白馬岳~栂海新道 最後で敗退


- GPS
- 28:49
- 距離
- 40.7km
- 登り
- 3,386m
- 下り
- 4,191m
コースタイム
- 山行
- 6:01
- 休憩
- 0:06
- 合計
- 6:07
- 山行
- 6:20
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 7:04
- 山行
- 6:47
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 7:30
天候 | 全日とも 晴れのち曇り 時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所は特にありませんでした。 |
写真
感想
今年も去年に続き、憧れシリーズに行ってきました。
憧れシリーズ第二弾は、栂海新道です。
入山口を迷いましたが東京発なので白馬岳~朝日岳~栂海新道~親不知にしました。
22時過ぎ、新宿都庁地下大型バス駐車場。一番最初に着きましたが途中のコンビニでは、ザックを背負う人を結構見かけました。続々と集まってきて、時間になると猿倉行きが一番最初に来ました。バスの席は最後尾。左側に荷物を置けるスペースがあって重宝しましたが、エンジンが一番近い席。振動がすごくほとんど寝れませんでした。途中、談合坂サービスエリア、諏訪湖サービスエリア、道の駅はくばに立ち寄り、予定より1時間早く猿倉に到着です。平日だったので渋滞がなく早く着きました(最初のアナウンスで言っていましたが)。
1日目
猿倉に到着して登山届を出して、出発です。猿倉から白馬に登るのは何年ぶりだろう?ほとんど道を覚えていません。大雪渓(?)に行くまでは、ずっと秋道でした。雪渓の横をひたすら登ります。右手に見える雪渓は、クラックが入っていたりして登る事は出来なそうな感じでした。ベニガラを打たれた跡もありましたが、最近、秋道に変更になったのでしょう。
いよいよ大雪渓に到着です。大雪渓と言うには貧しく数百メートルの雪渓でした。6本爪アイゼンをつけて登っていきます。試しにキックステップも試してみましたが、全然入っていかないのでやめた方がいいです。
寝不足なのか全然ペースが上がりません。白馬山荘に着いたのが11時過ぎ。今回は、次の日朝4時に出る予定だったので2畳個室にしました。
晩ご飯の時間まで昼寝と本を読んでました。もちろん、アルコールも。わりかし早く着いた方なので17時からの一番最初の晩御飯グループでした。晩ご飯を食べて、帰りに次の日のお弁当をもらいます。昼過ぎに降っていた雨も止み、日が出てきたので虹が見えます。しかも一箇所だけじゃなかった。虹を見て持ってきたウィスキーを白馬の冷たい水で水割りにして飲みながら本を読みます。
翌日の天気が昼前までしか良くなく、4時出発を2時出発に早めます。19時に就寝。
2日目
1時半に起きて、2時に出発です。真っ暗の中、ヘッドライトの灯りを頼りに歩いていきます。白馬岳から三国峠の間は、多分右側が落ちているので慎重に。つまずいたら最後、滑落です。こんな時間じゃ誰も発見してくれません。
三国峠~鉱山道分岐間、下りがあるのですが分かりづらい。これで合ってるのか?このまま谷に落ちていくのか?不安に駆られながら進むと合っていました。ヘッドライトだけの灯りでは、周りが全然見渡せないので気をつけなくては。
三国峠~雪倉岳間、さすが北アルプス。道は明瞭です。ヘッドライトだけで進めますが、広い尾根に出くわすと一転、迷います。ペンキマークは付いているのですが、探すのが困難。実際、知らないうちにショートカットしていました。
雪倉岳が近づくと、偽ピークが沢山あって凹みます。あれか?あれか?と何回も騙されたことか…。
雪倉岳の手前の山頂直下で雷鳥を見ましたがハイマツの中に逃げられてしまいました。
雪倉岳到着。時間的にはご来光に間に合ってないのですが、水平線上に雲が多く、日の出には間に合いました。あとから聞いた話ですが、朝日小屋の清水ゆかりさんがご来光に時間にちょうど雪倉岳にチラチラとヘッドライトを見ていたそうです。多分、僕です。
雪倉岳でご来光を、見ながら白馬山荘のお弁当を頂きます。日本海側から風が強かったので、ちょっと影に隠れて食べました。
日本海側からの風が雲を運び、反対側から朝日が当たるのでブロッケン現象が起きて楽しかった。
ここからは日が出たのでヘッドライトのお世話にならずに歩けます。視界が一気に広がった気分です。
雪倉岳からの下りで今日初めて人とすれ違いました。そこからは、ちょこちょこすれ違いましたが。
赤男山、巻道。水平道分岐までの間。湿原がちょこちょこあって、楽しめました。今回、湿原があるとは思っていなかったので、非常に楽しい思いをしました。
水平道分岐まで来て、朝日岳を登るか迷いましたが水平道に行く事にします。
水平道。地図を見る限り、予想はしていました。しばらくは水平道です。雪渓があるとされている場所(今回はもう雪渓はありませんでした)からは基本登りです。それも結構な登りでした。
でも、水平道はちゃんと刈り払いされていて、きちんと整備されている道でした。それで歩きやすいのは歩きやすかったです。
水平道、最後の方で三角屋根のかわいい山小屋が見えてきます。今日泊まる朝日小屋です。
余裕を見たら、朝日小屋に9時に着いてしまいました。
何もする事がなくて、本を読みながらボッーとしてました。この記録の下書きをメモに書いたりしてました。
朝日小屋は、遭対協の朝日小屋方面の詰所らしくて受付の間もひっきりなしに連絡が来ていました。
ゆかりさんのアドバイスを受けて、栂海山荘まで行くか先の白鳥小屋まで行くか迷っている所です。夕方に遭対協の人の話を聞いても、やはり水が一番の問題で水場に水があるかの話になりました。3リットルでは、心許ないのでペットボトルの物を購入して、少しでも水を確保する事にしました。
晩ご飯は、美味しいと噂通りの晩ごはんでした。自家製ホタルイカの沖漬けが一番のお気に入りです。ラーメンも斬新でしたが美味しかった。沢山食べて満足です。
明日も早いのでさっさと寝ます。男性一人で他はペアかグループだったので六畳一間貸切でした。心置きなく、早起きできます。
3日目
朝、3時前に目が覚めて準備をして3時発です。
まだ暗い中、朝日岳に登っていきます。当初は、ここが今日の山場だと思ってましたが勘違いでした。山頂に着いても真っ暗。何も見えないので先に進みます。朝日岳の下りの道は幅広い尾根で途中途中「これか?」と思いながら進んでました。ヘッドライトの灯りだけだとやはり視界が狭まるみたいです。
ここから先が素晴らしかった。湿原が続き、尾瀬より混んでなくて全然良いかも知れません。
黒岩平の沢の水はバンバン出てました。
黒岩山からが栂海新道の真骨頂です。激しいアップダウン、長い道のり、何度もピークに騙される。
黒岩山~サワガニ山
とにかくピークが多かったなかなか本当の山頂に着かない。振り返るといくつものピークの先に黒岩山があった。
サワガニ山~犬ヶ岳
ここは、アップダウンこそ先ほどでは無いにしても登りがキツい。さらにヤセ尾根もそこそこあって、一箇所は本来のヤセ尾根が崩落したのか左手に道を付け直してあった。急登を登り切り犬ヶ岳に到着。すぐそこに栂海山荘が見える。
タイムリミットはクリアしたが気力が底をついてしまった。アップダウンは精神力を奪って行った。
気力が尽き果てたので栂海山荘泊。
あまりに暇で記帳ノートをずっと見ていました。学生の山岳部、すごいなぁと思いながら。11泊とかして栂海新道を下りたりしてるのがザラでした。
他に栂海山荘泊はもう一人いました。こちらが寝始めた18時頃に来たようで会話が出来ませんでしたが。多分、予約していた下から来た人だと思います。
4日目
2時前に起きて、昨日作っておいた尾西のおにぎりを食べる。食べづらい。一個食べてカロリーメイト1本食べて予定通り2時出発。
今日は、昨日と同じ轍を踏まないように、あらかじめピークの数を数えてみた。精神的には楽になった気がする。
黄蓮山(どこにあったのか気づかなかった)、菊石岳と順調。
下駒ヶ岳、山頂直下の岩にへばり付くような急登があるもある程度覚悟していたので順調。
白鳥山、ピークの数を数え間違えてショックを受け、さらに山頂直下の急登。まだ大丈夫。
白鳥小屋で休憩。水も乏しくなってきた。シキ割の水で判断しよう。白鳥小屋からシキ割の水まで、奥多摩によくありそうな道だった。割と緩やかな下り道。
この頃から日差しが普通に出てきました。日が当たる所だと立っていても汗ばんできます。
シキ割の水、かなり微妙でした。朝日小屋では、当てにしない方が良いと言われてました。朝日小屋に向かう途中で会った人は500mlのペットボトルを一杯にするのに2分くらいと言ってましたが行ったら4~5分くらいかかったので明らかに少なくなってきてると思います。
シキ割の水~坂田峠
かなりの急坂を下っていきます。トラロープが所々に張ってあります。暑さで疲れているせいか、ロープを掴んで後ろ向きで下ってもズルッと滑る事がしばしば。下ってるのに全然向かいの尾根が近づいてきません。下の道路も見えてこないし…。足がグダグダになりながら、下ります。標高は奥多摩の山々と同じくらい。熱中症アラートも出ています。
せっかく坂田峠まで来ましたが、最後の登り返しと残り3時間弱歩く自信がありません。変に熱中症になるよりはマシと判断して、坂田峠で撤退の判断をしました。
坂田峠、工事中の為に現在1.5kmほど林道を歩きます。
坂田峠の臨時駐車場でタクシーを呼びました。40~50分掛かるとの事でしたが30分ほどできました。富山、高山を廻って帰るので、市振駅までお願いしました。市振駅、駅前に自販機がありません。10分ほど歩いた所に道の駅があります。そこでジュースを調達しました。
完歩出来ない山行でしたが、毎日のようにナイトハイクしたのは、いい経験になりました。知らない道をナイトハイクするのは避けてきましたが、思ったよりできる事が分かりました。それだけでも大きな収穫だと思います。
自分的には満足のいく山行でした。
五箇山、白川郷、高山を観光してから帰ります。
今、富山。
あっ!今回は軽量化の為、写真は全てiPhoneです。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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栂海山荘でのブレイクタイムでお話しさせていただいた二人連れです😅
chinyukoと申します。
坂田峠まででしたか。暑くて長かったですよね~(-_-;)
私達は前日白鳥小屋までなんとか頑張っていたからこそ歩き通せたのかなぁと。
いずれにせよいい経験になりましたね。
お疲れさまでした!!
おはようございます。
あれから完歩されたようで何よりです。おめでとうございます🎉
次の日、白鳥小屋までも今までで一番の急登で、前日に白鳥小屋まで行けたか怪しかったです。
栂海山荘で会った4人は、みんなヤマレコで記録を書いてますね。なぜか感慨深いです。
お疲れ様でした♪
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