鳳凰三山〜早川尾根〜甲斐駒縦走
- GPS
- 24:50
- 距離
- 29.2km
- 登り
- 3,589m
- 下り
- 2,935m
コースタイム
- 山行
- 3:59
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 4:27
- 山行
- 6:25
- 休憩
- 2:25
- 合計
- 8:50
- 山行
- 9:06
- 休憩
- 1:39
- 合計
- 10:45
天候 | 初日は曇り時々雨。 2,3日目は晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
甲府ワシントンホテルプラザ 行き 甲府駅 4:35発 山梨交通 広河原行きのバス 夜叉神峠で下車 帰り 北沢峠 14時台発のバス ※増便で多めに出ていた 仙流荘 17時発 南アルプスジオライナー 茅野駅行き |
コース状況/ 危険箇所等 |
○夜叉神峠登山口〜南小室小屋 特に危険箇所はなし。登山者が多いので踏み跡もはっきりしていてわかりやすい。 ○南小室小屋〜アカヌケ沢の頭 特に危険箇所はなし。 ○アカヌケ沢の頭〜早川尾根小屋 ガレ場、藪漕ぎありの急なアップダウンをくり返す。特に薮が厄介で、足元が見えなかったりザックに引っかかったりで大変だった。 ○早川尾根小屋〜仙水峠 アサヨ峰まで岩場多めの急登が続く。栗沢山から仙水峠も約500mを一気に下るのでかなり急。 ○仙水峠〜甲斐駒ヶ岳(直登ルート) 仙水峠から駒津峰までは急登だが危険度は高くない。六方石から直登と周回ルートに分かれる。今回登った直登ルートは危険度の高い岩場が続くので、3点支持などある程度岩場の経験値がないと危険かも。ヘルメット推奨。 ○甲斐駒ヶ岳〜六方石(巻道) 花崗岩の砂が滑るので、下山には少し神経を使う。登りは足をとられて体力を消耗しそう。 |
その他周辺情報 | 仙流荘の日帰り温泉 600円でサウナや露天風呂もあり充実してる。 キンキンに冷えた水風呂が素晴らしい! |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
感想
南アデビューは鳳凰三山〜甲斐駒への縦走になりました。もともと1泊2日で鳳凰三山縦走のみの予定でしたが、せっかくの3連休なので、2泊3日で甲斐駒まで足を延ばしてきました。
1日目 夜叉神峠〜南小室小屋
金曜夜に甲府駅近くのホテルに前泊し、翌朝、甲府駅から広河原行きのバスに並びました。予想はしていましたが長蛇の列で、バスも増便が出ていました。ようやく3車目のバスに乗れ、6時過ぎに夜叉神峠に到着。天気は曇りで涼しかったです。
トイレと準備運動を済ませてから登山開始。緑濃い樹林帯の中をひたすら登ります。途中何度か雨が降りましたが、木々に囲まれていたのでレインウェアを着るほどではありませんでした。
夜叉神峠からは白峰三山が見えました。曇りで眺望はイマイチでしたが、やっぱりすごい迫力。白峰三山縦走も近いうちに挑戦したいですね。
11時ごろに南小室小屋に到着。時間が早いためか、まだテント場に余裕がありました。が、設営の後に昼食のパスタを食べていると、続々と登山者が訪れ、みるみるうちに激混みになりました。やっぱり連休は混むなあと再認識。
晩御飯は、いわゆるご飯にかけるだけシリーズの焼き鳥丼でした。米が多すぎて全体に汁が行き渡らず、終盤はほぼ米だけを食べる羽目になりました。
17時には消灯。今回は耳栓とアイマスクがあったので、すんなりと眠ることができました。
2日目 南小室小屋〜早川尾根小屋
深夜2時に起床。朝食は薬師岳の山頂で摂る予定なので、行動食を少しだけつまんで3時すぎに歩き始めました。そういえばナイトハイクは初めてです。もちろんヘッドライトはあるので道は見えますが、急に熊が出てきそうで少し怖かったです。
薬師岳山頂に到着し、ご来光を待っていると、次第に空が赤く染まってきました。光に照らされた雲海と富士山が綺麗すぎて、山をやっていて良かったなぁとしみじみ思いました。
7時過ぎにアカヌケ沢の頭に到着。かの有名なオベリスクが目の前に眺められました。アタックザックに切り替え中腹まで登りましたが、下から見上げるとさらに大迫力でした。
アカヌケ沢の頭に戻り、早川尾根に入ります。南小室小屋の小屋番さんから聞いていた通り、藪漕ぎチックな箇所が多く、非常に歩きづらかったです。足元は見えないしザックやストックに引っかかったりと、本当に一般登山道か!?と疑うくらいの道でした。
ただ、藪漕ぎは大変でしたが歩く人も少なく、鳳凰三山とは打って変わって静かな稜線歩きを楽しめました。
12時ごろに早川尾根小屋に到着。この時点で他には3,4人の登山者しかおらず、昨日の南小室小屋とは大違いの空き具合でした。
小屋近くのベンチに座り、ビール片手にパスタを茹でながら、他の登山者さんの談笑に時折混ぜてもらいました。明日のルートやこれまで登ったなかで思い出深い山についてなど、山にまつわるあれこれを話せて楽しかったです。
夕飯を済ませ、18時には床に入りました。が、疲れてるはずなのになかなか寝付けず、おそらく21時くらいにようやく寝付けた気がします。今度は枕が必要かも。
3日目 早川尾根小屋〜北沢峠下山
深夜2時に起床。ささっと撤収と朝食を済ませ、3時には行動を開始しました。目的は甲斐駒のモルゲンです。
ところどころ急な岩場もある稜線をしばし歩くと、ミヨシノ頭手前で森林限界を超えました。甲斐駒、北岳、仙丈ヶ岳、富士山、遠く地蔵岳のオベリスクと八ヶ岳まで見える大パノラマ。次第に空が赤くなり、お目当ての甲斐駒のモルゲンだけでなく、北岳と仙丈ヶ岳のモルゲンも楽しめました。
大パノラマの絶景を眺めながら、アサヨ峰、栗沢山をクリアしていき、一気に仙水峠まで下ります。この時点の体力次第では撤退も考えていましたが、甲斐駒ピストンの余力だけならあると判断し、アタックザックに切り替えて登り始めました。
装備も身軽になり、順調に駒津峰まで到着しました。このまま難なく山頂まで行けるだろうと思いましたが、六方石から先の道のりがやけに険しい。急峻な岩場が連続し、3点支持で注意深く登る場面に何度も遭遇しました。おかしいな〜そろそろ摩利支天方面の巻道の分岐のはずなのに、と思い地図を見ると、とっくに分岐を越えて甲斐駒直登ルートに入ってました。
それでもなんとか岩場をクリアし続け、開けた場所で休憩しようと腰を下ろした時、ふと右手を見ると、人差し指から結構な量の出血が。どうやら花崗岩に触れた際に切ったらしく、ナイフで切ったような傷が一筋できていました。幸い傷自体は小さかったのですが、絆創膏をテン泊ザックに忘れてきてしまったため、仕方なく親指で押さえて止血しながら歩くことにしました。手の保護のためにもグローブが必要ですね。。
幸いそれ以降は顕著な岩場はなく、右手に負担をかけずに登ることができました。そしてついに甲斐駒ヶ岳に登頂。あいにく山頂はガスに包まれていて仙丈ケ岳しか見えませんでしたが、ロングコースを踏破した充実感がたまらなかったです。
下りは摩利支天方面からの巻道を歩き、駒津峰から仙水峠まで一気に下ります。ここでデポしていたテン泊ザックを回収し、谷沿いの道を歩いて北沢峠に到着しました。
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