烏帽子〜野口五郎〜水晶〜赤牛〜読売新道〜黒部
- GPS
- 53:11
- 距離
- 39.9km
- 登り
- 3,443m
- 下り
- 3,284m
コースタイム
- 山行
- 7:21
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 8:20
- 山行
- 9:26
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 10:31
- 山行
- 6:21
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 7:03
天候 | 1日目晴れ(宿着後降雨有り) 2日目晴れ(宿着後降雨有り) 3日目晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
地元草加23時発。運転交代しながら七倉登山口駐車場へ早朝着。 駐車場で少し仮眠。 ゲート開門と同時の乗り合いタクシーにてダムの終点まで進む(タクシー1人500円)5時頃出発で5時15分にはダムに到着。タクシー使わないと1時間30分位歩き。 ●帰り 黒部ダムからバスに乗車し扇沢駅へ(バス1人1800円)。 扇沢駅からジャンボタクシーで七倉駐車場へ(タクシー1台10,000円)。大体20分位でしたかね。通常タクシーだと7,000円弱。 七倉からは行きと同じルートで帰宅。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●参考資料 山と高原地図 劔・立山 北アルプス ●高瀬ダム〜ブナ立尾根 ブナ立尾根は北アルプスの三大急登の一つです。下から見ると稜線が近くに見えるので短いと錯覚してしまいますが、登ってみるとやはり急登。とはいえ比較的登り易い登山道でした。あまり下山では使いたくないですね。途中展望はなし。 地図だと水場が書いてありますが、本当に登り始める前の沢水です。なので水を汲むつもり行くよりも、水汲んでから出発するのをお勧めします。 ●烏帽子小屋〜烏帽子岳 小屋に到着すると稜線が広がります。小屋前がお花畑になっていて景色が素晴らしかったです。 往復に時間かかるので余裕あるなら荷物デポし烏帽子岳チャレンジをお勧めします(大体1時間見込んでおけば宜しいかと)。 ニセ烏帽子を越えると尖った烏帽子岳の全貌が見えます(絵になる山様ですね)。 ニセ烏帽子に登る途中、猿がたむろっている岩場あり(常駐なのかな?)。 切り立っているだけあり烏帽子岳直下は鎖場です。山頂の岩場からは立山・劔が大きい。 烏帽子小屋のテント場は20張以上は余裕で張れそうです。段々になっていて池のほとりだと小屋まで結構遠いかも。 ●烏帽子小屋〜野口五郎小屋 テント場の脇を抜けると展望の開けた稜線歩きの始まり。向かって右手には翌日歩く水晶から赤牛の稜線をずっと見ながらとなります。 白砂で明るい登山道で特に危険個所もなく、とても気持ちが良い稜線ですね。高山植物もチラホラ。 野口五郎小屋は少しくぼんだ所にあるため近くに行くまで全く見えません。小屋から山頂までは15分位かな。 ◎野口五郎小屋 今回5人で宿泊しましたが通されたところは12番まで番号が振ってあったので、アフターコロナは余裕を持った店員になっているのかと思います。快適でした12,000円也。 ヘリ物資補給前日、雨不足で水の調達に難があったようで、今回は事前に多めに担いでいきました。食事中のお茶はふるまってもらえたのでガブガブ補充。 ジュース類は一切売り切れでしたがビールは豊富にあって助かりました(700円)。 夕食はカレーで米のおかわりOK。 ●野口五郎〜水晶小屋 野口五郎のピークからは槍ヶ岳の景色が素晴らしい。その後、水晶小屋までいい景色が見られます。真砂岳過ぎあたりからは常念の隣に富士山が見えるようになります。 この辺も比較的歩きやすいが、東沢乗越まで下っての登り返しは想定以上に大変でした。 ●水晶小屋〜水晶岳 水晶小屋で赤牛岳のバッチを購入。この先若干岩っぽい感じだが慎重に歩けば危険個所なし。途中で梯子あり。 この稜線歩きから雲ノ平が眼下に見えるようになります。読売新道に続く長い稜線歩きになりますが、展望が良くて気持ちよいルートです。 山頂は岩っぽくあまり広くないので写真を撮ったら譲り合いですね。 ●水晶岳〜赤牛岳 楽しい稜線歩きだと思っていましたが、そうは問屋が卸さないルートでした。 岩稜帯ありアップダウンあり。本当に稜線歩きっぽいところは途中一部と、赤牛直下のみで歩きごたえ抜群です。 水晶からピストンの方もいらっしゃいましたが、距離考えると往復はしたくないなー。次、この稜線を訪れるなら温泉沢ノ頭を使って高天原に行くのみかな。 赤牛=レッドブルと言うことで写真の通り定番で全員持参。 ●赤牛岳〜読売新道〜奥黒部ヒュッテ 奥黒部ヒュッテまで8分割された表示が目安になります。稜線が長いだけあり、表示の間隔も長くウンザリしますが…。 山頂直下はザレ場の急坂が続くので気を抜けません。 樹林帯に入ると前日の雨のせいか濡れていて足元が滑り気が抜けません。 とにかく最初から最後まで気が抜けない登山道だった。 黒部ダムが見えてからがまだ長い。 ●奥黒部ヒュッテ〜平ノ渡 平ノ渡で無料船に乗せてもらい対岸行くわけですが1便の時間が6:20と早い。小屋で聞くと初見は3時間かかるだろうとのことで3時半発。 まだ暗いのでヘッドライト歩行となりますが、序盤は木の橋や梯子多数で気が休まらない登山道です。沢を高巻くようにつけられた登山道はアップダウンも意外に多いですね。ダブルストックだと梯子の時邪魔なので、持たないかシングルで歩くことをお勧めします。 また橋や梯子は全て木とワイヤーです。万が一もあるのでしっかり足元確認しながら歩きました(信じるしかないのですが)。平ノ渡場には余裕をもって到着出来ました。 ●平ノ渡〜黒部ダム 時間通り渡し舟に乗って景色を堪能しながら対岸へ無料で運んでいただきました。定員があるので多い時には往復してくれるそうです。 対岸に渡ってからダムまでの登山道はヒュッテから平ノ渡までよりは楽になりましたが、それでも急斜面にへつるように作られた場所が多く、ヤマレコの高低差ではほぼ平坦に見えますがアップダウンを繰り返します。木の橋や梯子も複数あり。 ロッジくろよんまでくればハイウェイ並みの舗装道で長い登山から解放されました。今までは気にしていなかったのですが、ダムからは赤牛の稜線が見えたんだと気づいて感動でした。 |
その他周辺情報 | ●温泉 下山後は車を停めた七倉山荘の温泉を利用。660円也。あまり大きくはないですが、内湯、露天があり温度は少し熱め。内湯は水で調整できます。シャンプー、ボディーシャンプーあり。貴重品ロッカーは更衣室にはなく外にあり。 ●食事 町に降りてきてファミリーレスト樹の実兇卜ち寄りました。 ラーメン+一品+ごはんで1000円前後と考えられないくらいコスパが良いお店です。YAMAは950円のらーめん+チキンカツで満足でした。 |
写真
感想
以前、折立から雲ノ平・黒部五郎を周回した時に立ち寄った水晶岳から続く稜線を見て、いつかは歩きたいと思っていた赤牛、読売新道。
心強い仲間と一緒についに念願がかない歩くことができました。
水晶から赤牛の稜線は思った以上にアップダウンがあり、赤牛後の読売新道も序盤はザレで気を使う、樹林帯に入った中盤以降は湿った足場が滑りやすく気を使う、しかもこれでもかと言うくらい長く、実に歯ごたえがあるルートです。人気の北アルプスでほぼコース貸し切りと言う、ある意味素晴らしいルートでした。
ただ、読売新道歩いて、これを登ろうという気がおきないどころか、下るのももういいかなとお腹一杯です。
奥黒部ヒュッテから平ノ渡までも沢沿いの急斜面につけられた木製の橋に梯子の連続でヘッドライト歩行のため気が置けず、黒部の水平道よりも精神的に疲れました。
平ノ渡から七倉に登り返せるんじゃない?なんて当初は考えていましたが、ダムに向かって正解でした。
核心はこのルートは水が取りにくいところですね。今回は小屋が渇水のため水制限有ということでスタートから汲む必要がありその分が若干負担でした。結局水分で4Lくらい積んでいたかな。
ツエルト泊で大雨降ってきてずぶ濡れとか初めての経験もあり、久しぶりに熱い山行を楽しめました。百高山3座(三ツ岳、野口五郎、赤牛)ゲットも嬉しい!
次の課題は稜線歩き中ずーっと左に見ていた室堂から薬師岳の稜線歩き、来年は是非実行に移したいですね。
今回は山仲間と全5名で水晶岳・赤牛岳に登ってきた。2泊3日みっちり歩く「真夏の大冒険」
当初は知らなかったが、あの裏銀座ルートと途中まで同じということで、歩きながら、なるほどこの景色は多くの登山者が訪れるわけだ、と納得した。
日本三大急騰、北アルプスのオールスターを眺めながらの稜線歩き、鎖場・ハシゴ、クソ長い読売新道など、終始変化に富んだ山行でとても充実した3日間だった。
一緒に行ったメンバーも皆同じくらいのペースで、改めてグループ山行も良いもんだと思った。
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