早朝の西丹沢自然教室。
驚いたことに新松田駅7:25発(冬季のみ運行)の車内はほぼ満員で、やはり丹沢山系は人気があるなと感じた。
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2/15 8:49
早朝の西丹沢自然教室。
驚いたことに新松田駅7:25発(冬季のみ運行)の車内はほぼ満員で、やはり丹沢山系は人気があるなと感じた。
登山口のある用木沢出合までは舗装された林道(林道名不明。東海自然歩道の一部を成す道である。)を2キロほど歩く必要がある。キャンプ場を横目に、黙々と歩く。
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2/15 8:56
登山口のある用木沢出合までは舗装された林道(林道名不明。東海自然歩道の一部を成す道である。)を2キロほど歩く必要がある。キャンプ場を横目に、黙々と歩く。
道路上にはほとんど雪は残っていないが、用木沢出合直前の橋の上だけは全面凍結していた。スケートができそうなほどツルツルに…
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2/15 9:13
道路上にはほとんど雪は残っていないが、用木沢出合直前の橋の上だけは全面凍結していた。スケートができそうなほどツルツルに…
用木沢出合に到着。
数台の車が停まっており、すでに複数の登山者が山に入っているようだ。
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2/15 9:13
用木沢出合に到着。
数台の車が停まっており、すでに複数の登山者が山に入っているようだ。
未舗装の道を数分歩くと、いつ見ても立派な用木沢公園橋が現れる。
躯体は鋼製だが階段の踏み板は木製で、取り換えがきくようになっている。機能的な設計である。
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2/15 9:17
未舗装の道を数分歩くと、いつ見ても立派な用木沢公園橋が現れる。
躯体は鋼製だが階段の踏み板は木製で、取り換えがきくようになっている。機能的な設計である。
自分が持っている登山地図が古いのだろうが、この木橋は流失したことになっていた。なるほど流されやすそうな地形だ。この橋は何代目なんだろうか。
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2/15 9:20
自分が持っている登山地図が古いのだろうが、この木橋は流失したことになっていた。なるほど流されやすそうな地形だ。この橋は何代目なんだろうか。
沢沿いはやはり気温が低いのだろう、溶け残った雪が凍りつき、滑り止めなしでは非常に歩きにくい。
ここでザックを下ろし、早々にチェーンスパイクを装着。
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2/15 9:25
沢沿いはやはり気温が低いのだろう、溶け残った雪が凍りつき、滑り止めなしでは非常に歩きにくい。
ここでザックを下ろし、早々にチェーンスパイクを装着。
木々の合間から見える空は青く澄んでおり、日差しも十分で気温はどんどん上昇している。
防寒用のジャケットを着込んでいるので、暑い。
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2/15 9:44
木々の合間から見える空は青く澄んでおり、日差しも十分で気温はどんどん上昇している。
防寒用のジャケットを着込んでいるので、暑い。
高度が上がって沢との距離が離れると、登山道から雪は消え、晩秋を思わせる乾いた歩きやすい道となった。
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2/15 10:09
高度が上がって沢との距離が離れると、登山道から雪は消え、晩秋を思わせる乾いた歩きやすい道となった。
汗だくになりながら犬越路に到着。
標高1,060メートルの峠で、大室山と檜洞丸の鞍部に位置する。神奈川県が設置した看板によれば、その昔武田信玄が小田原城攻めの際に犬を先頭にこの峠を越えたのだとか。
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2/15 10:14
汗だくになりながら犬越路に到着。
標高1,060メートルの峠で、大室山と檜洞丸の鞍部に位置する。神奈川県が設置した看板によれば、その昔武田信玄が小田原城攻めの際に犬を先頭にこの峠を越えたのだとか。
犬越路から林道東沢線を俯瞰する。
路面には相当雪が積もっており、除雪はされていないようだ。冬季は閉鎖しているのだろう。
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2/15 10:15
犬越路から林道東沢線を俯瞰する。
路面には相当雪が積もっており、除雪はされていないようだ。冬季は閉鎖しているのだろう。
続いてこれから登る大室山方面を仰ぎ見る。
まずは手前のピークである大杉丸を目指すこととなる。
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2/15 10:15
続いてこれから登る大室山方面を仰ぎ見る。
まずは手前のピークである大杉丸を目指すこととなる。
急勾配の坂道を登り、15分ほどで大杉丸に到着。1,168.6メートルピークで、三等三角点(点名:イノコイシ峠)が埋設されている。
ちなみに、イノコイシ=犬越路という説があるようだが、自分的にはこれは正解だと思う。漢字は後世になって当てられる場合が多いからだ。
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2/15 10:29
急勾配の坂道を登り、15分ほどで大杉丸に到着。1,168.6メートルピークで、三等三角点(点名:イノコイシ峠)が埋設されている。
ちなみに、イノコイシ=犬越路という説があるようだが、自分的にはこれは正解だと思う。漢字は後世になって当てられる場合が多いからだ。
信玄の「犬」の伝説も後付けである可能性が高い。
「イノ」は「険しい」という意味があり、単純に「険しい峠道」を「イノコイシ」と呼んだのではないか…真っ白な富士を遠くに眺めながら、そんなことを思った。
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2/15 10:31
信玄の「犬」の伝説も後付けである可能性が高い。
「イノ」は「険しい」という意味があり、単純に「険しい峠道」を「イノコイシ」と呼んだのではないか…真っ白な富士を遠くに眺めながら、そんなことを思った。
尾根道にはところどころ雪が溶け残っていたが、歩くのに障害になるほどではなかった。
一箇所だけ急峻な場所があったが、そこには真新しい鎖が設置されていた。
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2/15 10:34
尾根道にはところどころ雪が溶け残っていたが、歩くのに障害になるほどではなかった。
一箇所だけ急峻な場所があったが、そこには真新しい鎖が設置されていた。
枯れ木の隙間から大室山の威容を見上げる。
温かくなり葉が育つと、ここからは見られないかも知れない。
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2/15 10:39
枯れ木の隙間から大室山の威容を見上げる。
温かくなり葉が育つと、ここからは見られないかも知れない。
淡々と歩き続け標高が1,500メートルに近くなると、だいぶ雪が多くなってくる。丹沢らしく(?)木道も現れる。
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2/15 11:31
淡々と歩き続け標高が1,500メートルに近くなると、だいぶ雪が多くなってくる。丹沢らしく(?)木道も現れる。
なおも登り続けるとついに稜線に上がり、山頂標識の代わりに道標が迎えてくれる。
積雪は一気に30cmを超え、吹き抜ける強風で途端に体温が下がる。
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2/15 11:33
なおも登り続けるとついに稜線に上がり、山頂標識の代わりに道標が迎えてくれる。
積雪は一気に30cmを超え、吹き抜ける強風で途端に体温が下がる。
写真では分りづらいが、さらさらの雪が強風で巻き上げられ、地吹雪のような状況。
雪の礫が肌に当たると痛いので、ジャケットのフードを被って進む。先ほどまでの様相とはえらい違いだ。
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2/15 11:38
写真では分りづらいが、さらさらの雪が強風で巻き上げられ、地吹雪のような状況。
雪の礫が肌に当たると痛いので、ジャケットのフードを被って進む。先ほどまでの様相とはえらい違いだ。
消えかけた先行者のトレースを追い、大室山に到着。
1,587.6メートルピークで、二等三角点(点名:大群山)が埋設されている。
山名の由来は、大きく盛り上がった山の意で「オオムレヤマ」=大群山が正しい表記のようだ。
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2/15 11:41
消えかけた先行者のトレースを追い、大室山に到着。
1,587.6メートルピークで、二等三角点(点名:大群山)が埋設されている。
山名の由来は、大きく盛り上がった山の意で「オオムレヤマ」=大群山が正しい表記のようだ。
山頂は至って地味で、標識などのほかには特に何も置かれていない。
なお、山頂が山梨県の道志村との境に位置していることから、大室山は山梨百名山に選定されている。
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2/15 11:42
山頂は至って地味で、標識などのほかには特に何も置かれていない。
なお、山頂が山梨県の道志村との境に位置していることから、大室山は山梨百名山に選定されている。
二等三角点峰だが展望はあまりなく、視界はすっかり木々に遮られている。
冬季でこの程度なので、夏季には眺望はまったく期待できないだろう。
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2/15 11:44
二等三角点峰だが展望はあまりなく、視界はすっかり木々に遮られている。
冬季でこの程度なので、夏季には眺望はまったく期待できないだろう。
道標まで戻り、加入道山方面に向かう。
強風が弱まる気配はなく、遮蔽物のない稜線は非常に寒い。
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2/15 12:06
道標まで戻り、加入道山方面に向かう。
強風が弱まる気配はなく、遮蔽物のない稜線は非常に寒い。
雪深い斜面を下って鞍部に降り立つと「破風口」と書かれた標識が置かれていた。かつては峠道があったのだろうか。
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2/15 12:19
雪深い斜面を下って鞍部に降り立つと「破風口」と書かれた標識が置かれていた。かつては峠道があったのだろうか。
鞍部から斜面を登り返して行くと、顕著なピークに到着。
ここは前大室という名の1,425メートルピークである。本日のルートの場合、前大室ではなく後大室になってしまったが。
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2/15 12:32
鞍部から斜面を登り返して行くと、顕著なピークに到着。
ここは前大室という名の1,425メートルピークである。本日のルートの場合、前大室ではなく後大室になってしまったが。
馬場峠付近から加入道山方面を望む。
奥に見えているのは鳥ノ胸山か?
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2/15 12:40
馬場峠付近から加入道山方面を望む。
奥に見えているのは鳥ノ胸山か?
加入道避難小屋では学生と思しき青年(少年?)たちの賑やかな談笑が聞こえていた。
どうやら山岳部のようだが、今晩はここで過ごすのだろうか。
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2/15 12:47
加入道避難小屋では学生と思しき青年(少年?)たちの賑やかな談笑が聞こえていた。
どうやら山岳部のようだが、今晩はここで過ごすのだろうか。
加入道山に到着。1,418.4メートルピークで、三等三角点(点名:加入道)が埋設されている。
珍しい山名だが、かつては「鹿入道」と書かれたらしく、単純に鹿が多かったことに由来するのだろう。
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2/15 12:48
加入道山に到着。1,418.4メートルピークで、三等三角点(点名:加入道)が埋設されている。
珍しい山名だが、かつては「鹿入道」と書かれたらしく、単純に鹿が多かったことに由来するのだろう。
白石峠への下り。こちら側は西向きの斜面なので、雪はほとんど残っていない。
チェーンスパイクを外そうか迷ったが、念のためもうしばらく着けておくことにした。
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2/15 12:50
白石峠への下り。こちら側は西向きの斜面なので、雪はほとんど残っていない。
チェーンスパイクを外そうか迷ったが、念のためもうしばらく着けておくことにした。
丹沢主脈の峰々。
あちらもだいぶ雪が残っているようだ。
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2/15 12:53
丹沢主脈の峰々。
あちらもだいぶ雪が残っているようだ。
15分足らずで白石峠に到着。
白石とは石灰岩および結晶質石灰岩である大理石の事を指すようだ。この辺りはかつては大理石の産地であったらしい。
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2/15 13:03
15分足らずで白石峠に到着。
白石とは石灰岩および結晶質石灰岩である大理石の事を指すようだ。この辺りはかつては大理石の産地であったらしい。
白石峠から用木沢出合への道は急勾配の下り坂となる。
雪が溶け残って凍っている場所もあり、滑り止めを外さなかったのは正解だったようだ。
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2/15 13:16
白石峠から用木沢出合への道は急勾配の下り坂となる。
雪が溶け残って凍っている場所もあり、滑り止めを外さなかったのは正解だったようだ。
白石の滝の解説が書かれた看板があり、滝の由来などが書かれていた。しかし、肝心の滝については、どれを指すのかいまいち分からなかった。
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2/15 13:31
白石の滝の解説が書かれた看板があり、滝の由来などが書かれていた。しかし、肝心の滝については、どれを指すのかいまいち分からなかった。
ザレ沢に出合う。
結果的にはこの先は滑り止めが必要な場面はなかった。もっと言えば白石の滝の看板辺りで外してしまっても問題なさそうに思えた。チェーンスパイクを外し、沢の水でザブザブ洗う。
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2/15 13:46
ザレ沢に出合う。
結果的にはこの先は滑り止めが必要な場面はなかった。もっと言えば白石の滝の看板辺りで外してしまっても問題なさそうに思えた。チェーンスパイクを外し、沢の水でザブザブ洗う。
渡り終えてからふと振り返ると、「定員1人ゆっくり、そっと」…いや、もう渡っちゃったし。
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2/15 14:04
渡り終えてからふと振り返ると、「定員1人ゆっくり、そっと」…いや、もう渡っちゃったし。
路面のような平場が現れると、そろそろ終盤。
先ほどの木橋を渡る前にも同じような平場があったが、砂防堰堤建設時には木橋の辺りに鉄橋を掛けて車両を渡したのかも知れない。
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2/15 14:07
路面のような平場が現れると、そろそろ終盤。
先ほどの木橋を渡る前にも同じような平場があったが、砂防堰堤建設時には木橋の辺りに鉄橋を掛けて車両を渡したのかも知れない。
治山工事用道路らしいが、あまり利用(整備も)されている形跡もないのに、なぜゲートがオープンなのだろうか。
…と思ったら、この先の用木沢出合付近に立派なゲートがあり、しっかりクローズされていた。
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2/15 14:12
治山工事用道路らしいが、あまり利用(整備も)されている形跡もないのに、なぜゲートがオープンなのだろうか。
…と思ったら、この先の用木沢出合付近に立派なゲートがあり、しっかりクローズされていた。
5時間ぶりに用木沢出合に戻ってきた。
車はほとんどが姿を消していた。
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2/15 14:22
5時間ぶりに用木沢出合に戻ってきた。
車はほとんどが姿を消していた。
バス停を目指して林道を歩く。
ふと、上方斜面に動物を発見。後姿でよくわからなかったが、イノシシ?カモシカ?クマではなさそうだが…
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2/15 14:27
バス停を目指して林道を歩く。
ふと、上方斜面に動物を発見。後姿でよくわからなかったが、イノシシ?カモシカ?クマではなさそうだが…
西丹沢自然教室に到着。
残念ながらバスは5分前に出てしまっていたが、急ぐ旅でもないのでまあ良し。のんびりマイペースに、自然に優しい登山を心掛けよう。
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2/15 14:46
西丹沢自然教室に到着。
残念ながらバスは5分前に出てしまっていたが、急ぐ旅でもないのでまあ良し。のんびりマイペースに、自然に優しい登山を心掛けよう。
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