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Yamareco

記録ID: 531250
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

台風一過、岳沢から北穂高岳縦走

2014年10月08日(水) ~ 2014年10月09日(木)
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
15:52
距離
33.1km
登り
2,823m
下り
2,780m
歩くペース
とても速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
6:42
休憩
1:27
合計
8:09
6:34
109
8:23
8:40
133
10:53
11:18
17
11:35
12:02
11
12:13
12:19
102
14:01
14:13
30
2日目
山行
7:03
休憩
0:32
合計
7:35
6:02
12
6:14
6:31
82
7:53
8:06
8
9:32
9:33
2
9:35
9:36
236
13:37
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2014年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
沢渡からバスで上高地へ
コース状況/
危険箇所等
このコースは危険個所多数あり。
岩場ではコースマークをよく確かめる必要あり。
河童橋に到着
2014年10月08日 06:31撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
2
10/8 6:31
河童橋に到着
河童橋の上からこれから登る穂高を見る
2014年10月08日 06:33撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
2
10/8 6:33
河童橋の上からこれから登る穂高を見る
こちらはやはり河童橋の上から焼岳方面
2014年10月08日 06:33撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
2
10/8 6:33
こちらはやはり河童橋の上から焼岳方面
湿原の中の木道を歩き登山口を目指す
2014年10月08日 06:42撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
2
10/8 6:42
湿原の中の木道を歩き登山口を目指す
朝日が湿原を照らす
2014年10月08日 06:42撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
1
10/8 6:42
朝日が湿原を照らす
朝の景色はすばらしい
2014年10月08日 06:44撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
1
10/8 6:44
朝の景色はすばらしい
岳沢登山口
2014年10月08日 06:45撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
1
10/8 6:45
岳沢登山口
深い森林の中を登る
2014年10月08日 06:46撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
10/8 6:46
深い森林の中を登る
苔むした木々が多く気分はもののけ姫の世界?
2014年10月08日 06:50撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
2
10/8 6:50
苔むした木々が多く気分はもののけ姫の世界?
靄に包まれた森林に朝日が差す。
ちょっと幻想的な気分。
2014年10月08日 06:54撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
2
10/8 6:54
靄に包まれた森林に朝日が差す。
ちょっと幻想的な気分。
振り返れば上高地は朝霧に包まれている
2014年10月08日 07:13撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
1
10/8 7:13
振り返れば上高地は朝霧に包まれている
足元は落ち葉が覆う
2014年10月08日 07:38撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
10/8 7:38
足元は落ち葉が覆う
西穂高への稜線が輝く
2014年10月08日 07:47撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
3
10/8 7:47
西穂高への稜線が輝く
岳沢小屋付近まで高度を上げて振り返ると紅葉の樺の木そして靄の晴れた上高地を見渡す。
2014年10月08日 08:39撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
1
10/8 8:39
岳沢小屋付近まで高度を上げて振り返ると紅葉の樺の木そして靄の晴れた上高地を見渡す。
岳沢小屋に到着。
前回来た時には小屋が雪崩に流され石積みの土台しかなかった。
オーナーさんは再建をされていたがその途上で交通事故に遭われて亡くなられたと聞いている。
現在のオーナーは槍ヶ岳山荘を経営しておられる方だとか。
2014年10月08日 08:40撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
2
10/8 8:40
岳沢小屋に到着。
前回来た時には小屋が雪崩に流され石積みの土台しかなかった。
オーナーさんは再建をされていたがその途上で交通事故に遭われて亡くなられたと聞いている。
現在のオーナーは槍ヶ岳山荘を経営しておられる方だとか。
岳沢小屋の真上は天狗のコル?
険しい岩山です
2014年10月08日 08:44撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
2
10/8 8:44
岳沢小屋の真上は天狗のコル?
険しい岩山です
この梯子から登山道は更に急登となり岩場となる
2014年10月08日 09:11撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
2
10/8 9:11
この梯子から登山道は更に急登となり岩場となる
カモシカの立場に到着。 フゥ。
2014年10月08日 09:28撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
1
10/8 9:28
カモシカの立場に到着。 フゥ。
空はあくまでも青く岩山の鋭利な稜線は空を切り裂いているようです。
2014年10月08日 09:32撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
2
10/8 9:32
空はあくまでも青く岩山の鋭利な稜線は空を切り裂いているようです。
岳沢を見下ろす。 おおぉ!
2014年10月08日 10:00撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
2
10/8 10:00
岳沢を見下ろす。 おおぉ!
そして見上げればジャンダルム
2014年10月08日 10:01撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
3
10/8 10:01
そして見上げればジャンダルム
2014年10月08日 10:05撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
1
10/8 10:05
乗鞍岳、その後ろにはよく見ると白煙を噴き上げる御嶽山の姿が雲間に見ることができる。 合掌
2014年10月08日 10:42撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
2
10/8 10:42
乗鞍岳、その後ろにはよく見ると白煙を噴き上げる御嶽山の姿が雲間に見ることができる。 合掌
ジャンダルム付近の稜線を見上げる
2014年10月08日 10:44撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
3
10/8 10:44
ジャンダルム付近の稜線を見上げる
紀美子平に到着です。
どこにも平らなとこなんてありません。
ここにザックをデポしてサブザックにおにぎりと水を入れて前穂高頂上に向かいます。
2014年10月08日 11:02撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
2
10/8 11:02
紀美子平に到着です。
どこにも平らなとこなんてありません。
ここにザックをデポしてサブザックにおにぎりと水を入れて前穂高頂上に向かいます。
大きなピークは奥穂高岳、その左にはジャンダルム
何度見ても険しい岩稜です。
2014年10月08日 11:09撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
2
10/8 11:09
大きなピークは奥穂高岳、その左にはジャンダルム
何度見ても険しい岩稜です。
紀美子平から見下ろす岳沢と上高地
2014年10月08日 11:14撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
1
10/8 11:14
紀美子平から見下ろす岳沢と上高地
前穂高岳山頂に到着。
天候に恵まれて360度の大パノラマです。
2014年10月08日 11:37撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
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10/8 11:37
前穂高岳山頂に到着。
天候に恵まれて360度の大パノラマです。
前穂高山頂のケルンと乗鞍岳
2014年10月08日 11:38撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
2
10/8 11:38
前穂高山頂のケルンと乗鞍岳
山頂から見る涸沢のおわん
2014年10月08日 11:41撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
2
10/8 11:41
山頂から見る涸沢のおわん
山頂から見る奥穂高岳
2014年10月08日 11:41撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
1
10/8 11:41
山頂から見る奥穂高岳
涸沢おわんのアップ
残念ながら紅葉は台風18号で飛ばされてなのかほどんとない。
2014年10月08日 11:42撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
2
10/8 11:42
涸沢おわんのアップ
残念ながら紅葉は台風18号で飛ばされてなのかほどんとない。
吊り尾根の途中から見る涸沢と常念岳
2014年10月08日 13:07撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
1
10/8 13:07
吊り尾根の途中から見る涸沢と常念岳
奥穂高山頂付近から見るジャンダルム
2014年10月08日 13:57撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
2
10/8 13:57
奥穂高山頂付近から見るジャンダルム
奥穂高山頂からみる槍ヶ岳
剱岳、立山、赤牛岳、水晶岳、鷲羽も見える。
2014年10月08日 14:01撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
2
10/8 14:01
奥穂高山頂からみる槍ヶ岳
剱岳、立山、赤牛岳、水晶岳、鷲羽も見える。
山頂の祠を記念にパチリ
2014年10月08日 14:12撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
2
10/8 14:12
山頂の祠を記念にパチリ
下山は凍った残雪が残る岩場に緊張した。
2014年10月08日 14:50撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
2
10/8 14:50
下山は凍った残雪が残る岩場に緊張した。
穂高岳山荘に到着。
今回はテント装備を準備して来なかったので素泊まりです。
テン場は空いていたのに残念。
2014年10月08日 15:28撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
1
10/8 15:28
穂高岳山荘に到着。
今回はテント装備を準備して来なかったので素泊まりです。
テン場は空いていたのに残念。
穂高岳山荘から。
写っている女性は同行した新潟からの女性です。
2014年10月08日 15:01撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
1
10/8 15:01
穂高岳山荘から。
写っている女性は同行した新潟からの女性です。
穂高岳山荘の外のデッキでのんびりとウィスキーを楽しむ。
のんびりしていると今日は皆既月食があるとの情報。
付きが上がるのを自炊しながら待つ。
2014年10月08日 17:19撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
2
10/8 17:19
穂高岳山荘の外のデッキでのんびりとウィスキーを楽しむ。
のんびりしていると今日は皆既月食があるとの情報。
付きが上がるのを自炊しながら待つ。
付きが上がってくると地上とは違う色に感動
2014年10月08日 17:33撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
10/8 17:33
付きが上がってくると地上とは違う色に感動
外は寒いが皆さんが外に出て月を眺める。
2014年10月08日 17:34撮影 by  iPhone 5, Apple
10/8 17:34
外は寒いが皆さんが外に出て月を眺める。
徐々に暗くなり皆既月食が始まったのだが、
ナント! カメラが壊れて動作しなくなったのだ。
スマホで撮影を試みたが何枚撮ってもピントが合わず目に焼き付けることにしました。
2014年10月08日 17:35撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
2
10/8 17:35
徐々に暗くなり皆既月食が始まったのだが、
ナント! カメラが壊れて動作しなくなったのだ。
スマホで撮影を試みたが何枚撮ってもピントが合わず目に焼き付けることにしました。
翌朝
朝日が窓を照らす。
今日も良い天気です。
2014年10月09日 05:52撮影 by  iPhone 5, Apple
2
10/9 5:52
翌朝
朝日が窓を照らす。
今日も良い天気です。
常念岳方面からの朝日は鮮やかでした。
2014年10月09日 05:58撮影 by  iPhone 5, Apple
1
10/9 5:58
常念岳方面からの朝日は鮮やかでした。
小屋を朝日が照らす。
2014年10月09日 05:58撮影 by  iPhone 5, Apple
10/9 5:58
小屋を朝日が照らす。
笠ヶ岳に奥穂高岳の影が映る
2014年10月09日 06:05撮影 by  iPhone 5, Apple
2
10/9 6:05
笠ヶ岳に奥穂高岳の影が映る
本日の山行開始。
先ずは涸沢岳に登り、穂高岳山荘を見下ろす。
2014年10月09日 06:16撮影 by  iPhone 5, Apple
2
10/9 6:16
本日の山行開始。
先ずは涸沢岳に登り、穂高岳山荘を見下ろす。
涸沢岳山頂から見る槍ヶ岳
2014年10月09日 06:17撮影 by  iPhone 5, Apple
3
10/9 6:17
涸沢岳山頂から見る槍ヶ岳
涸沢岳山頂の標識
2014年10月09日 06:19撮影 by  iPhone 5, Apple
2
10/9 6:19
涸沢岳山頂の標識
先ずは最初の下り。
山頂を見上げる。
2014年10月09日 06:34撮影 by  iPhone 5, Apple
2
10/9 6:34
先ずは最初の下り。
山頂を見上げる。
前穂高と前衛
2014年10月09日 06:34撮影 by  iPhone 5, Apple
1
10/9 6:34
前穂高と前衛
いくつかのピークを通過、ここは最低コルはまだか。
2014年10月09日 06:34撮影 by  iPhone 5, Apple
10/9 6:34
いくつかのピークを通過、ここは最低コルはまだか。
この稜線もなかなか険しい。
前回はテント装備で通過したのだがもっと楽に行けたような?
2014年10月09日 06:56撮影 by  iPhone 5, Apple
1
10/9 6:56
この稜線もなかなか険しい。
前回はテント装備で通過したのだがもっと楽に行けたような?
目指す北穂高岳が奥右側に見える。
2014年10月09日 06:56撮影 by  iPhone 5, Apple
2
10/9 6:56
目指す北穂高岳が奥右側に見える。
最低コルを過ぎたあたりから振り返る。
2014年10月09日 07:14撮影 by  iPhone 5, Apple
1
10/9 7:14
最低コルを過ぎたあたりから振り返る。
滝谷付近、9月に槍に登った時に通った南俣を見下ろす。
2014年10月09日 07:16撮影 by  iPhone 5, Apple
1
10/9 7:16
滝谷付近、9月に槍に登った時に通った南俣を見下ろす。
展望台付近から涸沢岳方面を振り返るが突然ガスが沸き立ってきた。
2014年10月09日 07:35撮影 by  iPhone 5, Apple
10/9 7:35
展望台付近から涸沢岳方面を振り返るが突然ガスが沸き立ってきた。
北穂高岳分岐に到着。
2014年10月09日 07:51撮影 by  iPhone 5, Apple
1
10/9 7:51
北穂高岳分岐に到着。
北穂高岳山頂に到着したが、ガスが濃くなり展望は無となる。
残念。
2014年10月09日 08:01撮影 by  iPhone 5, Apple
4
10/9 8:01
北穂高岳山頂に到着したが、ガスが濃くなり展望は無となる。
残念。
下山開始。
僅かに残る紅葉を入れて写真を撮る
2014年10月09日 09:25撮影 by  iPhone 5, Apple
1
10/9 9:25
下山開始。
僅かに残る紅葉を入れて写真を撮る
涸沢小屋に到着。
そのまま通過
2014年10月09日 09:31撮影 by  iPhone 5, Apple
2
10/9 9:31
涸沢小屋に到着。
そのまま通過
涸沢ヒュッテも今回はパス。
そのまま下山を続ける。
2014年10月09日 09:35撮影 by  iPhone 5, Apple
2
10/9 9:35
涸沢ヒュッテも今回はパス。
そのまま下山を続ける。
一部ナナカマドが残っていたのでパチリ
バックは屏風岩
2014年10月09日 09:40撮影 by  iPhone 5, Apple
2
10/9 9:40
一部ナナカマドが残っていたのでパチリ
バックは屏風岩
今度は樺系の黄葉、お椀の底にはまだ飛ばされなかった葉が残っていました。
2014年10月09日 09:44撮影 by  iPhone 5, Apple
1
10/9 9:44
今度は樺系の黄葉、お椀の底にはまだ飛ばされなかった葉が残っていました。
横尾を目指す。
2014年10月09日 10:52撮影 by  iPhone 5, Apple
10/9 10:52
横尾を目指す。
横尾への途中でみたカエデの紅葉
2014年10月09日 10:58撮影 by  iPhone 5, Apple
10/9 10:58
横尾への途中でみたカエデの紅葉
横尾橋に到着
2014年10月09日 11:26撮影 by  iPhone 5, Apple
1
10/9 11:26
横尾橋に到着
横尾橋から。
2014年10月09日 11:25撮影 by  iPhone 5, Apple
10/9 11:25
横尾橋から。
横尾から徳沢への途中にはところどころに鮮やかな紅葉が見られた。
2014年10月09日 11:40撮影 by  iPhone 5, Apple
1
10/9 11:40
横尾から徳沢への途中にはところどころに鮮やかな紅葉が見られた。
清々しい道を進む
2014年10月09日 11:50撮影 by  iPhone 5, Apple
10/9 11:50
清々しい道を進む
徳沢に到着。
カレーを食べて再びスタート
2014年10月09日 12:27撮影 by  iPhone 5, Apple
1
10/9 12:27
徳沢に到着。
カレーを食べて再びスタート
明神に到着。
登山者、観光客で人が一気に多くなる。
2014年10月09日 13:04撮影 by  iPhone 5, Apple
1
10/9 13:04
明神に到着。
登山者、観光客で人が一気に多くなる。
バスターミナル到着です。
2014年10月09日 13:42撮影 by  iPhone 5, Apple
1
10/9 13:42
バスターミナル到着です。
本日の晩御飯。
明日からの松本蕎麦祭りに備えてしっかりと食べます。
2014年10月09日 18:07撮影 by  iPhone 5, Apple
3
10/9 18:07
本日の晩御飯。
明日からの松本蕎麦祭りに備えてしっかりと食べます。

感想

本来であればこの時期は休暇を取得して東北の朝日連峰へ3泊4日でのんびりと紅葉狩り登山をするのでしたが、今回は台風18号の影響で自宅のある静岡から出られず。
やむなく日程を短縮して北アルプスへ。

以前紅葉の時期に辿ったことのある岳沢から北穂高岳へのコースを行くことにした。
早朝上高地に入り河童橋を自然探勝路方面に向かい木道を少し歩けば岳沢への登山口だ。
鬱蒼とした大木が林立する森の中をしばらく登ると徐々に視界が開ける。
以前登ったときには雪崩で流され石垣しか残っていなかった岳沢小屋が見事に再建されていた。
ここからは急登の連続梯子を登り岩場となった稜線を進む。
何人もの登山者と挨拶をしながら高度を徐々に上げる。
目の前には西穂高から奥穂高へと続く日本屈指の険しい岩稜が青い空の下に続く。
振り返れば上高地ははるか下に、その先には乗鞍岳が鎮座している。
晴天に恵まれてすばらしい景色だ。
さらに岩稜を登るとカモシカ立場、雷鳥広場を経て紀美子平に到着。
ここでザックをデポして前穂高岳山頂へ向かう。
岩場を這うように登り久しぶりの前穂高山頂に到着、北アルプスの山々が素晴らしくはっきりと見渡すことが出来る。
遠く白馬岳や薬師岳は降雪があったのか真っ白に見える
されに頂上の突端まで行くと唐沢のお椀全体を見渡すことが出来るが残念ながら紅葉は無いようだ。 話に聞くと台風18号で全て葉がとばされてしまったとか。

紀美子平らに戻り吊り尾根を奥穂高岳に向かう。 先行する単独の若い女性が岩場に手間取っているようなので手掛かりをアドバイスしたのがきっかけで一人ではこのコースは心細いと穂高岳山荘までこの女性と中年のご夫婦4人で一緒に行くことになる。
吊り尾根は一度通っているのだが記憶より険しく、岩場がこんなにあったのかと思うほどだが、それが楽しくつい夢中になって登ってしまいつい大きく先行してしまう。 反省
けっこう疲れたのだが緊張した中にも楽しく吊り尾根の岩場を終了。

奥穂高岳山頂で記念写真を撮り早々に穂高岳山荘へと向かう。
ところが極最近の降雪が凍って残っておりこのスリップに注意しながらの今回のコース最大の緊張した降下となった。 一度スリップしてバランスを崩してカメラを岩にぶつけて壊してしまったことが今回最大の汚点である。
そして最後の穂高岳山荘への最後の急斜面の降下は雪と氷がついており最大の緊張であった。
山荘人相に到着、一旦臨時パーティは解散。 私は手続きをすませて天空のベンチでもっえ来たウィスキーとつまみで一休み。 なんとも気持ちが良いひと時。
周りの登山者の話を聞くとどうやら今日は皆既月食があるとの話で更に楽しみに。

夜、自炊場で食事を作っていると先ほどの女性も自炊とのことで一緒に食べることに、
新潟からやってきた美容師方でいつも単独登山だと言う。
そんな話をしていると外には月が出てきた。 
なんともいえない下界では見ることができないピンク色の月。 それが徐々に淡い青色に変わってゆく。
そして皆既月食が始まるとくっきりと地球の影が現れた。
カメラが壊れたためスマホで撮影してみたが暗いとピントが合わずNG
目にしっかりと焼き付けることにしました。

翌朝は涸沢岳から北穂高岳。
先ずは涸沢岳へ登頂、雲一つない頂上からの景色は北アルプス独り占め。
しばらく景色を見た後は北穂高岳へ向けて山行開始。
いきなりクサリ場で急降下。
後は岩場を慎重に進む。 岩場をクサリ、ハシゴで登ったり下ったりの連続。
しかし通常の稜線にない景色も楽しむことができる。

北穂高岳に到着する頃にはガスが濃くなり頂上では展望がなく残念だったが今回の核心部ともいえる稜線は緊張の中にも楽しいものでした。

後は唐沢小屋、ヒュッテを横目に僅かに残った紅葉の写真を撮りながら本谷までまっすぐに下山。
本谷橋では残ったおにぎりをで腹を満たし。
徳沢ではカレーを戴き今回の山行は終わったのでした。

最後の締めはさわんど温泉でのんびり。
そこでびっくりしたのは例の女性と会ったことであるが、さらにびっくりしたのは一人で奥穂高から北穂高へ行って下山してきたとの話。
私はこの年齢でも結構速いペースでの山行をしてきたと思っていたのだが一時間も変わらないではないか。
もしかしたら本当はスーパー山ガール?

てな訳で今回も様々な方との一期一会の山行が終わりました。

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コメント

すばらしい山行でしたね!
hikobeさん、まいどです。
お疲れ様でした。
すばらしい山行になりましたね!!
天気もほぼばっちり、紅葉がとばされて少し残念?
でも、皆既月食つき!!
すごい!うらやましい!
私は自宅からさんざん眺めておりましたが
2500m越えの皆既月食はもう、ほんとにうらやましいです。
いいなぁいいなぁ〜
いつかそんなタイミングに恵まれたい・・・。
でも穂高ってやっぱり険しいですね。
いつか師匠を見習って歩いてみたいものです。
2014/10/18 20:36
Re: すばらしい山行でしたね!
b さんこんばんは、
台風の影響で目的の山とは違ってしまいましたが思わぬ素晴らしい
思わぬ素晴らしいものを見せていただけました。
しかもカメラが壊れたのでしっかり目に焼き付けようと思ったのですが
ちょっと飲みすぎて記憶が・・・・。
是非今度穂高岳にご一緒しましょう。
テント持って涸沢に泊まって奥穂高と北穂高を登りましょう。
2014/10/18 21:26
い〜な〜 い〜な〜♪♪
実は私も、企み始めたトコでした!!
先日国営放送の「金とく」でやってたの視たんですヨ
い〜な〜 い〜な〜 穂高!!
涸沢をベースに奥、北攻めるんですか?
涸沢も岳沢も、20年前に行った事はあるんですが、全然興味が無く付いて行った
だけで、な〜んも覚えてません

師匠、素晴らしい風景、ありがとうございます。

という事で、来年「ジャンダルム」「飛騨泣き」制覇しますので、よろしく
お願いします

※師匠が「極地 」で出会う女性は、「スーパー」というか、切れてる方が
 多いと思うのは私だけ??
2014/10/20 21:28
Re: い〜な〜 い〜な〜♪♪
f さんこんばんは、
今回は涸沢ベースでなくて岳沢から一気に前穂高、奥穂高、そして一泊して
涸沢岳から北穂高岳に行きましたが、涸沢ベースに登るのも面白いですね。
今年の5月には涸沢に初めてテン泊して奥穂高に登りました。
ていうか、初日に上高地から入ってテントを設営して、穂高に登って翌日はテントたたんで
下山でしたが・・・

今回、時間があれば軽量な装備でしたので大キレットから槍までいきたかったのですが
今回はそば祭りがあるので残念。
ジャンダルムは行きたいのですがなかなか決心がつきませんでしたが、
来年は岳沢から天狗のコルを経由してジャンを行ってみるか、
新穂高から攻めようかなんて考えています。
それといきなり飛騨泣きやジャンを責める前に後ろ立山の不帰の剣あたりを先ずは
行ってみても良いかも。
それと女性ですね。 ホントすごいわ、びっくりでした。
2014/10/20 22:57
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