広河原BS→北岳肩ノ小屋→北岳→間ノ岳→三峰岳→農鳥小屋→農鳥岳→野呂川発電所BS
- GPS
- 21:22
- 距離
- 43.0km
- 登り
- 4,730m
- 下り
- 5,088m
コースタイム
- 山行
- 4:52
- 休憩
- 0:12
- 合計
- 5:04
- 山行
- 5:09
- 休憩
- 1:22
- 合計
- 6:31
天候 | 1日目:晴 2日目:晴 3日目:薄曇後晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・残雪は岩の溝のような所にあるのみで歩くのに支障はなし ・奈良田周辺は紅葉が美しいが、落ち葉でトレースがわかりづらい ・農鳥小屋の水場は凍結して利用不可 (大門沢小屋上あたりの沢の水は利用可) |
写真
感想
今回はすでに晩秋というのに残っていた夏季休暇をはたいて縦走計画。幸いにも好天の予報で行き先に迷った挙句以前に雨で断念した白峰三山縦走に決定。前回は朝一から出発して北岳山荘→大門沢小屋幕営予定だったが、今回は公共交通機関を利用することや大門沢小屋が小屋じまいしている都合上、肩の小屋→農鳥小屋幕営の計画にした。
平日かつオフシーズンということもあってか甲府から広河原行きのバスはガラガラだった。
【1日目】
広河原BS→北岳肩ノ小屋
昨夏は3連休だったということもあって、バス待ちで行列、トイレで行列、山で行列、しかも雨と最悪な山行だったが、今回は好天にも関わらず静かな広河原。タイミングは重要だ。
前回北岳肩ノ小屋までのルートは草すべりを通って行ったので、今回は大樺沢→二俣から右俣ルートで行くことにする。少し登ったところにある分岐を二俣方面へひたすら進んで行ったが、なぜか御池小屋の案内が出てくる。困惑しつつもそのまま先へ進むと御池小屋に到着。手元の山と高原地図では分岐らしきものがなかったので安易に進んで分岐を見落としたのか。ここまで来たら二俣まで行くのは遠回りになりそうだったが、同じコースをたどるのも味気ないので二俣方面へ進む。
二俣からは背後に鳳凰三山が見守る中、急坂を登る。結局同じところまで登るのだから当たり前かもしれないが、草すべりと大差ないような急登だった。草すべりとの合流点までは汗が噴き出るほどだったが、さすがに稜線に出ると風が強くて寒い。早々に肩ノ小屋を目指す。
肩ノ小屋のテン場は私が到着した時には0張、結局最終的に自分を入れて3張りのみと快適だった。ハイマツ帯の脇にテントを張ったが風が強くて寒かった。(気温は-5℃くらい)
テント内で軽く腹ごしらえをしている間に夕焼けが終わりかけてしまっており、あまり堪能できなかったのが残念。夜は風が強く、寒かった。結露防止のために入口をあけすぎていたのが原因か。
【2日目】
北岳肩ノ小屋→農鳥小屋
予定では5時半くらい出発のつもりだったが、ちょうど日の出がいい感じだったので、しばらく鑑賞+撮影。風が強くて三脚での撮影は困難を極めたが、なんとか自撮りできた。(途中三脚がカメラごと転倒するアクシデントあり)寒さのせいでバッテリーの消耗も激しい。ある程度日が登ったところで出発する。
好天の北岳には誰もおらず、しばらくの間絶景を満喫して先に進む。北岳から先では北岳山荘泊であろう登山者達とすれ違う。中白根山で反対方向へ行く最後の人とすれ違ってからは誰もおらず、好天の間ノ岳も独り占め。
ここにくるまででかなり満足してしまったので、予定していた三峰岳ピストンは割愛してマッタリしようかとも思ったが、来るべき仙塩尾根の縦走の偵察がてら行ってみることに。間ノ岳⇔三峰岳間はなかなかスリリングな岩場だったがルートがしっかりマークしてあり、道をはずさなければ問題はない。仙塩尾根上の関所のように立ち上がった三峰岳からは(西)農鳥岳や遠く続く仙塩尾根が綺麗に見えた。
三峰岳から間ノ岳に戻ると後続者が2名休憩中。(結局この2名と自分をあわせて3名がこの日農鳥小屋に泊まる(幕営2名、小屋1名)こととなった)
農鳥小屋の水はうまいという情報を得ており、すでに水も残り少なかったので水場に行こうと思ったが、水は凍結していてホースを外したとのこと。水は2Lまで分けてくれるということなので、ここで給水させて頂く。しかし潤沢に水を使うつもりでいた食料計画が狂ってしまった。
【3日目】
農鳥小屋→野呂川発電所
昨日までの風が嘘のように穏やかな早朝。前日はダウンまで着込んで行動開始したが、暑くなりそうだったのでダウンは割愛。発が日の出の時間ちょっと前だったので、山腹から日の出を拝もうと思っていたが、あいにく東には雲がでていて太陽の姿はあまり見えなかった。ちょうど同時期に農鳥小屋に泊まった方も出発していたので、色々と話をしながら歩く。特に小屋の不満点小屋の噂は色々と事前に聞いていたものの、かなり不満だったようで、特に小屋の主人と犬はストーブありの部屋なのに、小屋泊の客が1名だということでストーブを入れてくれなかったのに憤っていた。そんな話をしながら到着した農鳥岳ではコーヒーをごちそうになった。(Tさんありがとうございました)大門沢下降点までしばらく眺望はあるものの、はっきりしたピークからの眺望はここが最後。心残りにならないように楽しむ。
農鳥岳から少し進んだ下降点からは広河内岳が目の前に見え、少し足をのばせばピストンできるくらいだったが先が長いので今回はパス。いずれする(かもしれない)白峰南嶺縦走までの楽しみとしておこう。奈良田までの道中はハイマツのトンネルやガレ場など嫌らしいところも多かったが、見事な紅葉でかなり気分が紛れた。(ただ、登山道は落ち葉が降り積もってトレースが不明瞭な状況で、紅葉に見とれて道を外すアクシデントもあった)
奈良田からはバス代節約のために野呂川発電所まで歩くことにする。(甲府のバスターミナルで広河原⇔奈良田のバス料金を確認したら2000円くらいという回答だったので。実際には1000円くらい。どうやら甲府⇔広河原と勘違いして回答したらしい)結果的に500円くらいしか浮かなかったのだが、紅葉をじっくり楽しみながら歩くことができたのは良かった。
総括
3日とも好天、人も少なく今までの山行の中で最高と言っても過言でない山行となった。来年は南アルプス南部に行ってみたい。
こんにちは、はじめまして。
2年前に白峰三山を縦走したときに、西農鳥岳のピークがわからなくて
同行者と一生懸命山頂を探した記憶があります。
あんな立派な標識が建ってるなんて全く知りませんでした!!
次回はぜひ、西農鳥のピークに立ちたいです。
こんにちは。はじめまして。
写真の標柱は農鳥小屋からも見えましたので見つからないことはないと思い、よほどガスでも出ていたのかとchunkichi さんの記録を見てみたのですが、天気が良さそう…。とよくよく写真をみると、確かに標柱がないですね。「西農鳥ってドコなんだろう…」っていう写真の左のピークに標柱が立っていたのが見えたと思います。
ぜひ次回は標柱と記念撮影してください。
こんばんは!コメントありがとうございます。
悔しいなぁ〜と思いながらネットをいろいろさまよってみたのですが……
ひょっとして、自分たちが縦走した直後にあの標識は建ったのでは?と思っております。
「西農鳥ってドコだろう」の写真の次の1枚に、地面に赤ペンキで四角が描かれている写真があるのですが、
どうもあの場所に標識が建ったように思われてならないのです。
ネットで見つけたブログのいずれにも、2012年10月の記事には真新しい標識の写真が載っていましたので、
自分たちはちょうど看板が建つ直前に行ったのかもしれません。
農鳥小屋の名物おじさんに聞けば、答えは一発で出そうです(笑)。
こんにちは。
chunkichiさんの写真の赤いペンキの場所は記憶がないので、そこに建てられたのかもしれませんね。
ぜひその目で確かめて来てください!
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