三国岳〜三国峠☆花を求めて酷暑の江丹国境尾根を縦走
- GPS
- 07:29
- 距離
- 11.8km
- 登り
- 1,044m
- 下り
- 878m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
高島トレイル ・三国岳からの江丹国境尾根はすぐに右折して北側に下降するが、p941に向かって直進しやすいので要注意 ・地蔵峠の手前でも尾根を右折して北側に向かって下降するが、尾根を直進する可能性があるので要注意 |
写真
感想
江丹国境歩きのお誘いを山猫さんからいただく。三国岳から地蔵峠は未踏なので喜んでとお受けする。しかし猛暑の低山歩きは想像以上に過酷だった。もはやナツエビネの探索どころではない。尾根道の小刻みなアップダウンと蒸し暑さで体力を削がれる。昨年とは体力が落ちているのだろう。甘かった。ランチタイムでは山猫シェフが調理されたベーコンピラフを頂く。ニンニクの香りが食欲をそそるのだが半分だけ頂く。
いよいよ地蔵峠への下りの段になってからヤマレコアプリの自分の位置が動かないことに気付く。方角は示しているのにマーカーは移動しない。スマホを再起動してみると登山道から南西へ300mもズレているではないか。芦生演習林内のCa.770mピークを右往左往していたようだ。まさきさんのオーイという声が聞こえる。恐らく誤ってログ採りを一時停止の状態にしていたのではないだろうか。
やれやれだ。皆さんに迷惑を掛けてしまったことを謝る。地蔵峠で三国峠に登られる山猫さんはなさんと分かれ、まさきさんと林道をエスケープすることにする。まさきさんも水が無くなり熱中症気味で頭痛がするらしい。
三国峠登山口では30分も経たずして山猫さんとはなさんが颯爽と降りてこられる。お二人とも元気そのものだ。まさきさんとはなさんから戴いた冷たいゼリーとスイーツが腹に染みわたる。真夏の低山歩きは厳しいと痛感した山行だった。皆さんお世話になりました。
山猫さんから三国峠を歩きましょうとお誘い♪
なっちゃんに会えてブナも愉しめる素敵なプランです。
毎日暑い日が続いていますね。
この日もとても暑い1日でしたが、今回のコースは木陰が多く割と快適かも。
と言っても低山ですからねー😅
ナオジローさんとまさきさんは熱中症ぎみになってしまったようです。
山猫さんは超人ですから何ともないのは当たり前。
私は暑いのは割と平気(寒いのは全くダメなのです)
ちょっとしたアクシデントもあったりでしたが可憐ななっちゃんと大好きなブナを愉しめました。
少し気になったのは百里ヶ岳のブナ。
山の色が少し変。山猫さん曰く暑さでやられてしまってるとの事でした。
う〜ん心配だ...
山猫さんから三国岳〜三国峠を縦走しましょうとのお誘いがあり、僕はその区間は歩いたことが無かったので、ご一緒することを即決。
自分は暑がりで多汗タイプなので、山行中の水の消費量が多いと認識しており、猛暑の中、低山の縦走に耐えられるかが心配でした。
今回の山行は累積標高も歩行距離もたいしたことないので楽勝だと思ったが、考えが甘かった。
登山開始早々、風の無い樹林帯を歩いたことで汗はダラダラ流れ、こりゃキツイなと感じスピードを調整しながら歩いた。
丹波越から三国岳までの稜線は穏やかで、心地よい風も通り抜け、まぁ快適に歩けた。
しかし、三国岳から北の稜線は標高も低く風が通らない。
加えて小刻みなアップダウンにやられて体力と水分が奪われていったのでした。
地蔵峠に着いた時には、保有水はほぼカラになり、頭痛も始まっていた。
鎮痛剤を飲んだがあまり効かなかった。
山猫さん達と三国峠に行きたかったが、今回はここでギブアップ。
ナオジローさんと林道を下る事にしました。
やっぱり真夏の低山は甘くないですね。
でも目的のナツエビネに会えたことで癒されました。
お疲れ様でした。
この暑い季節、京都の北山を歩くには適した季節とは言い難いのだが、この季節は三国岳の界隈の夏海老根の花が気になるところだ。ナオジローさん、まさきさん、ハナさんをお誘いして、三国岳から三国峠の間のの縦走を試みることにする。ちなみにここは近江と丹波の国が接するわずかな区間であり、江丹国境とも呼ばれるところだ。
針畑川に沿って上流に向かう。次々と小さな集落の現れる川沿いは四季折々に美しい景色が広がるところだ。前日の夕方に雨が降ったせいだろうか、朝靄が立ち込めている。早朝には綺麗な雲海が広がっていたことだろう。
生杉の山帰来の前の駐車場に到着すると、すぐにまさきさんの車も到着される。まずは車一台を三国峠の登山口にデポしに行く。生杉の集落から登山口に向かうと驚いたことに集落を出たところで何百台という車が川沿いの空き地に停められており、テントが張られている。キャンプの集いにしては人が多すぎる。どうやら泊まりがけのミュージック・フェスが催されているようだ。
登山口の駐車場に車を停めるとまさきさんの車で引き返して、桑原に向かう。橋の手前の道路余地に車を停めると、いざ出発である。時間は8時をわずかに過ぎたところだが、既に朝の涼しさは失われつつある。まずは丹波越への緩やかな登りを登ってゆく。風がないせいで早速にも暑さが押し寄せてくる。
丹波越を過ぎて県境稜線を進むとようやく尾根には涼しい風が吹いてくる。稜線には岩姫蕨が繁茂する好展望の草原があるが、さすがに日差しがきつく足早に通り過ぎる。やがて広々とした尾根には自然林の疎林が広がるようになる。以前ここを歩いた時には数株の夏海老根を見かけたのだが、探し方が悪いせいか、一株しかお目にかかることが出来なかった。
三国岳から江丹国境に入ると、稜線の左側には大谷の源流域が広がる。ここでは数株の夏海老根の花々に出遭うことが出来た。尾根を西に向かうとp941の手前で尾根を大きく曲がって、右手に下降してゆく必要があるのだが、尾根筋には踏み跡が続いているので、直進しそうになるところだ。
尾根を下降するとすぐにも右手に展望が広がり、水無山、地蔵谷峰といった朽木の最奥部、北川の源流域の山々の展望が広がる。北側には百里ヶ岳が大きく見えるが、その山頂部が赤褐色に見える。数年前にのこの時期にやはり夏海老根を求めて、百里ヶ岳に登ったことがあるが、山頂直下に広がるブナの葉が変色し、多くの樹から葉が散っていたのを思い出す。その年も異様に暑い日々が続いた夏だった。やはり最近の異様とも言える猛暑はブナの樹々にもダメージを与えるのだろうか。
江丹国境は展望のない地味で林相の樹林が続き、おまけに林床にはゆずりはが繁茂している箇所が多い。ここは乗鞍岳から三国岳までの高島トレイルの中でも最も整備も不良な箇所ではないかと思う。
小さなアップダウンを繰り返すが、p818の手前のca780mのピークには立派な芦生杉の樹が聳えている。小さな鞍部を経て、p818に向かうとこのピークの手前にはさらに立派な二本の杉が門のように聳えている。このp818はカベヨシという変わった山名を有する。ここから北東に派生する長い尾根は二度ほと歩いたことがあり、尾根の途中にはブナの美林も広がっているのだが、このカベヨシのピークはなんとも地味なところだ。
山頂広場は狭いが、ここでランチを用意することにする。ベーコンと共に舞茸、エリンギ、しめじをガーリックとオリーブオイルで炒めて、ピラフを調理する。驚いたことにハナからよく冷えたビールのサプライズ・プレゼントを頂く。
カベヨシからは地蔵峠を目指し、小刻みなアップダウンを繰り返しながら尾根を下降してゆく。尾根が西向きに変わったせいか風が通る場所が少なくなったように思う。時折、右手の谷から風が吹いてくるかと思うと、同時に生杉の方から音楽の音が聞こえてくる。静寂が最大の魅力とも云えるこの山域にあってはさすがに近くから聞こえてくる音楽の音は耳障りに感じてしまう。
地蔵峠まで一息に下降するが、なかなかまさきさんとナオジローさんが降りてこない。あまりにも遅いので引き返してみると、まさきさんが後ろのナオジローさんの姿が見えなくなったとのことで探しておられる。地蔵峠に向かって尾根を曲がる必要があるのだが、尾根を直進されてしまったようだ。無事にまさきさんがナオジローさんと邂逅することが出来たようで、安堵の胸をなでおろす。
ナオジローさんは既に相当に憔悴されておられるようであり、まさきさんも水が枯渇されたとのことで、お二人は林道を歩いて登山口に向かわれることにする。私とハナさんは三国峠のピークを踏みに行かせて頂く。
地蔵峠の手前からは目の前に大きく見えていたピークが三国峠と思っていたで、すぐに到着することが出来るだろうと思っていたのだが、どうも稜線の進む方向が違う。目の前のピークは三国峠から西に伸びる若丹国境尾根から派生したところにあるピークca810mであった。三国峠は標高は776mなので、幾分と低く、しかもそのの周辺はほぼ同様の標高の小ピークがいくつも集まっているので、遠目にはどこが山頂か分かりにくい。尾根は三国峠の東側から北側へと周りこむことになるので、この実に複雑な地形に方向感覚を失うことになる。
それよりも問題は午後の暑さである。尾根を吹き抜ける風はなく、短い区間ではあったが、ペットボトルの残りの水を急速に消費することになり、山頂にたどり着いた時にはほとんど枯渇していた。ここでハナさんから再びサプライズ。冷えたお菓子をいただく。この時間までこれだけ冷えた状態が保たれているということは保冷剤もそれなりに携行して下さったことだろう。
三国峠の山頂の周辺のブナの広々とした疎林は相変わらず美しい林相を見せてくれる。なぜここだけ下生えがほとんどなく、広々した空間が広がっているのか不思議に思うところだ。三国峠からは尾根を少し先に進んでからブナの原生林を一気呵成に下る。積雪期にはこの尾根を先に辿ることが出来たのだが、尾根にはユズリハの濃密な藪が広がっており、到底足を踏み入れる気になるようなところではない。
登山口に下降するとまさきさんからみかんゼリーの差し入れを頂くが、ここでもその冷たさに驚かされる。四人分のゼリーに加えて保冷剤はそれなりの重さであったことだろう。登山口からは私の車で再び桑原に向かう。例の音楽フェスの会場には相変わらず多くの車が停められており、まだ帰る人達はあまりいないようだ。会場に入口で「どうも有難うございました」と若者達に挨拶される。どうやら客と勘違いされたようだ。そもそも、音楽フェスに参加する人以外、ここを通る人はいないのだろう。
桑原にたどり着くと、川面に反射する午後の日差しがあまりにも眩しい。この時期の北山を歩くには晴天は登山日和ではないだろう。暑い山行にお付き合いいただいたハナさん、ナオジローさん、まさきさん、ご苦労様でした。
コメント
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今年の暑さはなかなかおさまってくれませんね笑
かわいい夏エビネ、1年前にはじめて教えていただいたのが昨日のことのようです♪
暑いときのブナの森には癒されますね…
昨年のことが懐かしく思い出されたりしながら楽しく拝見しました(*^^*)
それでは残暑も厳しいですが、皆様ご自愛くださいね
昨年のレコ「野坂岳〜三国山〜マキノ高原」でのメッセージ以来でしょうか。
ようやく夜が涼しく感じるようになってきましたね。日中はまだまだ暑いですが・・・
暑さに弱い僕は、なんだかんだ理由を作って、家のクーラーで涼んでいます(^_^;)
そろそろ低山に行こうか、もう1回くらいアルプス行こうか、画策しています。
ゆっきーさんが山猫さんの企画で日本海側にいらした時は、ご一緒させて頂きますね。
私達も昨年にゆっきーさんとご一緒させていただいた山行のことを懐かしく思い出しておりました。
この国境稜線から間近に眺める百里ヶ岳の山頂一帯にもブナの美しい樹林が広がっているのですが、昨日ここを訪れたところ、ブナの葉が変色し。既に落葉しているものも多く見られました。ブナも今年の暑さが応えたのかと思われます。
いま、気がついたら高御位山の前を通過しております。今朝はかなりの雨ですね。
また、ご一緒させて頂けるのを楽しみにしております。
相変わらず精力的に山行されてますねー
沢登りもされるんですね。
今夏の暑さには参りました。爺にはちと辛い夏でした。
また、近くに来られるときはご一緒できたらと思います。
相変わらずあちこち飛び回ってらっしゃいますね。
ゆっきーさんの行動力は憧れてしまいます。
その行動力を見習わなくてはと思うんですけどねー。思うだけなんですよ😂
またこちらの山域に来られる事があれば是非ご一緒したいです。
その時を楽しみにしていまーす😚
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