勘七ノ沢
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- GPS
- --:--
- 距離
- 8.0km
- 登り
- 914m
- 下り
- 913m
コースタイム
8:55二俣−
9:15勘七ノ沢・小草平ノ沢二俣−
11:07F5大滝−
13:40花立山荘14:15−
15:15二俣−
15:40車止め=
入浴/渋沢市街:湯花楽
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・表丹沢県民の森駐車場の約200m手前で現在車両進入不可になっている。 今日も多くの車が林道路肩等に駐車していた。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■丹沢限定沢登り記録集(すべてkamogの記録です) http://mt-farm.info/tanzawakiroku.html ■四十八瀬川水系 勘七ノ沢 様々なタイプの滝が出現し、そのほとんどすべてが直登可能である 表丹沢でも三指に挙げられる人気の沢。 遡行グレード:1級上 滝のクライミンググレード:卦蕁 仝共交通機関利用の場合は渋沢駅から大倉までバス利用。そこから 鍋割山に向かい西山林道を1時間くらい歩くと登山届けポストのある 二俣と呼ばれるところに着く。ポストの先に木橋が架かる沢が勘七ノ沢。 車の場合は四十八瀬川対岸の表丹沢県民の森に舗装された駐車場があるのだが 最近その200mほど手前の林道分岐で森林作業のため車両通行止めになって いる。路肩等に休日は結構な台数が駐車している。 林道分岐はすべて右側へ進み、勘七橋を渡って二俣手前で西山林道に合流する。 勘七ノ沢に入渓して少しで出てくる堰堤は左側に径路があり巻き越せる。 さらにその少し先で勘七ノ沢本流は左から鋭角で合わさるので左側を 注意する必要がある。標高560mで水量比は3:2。 沢の右側を歩いていると勘七ノ沢に気付かず、そのまま真っ直ぐに小草平ノ沢 へ行ってしまう。 勘七ノ沢はF1-6mが架かっている。 F1-6mは左壁を登る。クライミングに慣れていないと出だしの2mが 細かく感じるであろう。ランニングは出だしの2m上に一箇所。 マスターポイント(終了点)は落ち口左壁に残置あり。(元蕁) ぞしでF2-6m。直登は流芯右側だが細かい。一般的にはさらに右の 中間にえぐれのある壁を登る。ランニングはなく、上部のしっかりした 木でビレイを取る。(卦) ゼ,乏を持つF3-5×10m。左も登れるが右から釜をヘツるのがおもしろい。 くれぐれも高く上がらないでスタンスは水際沿いに求めること。 釜が深いので落ちても振り出しに戻れる。(卦+) 釜を半周して落ち口へ登る。 η鬚短いナメ床を越し左から水量比1:5の支沢を見送ればF4-2段滝 (3+8m)。下段の下でビレイをするとロープの流れが悪くなるので できれば下段を上がったレッヂでビレイした方がよいが、水しぶきが冷たい。 右から取り付き、上段は右の凹角を登る。ランニングはハーケン類が適当に ある。終了点は右壁にやや緩いハーケン×2、その床岩にはしっかりした ボルト×1がある。ここは下からビレイするとロープスケールで30m近く 出てしまう。もしFIXロープで登りテンションすると流芯や釜に浸かり 困難な自力脱出を余儀なくされ低体温症になりかねないので、リード者は ロープ先端でエイトノットを固定するのでなく、ロープを一杯になるまで 引き上げたところでムンターミュールノットがよいであろう。(卦) 高巻きは下の標高640m二俣状近くまで戻り界尾根から可能。 П當蕕5つほど連続。下部3個は左隅からよじ登り(3番目は右に巻き径あり) 上部は右隅を登る。 その上が標高740m二俣状で水量比は1:10。 少し歩けば右手に10mほどの壁があり裏側を6m滝で支流が合わさる。 標高770mである。 標高800mくらいでこの沢の大滝であるF5-12mが立ちはだかる。 左から取り付き少し被り気味のバンドをトラバースして流芯の左壁を登る。 ランニングは適当にあるが中間部の1個はボルトが回る。 落ち口から3mの沢床に終了点ボルト×2があるが、心許ない場合はその上の リス等にハーケンを打った方がよい。(卦+) 高巻きは左側ザレルンゼを登り、落ち口より7mほど上部をトラバースし 滝より10mほど先へ下りる。落ち口に下りることは急なので止めた方がよい。 標高810m二俣状(水量比5:1)を左の本流に行くとゴルジュとなり F6連続した滝群が出てくる。2つ目の4mで左壁をヘツる箇所が卦+。 スタンスを水流に求めた方がよいかもしれない。 この小滝連瀑帯は計7つあり、最後は右側が低くなった堰堤。 教+〜卦蕕らい。 標高890mは左よりゴーロの押し出しの二俣状。 右本流は3m、2段3mの小滝と続き、標高945m二俣状(水量比2:1)。 もう一つ右から2段5m小滝で出合う支流を迎え、左の本流は2段4m、 2条3段5×10mと続くが問題なく越えられる。 標高1000mで右から水量比4:1の支流を通過して少しで、左手に荒涼と したガレ場を見送る。ここで一旦水はゴーロの中に伏流している。 すぐに標高1070m変形三俣となる。下の方で入る一番右の支沢は涸れた ゴーロですぐに終わってしまうであろう。 左俣の方がやや沢床が低く本流であろうが、ここは少し水流のある東北東方向の 右俣へ進む。 少しで斜度の緩いトイ状10×15m滝。ステミングで登るが最後から手前3m ほどが細かいので、クライミング力のない人にはロープ確保またはお助け紐 がほしい。(卦) この滝を越えてから右から入る3つ目の支沢を登る。標高1170mである。 浮石や小CSがあり標高1240mで小さな二俣状。左沢はガレ沢で右沢に入り 脆い2m礫状棚を越えると、右尾根に乗れるシカ道程度の踏み跡がある。 なるべく尾根の右側を歩くとドラム缶があるちょっとした窪地となり 上部に花立山荘が見えてくる。 下山は大倉尾根を下り堀山の家から二俣方面へ小草尾根を行く。 植林帯作業径路のような登山道だが、途中標高820m尾根の分派点で左正面の 支尾根に紛れ込まないよう注意。 以前連日この箇所で道間違いによる滑落事故が起きたので、遭対協では ロープを張って支尾根に迷い込まないように措置した。 小草尾根下部は石混じりになってくるのでハイカーは慎重に。 尾根を下り小草平ノ沢を対岸に渡って右上する登山道を下れば二俣に着く。 |
写真
感想
やはり台風が南海上にあるお蔭ですっきり晴れとはいきませんでしたが
まだまだ沢登り適期です。
沢登り自体は3回目というkihaさんでしたが
さすがに長年山歩きをされているため
このくらいの沢は問題まったくなかったですね。
下りもよいペースでした。
今後ももっと素晴らしい沢に向かってレベルアップしてください!!
3連休は台風が来そうなのでテント縦走を諦め、急遽沢講習を申し込みました。
kamog先生、いつも急で申し訳ありません。
本当ならマルチピッチをきちんと習得してからと思っていたのですが、待ちきれませんでした。
先生のルート取りを見てからビレイされながらの登攀なので、安心して登れました。
F1の取り付きが難しくて、しっかりA0、残置支点のお世話になりました(笑
同じくF1の2mぐらいの所で、何の疑いも持っていなかった右手のホールドが突然浮いたのにはびっくりしました。
難しそうに見える滝も落ち着いて探せば良いスタンスやホールドがあって、パズルのようで楽しいです。
試しに自分でも地図を用意していったのですが、沢の線の緻密さとか書き込む情報とかだいぶ違っていて勉強になりました。
現在地の特定も、自己流の方法とは違っていました。
その他、詰めのルート選択、チームでの情報共有の方法、コミュニケーションの意義など知らなかった事がたくさんでした。
今回はひたすらKamog先生の後を付いていくだけだったのですが、いつかTOPで歩けたらもっと楽しいだろうなぁ、と思いました。
今日の受講生は私1人で、kamog先生を独り占めしてしまいました(笑
いろんな形の滝がたくさんあって、とても楽しかったです。
どうもありがとうございました。
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