大峯奥駈道 順峯 3泊4日
- GPS
- 51:51
- 距離
- 107km
- 登り
- 8,275m
- 下り
- 8,164m
コースタイム
- 山行
- 7:29
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 7:57
- 山行
- 10:13
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 11:33
- 山行
- 13:53
- 休憩
- 2:22
- 合計
- 16:15
- 山行
- 14:04
- 休憩
- 1:31
- 合計
- 15:35
過去天気図(気象庁) | 2023年04月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
以前から行ってみたかった大峯奥駈道
一雨振って水場の心配も無く、晴れの日が続くという好条件
歩いてる人、やっぱり多かった
【まとめ】
熊野本宮大社 12時スタート
21キロ 8時間
玉置神社 20時着 テント泊 4時半スタート
22キロ 11時間
持経ノ宿 15時半着 小屋泊 2時半スタート
28キロ 16時間
行者還避難小屋 18時半着 小屋泊 4時半スタート
37キロ 15時間半
吉野(六田駅) 20時着
水場は基本的に登山道沿いの水場を利用
歩行中は10キロの距離で1リットルぐらいの消費量
食料は12食分と、行動食のカロリーメイトとプロテインバーとナッツ小袋とタフグミをそれぞれ3個づつで、全部食べ尽くした。
もう少し甘いお菓子類と行動食を持って行けば良かった。
疲れると、お湯を沸かして食事を作るのも面倒になってくる。
モバイルバッテリーは20000mAhもので、半分くらい消費した感じ
山行中は、ほとんど機内モード、ヘッデンもできるだけ弱で使用
神秘的な場所をゴールにしたい心理が働くのかもしれないが
逆峯の登山者が圧倒的に多い。
なので、ほとんどの標識類は逆峯の登山者に優しく出来てるように感じた。
自分が道間違いをしたので、そう思うだけかもしれないが。
【準備】
下山後の帰りが楽な、順峯を選択
熊野本宮大社までは電車とバスで行って到着するのは昼の12時になる。
29日に付近で一泊して30日の朝スタートするか
30日の昼からスタートするか迷う。
天気予報は曇りだが、朝も小降りの可能性があるので、昼からスタートにする。
【1日目】
本宮大社前バス停に着いて、熊野本宮大社へ参拝する
ザックを背負って約100段の階段を登る
予想通り小雨が降ったり止んだりだが、傘をさすほどではない。
途中の道沿いの売店で、めはり寿司3個と、かつサンドを購入する。
水場は、六道ノ辻(金剛多和)で補給
当初、ココでテント泊の予定だったが、まだ明るいので先へ進む
大森山付近は風が強く、テント泊には適していないので、どうせならと玉置神社まで向かう。
真っ暗な中、玉置神社へ到着後、山行記録によくある駐車場を探したが、よく分からず。
なんだか結構遠い気がするので、境内の上の広場にテントを張る。
【2日目】
3時起床、テントを畳んで4時半スタート
出発するときに、2名到着して、隣にテントを張っていた。
玉置山を超えた所にも、広場や平らな所があったので、そこにテントを張っても良かったかも。
テント泊はいろいろ面倒なので、今日以降は小屋泊で行きたい。
玉置神社から、次の水場は持経ノ宿を予定なので、4リットルほど持って歩く。
登山道から離れた水場は、時間のロスなので、あまり利用したくない。
香精山、地蔵岳、笠捨山、行仙岳と、山名のあるところは、だいたいが急登。
標高差は普通だが、この急登が南奥駈道はアップダウンがきついと言われる理由ではないだろうか。
途中、逆峯の登山者と会話する。
小屋に泊まるなら、平治宿が人が少なくてオススメとのこと。充電設備もあり。
しかし自分は少しでも先へ進みたいので持経ノ宿を目指す。
15時半に持経ノ宿に到着、まだ明るいが小屋に泊まるならココしか無い。
さすがに深仙小屋までは行けそうにない。
数カ月ぶりのテント泊装備の重量で腰と背中が、強烈なアップダウンで足が、かなり疲れてしまった。
事前にトレーニングしておくべきだったか。
今日は早めに寝て、翌朝早めに出発することにする。
持経ノ宿の水場は、平坦な道を歩いて5分ぐらい。じゃんじゃん出ているので安心。
18時すぎに就寝に入ると、次から次へと宿泊者がやってくる。
トレランで吉野から来た2人、行者還り小屋から来た女性の登山者、など。
最初9人だったが、最終的に15人ぐらいになったのかも。
そして、イビキがうるさい。
耳栓持ってきて良かった。
【3日目】
2時半に出発。
次の水場は深仙小屋なので、2リットル持って歩く。
出発後、だんだん風が強くなる。
風速10メートルぐらい、体感温度はマイナス5℃くらいだろうか
涅槃岳を超えた所に唯一、風が弱い場所があったので、テントを張るなら其処が一番良いだろう。
すれ違う人に聞くと、昨夜はかなり風が強かったそうだ。
一瞬、雨も降ったようだし、テントの表面がパリパリに凍ってたそうだ。
最初の道間違いポイント
阿須迦利岳を超えて鎖場の手前
暗かったからかもしれないが、ロープに沿って真っ直ぐ下ってしまった。
踏み跡もあるしテープもあったので、そのまま20メートルほど下ってしまった。
すぐに気がついて良かった。
深仙小屋で小休止、歩いて2分のところに水場あり
水はチョロチョロで、1分で1リットルぐらい
鳥の水の水場が近いので、1リットルだけ持って歩く。
深仙小屋にはソーラー発電機があるが、スマホの充電は出来なかった。
壊れているのかも。
釈迦ヶ岳からは、風が弱くなり、快調に進む。
そして、2番目の道間違いポイント
孔雀岳に登り、踏み跡があったので、そのまま稜線を進んでしまう。
鳥の水の水場は、孔雀岳の下にあるので、通り越したことに気が付かなかった。
登山道に合流して1キロほど進んでから、すれ違った人に聞いて気が付き、慌てて水を汲みに戻る。
逆峯から来れば、稜線沿いに入る標識が無いので、こんな間違いはしないだろう。
鳥の水の水場は、1分で1リットルぐらい出ていた。
次は行者還避難小屋なので、2リットル持って歩く。
途中、明星ヶ岳の登り口で、初めて順峯の人と出会う。
その方は順峯だが、知り合いが逆峯で歩いてるらしく、車の鍵を渡して、駐車地でお互いの車を交換するようにしているので、そのまま車で帰宅するそうだ。
弥山小屋では、ぜんざいを頂く。
300円でお餅が2個入ってるのはお得だ。
売店は基本的に、朝7時ごろから夜7時ごろまでやってるそうだが、「それ以外の時間でも可能な限り対応しますよ」と言っていた。
かなり良心的。
暗くなる直前に行者還避難小屋に到着。
小屋の中に入ると、そんなに人はいない感じ。靴を見ると8人ぐらいか。
しかし、とんでもない発言が飛び出す。
1階の女性が「上が男性で、下が女性ってルールで決めてるんですよ。」
2階から男性の声がして「上はいっぱいですよ〜」
20人ぐらい泊まれる小屋なのに、そんなわけ無いでしょ!
それに何を勝手にマイルール決めてるの?
と心の中で思う。
隣の小部屋は男性1人だったので、そちらで相部屋して泊まることが出来た。
ひとこと言っておこうかとも思ったが、もう面倒なので、やめた。
小屋の中に蛇口があるが水は出なかった。おそらく雨水タンクの水を使い切ってしまったのだろう。
ペットボトルの水が置いてあったので、そちらを頂いた。
水場は、行者雫水が歩いて5分ぐらいの所にあるが、翌朝まで足りそうなので、行かなかった。
【4日目】
4時半に出発。今日が最終日、下りがメインなので気持ちは楽。
途中にある行者雫水は、階段の手前の左側
水の音が聞こえないので、うっかりすると通り過ぎてしまう。
水量はかなり細くて、1分で500ccぐらい。
次の水場は小笹の宿なので、1.5リットル持って歩く。
小笹の宿は小屋の扉が修復されていた。
水場は水量豊富。
ココから吉野まで約8時間として3リットル持って歩く。
途中、洞辻茶屋があるが、当てにしないようにする。
大天井ヶ岳の下にも水場はあるが、出来るだけ寄り道はしたくない。
洞辻茶屋は営業していた。
カップラーメンとゆで卵2個を頂く。合計500円
お茶も頂ける。
お店の人に聞くと、5月3日の今日が戸開式なので本日から営業開始で、だいたい土日祝日はやってるらしい。
開いてる時間帯は、登山者が多ければ開けるし、減ってきたら閉める、といった感じらしい。
五番関を通過して大天井ヶ岳に到着
そして、ココで最大の道間違いポイント
大天井ヶ岳の山頂から真っ直ぐに道が続いている。
「弘法大師の道」という、それらしい標識
そして、弘法トレイルの白いテープ、普通のピンクのテープが至るところにあり
全く疑うことなく進んでしまった。
2キロぐらい進んで、ふと「小屋がそろそろかな」と思い、地図を見たときに、間違いに気が付いた。
このときの焦りは、相当なものだった。
トラバースは不可能なので、もう一度、大天井ヶ岳を登り返すしかない。
約1時間のロスという痛恨の極み。
しかし不思議なもので、この時から疲れとか足の痛みを感じなくなった。
アドレナリンが大量に出たのかもしれない。
だが四寸岩山の登りでは、さすがに堪えた。
暗くなる前に高城山に到着
観光地の吉野は、この時間帯はほとんど人がいない。
賑わいが無いのは寂しいが、登山者としては歩きやすい。
大峯奥駈道の正規ルートは、吉野神宮の2つの鳥居をくぐるらしいが
境内へは、夜間は立ち入り禁止。
アスファルトの道路を歩いて、柳の宿を目指す。
「新宮山彦ぐるーぷ」の出している地図は、ちょっと分かりにくい。
柳の宿は、左手にあると書いてあるが、現在は右手側にある。
地図の場所には、お地蔵さんがあるだけ。
その目の前にある細い道を下りて車道に出る。
これを探すのに時間がかかった。
最後の最後でちょっとしたオリエンテーリング。
柳の渡しを通過して、六田駅に到着しゴール。
こんにちは♪
多分、明星ヶ岳で出会って、弥山階段下りまで
ご一緒させてもらったものです🙇
行者還避難小屋よく泊りますが、そんなルール聞いたこと無いですよ!
あまり大峰登られたことのない方々だったんでしょうね。
コメントありがとうございます。
いやー、いろいろお話出来て楽しかったです。
行者還小屋でのあの対応は、ないよなー、と思いました。
避難小屋で、あんなこと言われたの初めてですよ。
思いやり譲り合いの心を忘れないようにしたいと思います。
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