安達太良山スノトレ(奥岳の湯in/out) ※本年17回目
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- GPS
- 06:48
- 距離
- 12.0km
- 登り
- 818m
- 下り
- 813m
コースタイム
天候 | 高曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
<奥岳登山口〜五葉松平〜薬師岳〜安達太良山> 登山口に近い標高の低いエリアは雪解けが進み、一部夏道。リフトトップより上部は概ね雪があるが、全工程に渡って踏み固められたトレースがあり、ピンクテープも豊富。ただ、私自身が2018年3月に同コースでホワイトアウトし、標高1550m付近で撤退したように、視界が失われると、方向感覚を得るのが難しくなる幅広い尾根(どこでも登れる斜面)が多く、要注意。私たちは全工程でつぼ足。 <安達太良山〜沼ノ平(峰ノ辻分岐)〜くろがね小屋> 雪解けが進んだエリアが多く、泥々で足を取られる区間もあり、靴が汚れる。一方、峰ノ辻からを左折してからしばらくは、雪斜面のトラバースとなるため、谷側(右側)に転倒・滑落しないよう、慎重な歩行が必要。ピンクテープに代わって、石ペンキが随所にある。私たちは全工程でつぼ足。 <くろがね小屋〜(馬車道経由)〜奥岳登山口> 登山口至近まで、ほぼ全工程に渡って雪がつながっている。小屋からしばらくは、(入山以来ずっと)つぼ足だったが、途中で急傾斜の雪斜面トラバースがあり、チェーンスパイクを装着したが、谷側(左側)に転倒・滑落しないよう、慎重な歩行が必要。馬車道と旧道分岐は、旧道のほうがストレートに伸び時短になるが、皆さんのレポを見ると午後は泥々ぐちゃぐちゃなようで、馬車道を選択すると、8割方雪がつながっており、途切れても敷き詰められた石などの好影響で泥々区間はほぼなく、靴を汚さず歩行可能。急ぐ人、靴が汚れても構わない人以外は、馬車道経由での下山をオススメします。 |
その他周辺情報 | 登山口にある奥岳の湯(JAF割▲50円で600円)で日帰り入浴! |
写真
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感想
安達太良山は2017年10月の紅葉絶頂期に初登頂を果たし、
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1293065.html
その後、今度は冬季登頂を目論み、2019年3月に再挑戦するも、暴風ホワイトアウトで身の危険を感じて撤退した経験あり。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1766749.html
かれこれ3度目の挑戦で、前回の雪辱を晴らすための、再度の冬季登山となります。今回は、今冬に雪山デビューした同僚の雪山アシスト3登目として、安全第一で一緒に登頂を目指します。
元々、ヤマトモが雪山デビュー戦で熱望していた安達太良山。天候との巡り合わせが悪く、過去2回は北横岳(北八ヶ岳)→赤城山と経験を積み、今回が3登目。今回は2日前まで、安達太良山一帯は終日晴れ予報でしたが、前日夕方辺りから天候が急変し、曇り基調に。当日朝、東京は冷たい雨で、東北道で二本松ICを目指す道すがらもずっと雨。助手席で山天気を検索していると、岩手・秋田・青森は終日晴れ予報!一瞬、更なる北上(例えば岩手・姫神山・・・)が頭をよぎるも、検索時点で盛岡まで400km、4時間と出て断念(笑)。
が、北上するに連れ雨脚が弱まり、二本松ICを下りた頃は雨が上がってました。同時間帯、東京はガンガン雨なので、朝4時に東京を発った判断はひとまず正解♪。コンビニで飲料とスイーツを調達し、一路登山口となるあだたら高原スキー場まで。
8時前には登山口へ到着し、見上げると安達太良山本峰(乳首)は見えないものの、前衛峰の薬師岳までは見えてて、曇りは曇りでも、眺望のある高曇りを期待し、運休中のゴンドラ建屋でトイレを借用してから登山開始!
登山者が思いのほかたくさんいて、皆さん、くろがね小屋のラスト週末を楽しむ目的なのかもしれません。皆さんがくろがね小屋方面へ右折していく中、私どもはリフトに沿って五葉松平方面へ進むため、ゲレンデ沿いに直進します。そうそう、麓には全然雪がなく、行ける所までつぼ足で進みます。
今日は8時半からリフト運行をするようですが、8時半前にリフトトップを越え、リフト利用者より先に山頂を目指します!リフトトップ辺りから雪がつながってきますが、所々雪のない急斜面の直登もあり、雪がある時にアイゼンで登るほうが楽そうですねー。汗をかいて暑いくらいなので、早々にジャケットを脱ぎ、上半身は2枚の薄着で登ります!
五葉松平到着時には、ガスに覆われ、眺望なし。4年前の途中撤退時も五葉松平は似たような感じだったことを思い出し多少の不安が募るも、今日は風がなく、暖かいので、雲が抜けることを信じて登り続けます。
眺望がないので、黙々と登るうちに気づいたら薬師岳に到着。「ほんとの空」碑の上に青空はなく残念ですが、引き続き黙々と登り始めると、およそ20〜30分ほどで、ガスが掃け、ついに安達太良山の特徴的な山頂、そう「乳首」が初お目見え!以降、安達太良山登頂〜くろがね小屋まで、ガスに巻かれることなく、眺望が味わえることに!ヤマトモ曰く「めちゃんこ嬉しい!」私も同感です♪。
この頃になると、くろがね小屋経由での逆ルート周回で下りてくるパーティーも増え、段々と安心感が広がっていきます。そして、事前に調べてきましたが、4年前に撤退した標高1550m付近に差し掛かります。当時は前も後ろも視界5mほどで、正しいルートを進んでいるのかさえ自覚が難しく、前を歩いていたハイカーがUターンしてきたのが直接の引き金となり、私も撤退を決断しました。撤退場所と思しき地で「自分越えのポーズw」を撮ってもらい、再び山頂を目指します♪。
山頂が近づくに連れ、少し風が出てきたので、再びジャケットをまとい、入山から2時間15分ほどで、安達太良山(乳首)に2度目となる登頂を果たします!結局つぼ足で登れちゃいました。磐梯山や蔵王などの遠景は見えませんでしたが、雪山3登目のヤマトモにも眼下の眺望に十分喜んでもらえてこちらも大満足!ちなみに、私はいつだって五竜シャツですが、二人揃って五竜シャツを着てきたのは偶然で、別に申し合わせた訳ではありません(笑)。
本当は安達太良山の山頂直下で冬鍋を計画していましたが、思いのほか風があり、登頂時間も予定より早かった(10時半頃)ので、ひとまず先を急ぎます。
安達太良山の次は、爆裂火口・沼ノ平が見える際、峰ノ辻分岐を目指して牛ノ背を進みます。牛ノ背は強風で飛ばされてしまうからでしょうが、雪が全然なく、泥々道が多く靴底が汚れるので、定期的に短い区間現れる雪上を積極的に歩き、靴のお掃除も同時に行います♪。
そして異世界感ハンパナイ爆裂火口の沼ノ平を見渡せるポイントに立ちます!猿の惑星、月の世界、なんとでも形容できそうな中々の絶景です。でも無雪期のほうが、その異様さがより際立つ気がしましたね。是非比較写真で比べてみてください。
その後は峰ノ辻経由で、一路くろがね小屋へ。道中、急斜面のトラバースがあり、チェンスパを付けようか悩みましたが、トレースがしっかりあり、大丈夫そうなので、引き続きつぼ足で慎重に歩を進めます。道中、一度雪が途切れ、「これで雪山登山は終わりか!」と思いましたが、下り続け、くろがね小屋に近づくにつれ、雪が増えていく不思議な自然現象。
そうこうするうちに、山頂から1時間足らずで、くろがね小屋へ。3/末で営業を一旦休止し、2年程度の改築に入るようで、かなりの人が押し寄せている感じです。私どもは、小屋外の雪上で、安達太良山登頂、沼ノ平眺望に続く第3の入山目的である冬鍋準備に取り掛かります!
2月頭に日光・社山への雪山登山時に、初となる冬季冬山での鍋物を試しましたが、火力が弱く、肉や餅に火を通すのに30分以上を要し、大苦戦・・・。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5145970.html
その後、ヤマトモと一緒に福島・二岐山への雪山登山時に、ヤマトモが風防を使う、ガス缶を直接雪に置かない、等の風対策を講じているのを目の当たりにして学習し、下山後に同じ風防を購入し、今日がそのデビュー戦となります。結論としては、対策が大当たりし、前回(社山)はだし汁が煮立つことがありませんでしたが、今日は強火が維持できてあっという間にだし汁が沸騰します!してやったり!おかげさまで餅はトロトロになり、冬山でアツアツ鍋を味わえました。ヤマトモにも大好評で、株を上げました〜(笑)。持参したバゲットもだし汁を吸って絶妙な味でしたが、だし汁が不足気味になったので、味噌なり顆粒コンソメなりを持参すべし、というのが次回への課題申し送りですね。
くろがね小屋内部で少し休憩(暖房費相当300円/人)と思いましたが、人が多く満席のため断念。トイレ(土足厳禁のため靴を脱ぐ必要あり)だけ借用し、現建屋にお別れを告げ、下山モードに。
引き続きつぼ足で歩き始めましたが、急斜面のトラバースが続くため、雪山デビューのヤマトモの経験(初登の北横岳はワカン、2登目の赤城山はアイゼン)にもつながるため、今回はチェーンスパイクを装着!より難しいワカンやアイゼンより装着に手間取っているのが不思議でしたが(笑)、これで歩行安定感が増し、安全にスノーハイクを続けます。
馬車道/旧道分岐は、レポを見ていると、太宗の人がショートカットできる旧道に向かうようですが、皆さん揃って「泥々ぐちゃぐちゃだった」とのコメントが多く、それを読んで学習していた私たちは、迷わず馬車道へ。馬車道は雪が7〜8割方つながっており、途切れても敷き詰められた石で泥々道はほぼなく、ほとんど靴を汚さず烏川橋まで下りていけます。
烏川橋までくればほどなく往路で皆さんと分かれたポイント(リフト途中)に達し、すぐに奥岳登山口です。烏川橋辺りから小雨が降ってきたので、いいタイミング、ペースで安達太良山へ登り、沼ノ平を眺め、くろがね小屋外で冬鍋をできたんだと思います。最後は登山口併設の奥岳の湯に都合3回目の入湯で、締めました。
私自身は、今冬、東北の雪山を登り続けました(二岐山、森吉山、姫神山、南北八甲田連峰、岩木山、白神岳、安達太良山)。ヤマトモにも北横岳、赤城山、安達太良山という冬山のフィールドを実体験してもらうことができ、「ほんとの空」は眺められませんでしたが、大満足の東北山遠征の締め括りとなりました。
さて、来月から4月。4月はまだ登山計画を立てていません。GW残雪期を含め、どこへ行こう??乞うご期待。
追伸)安達太良山チャレンジ3回目にして初めて、「鉄山」が「てつざん」でなく、「くろがねやま」と読むことを知りました。だから、くろがね小屋なんですね!
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