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Yamareco

記録ID: 5437006
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
尾瀬・奥利根

至仏山・尾瀬ヶ原

2023年05月01日(月) ~ 2023年05月02日(火)
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
11:37
距離
23.2km
登り
821m
下り
830m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
4:33
休憩
0:28
合計
5:01
距離 7.7km 登り 641m 下り 826m
10:47
69
11:56
35
12:31
3
12:34
55
13:29
13:57
13
14:10
98
15:48
2日目
山行
4:59
休憩
1:27
合計
6:26
距離 15.6km 登り 199m 下り 10m
7:05
3
7:08
7:09
41
7:50
7:51
11
8:02
8:03
12
8:15
22
8:37
8:38
2
8:40
8:48
22
9:10
9:36
30
10:06
5
10:11
34
10:45
10:46
12
10:58
7
11:05
37
11:42
12:30
61
山ノ鼻
13:31
鳩待峠
天候 初日午前中晴れ午後から曇り夕方雨
2日目曇りのちどきどき雪
過去天気図(気象庁) 2023年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
沼田駅8:40発尾瀬戸倉9:58着2,100円IC利用可
尾瀬戸倉-鳩待峠乗合バス乗合タクシー1,000円現金
コース状況/
危険箇所等
至仏山までの道は冬道。人が歩いて圧雪になってる箇所と雪が十分圧雪してなくて沈む箇所あり。チェーンスパイクでは圧雪になってない箇所は歩きにくかった。スノーシューやワカン向きだったかもしれない。
至仏山からの下りは、降りる方向に迷う。赤テープは見つけにくいし、ヤマレコマップを頻繁に見ながら降りた。
初日至仏山から見下ろした時尾瀬ヶ原に雪は殆どなかった。夜の間に雪が降り、2日目は一面雪。木道の上も雪。見晴で引き返して龍宮を過ぎると木道から雪が消えていた。しかし、龍宮から見晴側と山ノ鼻側では天候が違い、見晴側は寒く雪が舞っていた。龍宮の林を過ぎると暖かく、雪も止んだ。龍宮の林を境に随分違いがあるみたい。
山ノ鼻から鳩待峠は木道が露わになっている箇所多い。所々雪が積もっているところを通過する。圧雪で、軽アイゼンなくても通過できた。山ノ鼻鳩待峠間は冬道はもうない。
その他周辺情報 ぷらり館営業してた。温泉入るのに600円缶ビールロング缶330円
さて、今日の登山の始まり。
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さて、今日の登山の始まり。
右に落ちたら結構下まで持っていかれる。
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右に落ちたら結構下まで持っていかれる。
見えてきた。
ここも慎重に行かないと。
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ここも慎重に行かないと。
で、頂上からの眺め。
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で、頂上からの眺め。
実に気持ちがいい。この後怪しげな雲が北西からやってきて下山を開始した。
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実に気持ちがいい。この後怪しげな雲が北西からやってきて下山を開始した。
夜の間に雪が降り、すっかり冬の景色に。
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夜の間に雪が降り、すっかり冬の景色に。
雪はあれども池塘の上は歩けず。
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雪はあれども池塘の上は歩けず。
結構冷える。
今年は雪が少なく、水芭蕉が咲き始めていた。寒さにやられたか、先端が枯れているのが多かった。
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今年は雪が少なく、水芭蕉が咲き始めていた。寒さにやられたか、先端が枯れているのが多かった。
リュウキンカ。ってこの時期だっけ。今年は春が早い。
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リュウキンカ。ってこの時期だっけ。今年は春が早い。
檜枝岐小屋にて。手作り甘酒。甘すぎずうまい。
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檜枝岐小屋にて。手作り甘酒。甘すぎずうまい。
至仏山が見えない。
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至仏山が見えない。
龍宮の林を抜けると至仏山が見える。
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龍宮の林を抜けると至仏山が見える。
逆に燧ヶ岳は見えない。
逆に燧ヶ岳は見えない。
あそこを降ってきたのかなぁ。
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あそこを降ってきたのかなぁ。
圧巻だよね。
スノーブリッジはなく、冬道もなかった。
スノーブリッジはなく、冬道もなかった。
おまけ。沼田の河岸段丘。
おまけ。沼田の河岸段丘。

装備

個人装備
グローブ アウター手袋 予備手袋 防寒着 雨具 ゲイター 毛帽子 軽アイゼン 行動食 非常食 水0.5L サーモスにお湯 計画書 ヘッドランプ 予備電池 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯電話 時計 サングラス タオル カメラ ヒップソリ
共同装備
クッカー・ストーブセット ライター コンパス ファーストエイドキット

感想










 鳩待峠に向かう乗合バスの中。去年はもっと雪が道沿いにあったような気がする。見えてくる山肌の雪も去年より少ないような。それでも鳩待峠が近くなると道沿いに残雪があって少しホッとする。バスに乗っている時間は、記憶だと1時間くらい乗っている感覚があった。実際には20分ちょっと。
 鳩待峠に着いて、山荘の前に雪が殆どないのに気づく。去年は2mはあり、その前で写真を撮った覚えがある。それが1mもないし、重機が均してる。
 おにぎり4個を食べ、さっさと行動開始。今日は夕方雨が降る予測。早め早めに行動。
 鳩待峠から一歩至仏山の方へ進むとそこは一面雪。すぐにチェーンスパイクを装着。友人はスノーシュー。今回スノーシューの出番があるかなと心配していた。けれど、抜群の効果を発揮。一定のスピードで歩いていた。チェーンスパイクは、圧雪の上はいいのだけれど、ちょっと圧雪が不十分なところは足が沈み、一歩一歩確かめながら歩かないと。それでもバランスを崩しそうになる。最初はそれでも難はなかった。直登に近い坂を小幅で歩いて登ればいいだけだったから。オヤマ湿原の手前あたりから稜線近くをトラバースする道では、足を踏み外して右へ落ちるとだいぶ下まで持っていかれる。慎重に歩くのに時間を要した。
 バックカントリーの人たちが上から降りてくる。シューってなかなか気持ちがよさそう。スノボの女性もいた。
 同じバスに乗っていたハイカー2人連れと何度か抜きつ抜かれつちょうど同じくらいのスピードだった。
 小至仏山は巻いてトラバース。3時間弱掛かってようやく至仏山。景色が良くて顔が綻ぶ。
 尾瀬ヶ原は殆ど雪が残っていないのが一望。今年は木道歩きかぁ。スノーフィートは重いだけだったなぁ。
 と、同じくらいのペースだったハイカーが到着。写真撮ってあげようかと言ったら友達が後から来るという。友達置いてきちゃダメじゃない、って友人。連れなんだか偶々会った人同士なんだかわからないくらい離れて歩いていたもんな。聞くと友達は今日アイゼンが初めてだという。そんな友達を連れてよく来たなぁ。
 風もでできて怪しげな雲が近づいてきた。日も翳ってきたし下山開始。左手に踏み跡があったのだけれど、左に落ちると怖そう。右に沢山の踏み跡あり、右に行ってみた。その先は急そうな斜面。そこは降りれそうになかった。と、赤いポールが何本も立っているのを友人が見つける。オヤマ湿原のところでも見かけたやつ。雪に刺して道がわかるようにしてある。そっちへ向かうべくハイマツをちょっと越える。しばらく降りると雪が無くなり、木道の階段が露わになっていた。なんだ、雪もここでお終いか。至仏山からの下山もあとは夏道かなぁと、チェーンスパイクを外して木道の階段を淡々と降りる。
 と、再び雪道。少し降りたところで前をゆく人がヒップソリで降りて行った。真似をしてみる。結構なスピードが出て、目線も低くてちょっとスリルがある。止まりにくいことから、下を見て止まれそうな場所以外は歩いて降りる。それでも滑って転んでそのまま斜面を滑り落ちることも。グリセードに近い降り方になってしまうところも。岩が露出していてチェーンスパイクを外して降り、すぐにまた装着しなければならない箇所も。
 右の沢に降りてしまうと方向が違ってリカバリー効かなくなる。左へ左へと降りていく。ヤマレコマップで位置と方向を確かめながら。それでも、今ここで右に行くべきか左へ行くべきかは都度迷うことも多かった。友人と話しながら踏み跡や赤テープを見て相談して決めた。それでほぼ間違いはなかった。しかし、足を取られる。何度も転んでシリセード。リュージュのような轍のできているところでは、ヒップソリでシューって降りてみた。その方が速いのだが、雪まみれ。当然か。
 樹林帯の中に入れば多少歩きやすいかと期待したんだがさほど変わらない。それでもキックステップで降りやすくはなった。
 ようやく山ノ鼻の地面が近くに見えてきてホッとする。木道の橋を渡り、ちょっといったところでチェーンスパイクを外そうとして驚いた。左のチェーンスパイクがない。少し戻ってみたけれど落ちてない。おそらく下りのどこかでとうに外れてしまっていたのだろう。右だけ回収して先をいく。
 山小屋に着いてスパッツを外して靴を脱ぐ。濡れたものは乾燥室に置くのがこの小屋のルール。
 手続きをして宿代を支払う。部屋は4畳半で、炬燵が置いてあった。荷を解いて風呂に行くことにした。
 割と広めで、バルブを捻ると熱いお湯が、設えた岩の間を流れてくるようになっていた。疲れた体に風呂はいい。
 晩ご飯は結構豪勢で、席に着いてから暖かい椀ものを給仕してくれる。さらに揚げ物が来るという。揚げ立ちの、ニジマスのフライがきた。お重にいろいろおかずもあるし、小鍋立てもあった。ごはんおかわりしてお腹いっぱい。
 部屋に帰って炬燵を入れて横になったら居眠りしていまい。消灯前に起きて酒盛り。炬燵は名残惜しいけど押し入れにしまって布団に包まる。翌朝までぐっすり。

 翌朝の朝ごはんも美味かった。ご飯が温かいのが嬉しい。もちろんおかわり。
 夕べ雪が降ったらしく、木道の上が雪で真っ白になっていた。昨日至仏山の頂上から眺めた尾瀬ヶ原とはえらい違い。
 龍宮の手前で、至仏山に登った時に抜きつ抜かれつしたハイカーとすれ違った。至仏山から昨日降りてきたのか、怖くなかったかと尋ねると、なかなか赤テープも見つからず、難儀したようだった。アイゼン初めての友達はさぞかし怖かったろう。
 雪の木道は歩きにくく、龍宮まで2時間掛かった。景色の写真を撮りながら歩いたせいもあるけど。このままだと、予定コースの尾瀬沼周りにすると大清水の最終バスに間に合わないかもしれない。この先道の状態がどうなっているかわからないし。で、山ノ鼻へ引き返して鳩待峠へ登り返すことにした。ゆっくり写真を撮りながら。時間に余裕があるし。
 見晴に着いて、檜枝岐小屋で休憩。手作りの甘酒500円。
 ふと外を見ると、雪が舞い始めていた。初めてヤマレコマップで予定変更計画立ててみた。予め保存してあった計画でもいいし、新たにコースを選択できる機能もあった。今回は、新たにルートを作成する機能を使用。ヤマレコアプリでコース作りに慣れていればとても簡単。新たな計画が1つできた。これで、山ノ鼻からヤマレコマップに怒られずに鳩待峠まで行ける。
 雪は止みそうにないし、出発した。寒いし雪が顔に当たるし、フードを出して被る。不思議なことに、龍宮の林を抜けると雪は小降りになり、気温も全然違って暖かい。龍宮の林を堺に天候が違うのが面白かった。
 で、木道を見て、来る時にあれだけ積もっていた雪が殆どなくなっているのに気づく。気温が上がって溶けたのか、暖かい雨が降って溶けたのか。濡れた木道は滑らないよう注意が要るが、雪よりはマシ。振り返ると燧ヶ岳は霧か雲で全く見えない。龍宮を過ぎる前に全く見えなかった至仏山が見える。
 湿原の雪もあらかた消え、景色を眺めながら写真に撮りながらゆっくり歩いても想定したより早く山ノ鼻に着いた。至仏山を見上げて、あそこから降りて来たんだよなぁと思うと感慨深い。おそらく、あのハイマツの端を掠めて降りてきたはず。後から考えると、去年見たスキーヤーは、それより左のもっと急な斜面を降りていた。
 山ノ鼻で昼休憩。山小屋でもらったお湯を使って沸かし、味噌汁に尾西のドライカレー。
 さて、チェーンスパイクは昨日片方無くしてしまったし、予備で持ってきた軽アイゼンを装着。これは調子がいい。木道が露わになっているところはつま先立ちで、雪のところはガッツリ土踏まずの爪を刺して。けれども、それでもあまりの雪の無さにだんだん爪先歩きも疲れてきて、遂に階段の下で軽アイゼンを外す。
 あとは雪の上をフラットフッティングで慎重に歩き、ほぼ1時間で鳩待峠。登って下山というのは毎回おかしく思う。
 売店で土産を買い、尾瀬のカレンダーを勧めに従ってもらって帰る。乗合バスは、ぼくらを乗せて満員になりすぐに出発。
 ぷらり館に立ち寄ると、去年と違って今年はゴールデンウィーク中日の平日だが営業してた。温泉に浸かって次のバスで帰ることにした。硫黄の臭いが少しするいい風呂だった。風呂上がりに自動販売機でロング缶。
 沼田駅前の山彦に電話してみたけど繋がらない。途中のとんかつトミタは繋がった。営業してるというので、浄水場バス停で途中下車。窓側の、河岸段丘がよく見える席に座る。ブラタモリでこの店にタモリが来たらしい。段サーだからね。生ビールを遣っていると、上ロースカツ定食が来た。登山の後はトンカツだよなと言いながら頬張る。これも美味かった。
 呑んで食べて小一時間。次のバスに乗り込み沼田駅へ。
 沼田駅では、土産物屋で干し芋を。
 で、今年は道の駅に立ち寄らなかったから、花豆の生豆は買えなかったなぁ、と思いつつなんの気無しに隣のヤマザキに入ると、売ってた、花豆の生豆。300円。片品産。レッドキドニーも買った。
 今回も実にいい山行だった。

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