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Yamareco

記録ID: 5894227
全員に公開
アルパインクライミング
槍・穂高・乗鞍

槍ヶ岳 小槍南面登攀

2023年09月01日(金) ~ 2023年09月02日(土)
 - 拍手
体力度
6
1~2泊以上が適当
GPS
16:54
距離
26.6km
登り
2,172m
下り
2,165m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
8:51
休憩
2:21
合計
11:12
距離 12.9km 登り 2,094m 下り 109m
4:48
15
5:03
28
5:31
41
6:12
69
7:21
4
7:25
7:34
49
8:23
8:42
142
11:04
11:29
127
13:36
13:48
13
14:01
15:10
18
15:28
15:35
20
槍ヶ岳山頂
15:55
槍ヶ岳山荘
2日目
山行
8:00
休憩
3:07
合計
11:07
距離 13.7km 登り 78m 下り 2,066m
5:35
20
槍ヶ岳山荘
5:55
6:20
0
小槍南面とりつき
6:20
6:45
5
1Pめ登攀
6:50
7:25
5
2Pめ登攀
7:30
8:00
35
懸垂下降
8:35
9:06
46
槍ヶ岳山荘戻り
9:52
10:03
20
10:23
10:41
102
12:23
12:35
47
13:22
5
13:27
96
15:03
42
15:45
35
16:20
17
16:37
5
天候 晴れ(雲あり) 気温15~25度
過去天気図(気象庁) 2023年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
新穂高温泉Pに木曜24時ごろに到着。平日なのにすでに2〜3台分しか空きなし
予約できる山小屋
槍平小屋
キッチン槍のショートケーキ
2023年09月01日 14:23撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
9/1 14:23
キッチン槍のショートケーキ
キッチン槍のプリン
2023年09月01日 14:30撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
9/1 14:30
キッチン槍のプリン
小槍南面2Pのルート。1P目が赤、2P目が青、懸垂下降が黄色
2023年09月02日 09:09撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
1
9/2 9:09
小槍南面2Pのルート。1P目が赤、2P目が青、懸垂下降が黄色
小槍へのアプロ―チ ヘリポートから踏み跡をトラバースする。
2023年09月01日 16:07撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
1
9/1 16:07
小槍へのアプロ―チ ヘリポートから踏み跡をトラバースする。
すぐルンゼとなるが、ここを(できるだけ上のほうがあるきやすい)トラバースして渡る
2023年09月01日 16:07撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
9/1 16:07
すぐルンゼとなるが、ここを(できるだけ上のほうがあるきやすい)トラバースして渡る
右手の岩を巻きながら踏み跡をトラバース。2か所くらいケルンがある。
2023年09月01日 16:07撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
1
9/1 16:07
右手の岩を巻きながら踏み跡をトラバース。2か所くらいケルンがある。
2023年09月01日 16:09撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
9/1 16:09
岩をまいてきたところ。振り返るとこんな感じ。人がいるのは千丈乗越への登山道
2023年09月01日 16:11撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
1
9/1 16:11
岩をまいてきたところ。振り返るとこんな感じ。人がいるのは千丈乗越への登山道
2023年09月01日 16:12撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
9/1 16:12
ケルン
2023年09月01日 16:12撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
1
9/1 16:12
ケルン
右手の岩を巻いて、またガレたルンゼを渡る
2023年09月01日 16:12撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
1
9/1 16:12
右手の岩を巻いて、またガレたルンゼを渡る
2023年09月01日 16:12撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
9/1 16:12
踏み跡を左上
2023年09月01日 16:13撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
2
9/1 16:13
踏み跡を左上
2023年09月01日 16:13撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
1
9/1 16:13
2023年09月01日 16:14撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
9/1 16:14
ケルン
2023年09月01日 16:15撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
9/1 16:15
ケルン
足元に古いスリング
2023年09月01日 16:15撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
9/1 16:15
足元に古いスリング
2023年09月01日 16:15撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
1
9/1 16:15
2023年09月01日 16:15撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
1
9/1 16:15
画像下部に前のスリングが写っている
2023年09月01日 16:15撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
1
9/1 16:15
画像下部に前のスリングが写っている
ケルン
2023年09月01日 16:16撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
9/1 16:16
ケルン
2023年09月01日 16:16撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
9/1 16:16
2023年09月01日 16:16撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
1
9/1 16:16
小槍南面とりつきに行く場合はこっち
2023年09月02日 05:45撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
1
9/2 5:45
小槍南面とりつきに行く場合はこっち
2023年09月02日 05:45撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
2
9/2 5:45
西面へ行く場合は、前の画像の手前のルンゼを下る
2023年09月02日 05:46撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
9/2 5:46
西面へ行く場合は、前の画像の手前のルンゼを下る
2023年09月02日 05:47撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
9/2 5:47
2023年09月02日 05:50撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
9/2 5:50
2023年09月02日 05:52撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
9/2 5:52
小槍南面基部へ
2023年09月02日 05:52撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
1
9/2 5:52
小槍南面基部へ
アプローチ道をふりかえる。左に下る鋭角なルートが見える
2023年09月02日 06:32撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
9/2 6:32
アプローチ道をふりかえる。左に下る鋭角なルートが見える
南面とりつきテラス。ここで準備、靴デポ
2023年09月02日 05:54撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
9/2 5:54
南面とりつきテラス。ここで準備、靴デポ
左に赤い残置スリング。ビレイヤーのセルフをとる。ここから1P目開始
2023年09月02日 05:56撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
2
9/2 5:56
左に赤い残置スリング。ビレイヤーのセルフをとる。ここから1P目開始
1Pめは右手の凹角をコルまで登る
2023年09月02日 05:56撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
9/2 5:56
1Pめは右手の凹角をコルまで登る
まあまあハーケンあり。1か所キャメロット#0.5使用
2023年09月02日 06:32撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
1
9/2 6:32
まあまあハーケンあり。1か所キャメロット#0.5使用
コルではなく、その少し左上の残置支点で1Pめを切る
2023年09月02日 06:40撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
9/2 6:40
コルではなく、その少し左上の残置支点で1Pめを切る
コルではなく、その少し左上の残置支点でセカンドをビレイするリード。コル左面にハーケン多数あり。
2023年09月02日 06:41撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
2
9/2 6:41
コルではなく、その少し左上の残置支点でセカンドをビレイするリード。コル左面にハーケン多数あり。
1Pめ終了点。1か所しっかりしたボルトあり。
2023年09月02日 06:49撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
1
9/2 6:49
1Pめ終了点。1か所しっかりしたボルトあり。
1Pめ終了点より左を見る。
2023年09月02日 06:49撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
1
9/2 6:49
1Pめ終了点より左を見る。
2Pめは、まず左のこのチムニーまでトラバース。少し上にハーケンが2か所あるのでそれにかけていく。
2023年09月02日 06:49撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
3
9/2 6:49
2Pめは、まず左のこのチムニーまでトラバース。少し上にハーケンが2か所あるのでそれにかけていく。
このチムニーの中に体を入れて登る。フェースを登るより、落ちでも止まる。チムニーの中には支点なし。
チムニーから出たら左面へ。 ホールドは豊富だが、支点は曲がったり折れたりしたハーケンばかりなので、ここから上は2か所カムを設置(#0.3,#2)
2023年09月02日 06:56撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
3
9/2 6:56
このチムニーの中に体を入れて登る。フェースを登るより、落ちでも止まる。チムニーの中には支点なし。
チムニーから出たら左面へ。 ホールドは豊富だが、支点は曲がったり折れたりしたハーケンばかりなので、ここから上は2か所カムを設置(#0.3,#2)
2Pめ終了点。残置スリングいっぱい。この残置カラビナ2枚で懸垂することにする。
2023年09月02日 07:28撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
1
9/2 7:28
2Pめ終了点。残置スリングいっぱい。この残置カラビナ2枚で懸垂することにする。
2Pめ終了点から左の別な懸垂支点をみたところ。これは使わない。
2023年09月02日 07:28撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
9/2 7:28
2Pめ終了点から左の別な懸垂支点をみたところ。これは使わない。
50mロープ2本連結で下まで届く。途中の岩にひっかかりやすいので注意。
2023年09月02日 07:48撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
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9/2 7:48
50mロープ2本連結で下まで届く。途中の岩にひっかかりやすいので注意。
アプローチ道を戻る
2023年09月02日 08:20撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
1
9/2 8:20
アプローチ道を戻る
小槍頂上に、西面を登攀したパーティが見える。
2023年09月02日 08:24撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
3
9/2 8:24
小槍頂上に、西面を登攀したパーティが見える。
拡大。頂上にリード左の稜線の窪みにセカンド
2023年09月02日 08:25撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
1
9/2 8:25
拡大。頂上にリード左の稜線の窪みにセカンド
前画像のパーティーが南面とりつきにおりたところ。
2023年09月02日 09:09撮影 by  COOLPIX AW110 , NIKON
3
9/2 9:09
前画像のパーティーが南面とりつきにおりたところ。
撮影機器:

装備

個人装備
ハーネス 確保器 クイックドロー(アルヌン含め)5本 環付4 スリング2 ヘルメット グローブ クライミングシューズ アタックザック
共同装備
50mロープ2本 カム(キャメロット#0.3 #0.4 #0.5 #0.75 #1 #2)

感想

1泊2日の日程なので、西稜(小槍、曾孫槍、孫槍、大槍)通しは時間的に厳しく、最もクライミング要素の強い小槍のみ登攀しました。
当初は西面4ピッチの計画でしたが(これがいわゆる西稜における小槍登攀ルート)、下見の時点でアプローチのルンゼの下りをどこまでおりればいいのかわからず、南面2Pに切り替えました。飛騨沢方面の登山道から見えてるのが南面、西面はその左側なので見えません。

■小槍南面へのアプローチ(約20分)
・槍ヶ岳山荘のヘリポートからまっすぐ踏み跡のトラバースを開始します。
すぐにガレたルンゼがありますが、トラバースします。できるだけ上流(みぎがわ)のほうが足場が比較的良いです。
・そこからは、右手の岩をまく感じで進みます。
・すぐに明確なケルンの乗った岩があるところに出ます。(門のような感じ)
(※ヘリポートからのアプロ―チ以外に、「槍の登山道を少し登ってから左手に降りる」というアプローチもあり、結局このケルンに出ますが、ヘリポートからのほうが近く、アップダウンも少ないのでおすすめです。)
・ケルンのすぐ下はルンゼですが、そこも下らずに右手の岩をまきながら上流部分を対岸へ渡ります。
・足元の岩に白い残置スリング(トライアングル)があるところを登ります。
・右手の岩に沿って踏み跡を下ります。
・下り切ったらザレたルンゼがあります。小槍西面にいくには、このルンゼをくだります。
・南面へは、ルンゼの先に右手の岩がせり出したところがあり、そこを(アンダーをきかせながら)トラバースします。このすぐ先が南面とりつきです。
・とりつきは安定したテラスで、左の岩に赤い残置スリングがあります。ここでセルフビレイをとることができます。
・今回は小槍の登攀のみなので、ここに登山靴をデポしました。

■小槍南面登攀(2P)
50mダブルロープ2本、アルヌン5~6本程度(1Pにつき)

・1Pめ
赤いスリングのところから、右手の凹角をテラスまで登ります。
テラスの左上にハンガーの支点があるので、テラスできらずに左手を1mちょっと登りピッチを切ります。
1Pめの下部には1〜2か所?ハーケンがあり、テラスから支点までの岩には随所にハーケンがありました。が、1か所カムを打ちました。

・2Pめ
左のチムニーを目指してトラバースします。左上に2か所ハーケンがあるので、トラバースしながらかけていきます。
2個めのハーケンはチムニーのへりにあります。
チムニーにはハーケンはありません。チムニー内部にも支点をとれそうなところはありません。、
なので、フェースではなくチムニーに体をいれてずりずり上がります(チムニーないならずりおちても止まる)。
チムニーを抜けたら左面のフェースにあがります。
上にハーケンが2~3本見えますが、折れていたり曲がっていたりしたので、カムを2か所決めました。(キャメロット#0.3と#2)
ホールド豊富な左側を登り、たくさんの残置スリングのある岩の終了点に出ます。

■懸垂下降
2Pめ終了点の残置カラビナ2枚で懸垂下降します。
50m 2本を連結で一気にとりつきまで降りることができます。
とにかく風が強いので、ロープを投げたらどこにおちるか、ひっかかるかわからないため、下降に従い上の人が少しずつ出していきました。それでも途中の岩にロープ先端がひっかかかるなどしたので要注意です。
また、まっすぐ降りるととりつきより左手のルンゼにおりてしまいそうになるので(ロープ長がたりません!)意識して右手へ懸垂していきます。

■その他
南面も西面も、朝は日が当たらず、風も強いので防寒対策は必須です。




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体力レベル
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無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [3日]
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利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
新穂高〜上高地
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5

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