスキー状態,アイゼンに履き替えれば,踏み抜くし,難儀しました |
その他周辺情報 | 大井沢温泉_ゆったり館;300円 ぬめりのあるいいお湯,いつもお世話になっています。 |
写真
装備
個人装備 |
ザック(BlackDiamond_NITRO22)
靴(コロンビア;スノーシューズ)
キャップ
防寒インナー
ハードシェル
長袖シャツ(冬用)
長パンツ
コンプレッションタイツ
靴下
ゲイター
グローブ
インナーグローブ
バラクラバ
ストック
スノーシュー
アイゼン
防水座布団
タオル
飲料(アクエリアス900mm/麦茶500mm/サーモス)
行動食(薄皮パン/トレイルミックス/SOYJOY)
昼食(カップラ/おにぎり)
箸・スプーン
着替え(靴下/メリノウール長袖/フリース)
AppleWatch
iPhone
GoPro_HERO9
モバイルバッテリー
ヘッドランプ
予備眼鏡
サングラス
マスク
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感想
今週末も天気が良好と言うことで,去年に引き続き大朝日連峰の赤見堂岳へ!
と思ったんですが,改めて地図を眺めていると,どうも障子ヶ岳に向かって伸びる緩やかな稜線が
ヨウザ峰という名前らしいですが,やがて障子ヶ岳の肩;紫ナデに至っています
そう言えば,去年,赤見堂岳から見た障子ヶ岳への稜線がきれいだったなぁ
思わず向かいたくなったっけ・・・ といろいろ思い出してきて,今回はそちらに向かうことに
調子が良ければ,障子ヶ岳のピストンもありかななんてのんきに向かいましたが,大朝日連峰は早くも春の気配,と聞こえはいいですが,雪質も含め,いろいろ大変でした
朝5時に自宅を出発 6時半に大井沢に到着すると,除雪スペースがどこも車で埋まっています
冬限定の赤見堂岳,やはり人気の山のようです
こちらは登山口が若干違うので,少し集落に入ったところに駐車
登り口らしきところに向かうと,いくつかトレースがあります
登っている人は登っているんだなと思いながら,いざ登山開始
のっけからそれなりの勾配 それはいいんだけれども,早朝にも関わらず,雪が腐ってズルズル グリップが効かず,中途半端に沈み込みもあったりして,なかなか進まない
一時間半近くかかって,稼いだ標高は400mほど このペースだと,とても周回は無理だなぁ なんて息を切らせていると,雪質も落ち着いてきて,調子がよくなってきました
2時間弱でヨウザ峰に到着 月山が大きく広がっています
手前は石見堂岳 去年登った時,急登に難儀したっけ
振り返れば,小朝日岳・大朝日岳が春霞でうっすらと見えています
その手前には,白い屏風のような障子ヶ岳 迫力あるねぇ
どんどん歩く いよいよ正面に障子ヶ岳を見据えて対峙
かなりの急登だ 幸いトレースが3本ほど走っているので,ガイドになるなぁ
アイゼンに履き替えて,戦闘開始
いい登りだ たまんないな
20分ほどで勾配は落ち着きましたが,クラックが走っています
下を除くと,山肌が見えていて,完全に分断している
これはやばいな いつ雪崩れてもおかしくないぞ
細尾根なだけに逃げ道もなく,緊張を強いられながら,何とか紫ナデに到着
時刻は,10時半 十分障子ヶ岳に登れる時間帯ではありますが,そうなると今登ってきた急登を下ることになる
あのクラックはもう通りたくない と言うことで周回することに
ところが,こちらも負けずにガタガタ
雪庇が二重に重なっているのか,段差がついて,沈み込んでいたり,強烈にクラックが入っていたり 幸い,西側はブッシュが覗いていたので,なるべくそちらを通って,歩きました まぁ,ブッシュはブッシュで踏み抜きがあったりして,大変だったんですが
紫ナデから1時間ほどで大桧原山到着 心臓に悪い道でした
しかしながら,展望はすごい 障子ヶ岳と以東岳を北側から望めるのは,ここだけなので,貴重なツーショットです
暫し,足元の怖さを忘れて,眺めを堪能していました
ここまでくれば,赤見堂岳への分岐は,もうすぐだとタカを括っていましたが,なかなかつかない おまけに結構なアップダウンの繰り返し
タカを括ると,余計に遠く感じる まずは落ち着けということで,たまらず昼食
この稜線,風が通る道がはっきりしているのか,場所によって猛烈に吹いているところと無風のところがありました 紫ナデは強かったな 枯松岳は無風
ただ,それほど冷たい風ではなかったので,厳冬期のように悴むことはありませんでした
腹ごなしを終え,一気に赤見堂岳の鞍部へ
ここの雪原も気持ちがいいな 月山や大朝日連峰がきれいに見える
午後になって春霞も少し落ち着いたのか,大朝日岳がきれいに見えました
ここまでくると,赤見堂岳への多くのトレースが出てきます
時間的に,赤見堂岳は諦め,下山開始
下りは早い どんどん降りる
700mあたりまで下ると腐った雪質に よく滑る
スノーシューがスキー板のようだ おまけに細尾根
滑落したら,シャレにならないぞ
たまらずアイゼンに履き替え 今度は,とにかく踏み抜く
だめだこりゃ やっぱりスノーシューに戻す
そんなことをしているうちに,時刻は14:46に
月山に向かって,黙とう
震災から12年か こうして山登りできることに感謝だな,と感慨に耽るも,やっぱり足元はズルズル
何度かスベりながら,午後3時半に無事下山
腐った雪とクラックに春の訪れを感じながら,時に恐怖に怯え,充実した山行となりました
春はもうすぐです
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