南ア 白峰三山+小太郎山<2DAYS> 奈良田in・広河原out
- GPS
- 18:48
- 距離
- 35.8km
- 登り
- 4,035m
- 下り
- 3,329m
コースタイム
- 山行
- 10:07
- 休憩
- 1:36
- 合計
- 11:43
- 山行
- 5:24
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 6:54
天候 | 1日目:晴れのち曇り、夕方一時雨 2日目:晴れのち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
広河原発14:30奈良田行きバス 広河原→奈良田は休日でも7:00、14:30、16:30の3本のみ 乗り合いタクシーは奈良田には行かない |
コース状況/ 危険箇所等 |
奈良田>大門沢小屋: 懸念していた渡渉か所も問題なく渡渉可能 橋が架かっている場所はいずれも飛び石での渡渉は困難だと思われた 大門沢小屋>大門沢降下点 急登x急登 大門沢降下点>北岳山荘 途中岩場あり 北岳山荘>小太郎山分岐 北岳への登りはペイント少ない 道ははっきりしているが、夜間だと分かりにくい所あり 小太郎山分岐>小太郎山 前半はザレと濡れたハイマツ 後半は藪こぎと岩場 ヘルメットが一番役立ったのはこの区間 最低限のルーファイ能力必須 小太郎山分岐>広河原 長い下り 時間帯により、大勢の登山者に出くわすので、 すれ違いにも時間を要す |
その他周辺情報 | ヘルシースパサンロードしもべの湯 \1080 今年4月に出来たばかりの施設 JR身延線 下部温泉駅横 |
写真
装備
個人装備 |
靴:TERREX AX4 MID GTX(addidas)
ザック:Speedlite32(deuter)
シュラフ:ダウンハガー800#3ハーフレングス(montbell)
マット:U.L. コンフォートシステム エアパッド 90(montbell)
シュラフカバー:タイベック スリーピングバッグカバー(montbell)
マット:FPマット100(evernew)(幅440に切断)
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感想
「今年は白峰三山に行きたい」
pakuminさんのレコを拝見して以来、色々意識するようになった白峰三山
(無論こんな超人的なレコと同じように歩ける訳は無いのだが)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4509438.html
取りこぼすと後悔必至の小太郎山とセットで
車の都合がつく今週末に行って来ることにした
白峰三山には登った事がある・・・と言っても広河原迄自家用車が入れた昭和の頃
もう40年ほど前の話なので全く覚えていない
今回初めてと変わらないので皆様のレコやらyoutubeやら拝見して一応予習
奈良田の駐車場は入り口が分からず、一度通過して第一発電所まで上がってしまい
戻ってようやく発見、駐車できた
3時間程仮眠して出発・・・軽量化を意識はしたものの
出発時のザック重量は11.3kg
これで大門沢の登りを登り切れるか不安だが、まぁ、ゆっくり行けば良い
奈良田第一発電所までは舗装路、下見済みなので問題なし
途中東京ナンバーの車が追い越していったが、
発電所先のゲート手前に駐車した模様
しばらく林道歩き・・・途中林道工事個所で迂回路へ
迂回路を過ぎると立派な吊り橋に出る
吊り橋を渡ったら急斜面を登ってダムの上へ
ダムの先も林道工事中なので、河原に降り、左岸にわたってまき道へ
まき道を登ると程なく照明に照らされた吊り橋に到着
この吊り橋はかなり揺れて結構怖い・・・渡ったら本格的な山道がスタート
(山と高原地図の詳細図Cの部分)
この辺りでだんだん明るくなり、ヘッデンなしで歩けるようになる
何度か沢を渡渉しながら沢の両側を登っていく
橋が架かっている場所は、確かに飛び石での渡渉は難しそうで
橋が無かったら靴脱いで渡るしかないだろうと思われた
駐車場から3時間、800m程登って大門沢小屋到着
堪らずコーラ細缶購入\400
乾パンをつまみにコーラ飲み干し、空になったアクエリpetと
プラティパスに0.5Lずつ水補給
出発時より0.5Kg程重くなったザックを背負って出発
大門沢降下点まで標高差900m程・・・
流石に急坂で(*´Д`)ハァハァしながら登る
途中オコジョを見かけて癒される
標高が上がって樺の林になったあたりで小休止
ウインナーロールと希釈タイプのコーヒーチャージ
どうも最近急坂の登りがキツイ・・・
今までもきつかったのだが、最近は足が止まってしまう
これも加齢のせいなのか・・・悔しいのう
何とか大門沢小屋から3時間ほどで稜線に這い上がり
大門沢降下点の鐘を見た後、道端の石に座り込んで小休止
稜線はガスが掛かっているが、真っ白ではなくある程度は見える
広河内岳もすぐそばだが、将来笹山とセットで登るだろうと思うので、
今回はスルーして農鳥岳へ
如何にも高山帯と言うトレイルを堪能しながら歩く
スライドする登山者も結構多い
何度かアップダウンを繰り返し農鳥岳到着
生憎のガスだが暫く休憩
西農取岳へは30分程、写真だけ撮って先へ
200m程下って農鳥小屋へ
農鳥小屋は今年営業しないそうで、小屋では写真だけ撮って通過
そして本日の大ボス、間ノ岳の登り返しへ
農鳥小屋から標高差350m程
三国平への分岐辺りまでは穏やかな道も
その後だんだんキツクなり、50m登って止まりの繰り返し
折しもガスが切れ山頂までまだまだあるのが見えてしまう中、
ほとんどCTと変わらない程度の時間で何とか山頂にたどり着いた
山頂はガス・・・寒いのでカッパを羽織り
ここで、と決めていたフルーツミックスを食す
まぁ、寒くても美味しいw
休憩後、歩き始めてすぐに、岩の上に雷鳥発見
近づいてみると5羽のヒナを連れた母鳥だった
ヒナがチョロチョロするのをしばらく眺めて癒された
本日のゴール、北岳山荘は間ノ岳からちょっと下った所、程度の認識だったので
中白根山が中々遠くて参った
ポツポツ雨が落ち始めた頃、ようやく北岳山荘到着
テン場の受付は事前予約で簡単だったが、ペグの打ちづらい硬い地面で
ツエルトの設営は少々梃子摺った
まぁ、16時には設営も終わり、小屋で仕入れた氷結缶で本日の疲れを癒す
夕食はモンベルのカレーリゾッタ、20時位に就寝・・・
二日目
2時ごろ目が覚める
もう寝るのはあきらめて撤収準備
ツエルト内は結露でびしゃびしゃだが、ツエルトはそういうものだし
上半身はカッパ着てるので問題なし
昨日の残りのウインナーロールとコーヒー(HOT)で朝食を取り
シュラフとダウン、着替えをまとめてコンプレッションバックで潰し
FPマットを丸めて入れたザックの中に詰め込む
結局水は1Lペット1本分残っており、他にアクエリパウチ0.3Lもあるので
白根御池小屋までなら問題ないだろう
ツエルトから出て吸水スポンジでツエルトを拭き、
ペグとガイラインを外してツエルをたたむ
びしょぬれなので、ザックのフロントポケットに押し込む
グランドシートも適当にたたんで収納
3時、北岳小屋のフロントにテント札を返却して登山再開
空には星が見えているので、今の所いい天気
とりあえず朝イチから北岳への300mの登り
急ぐ理由は何も無いので適当に休みながら登る
踏み跡はしっかりあるのだが、所々に紛らわしい部分があり
2回ほどちょっと登って引き返した
途中振り返ると間ノ岳方面に向かう登山者のヘッデンの光が見えた
1時間ほどでまだ明るくなる前の期t岳山頂に到着
数名の登山者が朝を待っている様子
徐々に明けていく東の空と、
先週登った鳳凰三山、
甲斐駒、仙丈も眼下に見えて、流石日本No2の山
遠く富士山もはっきり見え、すぐ下には見事な滝雲・・・
夜明けまで山頂に居ようかとも思ったのだが、
流石に寒くて早々に下山開始
肩の小屋方面から多数の登山者が登ってくるが
上手く避けながら下っていく
下り始めて10分位でヘッデンが要らない位の明るさになり
肩の小屋手前で日が昇るのを見る
丁度鳳凰山の肩辺りから日が昇った
肩の小屋で「北岳に来ただけ」を見てニヤッとした後
ちょっと急な岩場を経て小太郎山分岐に到着
百高山で山梨百の小太郎山
でも単体で登りに来るのはちょっと・・・・と言う感じの山
ピストンするしかないのもネック
で、今回白峰三山にくっつけて登りに来た訳だ
分岐から二重稜線の尾根を下る
トレースは分かるが、朝露に濡れたハイマツがひざ下位の高さで
トレイルにかぶっていて脚が濡れる
ハイマツだけでなくざれた斜面のトラバースやちょっとした岩場など
足場の悪い場所が多々ある
徐々に方向が下がるにつれ、灌木の藪漕ぎ状態になる
上半身はカッパを着たままだったので実質的な問題はなかったが
濡れた灌木をかき分けながら進むので上半身も濡れる事必至
また、灌木の枝に対してヘルメットが有効だった
ようやく山頂に山頂標識がある山に着いたと思うと
「前小太郎山」と書かれていて、精神的に相当削られる
「小太郎山」はあと二つ先の様子
結構急な斜面を下り、再び灌木と格闘して
ようやく小太郎山本体に取り付き、
分岐から1時間ちょっとで小太郎山到着・・・ツカレタ
確かに甲斐駒・仙丈・北岳の眺めは良いが
それだけの為にここに来るのは、ちょっと労力と釣り合わない気がする
せめてここから林道に下れるとか、であればまた別なのだろうが
一部マニアの為の山、という事で
小太郎山でゼリー1本チャージした後分岐に戻る
途中4人もハイカーとスライドしたが、このエリアで人に会うとは
思っていなくてびっくり・・・
結局、往復2時間半でメインルートに復帰
片側3車線道路の様w
人気コースで登りも下りもすごい人
避けながら・避けてもらいながら高度を下げていく
小太郎山分岐から広河原迄CTで3時間半ほど、標高差1300m・・・長い
途中白根御池小屋でコーラチャージ
広河原手前の吊り橋で渡るべき吊り橋を間違えたりしたが、
結局10時に広河原到着、お疲れ様でした
・・・広河原には着いたものの、
奈良田行きのバスは「14:30」
4時間半も時間がある・・・
午後から天気崩れるという予報もあり、早く出たのは間違いとは思わないが
広河原に着いてもすることが無い・・・
一瞬奈良田まで歩く、とか、甲府行きのバスで夜叉神の手前まで行って
そこから奈良田まで歩く、とか言う邪念が浮かんだが、
不毛なので打ち消しておとなしくバスを待つことにした・・・
せめて電波があれば、と思いながらツエルト干したり蕎麦食ったり、
ひたすら数独したりしてようやく4時間経過
やってきた奈良田行きのバスで駐車場まで戻り、あとは中央道を使わずに帰京
お疲れ様でした
EK=35.82+40.35+33.29/2
=92.815(二日間)
スポドリ(PET) 0.5L 残:0L
スポドリ(冷凍パウチ)0.3L 残:0L
水(PET) 1.0L 残:0.5L
水(プラティパス) 0.0L 残:0.0L (大樺沢小屋で0.5L補給)
コーラ(缶) 0.25L残:0L(大樺沢小屋で購入)
水(PET) 0.5L 残:0.45L(北岳小屋で購入)
氷結(缶) 0.35L 残:0L(北岳小屋で購入)
コーラ(PET) 0.5L 残:0L(白根御池小屋で購入)
カレーリゾッタ 1パック 残:0個
ガーリックリゾッタ 1パック 残:1個
海苔巻き 1パック 残:0個
ウインナーパン 1袋 残:0/7個
アミノバイタルトリプルショット 1個 残:1個
リポビタンゼリー 1個 残:0個
フルーツミックス 1個 残:0個
粉末麦茶 2杯分
希釈コーヒー 1杯分
粉末コーヒー 2杯分
粉末ジュース(無印)ライチx2、グレープフルーツx1
●本日の消費カロリー
約3000kcal(二日)
●本日のミッション
白峰三山踏破・・・○
小太郎山踏破・・・〇
●スタート時ザック重量 11.3kg(水分2.3kg、食料0.5kg)
昨日、8月後半に北岳山荘の予約がやっとできたのでタイミング良いレコで参考になります。(当方テントないので山荘での予約ですが)
逆ルートで考えてますが、小太郎山はよれる力は無いので当方はスルーします、一日目で北岳だけで「きただけ」にならないようになればいいなぁ。
こんばんは
コメントありがとうございます
北岳山荘予約されたとの事で、是非「日本一の稜線」を楽しんできてください
さて、奈良田からでも広河原からでも最終的に到達する場所の高さは同じなので
さほど大きな差は無いと思いますが、広河原の方が標高で600m程高い分
ちょっとお得?かも知れませんね
何となくですが広河原スタートの方が多い気がします
大門沢の登りも大概ですが、広河原からの登りもキツそうでしたよw
小太郎山は往復3時間見ておけば大体問題ないと思います
藪とかザレとか面倒ですが、一座だけ残して後で後悔するより、
北岳と一緒に踏んでしまった方が結局楽な気はします・・・
好天に恵まれます様に
去年の夏に歩いたルートとほぼ同じだったので、懐かしい気持ちで読ませていただきました。小太郎山と思って喜んだあと、前小太郎山と知ったときのあのガッカリ感は…あそこまで歩いた人でないと分からないですよね(笑)。ラストは車道を歩かずに正解だったと思います。追い抜いていくバスの運転手さんにも心配されて声をかけられてしまいます。
ツェルトのインナーフレーム、外側から見てもやはり居住スペースが広がるのが分かりますね。ツェルトは苦を充実させるには、他にもいろいろ準備が必要なのだなぁと思いました。私も少しずつ、充実させていきたいと思います。
こんばんは
コメントありがとうございます
pumi3さんの「白峰三山+1」レコ、お気に入りにさせてもらってます
前小太郎山では、正直「チクショー」と声が出ましたw
広河原から奈良田は、もし、バスが無い時期だったり
夜になってしまったりしたら間違いなく歩きましたが、
逆にバスに追い抜かれる様なら、最初からそのバスに乗るようにしたと思いますww
インナーフレームは効果絶大です
撤収の際、インナーフレームだけ先に外したら、
ツエルトの中で身動きできなくなりました・・・
主な材料は園芸用の外径6mmのグラスファイバーの棒です
これと外径6mm、内径4mmのステンレスのパイプで自作してます
ググると色々出てきますが、ヤマレコにもあります
https://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=1073
是非試してみてください
オコジョに子連れ雷鳥😍羨ましいです☺️
小太郎山はただそれだけのために行く予定でしたがw、とても気軽に行ける雰囲気ではないですね🤔
白峰三山も攻略法が見つからず、悩ましいエリアです💦
奈良田側の橋、恐怖度ランキングを教えていただきたいです😆
こんばんは
毎度どうもです
色々書きましたが、小太郎山は山梨百四天王の様に、
難しいとか危険だとかそういう事ではなくて、
小太郎山一つ登るのに広河原迄来る交通費とか考えても
非常にコスパが悪い・・・みたいな?
小太郎山分岐からちょっと登れば北岳登れる訳ですし・・・
どうせ行くなら白峰三山まとめて、の方がお得かと
広河原前泊、早出で小太郎山>北岳>北岳山荘(泊)>間ノ岳>農鳥岳>大門沢降下点>奈良田
と言う感じでしょうか
奈良田側の橋・・・個人差はあると思いますが、当方的には細い吊り橋が一番怖かったです
渡渉用の丸太橋はあまり不安な感じでもなかったですが
吊り橋は高さがある分結構苦手かもですww
まさか今週も広河原outとはww
白峰三山に興味持ちましたが、コタローくんには行きそうにないですw
まいどです
はい、自分でも2週続けて広河原に行くとは想定外でした
小太郎山は一部の変態(マニア)向けの山なので無視して頂いて問題ありませんww
白峰三山は一度行く価値はあると思います・・・ランナーも多数いらっしゃいます
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