烏帽子岳・野口五郎岳周回


- GPS
- 16:57
- 距離
- 37.7km
- 登り
- 2,981m
- 下り
- 2,762m
コースタイム
- 山行
- 15:14
- 休憩
- 1:48
- 合計
- 17:02
天候 | 晴れのち曇のち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
|
予約できる山小屋 |
七倉山荘
|
写真
感想
この週末は泊まりで沢の予定だったが天候がいまいちで中止。
急遽予定を変更して裏銀座の未登区間へ行くことにした。
前夜21時に七倉山荘へ行くと駐車場は既に9割以上埋まっていた。車内でしばらく仮眠してから1時半に出発。今日のルートは湯俣へ降りるまで水場がないので水をたっぷり担ぐ。トンネルをいくつも抜けて高瀬ダムに上がり、不動沢と濁沢を渡渉して登山口へ。濁沢の木橋を見逃してしまい少し引返した。
ブナ立尾根は急登で有名だが歩きにくいほどではない。順調に高度を上げて…と言いたい所だが思うように足が動かない。睡眠不足なのか出発前の食事のせいか、何となく体調が思わしくない。歩けない訳ではないのでとりあえず烏帽子までは行くことにして登っていく。途中で1名抜かせてもらう。稜線に近づくと明るくなり、数人の下山者とすれ違った。
烏帽子小屋で荷物をデポして山頂へ。身軽になって歩きやすくはなったがやはり調子はいまいち。ほぼコースタイムどおりのペースで山頂に着く。雲は出ているが視界を遮るほどではなく景色を楽しめた。
下山時にストックを山頂に忘れて取りに引き返し、さらに小屋へ戻るとき少しルートミスする。体調のせいという自覚はあった。この先は長い。烏帽子小屋へ戻った時点では7割くらい撤退の心づもりだった。
しかし烏帽子小屋で水を飲み行動食をべてゆっくり休憩していたら気分がよくなってきた。野口五郎岳を眺めていたらやる気が復活してくる。また体調が悪くなったら引き返すことにして先へ進む決断をした。
ペースは抑え気味にして稜線を進んでいくと気温が上がってきて歩きやすくなる。登山道から外れて三ッ岳の山頂に寄る余裕も出てきた。それしても歩く人が少ない。みんなどこを歩いているのだろう。
三ッ岳の先は稜線には行かずお花畑コースを進む。お花畑はピークは過ぎていたが十分楽しめた。稜線に戻るとガスが増えてきた。予報のとおりなのでそのまま進む。
ライチョウを眺めながら野口五郎小屋へ。ガスが気になるが休憩も大事なのでしっかり休んでから山頂へ。燕方面はもう何も見えなかったが東沢その先の水晶の稜線は何とか見えた。
さていよいよ長い長い下りにかかる。ガスが急に増えているので真砂岳はスキップして竹村新道の分岐へ。ザレてガレた急斜面のトラバースを慎重に歩く。もう体調がどうのとか言ってられない。少し降りるとお花畑があった。周囲に他の登山者の姿はなく完全に貸切の景色を楽しむ。スマホの電池残量がなくなってきたので南真砂岳で予備機にチェンジする。
湯俣岳の山頂で休憩している2人組を抜かせてもらう。竹村新道で人に出会ったのはこの1回きり。湯俣岳から先はある程度歩きやすくなりペースを上げるが、とうとう雨が降り出した。午後に雨に降られるのは想定済みなので特に気にせず先へ進む。
下方に湯俣山荘が見え、テント場も見えてきたあたりから降雨は本格的になった。最後はダッシュで下山して晴嵐荘の売店のタープへ逃げ込む。
売店のお姉さんが「どうぞ中で休憩していって」と声をかけてくれたが、周囲は急な大雨で蜂の巣をつついたような騒ぎになっいて、とてもゆっくり休憩できそうにない。売店の目の前にある水場で水を補給してすぐに高瀬ダムへ戻ることにした。水はたくさん担いできたがほぼ消費しきっていた。
ジップラインで湯俣川を渡渉すると雨が降っているにもかかわらず湯俣山荘の回りは人でいっぱいだった。後で知ったのだが伊藤新道開通のトークイベントをやっていたらしい。七倉の駐車場が混雑していた理由もこのためだったようだ。私は早く帰りたかったし雨は少し落ちついたとは言え降り続いてる。空気を読む気力も残っていなかったので、イベント会場の真ん中を突っ切って登山道に入らせてもらった。この時間に下山する人はいないようで、湯俣山荘から少し離れるともう人の姿は全く見かけない。雨もやんでその後は順調に歩いて高瀬ダムへ。
タクシーを呼べる時間を調べていなかったので七倉まで歩いて降りるつもりだったがダムの上にはタクシーが2台来ていた。後続の下山者と相乗りして七倉へ。これで終わった、と思っていたら七倉山荘の手前で数台の車が立ち往生している。ゲート設備が落雷で停電し開かなくなってしまったらしい。運転手さんの厚意でゲート前で下車し、遭難した(?)タクシーを放置して駐車場へ。明るいうちに戻れてよかった。色々トラブルはあったが懸案を片付けることができて満足の山行だった。
記録読みました。このあたりの沢も楽しいだろうなと登山道から眺めながら思ってました。
七倉もすごい雨が降ってたのですね。
私が下山したときはもう水は引いてました。
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