記録ID: 5417037
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山滑走
槍・穂高・乗鞍
乗鞍岳ツアーコースからお鉢巡り
2023年04月28日(金) [日帰り]


体力度
4
1泊以上が適当
- GPS
- 06:57
- 距離
- 13.5km
- 登り
- 1,303m
- 下り
- 1,293m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 6:10
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 6:56
距離 13.5km
登り 1,303m
下り 1,303m
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
かもしかゲレンデは雪が無いのでシートラで登る。 中央部からエコーラインを横切り右手のやや緩いゲレンデを詰める。 リフト乗り場トップを過ぎるとようやく雪が繋がるが笹がだいぶん出てきた。 ツアーコース最初の急坂は朝方の雪の固さや藪が懸念されたので、 シートラのまま右手の林の中を登り上げて板を履く。 急坂を抜け標高2100mを超えると雪はまだまだある。 前日までに新雪が少し積もったようで斜面がリセットされていた。 日差しがツアーコースに差し込み雪が徐々に緩みだす。 位ヶ原手前の坂はシールのまま快適に登り上げる。 森林限界を超えると風が出てきたが中間着のままトイレ小屋まで進む。 エコーラインの除雪は途中で止まっていた。 雪がもう少し解けてから7月開業に向けて再開するものと思われた。 先行者は3組5名確認できた。トイレ小屋でグローブ交換だけで肩の小屋に向かう。 肩の小屋手前には新雪が少しあったが、西風が強まる。 風もそれほど強くなく晴れているので、お鉢巡りをすることにした。 朝日岳の北斜面をトラバース気味に西へ進む。 ここは北風が常に強く雪が飛ばされ固いアイスバーンが続く。やはり甘くは無かった。 斜度は緩いが念のためクトーを付ける。 朝日岳の西に回り込むが新雪が少しで相変わらずアイスバーンが続く。 クトーの間に新雪がつまり団子で付きだす。クトーの歯が十分刺さらなくなってきて足も疲れてきたので安全なハイマツ帯でアイゼンに履き替える。シートラ二回目。 雪の付いてない黒々とした岩が露出する斜面を避け、鞍部に続く雪の斜面を登り、お鉢の縁に乗り上げる。 朝日岳から剣が峰、大日岳の展望が広がる。権現池はまだ雪の下。 アイゼンのまま岩のポコを越してお鉢の西側のコルに下降する。 剣ヶ峰に登る人が確認できた。 一旦、板を降ろしてシール走行開始。雪は柔らかくなり雪のポコを一つ左から巻いて通過。このコルからは岐阜側の岩井谷、千町尾根などに下りられる。 屏風岳への登りにかかる。今日はここからが核心だった。 次第に雪が固くなり出し斜面がテカテカ。そのままシールで登っていくとお鉢側は狭い雪で切れ落ち、南側は火山岩が転がっている尾根となる。 屏風岳手前で尾根が岩稜帯となったので三回目のシートラ。 ブーツで岩を伝っていく。バランスが悪い。 屏風岳と思っていたピークは、本当のピークの西側にある岩稜のポコで進むにつれて両側が切り立った崖となる。下は雪だが下降は困難と判断。引き返して南側の雪が無い緩斜面から回り込む。 岩稜帯の下にある雪面を目指して登り返して、途中でアイゼンを付ける。 ようやく屏風岳手前のコルに達する。 屏風岳を超えるのは岩稜帯の通過になりそうなので回避。右手に雪が繋がっていたのでそのまま巻いて大日岳の鞍部を通過。ここはお鉢側が雪庇になっているので南側を通過。山頂手前まで雪が繋がっていたので、アイゼンのまま登り上げる。山頂はゴツゴツした岩が積み重なっていたので乗り越え。 白い雪面の向こうに剣が峰が目の前に聳える。 しばらくアイゼンで南側に下りていくが雪が緩んで足元が不安定になったので、そこでシールオフして剣が峰と大日岳の鞍部に滑り込む。 新雪がザラメになったばかりでターンしやすい。 鞍部まで来ると剣が峰の登り返しは壁のように感じられ兼用靴では危ないかもしれないので剣が峰の登りは諦める。 高天ヶ原と剣が峰のコルを超えて位ヶ原へ戻ることにした。ようやくスキー主体となる。 そのまま南に高天ヶ原方向に伸びる谷筋を滑っていく。 ここも誰も滑っていないバーンのザラメ雪滑走となり快適であった。 高天ヶ原手前のコルはすでに雪が無いので板を外して短い距離をツボ足で歩く。 剣ヶ峰と高天ヶ原のコルから位ヶ原に向かって谷間を滑っていく。 ここも快適ザラメ雪でターン弧を刻む。剣が峰の裾野をトラバースして位ヶ原に戻る。 ツアーコースに戻り、位ヶ原を抜ける頃には雪が重くなるが何とか滑っていく。 最後の急坂はやはり笹薮バンザイでかなりタイトになっていた。 面倒なので板を外して突破する。 後はスキー場トップまで腐り雪を滑って、右手の林の中の雪を探しながら笹と格闘して標高を落とす。 最後は濃い笹薮に遮られスキー終了。 藪を漕いでゲレンデに出る(笹に用水が隠れているので注意した)。 四回目のシートラ。 帰りは南側の緩いゲレンデからかもしかゲレンデに出てゴールとなった。 |
写真
撮影機器:
感想
乗鞍岳のエコーラインの春山バスが4/29から運行されるので、
その前に静かな雰囲気を堪能するため、今シーズン三回目の
ツアーコースへ出かけた。
GW序盤は天気予報が芳しくないこともあったが、
もう少し地形や特徴を理解しておこう。
予定では、お鉢巡りか富士見岳辺りと考えていた(過去二回は剣が峰周辺の滑走)。
想定通りの序盤の修行をこなして上に行くと白い世界が拡がる。
位ヶ原に入って風の強さや天候を検討して、
お鉢巡りに行こうと決め、肩の小屋へ。
ここからは、コース状況や写真コメントなどに記載しましたのでご覧ください。
さて、課題はまだ残ってるので乗鞍通いは続きそうです。
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乗鞍は私も大好きな山で、できればosamuinさんのレコを参考に火口一周もしてみたいななんて思っています。
また、駄文にお付き合い頂き感謝です。
さて、乗鞍と言えば剣ヶ峰を目指す方が多いと思いますが、エリアは広くピークもたくさんあります。
お鉢巡りは次のステップとして実行してみました。
特に岐阜県側にも広い斜面が続いていましたのでいつか滑ってみたいと思います。
火口一周はスキーではなく縦走装備の方が良いと思考します。
いずれにしても高山植物保護のため雪のある時期限定ですね。
では、またどこかで。
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