オベリスクってなに?鳳凰三山小屋泊縦走(御座石〜地蔵岳〜観音岳〜薬師岳〜夜叉神)
- GPS
- 15:24
- 距離
- 21.1km
- 登り
- 2,541m
- 下り
- 2,210m
コースタイム
- 山行
- 6:23
- 休憩
- 1:27
- 合計
- 7:50
過去天気図(気象庁) | 2023年05月の天気図 |
---|---|
アクセス |
写真
感想
カール、オベリスク、キレット、ジャンダルム、ゴーロ、ザイテングラート、バットレス…???🤔はてはて、ひとつひとつ実際に観にいこうということで、前回は中央アルプス・木曽駒ヶ岳で千畳敷カールを観たので、今回は地蔵岳・観音岳・薬師岳の三山からなる南アルプス・鳳凰山のオベリスクを、ドンちゃん&kenさんと奥さんと一緒に観にきた。
鳳凰三山は青木鉱泉からドンドコ沢を登り鳳凰三山を経て中道ルートで下る反時計周りの健脚向け日帰り周回コースが一般的。今回は車が2台あるので御座石鉱泉から燕頭コースを登り、鳳凰小屋に泊まって三山を経て夜叉神登山口に抜ける「く」の字型の北から南への縦走コースをチョイス。2日間、天気と眺望に恵まれたが、就寝中に高山病になりかなりシンドい思いをした縦走になった。
【前夜】
甲府のワークマンでドンちゃん、クライミングストレッチパンツ購入!夕食後、素泊まりで夜叉神ヒュッテ泊@5,300円。管理人さんはすごーく親切。お風呂は温泉ではないのになぜか超気持ちいい。20時までに必着。快適な宿なのになぜか上手く寝付けずこれが後の禍の素に…。
【1日目】
6時に夜叉神ヒュッテ前集合。1台を残し、もう1台で御座石鉱泉へ。所要1時間20分。御座石鉱泉駐車場は無料で簡易トイレあり。御座石温泉宿に登山届ポスト。宿のおばあちゃんに、小屋に泊まるのか、予約があるのか何度も確認される😅…。
燕頭山までは2.7劼1,000m上げと初っ端からかなり急登。標高も2,000mを超える。途中で小屋から下りてきた小屋番さんらと愛犬コロちゃんと遭遇。平日の仕事の疲れで体調イマイチのドンちゃん、ワンちゃん大好きなのでニッコニコ😍
高山病に注意し呼吸を意識しながら樹林帯を抜け5時間で鳳凰小屋(2,400m)に到着。小屋で受け付け後、地蔵岳山頂直下の砂地獄を三歩進んで二歩下がる体でヒーヒーいいながら😩登り、念願のオベリスクへ。
オベリスク、本来は方尖塔のこと。神殿などに立てられたモニュメントの一種。地蔵岳の頂上は尖った巨石が鎮座しておりこの呼び名に。ちなみに先端が鳳凰の嘴のように見えることから鳳凰山と言われる。途中までは岩場レベルで登れるが、最後の巨石はクライミング装備とスキルが必要で、我らは途中まででその周囲をぐるりと一周。
賽の河原にはお地蔵さんがたくさん。子宝を求める者が一体持ち帰り、授かったら二体持ち上がったとのこと。オベリスクとあわせてこの高所にこの景色があることがとっても不思議。
鳳凰小屋は小屋番さんがとても親切(一泊二食で@10,000円)。水場は小屋の外で沢水が導水されとても美味しく潤沢。トイレは少し離れている。前日の土曜日はテン場も含めて90名が泊まったそうだが、この日は小屋に三組8人とテント二張り。1日ずらすと全く違う。夕食はカレーライス。食後は4人で四方山話(ドンちゃんのkopaltanXへのクレーム多し)。
20時前に消灯。トイレに夜中に起きたくなくて少し水分をセーブしたせいか、前夜に睡眠が十分とれなかったせいなのか、真夜中に右目の奥がズーンと痛くて覚醒。ヤバい!高山病か?、とまず水分を摂りトイレに行ってしばし星空がきれいな外で休憩。寝床に入るも頭痛は治らず深呼吸を繰り返すが涙が止まらないほど痛い。しばらくしてウトウトし、ぼぉーとしながら気が付いたら朝。とりあえず頭痛はなくなって助かったが、夜中は小屋から撤退が頭をグルグル回ってた。
【2日目】
前夜に朝ご飯を弁当にしてもらい小屋前で食べ、今日は地蔵岳には登り返さないで観音岳稜線へトラバース。三角形の一辺を通ることで時間短縮を狙った(のと、もう一度砂地獄を登りたくなかった)が、急登かつ残雪でところどころ踏み抜いて神経を使う(アイゼンなどは両日を通して使わず)。
稜線に登ると北岳・間ノ岳・農鳥岳の白峰(白根)三山が目前に!。仙丈ケ岳、甲斐駒ヶ岳も抜群の景色で思わず声が漏れる。さらに観音岳からは遮るものがなく白峰三山が明瞭に。薬師岳までの稜線はずっと三山が付いてくる。
薬師岳小屋(水場なし、トイレ利用可チップ制)、南御室小屋(水場あり、冬季簡易トイレあり)を通過し、夜叉神までの長い登山道を下るとゴールの夜叉神ヒュッテ。両日ともに行程8時間の縦走をなんとか終えることができた。帰りは御座石鉱泉までの途中、「温泉!温泉!♨️」の女子の声で武田乃湯白山温泉でまったり。
【振り返り】
・2日間通して天気よく暑すぎず山行日和。特にオベリスクの奇景、観音岳から白峰三山の絶景は目に焼き付いた。表銀座でも感じたが、アルプスは山々の奥行きに圧倒される。
・小屋泊深夜に頭が痛かったのは本当にマイッタ。朝にはここから一人撤退と真剣に思っていた。山行中は呼吸を深くすることを意識していたが、夜中のトイレを避けるために水分を少な目にしたのが凶と出た。トイレは諦めて高山ではしっかり水分摂取が必要だし油断は禁物だと感じた。
・kenさんは八ヶ岳登山講習、木曽駒と3回目の山行だが、奥さんはお初だったので色々と気苦労や心配があったと思う。とても健脚で、無事に4人で全行程縦走ができて楽しかった。感謝です。
コース定数はヤマケイのヤマタイムで34+28。特に地蔵岳直下の砂地獄、鳳凰小屋から観音岳稜線へのショートカットルートの残雪はしんどかったので、体感上はもう少し上。
ドンちゃんと登った日本百名山も四十座に。これからもトムとジェリーのように仲良くケンカしながら健康で登れるといいなぁ…
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する