赤岳・横岳・硫黄岳(展望荘泊) /2014年締め括りは南八ヶ岳主稜線縦走
- GPS
- --:--
- 距離
- 21.6km
- 登り
- 1,825m
- 下り
- 1,807m
コースタイム
- 山行
- 4:15
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 5:20
- 山行
- 4:55
- 休憩
- 2:05
- 合計
- 7:00
天候 | 27日 晴れ 風も穏やかで汗ばむような陽気 28日 晴れ 稜線部は風あり、特に地蔵の頭、大タルミで強風 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
行き 9時35分茅野発、臨時便あり2台運行 帰り 14時45分美濃戸発、満席のため座れず、茅野まで立ち。30程度後に臨時便が出た様子。 美濃戸口の駐車場はほぼ満車状態。28日下山時には駐車場に入りきれず大量の自動車が路駐状態。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
1日目/12月27日 美濃戸口(八ヶ岳山荘)〜美濃戸〜行者小屋(南沢ルート) ・美濃戸までは圧雪の車道を進む。滑りやすい道だが、チェーンスパイクを使い快適に進む。 ・美濃戸から行者小屋までは林間のルート、登山者に踏み均されたトレースで歩きやすい 行者小屋〜赤岳(文三郎尾根) ・行者小屋でアイゼン、ピッケル、ヘルメットを装備し山頂アタック ・スタート後しばらくは樹林帯の登り、クサリ階段はまだ見えている状態、急登だが雪が締まっていて登りやすい。 ・中岳への分岐を越えると岩場の急登になるが、ルート全体に積雪があり岩が隠れて登りやすい状態なっていた 赤岳〜赤岳展望荘 ・急斜の下り。雪面がしまっているのでアイゼンが良くきく 2日目/12月28日 赤岳展望荘〜赤岳(往復) ・前日に引き続き赤岳山頂へ、前日同様に雪面が締まっているのでアイゼンをきかせて進む。 ・登り下りとも転倒即大怪我になるので、一歩一歩気を付けて 赤岳展望荘〜横岳 ・地蔵の頭を越えて、二十三夜峰への登り。雪面のトラバース、急登があるが雪が締まっていて、トレースもしっかりついているので難なくクリア ・鉾岳、岩稜帯のトラバースは、クサリがしっかりと出ている。雪面のトラバースもトレースがしっかりとついていた ・鉾岳のトラバースを越えると、横岳までは難所はなし、三叉峰を過ぎると横岳はすぐ。 横岳〜硫黄岳 ・横岳を過ぎると最後の難所の蟹のヨコばい、横岳直下のハシゴは最初の1歩が足をかけにくいので注意 ・西面はクサリがでているので、クサリを使って慎重に ・東側はクサリは雪に埋まっているが、トレースがしっかりとついているので気を付けて進む。 ・もう少しするとナイフリッジの先端を歩くことになるのだろう ・蟹のヨコばいを過ぎると後は難所はなし、大タルミ、硫黄岳山荘の強風地帯を越えて硫黄岳へ 硫黄岳〜赤岳鉱泉 ・硫黄岳から赤松の頭までは稜線の下り ・赤松の頭直下は急斜の下り、樹林帯に入ると残りは林間のルート 赤岳鉱泉〜美濃戸口(北沢ルート) ・赤岳鉱泉でアイゼンからチェーンスパイクに交換 ・北沢ルートは林間の緩やかな下り。しまったトレースを快適に下っていく 12月26日・27日は天気も良くたくさんの入山者があったせいか、トレースも締まっていて、コース全体を通じて歩きやすい状態になっていた。 難所の鉾岳の岩稜帯のトラバースや、横岳の蟹のヨコばいも難なくクリア、緊張を強いられるような場面も殆どなかった。 冬期の主稜線縦走は始めてだったが、終わってみれば夏道よりも歩きやすく、1.5倍くらいを見込んでいたコースタイムも、急いだつもりもなく80%くらいで所要時間になった。 今回はコースコンディションが良すぎたので、あまり参考にならないと思う。 転倒即滑落、大怪我という可能性のあるルートなので実際にはもっとシビアな状況での登山になるケースの方が多いと思う。 |
写真
装備
個人装備 |
ザック 1
ストック 1
ピッケル 1
アイゼン 1
チェーンスパイク 1
ヘッドランプ 1
ストーブ 1
カートリッジ 1
ライター 1
コッヘル 1
カトラリー 1
水筒 1
食糧 2
携行食 1
ニット帽 1
バラクラバ 1
アウター 1
ミドルウェア 1
パンツ 1
フリース上下 1
アンダー 2
靴下 2
グローブ 1
タオル 2
サングラス 1
ゴーグル 1
ヘルメット 1
カメラ 1
地図 1
コンパス 1
GPS 1
予備電池 1
エマージェンシーシート 1
ファーストエイドキット
携帯電話
健康保険証/運転免許証
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感想
2014年締め括りは、積雪期初めての南八ヶ岳主稜線縦走。
出発前の天候チェックから27日、28日は好天予報で期待は高まる。
27日は電車とバスを乗り継いで美濃戸口まで、
バスは臨時便が出て2台、八ヶ岳山荘前の駐車場も見たことがないほど多くの車が停まっている。
27日は美濃戸から南沢ルートで行者小屋、そこから文三郎尾根で赤岳山頂、赤岳展望荘まで下りて小屋泊の予定。
賑わっている八ヶ岳山荘を10時30分スタート。
行者小屋まではチェーンスパイクを利用、踏みしめられた雪道を快調に進んでいく。美濃戸からの雪道も踏みしめられたトレースで夏道より歩きやすく、気付けば2時間半程度で行者小屋に到着。
行者小屋で軽く昼食、アイゼン、ピッケル、ヘルメットを装着して山頂へ向かう。
今回は16時までに展望荘到着のつもりで比較的ゆっくり、それでも夏場のザレた岩場や、だらだらと長い階段より、適度にしまって雪道のほうが登りやすく、ほぼコースタイム通りで山頂到着。
山頂直下の岩場もところどころ足場が狭く注意したほうがいいかな...と思う所もあったが、いつもより気楽に登れてしまった。
時間が遅かったせいもあり山頂に人は少なく、晴天の中、山頂からの景色を楽しむ。
山頂の景色を堪能した後は、宿泊地の赤岳展望荘へ。
27日は聞いたところによると6〜70名程度の宿泊客で、冬休みにも関わらずそれ程の混雑はしていなかった。
泊まりも3人部屋個室でゆったり、食事もバイキング形式でたっぷり、セルフサービスでコーヒーとお汁粉と至れり尽せり。
山小屋にはあまり良い印象がなく、泊まりはテントメインだったが少し考えが変わった。
28日は今回の山行のメイン、初めての積雪期主稜線縦走。
暖かい布団でゆっくりと眠り、朝食をしっかりと取った後、まずはご来光鑑賞。
昨日より風は強いものの、引き続きの晴天。朝陽に富士山、薄らと赤く染まる赤岳の姿を堪能。
ご来光の後は主稜線縦走に出発する前に、ザックを展望荘に置いて、空身での赤岳山頂ピストン。
昨日に引き続き山頂までの登りは雪面は締まっていてサクサクと登れ、30分程度で山頂へ、
山頂には他の人影はなし、しばらく360度の大パノラマを独り占め。
権現岳と南アルプス、阿弥陀岳、この後歩いていく横岳、硫黄岳への主稜線、その向こうに北八ヶ岳の山々。
何度も見ている景色だが、いつみても素晴らしい絶景。
山頂で景色を堪能した後は、展望荘でコーヒーを飲みながら所休止、
8時30分に展望荘をスタートし、いよいよ主稜線の縦走へ
主稜線へのルートも歩いている人が多く、踏みしめられたトレースで歩きやすい。
最初の二十三夜峰の急登も難なくクリア、続く鉾岳の岩稜帯のトラバースもクサリがしっかりと出ていて、夏道と比べ特に難易度が上がっているということはなく、順調に足が進んでいく。
横岳でのんびり休憩した後は、難所の蟹のヨコばいへ、
下り階段の取付きが少し注意が必要なくらいで、西側はクサリがしっかりと出ていて、東側はトレースがしかっりあり、ここもあっさりと通過。
横岳を過ぎると最後の目的地の硫黄岳、途中大タルミの強風は予想通りだったが、天気が良いとそれ程苦にもならない。
硫黄岳の広々とした山頂で景色を堪能し、赤岩の頭で主稜線は終了。
赤岩の頭から見渡せる赤岳から中岳、硫黄岳への稜線の展望は、歩いてきたルートがすべて見渡せるので、キレイというだけでなく印象深いものだった。
主稜線を下った後も、赤岳鉱泉への樹林帯のルート、沢沿いを歩く、北沢ルートと最後まで雪景色を楽しむことができた。
気に入った景色や、後々の参考になりそうなところを写真におさめつつ、晴天と夏場より歩きやすいと思うくらいのコースコンディションの中、夏場より快適な山行となった。
恐らく今回の山行ほど天気、コンディションに恵まれることは滅多にないと思うので、今後の参考にはならないだろう...
2014年の締め括りとしては最高!
26回の山行のうち好天は16回、特に今回は2014年のなかでもベストと言っていいくらいの山行で終えることができた。
2015年もいろいろな山、いろいろな景色と出会えることを期待したい。
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