奥穂高・涸沢周回


- GPS
- 09:56
- 距離
- 28.8km
- 登り
- 2,362m
- 下り
- 2,356m
コースタイム
- 山行
- 8:23
- 休憩
- 1:33
- 合計
- 9:56
天候 | 快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
妻が涸沢の紅葉を見に行きたいというので、明神館に3泊お世話になり、2日めは2人で涸沢往復、3日めは別行動で、妻はスケッチ、自分は奥穂高をトレランしてきた。
「Trail Running」って雑誌の2011年3月号で紹介されてたコース。
今年は冷夏と先週末の台風で紅葉が例年より1週間以上早く終わってしまい、狙い澄ましたつもりの10月8〜11日は遅すぎだったけど、幸い天候には恵まれた。
*****
明神館から、朝焼けの明神岳に向かって明神橋を渡り、梓川右岸を河童橋方面へ。
左岸と違って湿地帯に敷かれた木道が多く、人が多いと走りにくいだろうと心配してたけど、6時台ということもあって、会ったのは十人ぐらい。
河童橋手前の岳沢分岐から山登り開始。岩の多い樹林帯だけど、手を使うような急傾斜はなく、浮き石もほとんどないので、スタスタ登れる。途中突然視界が開けて穂高連峰が姿を現し、おー!って感じ。明神から岳沢小屋までは標準歩行時間の半分ぐらいで、いいペース。
岳沢小屋から、水がなくて岩だらけの岳沢をトラバースし、そのあたりから3点支持の岩登りが始まって一気にペースダウン。重太郎新道っていうけど、「道」というよりは、岩だらけの急斜面につけられたペンキマークの連鎖って感じ。ザイデングラートより岩が大きくて足場が見つけにくいし、穂高岳山荘直前の下りより長くて集中力を維持するのがしんどい。体力のあるうちにここを通過すべしってアドバイスを聞いてたけど、正しい気がする。
一番の予想外は紀美子平から前穂高の往復。手足フル稼働の岩稜で、標準歩行時間の50分ぴったり。標高が高いので、高所恐怖症の気がある自分は、一般登山者と大差ないスピードになっちゃう。
でも前穂高山頂からの360度の展望は素晴らしかった。
50分苦闘して紀美子平に戻り、いよいよ吊尾根。ここも稜線上を気持ちよく走るというのとはほど遠く、岩だらけの山腹にきわどく刻まれたトラバースをひたすら辿る感じ。ごく一部ジョグできる箇所もあるけど、3点支持もあれば、カニの横ばいもある。足元の岩ばかり見ているとルートを間違えるので、時々顔を上げてペンキマークを見失わないように気をつけた。
南陵ノ頭でかなり気力・体力をかなり消耗したあと、ようやく奥穂高山頂に到着。山頂がふたコブになってる上に狭いので前穂高山頂のように360度をしみじみ眺めるというゆとりは持ちにくいけど、今までの山登りで一番嬉しかったかも。トレランとはちょっと違う、クライミングの達成感みたいな感じ。
奥穂高からしばらくは岩場をトントントンって感じでテンポよく降りて行けた。そう言えば今回のコース唯一の稜線だったかも。
下り傾斜がどんどん急になって、最後は絶壁をハシゴと3点支持で穂高岳山荘に降りていく。このハシゴで1時間待ちなんてこともあるらしいけど、自分が行った日は「渋滞」はまったくなし。紅葉のピークが終わってたのと、平日を選んだのが大きかったかな?
奥穂高山荘でカレーを頂いて、ザイテングラートを下り始める。岩だらけの上に崩れやすいので、ちょっとでも踏み間違えるとコケたり落石を発生させそうで神経を使うけど、重太郎新道から前穂高にかけての岩場よりはテンポよく行けた。
涸沢ヒュッテに直接降りるつもりが、分岐を見逃して涸沢小屋側に降りてしまい、そこからテントエリアをヒュッテまで横切った。予定外にそちらのコースを採って気づいたけど、涸沢の底って実は結構広くて、どこからカールを見上げるかによって景色も随分違う。
涸沢から本谷橋の黄葉のトレイルはとっても美しかった。あまりの気持ちよさに本谷橋脇で沢の冷たい水を口にしたら、すぐ横に「飲めません」と書いてあってビックリ。
涸沢から横尾にかけては団体ツアーも多く、トレイルも細いので、追い越し・すれ違いには結構神経を使う。
横尾岩小屋跡からゴールまでは平坦で走りやすい。横尾から明神は車も通れる幅だけど、車は入ってこない。ただ、その頃には足が鉛のように重くて、ちょっとした登り勾配でも早歩きモードでしか進めなかった。
*****
標準歩行時間14時間半のところ、「Trail Running」では8時間20分のトレランコースとして紹介してたけど、結局10時間近くかかっってしまった。岩登りが苦手で重太郎新道から奥穂高までかなり時間をかけちゃったからねー。
寒さは読みにくかった。前日に妻と涸沢ヒュッテに行った時は、曇で、風が吹きすさんで、ダウンを着こんでもヒュッテのテラスに長居しづらかったけど、穂高に登った日はピーカンで風もなく、吊尾根の途中からはウインドブレーカーさえ脱いでしまった。もちろんダウンも持って行ったけど、まったく出番なし。
快晴の穂高最高ですね。私はまだビギナーなので、来年までにもっと力をつけて、チャレンジしてみたいです。とても、参考になりました!先月、燕、蝶に登って
そちらの景色を堪能しました♪別々の日だったので、表銀座縦走もいいですよね☆
奥様のスケッチいいですね!写真とは違った良さがありますね。まさに、芸術の秋ですね!お疲れ様でした(^0^)v
tora75さん
コメントありがとうございます。妻もコメント拝見して嬉しそうでした。
燕、蝶ヶ岳は行ったことがないのですが、穂高よりトレランに向いてるかも知れませんね。行ってみたいです。
常念はまだ行ってませんが、燕、蝶ならトレランには最適ですね!トレランするひとはすごいですね!僕はまだまだゆっくり歩くのが精一杯です。親戚のおじさんに来年奥穂にいこう!と誘われたので、しっかりトレーニングして足をひっぱらないようにがんばりたいです☆唐松岳もよかったですよ!僕の住んでる富山の裏側で剱、立山を裏からみて形はほとんど変わらない!?
唐松岳はこの夏妻と行ったんですが、あいにくガスが多くて残念でした。というか、白馬周辺に3泊もしたのに一度も白馬連峰を見られずに帰ってくるという涙物語でした。
北アルプスでは雲の平にも最近興味があります。あの広大な溶岩台地を思う存分走ってみたい・・・ただ、さすがに山中での宿泊をかませざるを得ないので、周到な用意の必要なトレランになりそうです。
トレランって「すごい」という方が多いですが、荷物を超軽量にすると誰でも結構ゆるジョグ出来ちゃいますよ。私は登りは基本走りません・・・^_^;
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