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Yamareco

記録ID: 576925
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

冬の阿弥陀岳

2015年01月18日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
11:59
距離
16.1km
登り
1,544m
下り
1,531m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
10:29
休憩
1:27
合計
11:56
3:32
51
4:23
4:23
8
4:31
4:31
188
7:39
8:17
105
10:02
10:09
11
10:20
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49
11:09
11:40
4
11:44
11:44
5
11:49
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77
13:06
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54
14:00
14:11
75
15:26
15:26
2
15:28
ゴール地点
自宅14:00発〜美濃戸口駐車場16:30着
天候 晴天&強風
過去天気図(気象庁) 2015年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
美濃戸口の駐車場(¥500/日)
一般車両が入れるのは美濃戸口までかと思っていたら、美濃戸山荘まで入れます。美濃戸山荘まで入った車がたくさん駐車していました。
コース状況/
危険箇所等
行者小屋から赤岳のピークハントする人ばかりなので、阿弥陀岳へ行く人が居なくて、トレースも無く、何カ所か難コース(中岳コル前後)あり。
その他周辺情報 美濃戸口駐車場管理している八ヶ岳山荘で入浴可(¥500)
晩ご飯はここのソースカツ丼を食べました。美味しかった。

御小屋尾根にて、MAMMUT製ウールの帽子の落とし物を拾いました。前日にラッセルしながら、このコースを通られた方の物かと思い、持ち帰りましたので心当たりの方がこの山行記録をご覧になり連絡下さればお送り致します。
美濃戸口を3:30に出発し、行者小屋手前で夜明け。夜明け過ぎの快晴の中に赤岳が見えてきた。
2015年01月18日 07:14撮影 by  DSC-RX100, SONY
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1/18 7:14
美濃戸口を3:30に出発し、行者小屋手前で夜明け。夜明け過ぎの快晴の中に赤岳が見えてきた。
天気予報通り、雪煙が半端無い暴風の阿弥陀岳。
2015年01月18日 07:45撮影 by  DSC-RX100, SONY
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天気予報通り、雪煙が半端無い暴風の阿弥陀岳。
行者小屋は殆ど風は無く、晴天で良さそうだが、横岳の稜線も雪煙が舞い、暴風の様。
2015年01月18日 07:46撮影 by  DSC-RX100, SONY
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行者小屋は殆ど風は無く、晴天で良さそうだが、横岳の稜線も雪煙が舞い、暴風の様。
硫黄も晴天の中、くっきり。
2015年01月18日 07:46撮影 by  DSC-RX100, SONY
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硫黄も晴天の中、くっきり。
今日、登山する阿弥陀岳も北面全体が雪煙の暴風。
2015年01月18日 07:50撮影 by  DSC-RX100, SONY
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今日、登山する阿弥陀岳も北面全体が雪煙の暴風。
あの暴風では、途中で撤退になるかもしれないと不安な気持ちで行者小屋を出発。
2015年01月18日 07:52撮影 by  DSC-RX100, SONY
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1/18 7:52
あの暴風では、途中で撤退になるかもしれないと不安な気持ちで行者小屋を出発。
文三郎尾根からの阿弥陀岳。暴風は少し収まって来たように見えるが。
2015年01月18日 09:01撮影 by  DSC-RX100, SONY
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文三郎尾根からの阿弥陀岳。暴風は少し収まって来たように見えるが。
赤岳を目指して文三郎尾根を登るたくさんの登山者。文三郎尾根のこの当たりでは、風は強く無いが、稜線は雪煙。
2015年01月18日 09:02撮影 by  DSC-RX100, SONY
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赤岳を目指して文三郎尾根を登るたくさんの登山者。文三郎尾根のこの当たりでは、風は強く無いが、稜線は雪煙。
中岳分岐の稜線からの阿弥陀岳。雪煙は少し収まって来ている様に見えるがこの稜線に出た所は、立っておれないくらいの暴風で小屋へ引き返す人もいた。
2015年01月18日 09:39撮影 by  DSC-RX100, SONY
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1/18 9:39
中岳分岐の稜線からの阿弥陀岳。雪煙は少し収まって来ている様に見えるがこの稜線に出た所は、立っておれないくらいの暴風で小屋へ引き返す人もいた。
富士山もくっきりと見え、晴天だが風はすごい。
2015年01月18日 10:06撮影 by  DSC-RX100, SONY
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1/18 10:06
富士山もくっきりと見え、晴天だが風はすごい。
行者小屋からの登山者は全員、赤岳へ。阿弥陀岳方面へ先行で行ったパーティーは暴風の為か、中岳手前のところで引き返して来た。これで阿弥陀岳に行くのは一人だけとなり、暴風の中、中岳に到着。中岳から赤岳を望む。
2015年01月18日 10:07撮影 by  DSC-RX100, SONY
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1/18 10:07
行者小屋からの登山者は全員、赤岳へ。阿弥陀岳方面へ先行で行ったパーティーは暴風の為か、中岳手前のところで引き返して来た。これで阿弥陀岳に行くのは一人だけとなり、暴風の中、中岳に到着。中岳から赤岳を望む。
中岳からの阿弥陀岳。暴風でトレースも無く、あの斜面を一人で登れるかと不安を抱きながら阿弥陀岳を望む。中岳コルまでは痩せ尾根が続き、狭い尾根を慎重に行く。コルの最初の登りとなる急斜面のところが不安になる。
2015年01月18日 10:08撮影 by  DSC-RX100, SONY
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中岳からの阿弥陀岳。暴風でトレースも無く、あの斜面を一人で登れるかと不安を抱きながら阿弥陀岳を望む。中岳コルまでは痩せ尾根が続き、狭い尾根を慎重に行く。コルの最初の登りとなる急斜面のところが不安になる。
中岳のコルからの最初の40m以上の急斜面は勇気を振り絞って。滑落しないようにとアイゼン、ピッケルを確実に打ち込み、慎重に登りきり、無事、阿弥陀岳頂上に到着。雪煙がすごい。
2015年01月18日 11:18撮影 by  DSC-RX100, SONY
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中岳のコルからの最初の40m以上の急斜面は勇気を振り絞って。滑落しないようにとアイゼン、ピッケルを確実に打ち込み、慎重に登りきり、無事、阿弥陀岳頂上に到着。雪煙がすごい。
頂上からの横岳、硫黄岳。
2015年01月18日 11:18撮影 by  DSC-RX100, SONY
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頂上からの横岳、硫黄岳。
頂上で赤岳をバックに自撮り。
2015年01月18日 11:22撮影 by  DSC-RX100, SONY
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頂上で赤岳をバックに自撮り。
同じく、頂上からの横岳。
2015年01月18日 11:28撮影 by  DSC-RX100, SONY
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同じく、頂上からの横岳。
御小屋尾根へ下る。御小屋尾根側からの阿弥陀岳。雪煙は相変わらず。
2015年01月18日 11:51撮影 by  DSC-RX100, SONY
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御小屋尾根へ下る。御小屋尾根側からの阿弥陀岳。雪煙は相変わらず。
御小屋尾根。
2015年01月18日 12:05撮影 by  DSC-RX100, SONY
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御小屋尾根。
北八ヶ岳、蓼科山もくっきり。この日は、中央、南、北アルプス、富士山と全ての展望がくっきり。
2015年01月18日 12:05撮影 by  DSC-RX100, SONY
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1/18 12:05
北八ヶ岳、蓼科山もくっきり。この日は、中央、南、北アルプス、富士山と全ての展望がくっきり。
御小屋尾根はトレースあり、ラッセルの苦労も無く。
2015年01月18日 12:27撮影 by  DSC-RX100, SONY
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1/18 12:27
御小屋尾根はトレースあり、ラッセルの苦労も無く。
御小屋山。
2015年01月18日 14:01撮影 by  DSC-RX100, SONY
1/18 14:01
御小屋山。
御小屋山のチョット先が美濃戸口への下り分岐となります。
2015年01月18日 14:12撮影 by  DSC-RX100, SONY
1/18 14:12
御小屋山のチョット先が美濃戸口への下り分岐となります。

感想

毎月、最低1個の新規百名山登山を目標にしていて、1月は岩手山を登る予定だったが天気も安定するこの日しか無いという時に、直前になって体調不良になり断念。他の未踏の百名山も天候が安定しておらず冬山に行けないフラストレーションが溜まり出してきたので、今月は百名山登山に固執せず、何処かの冬山を楽しめる山にしようと、頭を切り替える。鳳凰三山に友達と行く計画をしたが、都合がつかず、今月は丹沢あたりで体力作りしようかと思っていたが、日曜日の八ヶ岳の天気が晴れとなっていたので、まだ登ったことが無い阿弥陀岳に決定。
自宅を土曜日の午後出発し美濃戸口で車中泊し、早朝の3:30出発。朝の美濃戸口の気温-13℃。
暗闇の中、ヘッドランプにて行者小屋まで。気温-20℃。天気予報は、晴れで、午前中30m/sくらいの暴風、午後弱まるとなっていたが、予報通り行者小屋は殆ど風が無かったが、阿弥陀岳の北面は雪煙が舞う暴風。
https://i.yamatenki.co.jp
(ヤマテンは有料サイトだが、精度が高くいつも重宝している)。
10時〜11時頃登頂予定なので、それまでに風が治まることを期待し、出発。土日と言うことで、多くの登山者の方がテント泊、小屋泊(この時期毎週土曜日のみ宿泊営業やっている)だったようで、文三郎尾根を何十人もの人が登っていた。中岳分岐に着くと、稜線は体が持って行かれるくらいの北からの暴風で(体の全体重を風方向5〜10度くらいに預けてバランスが取れるくらいの風、これくらいが25〜30m/sの風というのか?)赤岳のピークハントを諦めて下山するという方もいた。登山者全員が赤岳へ行かれる方ばかりで、阿弥陀岳は誰も行かない。先行の1パーティのみ中岳の手前まで行かれたが、暴風の為か、中岳分岐の方へ引き帰して来られた。よって阿弥陀岳へ行く者は前にも後ろにも誰も居ず自分一人のみで、尚且つこの暴風と遠目に見た阿弥陀岳の中岳コルの急峻なトレースも無い雪の壁を見て、不安になり、以前登ったこともあるトレースもしっかりある冬の赤岳の方が楽は出来ると思ったが、ここで安易に楽な道を選んでしまうとどの冬山にも行けなくなると思い、計画通り、まだ登ったことが無い阿弥陀岳に向かう。風は相変わらず衰える事無く強い風の中、中岳まで頑張る。中岳に着くと、狭い尾根とコルの先の急峻な雪壁が間近に見え、チョット気分が萎えるが、風は強いが天気は晴天なのでここで撤退は絶体後悔すると思い、狭い尾根を行く。南側への雪庇とはなっていなかったが、狭い尾根なので少し北側寄りを慎重に通過。その先に5段くらいの梯子が見えているがその先には40m以上(傾斜75度くらい?)の急峻な雪の壁が立ちはだかって見える。勇気を振り絞って、この壁をピッケル、アイゼンを確実に打ち込み、一歩一歩慎重に慎重に何とか登り切った。その先も急峻なところはあるが、先ほどの壁をクリアしたことで、後は気持ちは楽勝気分になり、急峻なルートを楽しみながら頂上まで登れた。頂上登り切る手前で北西稜から登って来てこれから下山という二人のパーティに出会う。南陵とか北西稜を登る技量があれば、楽しいだろうなと思いながら、頂上からの展望を堪能し、御小屋山尾根から下る。金曜日から積雪があったようなので、ラッセルの覚悟をしてスノーシューも持ってきたが、前日の土曜日に通った方が居たようで、新しいトレースもあり、助かった。感謝しながらスノーシューで下山。今回、自分で切り開いた気分の冬山登山だったので満足でした。

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コメント

ゲスト
阿弥陀まで同じルートでした
masacsさん、初めまして。
最近の登山で会ったかもから来ました。
当日、2〜3時間遅れ位で阿弥陀岳まで全く同じルートでした。
中岳のナイフリッジに足跡が付いていたので誰か通った方がいるとは思っていましたが、masacsさんでしたか。
中岳12:30でも風が強かったので、10:00の時は凄まじい風だったのでしょうね。
当初の計画はmasacsさんと全く同じだったのですが、阿弥陀から先、ラッセルを心配して行者に下りました。御小屋尾根でも順調に行けたのですね。
梯子の先の雪璧はほんと怖い場所でした。 下りはロープ使ったのですが、長さとピッチからすると50m位はありそうでした。
2015/1/22 1:05
Re: 阿弥陀まで同じルートでした
maruiさん 初めまして。コメントありがとうございます。
私もmaruiさんの山行記録を閲覧させて頂いておりました。
北西稜からの登って来られたパーティのうち、1パーティは頂上直下で会いましたが、下山時の西の肩から北西稜を見たら、もう一組のパーティが登攀中でした。maruiさんがお会いしたパーティは多分、この方々だったのでは無いかと思います。
中岳コルの梯子から上の急登はトレースは全く無く、風も強い中、勇気がいりました。登攀中に下を見るとビビるかもしれないと思い、ひたすら、上だけを見ながら登り切りました。クリアした時の達成感は何とも言えませんね。ほぼ全員が赤岳を目指す中、難易度のある阿弥陀岳の方をを選択され無事登攀されたmaruiさんの達成感とか感激感、本当に同調できますね。実は、maruiさんの撮られた写真でお気に入りが沢山あり、コピーさせて貰いました。ご了承願います。写真であらためて見ると下段に見えていた梯子の長さとも比較してみるとあの急登の雪壁は、本当に結構な長さでしたね。もし、山行記録を見たり、どこかでお会いするような事がありましたら、色々と教えて頂くこともあるかもしれませんが、その時宜しくお願い致します。お互いに事故無く、この季節ならでの素晴らしい冬山を楽しみましょう。
2015/1/22 14:12
プロフィール画像
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