朝日連峰 竜ヶ岳 そう、あの竜ヶ岳
- GPS
- 06:38
- 距離
- 10.5km
- 登り
- 857m
- 下り
- 841m
コースタイム
天候 | がすがす 気温: スタート14℃ -> 山頂12℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
焼峰付近まではほとんど雪もなく夏道 焼峰すぎて竜ヶ岳直下のトラバースが始まるとかなりの残雪、斜度もあるのでアイゼン推奨 登山道を離れて竜ヶ岳まではかなり厳しいヤブ&たまに残雪 |
その他周辺情報 | 電波状況: docomo:62% / au:38% / softbank:59% https://chizroid.info/denpa/ex/map?tid=maN3o5Ofl6 相変わらず朝日連峰は厳しい数字です |
写真
感想
去年の紅葉の時期に登った朝日連峰 明光山のレコに「竜ヶ岳でも登るか」と書いた。冗談っぽく最後に書いた。でも実は内心、本気 (マジ) だった。
そう、あの竜ヶ岳。障子ヶ岳周回や天狗方面に行く際に必ず皆さんすぐ横を通るあの山。すごく身近な存在だけど道が無いので実際に登ったのはヤマレコでも過去にたったの3件のみ。自分がなぜ登ろうと思ってしまったのかはよく分からないけど、いつも頭上にそびえる竜ヶ岳がちょっと気になる存在だったことは確かだった。
ただ、いざ登るとなると完全な無雪期はさすがに厳しそうなので皆さんと同じように積雪期を狙いたいけど、自分の実力では朝日のガチ雪山はまだ無理なので、残雪期で、ある程度雪が解けてて、出来れば車も駐車場まで入れて、焼峰付近の尾根道は雪庇とか出来てたら嫌だから出来れば夏道が出てからがいいし、、、なんて贅沢を言ってたらこの時期になってしまった。
ルートは過去の皆さんのレコを見ると焼峰から直接尾根伝いに竜ヶ岳を目指されてたのが多かったけど、そちらはかなりの急斜面との話だったので、自分は反対側 (天狗側) の尾根まで行って、そこから尾根伝いに頂上を目指すルートを取ることにした。夏道通るたびに「ここ真っすぐ行けば竜ヶ岳だよねー」と思ってた場所。らくルートの距離で山頂まで片道 0.8km、去年の壮絶な須金岳のヤブ漕ぎが 0.6km だったからそれよりも長い。でも残雪をうまく利用すれば何とかなるか。
というわけで、ある程度雪が解けた5月下旬に計画実行。駐車場までは雪は無く、その後登り始めてもほとんど夏道で、ある意味ここまでは計画通り。竜ヶ岳山腹のトラバース区間は過去に一度、6月に歩いたことがある。その時よりは雪は多かったが、一度経験しているのである程度は想定内。ここも無事歩き切って、予定通りの分岐に到着。ここまで、まずは順調。
で、狙う竜ヶ岳方面は、、、ガーン、完全なヤブ!まあここまで雪が解けてたら稜線に雪が無いのは当たり前だわ。でも行くしかない。入る瞬間だけは勇気がいるけど、入ってしまえば体が勝手に動く。稜線の少し細くなったところを過ぎると、先が白い。ガスか?崖か?いや、雪だ!やったー!雪上歩きはまさに天国。でも長くは続かない。雪とヤブを交互に繰り返して徐々に山頂に近づくと、途中からは完全なヤブ漕ぎになった。このくらいの標高の藪は灌木でとにかく歩き辛い。かき分けかき分け進むと、あった!三角点!見事に顔を出しててくれた。ヤマレコでもYAMAPでも見たことのない、まさに幻の三角点。国土地理院のHPでさえ「現況状態:報告なし」となっている。これは嬉しい!ここぞとばかりに写真を撮りまくった。
帰りは再び来た道を戻る。雪原が歩きやすいからと言ってそのまま標高下げ過ぎると危険なので、慎重にGPSを見ながら歩きやすさと安全のバランスを見極める。再び厳しいヤブ漕ぎを経て登山道に戻って来た時には達成感で少し興奮気味。たまたまお会いした2人組にベラベラと喋りまくってしまった。
というわけで、久しぶりの成功山行。ここのところ敗退が多く、自分の中でも少しフラストレーションが溜まってたところもあるけど、今回はしっかりと難しめの計画を体調、状況、時間などもしっかりとマネージドを保って計画完遂することが出来た。ただ残雪の状況は不確定要素で、もしもっとさらに融雪が進んでいてほとんどがヤブ漕ぎになっていたとしたら、、、どうなってたかは分からない。ちゃんと途中でやめられただろうか。
ま、でも今日くらいは良いだろう。久しぶりに勝利の美酒に酔いしれても。今日くらいは。
コメント
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周回コースを歩くたびに気になっていた存在感抜群の竜が岳、登頂おめでとうございます!
羨ましく読ませて頂きました。
いつかどこかの山でお会いしましょう!
そうなんですよね、粟畑方面から見る竜ヶ岳は本当に存在感抜群で、まさに「竜」といった感じですよね。
ありがとうございます!
竜ヶ岳登頂、三角点撮影成功、おめでとうございます!
読み通りでしたね、経験の勝利だと思います。しかしスコップ出番なく、残念でした。
私は二等点だから結構早くに訪ねていました。
2008.10.4。取付点は同じで、その後のラインはもう少し高い所を抜けたので東寄り、崖の際を進んだ時もありました。
突入点9:26、三角点に11:10。南側に保護石が一つで、標石が白くてびっくりしました。
またのチャレンジレポートを楽しみにしています。
自分も元々はもう少し東寄りのルートを取る予定でしたが、残雪を繋いだらこんなルートになりました。自分がヤマレコの竜ヶ岳のページにアップしてる写真と見比べてみるとこの写真の木が無い場所と今回の残雪の場所はピッタリ一致しますね。あの部分はもしかして笹原なのかな。
東側の崖はコワイですね。純積雪期を避けてたのもこの理由が一番大きい。最終的に三角点はかなり崖の近くまで寄りましたが、少し覗くとやはり奈落の底まで一直線!むしろ雪が無くて良かったーと思いました。
チャレンジは、当分いいかなー。(と毎回言ってる気がする。笑)
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