能郷白山から小荒島岳への60訴發
- GPS
- 32:00
- 距離
- 70.8km
- 登り
- 2,928m
- 下り
- 2,875m
コースタイム
- 山行
- 12:40
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 13:15
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
※国道157号の温見峠〜真名川ダム間では熊等、注意してください。巣原付近で早朝に動物のうなり声に遭遇しています。 ※佐開コースでは林道の分岐を右、左、右と分岐します。お店の案内版は右、右とありますが、正しくは3回分岐が出てきます。 |
写真
感想
赤線を伸ばしだい思いは強い
白山縦走を考えたが、予備日も含めるとやはり4日は欲しく、白山縦走の事前準備的な山行を計画する。
能郷白山と荒島岳を結ぶ山行である。と言っても縦走路があるわけでもなく、一旦降りて、車道で繋ぐ山行である
ところが、調べて驚いた!国道157号が両山を結んでいるが、とんでもない道らしい。
酷道とかかれている。
大型車両の通行は能郷白山の前後40キロ不可のようである。
しかも、赤線を繋げようとした結果、樽見から勝原が60キロ!
しかもその大部分に集落はもはやない!
自然がいっぱいの酷道157号のどこかで野宿しなくていけない(T_T)
凄く不安になってきた。もちろん、その最大の原因は熊である。
こうして、不安をかかえて出発。
樽見駅に終電で到着。
ちょっと先にある道の駅でテントを張らしてもらうつもりだったが、樽見駅の素敵な待合室でいけないと思いつつ、少し仮眠(-.-)zzZ
少しつもりが良く寝てしまって、朝4時過ぎに出発。
ガーミンをつけてみて驚く。電池容量があまりない!まあ、今回の山行では迷うところはないと思うが不安である。
でも気を取り直して歩き出すと、すぐ、鹿が道に飛び出して来たのには驚いた。集落の中と言ってもいいぐらいなのに!
暗闇の中、道をとぼとぼと歩く。
根尾長島の集落でようやく夜が明ける。
根尾能郷の集落を経て、林道へ。此処でも熊出没注意看板がある。しばらくあるくとゲート。車は此処までらしい。道はやがて格段に悪くなって行く。土砂が道を覆ってたり、アスファルトがボコボコなってたり。
なかなか、登山口の標識が出て来ず不安になってきた。ガーミンで確認しようしたら、もう電池切れ。
地図とにらめっこしてもう少し先と判断。それから少し行って、ようやく、登山口に到着。
沢を超えると急登が始まる。相変わらず、テントを担ぐと遅い。天気も良く暑いぐらい。紅葉にはまだ早いようで、緑の木々の間を一歩一歩進む。
ようやく、前山に近づいて来た。前山を超えるとやっと能郷白山が姿を表す。どこが最高点かわからないのぺっりした山容だが、まだ一登りある。
ヒィヒィ言いながら山頂の社に到着。
展望はさすがにいい。残念ながら、少しもやってきたので遠望は無理だが、知らない飛騨の山々が重なり合う。知っているのは伊吹山ぐらい。
山頂で休んだ後、温見峠に向かう。途中で三角点のある最高点を通る。展望もなく寂しいところだ。温見峠への道は、途中までは快適だが、後半はどんどん下る。膝に答える。いい加減、嫌になった頃、ようやく、温見峠に到着。
駐車場もなく寂しい限りの峠だった。
さて、ここからが長い。国道157号を歩くだけだが、荒島岳のある大野の市街地までは40キロ近く!
既に、秋の日は傾きかけているので、今日は何処まで行くかとなるが、途中、人家さえ全くない。テントはあるが、道路の横というわけにもいかないし、奥まった場所になると熊が正直怖い。
公園のようなところがあればいいが、なければせめて、灯があるところと思ったが全くそんなものがある気配すらない!
こんな道だが、車はそこそこ通る。酷道とネットでかかれていたからもっと酷い道と思っていたが大型車でなければ、さほど通行に支障はなさそう。
峠からかなり下ってくると温見の集落跡だ
いや、家が何軒かあるので夏の間は人が住んでいるのかもしれない。
この人の気配が残っている温見でテントを張ることを考えたが猿が悠々と道を横断しているのを目撃して、諦めた。
温見を過ぎて、一旦、小さな峠を超えて、熊河に入る。そろそろ、日も陰りだし、テントを張る場所を決めなくてはならない。
すると、広場のような場所を見つけた。近寄ると「ふるさとの碑」と書かれた石碑が真ん中にある。その横には天幕が張られたままになっており、その下でテントを張るのが良さそうだ。
熊河の集落にいた人達がきっと集まってここでバーベキューなどで旧交を温めたのだろう。
ここで、有り難くテントを張り終わらさせて頂くとすぐに暗くなっていった。
翌朝、なかなか出発する踏ん切りがつかなかっだが、今日も行程が長いので、まだ夜が開けぬうちにテントを撤収し歩き出す。
熊河トンネルを過ぎるぐらいで夜が明けだした。この熊河トンネル内でチャリダー達とすれ違う。お互いにびっくり!
さて、続いて巣原トンネルが近づいてくる。ここで山の方から獣のうなり声が!
二度、三度と聞こえてくる。どう考えても…
足早に巣原トンネルに逃げ込んだ。
さて、巣原トンネルだが、長い。1キロぐらいはありそうだ。人が歩けるスペースがあるかどうかが一番心配だったが、なんとか歩けそうだ。無事に巣原トンネルから出て少し行くと麻那姫湖青少年旅行村のキャンプサイトがあった。
ここは全然知らなかった。知っていれば、頑張って、ここまで歩いたかも(笑)。
道はまだまだ続く。やがて、ダム湖が見えて来た。麻那姫湖と真名川ダムだ。これを過ぎると本当に後少しになる。
両側の山々も徐々に高さを下げて来て、やっと大野市の市街地のはずれに出て来た。
目の前に、荒島岳がそびえ立っている。高い!
本当は今日は大野市内で一泊し、明日、荒島岳を登るつもりだった。でも、11時と思いのほか、早く、佐開の集落に着いた。
実は、この時点で今日中に荒島岳も登ってしまおうと考えていた。
ところが、登りになって、やはり蝸牛速度になってしまう。途中のお店で「今から登るのと驚かれる」。
それでも、頑張って、登るがなかなか厳しい佐開コース。林道もなかなか急で息があがる。やっと、登山口に着いた時はかなりコースタイムオーバーだった。
兎に角、ここまで来たからと、登山口からしゃくなげ平までの登りにとりかかった。
尾根手前の急坂にヒィヒィ言いながら、稜線にたどり着いた時は2時半。今から、山頂は遅すぎる。テントはあるが、今日は布団で寝たい。「荒島岳は一回登っているから」とそんな負け惜しみも(笑)。稜線から、山頂とは逆方向のしゃくなげ平に向かった。
しゃくなげ平にはすぐに到着。この時は勝原に降りるつもりだった。ところが、しゃくなげ平で休んでいると、家族連れ、続いて若い女の子達が中出に向かう。急いで地図を見ると、中出へは歩き易そうな道。せめて、小荒島岳だけでも登りたく、急遽、中出コースで下山する事にする。
しゃくなげ平からの歩きやすい道を一歩きすると小荒島岳直下に着く。
此処で、先ほどの若い女性達がいた。聞くと勝原に降りるコースと思ったらしい。違いを教えてあげたが、心の中では「君達が行ったから安心してこのコースにしたのに」と思ったが顔は笑顔で答えた(笑)。
小荒島岳は荒島岳の絶好の展望台!登って良かった(これも半分負け惜しみ)。たっぷり、展望を楽しんだ後、下山開始。
中出コースは予想通り歩きやすい道だった。快調に下り、林道入口に到着。ここから林道を下り程なく、中出登山口駐車場に着く。
とても使い易い便利な駐車場だ。
後は夕暮れの中、下唯野駅まで歩ききった事に満足しながら向かった。
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