槍ヶ岳 小槍南面登攀
- GPS
- 16:54
- 距離
- 26.6km
- 登り
- 2,172m
- 下り
- 2,165m
コースタイム
- 山行
- 8:51
- 休憩
- 2:21
- 合計
- 11:12
- 山行
- 8:00
- 休憩
- 3:07
- 合計
- 11:07
天候 | 晴れ(雲あり) 気温15~25度 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
装備
個人装備 |
ハーネス
確保器
クイックドロー(アルヌン含め)5本
環付4
スリング2
ヘルメット
グローブ
クライミングシューズ
アタックザック
|
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共同装備 |
50mロープ2本
カム(キャメロット#0.3 #0.4 #0.5 #0.75 #1 #2)
|
感想
1泊2日の日程なので、西稜(小槍、曾孫槍、孫槍、大槍)通しは時間的に厳しく、最もクライミング要素の強い小槍のみ登攀しました。
当初は西面4ピッチの計画でしたが(これがいわゆる西稜における小槍登攀ルート)、下見の時点でアプローチのルンゼの下りをどこまでおりればいいのかわからず、南面2Pに切り替えました。飛騨沢方面の登山道から見えてるのが南面、西面はその左側なので見えません。
■小槍南面へのアプローチ(約20分)
・槍ヶ岳山荘のヘリポートからまっすぐ踏み跡のトラバースを開始します。
すぐにガレたルンゼがありますが、トラバースします。できるだけ上流(みぎがわ)のほうが足場が比較的良いです。
・そこからは、右手の岩をまく感じで進みます。
・すぐに明確なケルンの乗った岩があるところに出ます。(門のような感じ)
(※ヘリポートからのアプロ―チ以外に、「槍の登山道を少し登ってから左手に降りる」というアプローチもあり、結局このケルンに出ますが、ヘリポートからのほうが近く、アップダウンも少ないのでおすすめです。)
・ケルンのすぐ下はルンゼですが、そこも下らずに右手の岩をまきながら上流部分を対岸へ渡ります。
・足元の岩に白い残置スリング(トライアングル)があるところを登ります。
・右手の岩に沿って踏み跡を下ります。
・下り切ったらザレたルンゼがあります。小槍西面にいくには、このルンゼをくだります。
・南面へは、ルンゼの先に右手の岩がせり出したところがあり、そこを(アンダーをきかせながら)トラバースします。このすぐ先が南面とりつきです。
・とりつきは安定したテラスで、左の岩に赤い残置スリングがあります。ここでセルフビレイをとることができます。
・今回は小槍の登攀のみなので、ここに登山靴をデポしました。
■小槍南面登攀(2P)
50mダブルロープ2本、アルヌン5~6本程度(1Pにつき)
・1Pめ
赤いスリングのところから、右手の凹角をテラスまで登ります。
テラスの左上にハンガーの支点があるので、テラスできらずに左手を1mちょっと登りピッチを切ります。
1Pめの下部には1〜2か所?ハーケンがあり、テラスから支点までの岩には随所にハーケンがありました。が、1か所カムを打ちました。
・2Pめ
左のチムニーを目指してトラバースします。左上に2か所ハーケンがあるので、トラバースしながらかけていきます。
2個めのハーケンはチムニーのへりにあります。
チムニーにはハーケンはありません。チムニー内部にも支点をとれそうなところはありません。、
なので、フェースではなくチムニーに体をいれてずりずり上がります(チムニーないならずりおちても止まる)。
チムニーを抜けたら左面のフェースにあがります。
上にハーケンが2~3本見えますが、折れていたり曲がっていたりしたので、カムを2か所決めました。(キャメロット#0.3と#2)
ホールド豊富な左側を登り、たくさんの残置スリングのある岩の終了点に出ます。
■懸垂下降
2Pめ終了点の残置カラビナ2枚で懸垂下降します。
50m 2本を連結で一気にとりつきまで降りることができます。
とにかく風が強いので、ロープを投げたらどこにおちるか、ひっかかるかわからないため、下降に従い上の人が少しずつ出していきました。それでも途中の岩にロープ先端がひっかかかるなどしたので要注意です。
また、まっすぐ降りるととりつきより左手のルンゼにおりてしまいそうになるので(ロープ長がたりません!)意識して右手へ懸垂していきます。
■その他
南面も西面も、朝は日が当たらず、風も強いので防寒対策は必須です。
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