裏越後三山縦走の下見に荒沢岳【二百名山】(銀山平からの往復)(新潟県魚沼市)
- GPS
- 05:36
- 距離
- 12.7km
- 登り
- 1,487m
- 下り
- 1,494m
コースタイム
- 山行
- 5:05
- 休憩
- 1:51
- 合計
- 6:56
天候 | 晴れ☀? |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場は登山口に7〜8台ほど。この駐車場は車中泊が禁止。車中泊する場合はシルバーラインから出てすぐの橋(白岩光橋)を渡ったところにある駐車スペースか、奥只見湖遊覧船船着き場の駐車場に車を置いてください。こちらはかなり広大なので、満車になることはほぼ無いと思います。紅葉のハイシーズンだとどうなるかはわかりませんが……。 バスで行く場合は浦佐駅東口から銀山平行きに乗車。浦佐駅発は1日1本。銀山平発は1日2本。6月1日〜11月3日の季節運行。乗車時間は約1時間。 また日曜日限定で小出駅発着の枝折峠(越後駒ヶ岳登山口)を経由する系統もあります。7月〜10月中旬の季節運行。1日1往復。乗車時間は1時間30分。 運行日、運転時刻、運賃は「南越後観光バス」に要確認。 銀山平は晩秋〜冬〜春先は豪雪のため道路が通行止めになるので入れません。下調べをしたうえで訪れることをおすすめします。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
『山と高原地図 越後三山』によりますと、登山口〜荒沢岳山頂のコースタイムは上り5時間30分、下り4時間10分です。コース上に当てになる水場はありません。 【荒沢岳登山口(伝之助小屋)〜前下】 登山口をスタートし、よく踏まれた道を上っていきます。小ピークの付近で時々傾斜は緩みますが、基本そこそこな急登がつづく感じです。危険な箇所はありません。 荒沢岳登山口〜前下のコースタイムは上り2時間30分、1時間40分。 【前下〜前堯 いよいよ前瑤悗亮茲衂佞。樹林帯の中の鎖場と梯子を上って、写真でよく見かける前瑤粒各擦悄いったん鞍部へ下っての上り返しとなりますが、この下りはトラロープのついた一枚岩の道。滑りやすいので、草の脇を通ってなるべく草や灌木を掴みながら進んでください。鞍部からの上り返しはかなりの斜度があって緊張しますが、手がかり足がかりはありますし崩れるような岩質でもないので、三点確保しながらじっくりいけば大丈夫です。次に手をかける場所、足を置く場所を考えながら動いていればいつの間にか上れているはずです。下りに関しても同様ですが、下りの方がより注意しながらゆっくり進む必要があります。わりと高度感はあるので、高いところがダメな人は厳しいかも。また一段一段が大きい箇所が多いので、小柄な人は辛いかもしれません。難易度としては剱岳の一般コース(別山尾根、早月尾根)と同じくらいじゃないでしょうか。岩場の登山道としてはおそらく中級レベル。熟達者なら鎖を一切使わずに通過することも可能です。ヘルメットはあればベストですが、前述したとおりボロボロ崩れるような岩質でもないので落石の心配は少なく、無くてもそれほど問題ないと思います。 前下〜前瑤離魁璽好織ぅ爐肋紊蟆爾蠅箸發烹瓜間。 【前堯噌啾岳山頂】 前瑤ら山頂近くの稜線まではひたすら尾根道の上り。これが結構大変でした。山頂はすぐ近くにあるように見えるのに、いざ歩いてみるとなかなか近づいてきません。前瑤瞭饅蠅鯑庸砲靴討らひと息入れて、この上りにしっかり備えることをおすすめします。山頂稜線に到着すると、これまで南へ向かっていた進路が西に変わります。2つほどニセピークを経て荒沢岳山頂となりますが、短い区間に高度感のある岩場のトラバースや鎖場が連続します。気を抜けない区間です。そこを過ぎればいよいよ荒沢岳です。晴れた日には越後駒ヶ岳、中ノ岳に加えて、尾瀬の燧ヶ岳、平ヶ岳、会津駒ヶ岳が一望できます。また反対側には守門岳、浅草岳、毛猛山、未丈ヶ岳、権現堂山、唐松山なども見えます。ぜひ抜群の展望を楽しんでください。 前堯噌啾岳山頂のコースタイムは上り2時間、下り1時間30分。 なお荒沢岳からは灰ノ又山、巻倉山を経て兎岳まで縦走路が延びています。ここを通れば中ノ岳や越後駒ヶ岳、八海山へ縦走ができます。荒沢岳→兎岳のコースタイムは6時間です。 |
その他周辺情報 | 登山後の温泉 銀山平温泉 白銀の湯(しろがねのゆ) https://niigata-kankou.or.jp/spot/11614 営業時間:11:00〜18:30(入館は18:00まで) 料金:おとな 650円 こども 350円 大きな内風呂と、小さいながらも露天風呂があります。休憩所もあります。食事はできません(カップラーメンやお菓子の販売はあります)。また越後駒ヶ岳と平ヶ岳の登山バッジ販売もあります。残念ながら荒沢岳の登山バッジはなかったです。 宿泊施設は銀山平に民宿多数。また銀山平にはキャンプ場もあります。銀山平の民宿に泊まると人数が揃えば平ヶ岳のプリンスルートに送迎してもらえますので、こちらも遠征の選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。 銀山平には買い物できるところは皆無。必要なものは小出の街でぬかりなく揃えておくことをおすすめします。また食事できるところもありません。昼食を摂る場合は奥只見ダムへ足を伸ばすか、山を下りるかのどちらかしかなさそうです。 |
写真
感想
先週南魚沼市の十字峡から中ノ岳〜兎岳〜丹後山を周回したとき、稜線上から目に入った荒沢岳。来年の目標として荒沢岳、中ノ岳、越後駒ヶ岳の「裏越後三山縦走」を設定したからには避けては通れない存在。そのための下見と、ただ単純に久しぶりに登ってみたくなったので、この日アタックしてきました。
いつものように前日夜に移動。小出の原信で買い出しし、奥只見シルバーラインで銀山平に入ります。荒沢岳登山口の駐車場は車中泊が禁じられていますので、ちょっと離れた奥只見湖遊覧船船着き場駐車場に車を置いて仮眠。だいぶ気温が下がってすっかり秋ですねえ。シュラフ使いましたもん。当日は5時起床。この時点で銀山平はガスガスで「これ大丈夫なん!?」と一瞬考えましたが、「あっ、これは枝折峠から見える雲海だな。高度上げていけば雲海の上に出るだろう」と見込んでスタートします。登山口から山頂までの目標タイムは3時間に設定。
まずは荒沢岳登山口まで15分の道路歩き。登山口には「上級者向けコース」という表記がありますが、実際のところ中級者向けかと思います。ガチの上級者向けなら私の実力じゃ無理ですもん。あっ、そうそう。そういうそれなりに危険を伴うコースなので今日はヘルメット被ってきました。2年前の秋に八海山屏風道と八ツ峰で使って以来のヘルメット登山です。部屋の肥やしにしていてもヘルメットが可哀想ですから、たまには使ってあげないと。
入山したらよく踏まれたそこそこな急登をまずは前山へ。前山でいったん傾斜は緩み、その後は平坦と上りを繰り返しながら前下まで進んでいきます。ここで思った通り雲海の上に出ることができました。前下から鎖と梯子が登場。樹林帯の中を上っていくと展望が開け、このコース最大の難所とされる前瑤料翰討箸海譴ら進む道が望めるようになりました。うーむ、急峻だ……。そしてなんちゅう険しいところに道を作ったんだ。いや、最初に見たときはびっくりしましたよ。「ここを本当に行くんか!?」って(笑)
滑りやすい一枚岩の道を灌木掴みながら標高差20mほど下って鞍部へ。そこから前頂上めがけて一気の崖登りです。鎖はありますが手がかり足がかりもしっかりありますので上りに関しては鎖は使わなくても大丈夫かな(私は下りでも使わなかったです)。手足の置き場をしっかり考えながらルート選択できる技術があればまず問題なく突破できます。ただ一段一段が大きかったりするので、小柄な人はちょっと苦労するかもしれません。また崩れるような岩質でもないので、落石の心配は少ないと思います。
難所を過ぎた前頂上でほっとひと息。ここからは尾根道を稜線めざして登っていきます。個人的には前瑤茲蠅發海両紊蠅諒がきつかったな〜。山頂が近くに見えるので「30分もあれば着くかな」なんて思ったのに、実際歩くとなかなか近づかないんですもん。前堯岨劃困魯魁璽好織ぅ2時間に設定されているだけのことはあります。ここでだいぶ体力消耗した感じです。
稜線まで上がってきたらこれまで南へ向かっていた進路を西に変え、そうすれば荒沢岳山頂はもう間近。ただここの短い区間でも高度感のある岩場のトラバースや鎖場があるのでそれなりの緊張感を持って進みます。ニセピークを2つ越え、荒沢岳山頂(1968.6m)に到着です。久しぶりの荒沢岳だ〜。5年ぶりくらいかな?
中ノ岳から丹後山の稜線、平ヶ岳や燧ヶ岳方面は雲の中でしたが、越後駒ヶ岳や兎岳へつづく縦走路の山々はよく見えていたので展望はまずまずといったところ。兎岳への縦走路はアップダウン激しいな〜。これはかなり大変そうだ……。ここでしっかり予習。
山頂は私の一人占め。だいぶひんやりするのでカッパを着用。景色眺めながらボーッとしたり、持参した『山と高原地図 越後三山』を熟読したりとまさに至福の時間。1時間20分も過ごしてしまいました。山頂でまったり過ごすのが最近お気に入りなんですよ。この時間を作るため必死に登っているのかもしれません(笑)
10時になったのでそろそろ下山開始。前瑤泙任浪浸もなく下り……いや、前瑤皺燭量簑蠅發覆通過。下りは多少慎重になりましたが、手足の置き場を探しながらの崖下りは楽しかったです。前瑤瞭餔彭戮湾岳の一般ルート(別山尾根、早月尾根)くらいでしょうか。多少高度感はありますが手がかりや足場はしっかりしていますし、鎖もがっちりなのでそれほど難しいとは感じませんでした(鎖は使わなかったけど)。登山道の岩場としては中級レベルといったところかと思います。
前瑤魏瓩てからはよく踏まれた歩きやすい道なので一気に駆け下り、登山口に下山完了です。船着き場の駐車場に戻り、銀山平の「白銀の湯」でお風呂に入って、小出のセリアで熊鈴を購入し、下道でゆっくり新潟に帰りました。
「裏越後三山縦走」の下見といった位置づけの荒沢岳登山でしたが、前瑤盒譴砲垢襪海箸覆突破できましたし、一応の目標としていた3時間を切って登頂できたので十分な成果がありました。荒沢岳を3時間で登れれば日帰りの裏越後三山縦走も視野に入ってきます。陽の長い時期なら
「登山口4:00→荒沢岳7:00→兎岳11:00→中ノ岳13:00→越後駒ヶ岳15:00→銀山平石抱橋18:00」
という予定もいけるかも……。もしダメそうなら駒の小屋か中ノ岳避難小屋で泊まればいいですし。ばっちり手ごたえを掴むことができましたよ。
さて次回はどうするかな……。今年最後の飯豊にするか、それとも今回シルバーラインを走っているときに登山口(泣沢退避所)を確認しておいた未丈ヶ岳にするか迷うなあ。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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これは…見てるだけで足がガクガクしそうです😂
素晴らしい雲海と景色いただきました♡
熊鈴あって良かったです( ´∀`)b
視覚障害者を介護する同行援護と言う仕事中にセリアに寄りたまたま見つけたのです…ませかセリアに熊鈴そのものがあるとは…笑
仕事後に速攻で買いに行って嫁のザックにつけたら…俺の熊鈴の方が高いのにセリアの方が良くなるやん…と悲しくなりましたよ😂
お疲れ様でした🙏
こんにちわ!おかげさまでセリアで熊鈴ゲットできました!!なかなか良い音で、この音を聞きながら登るのが楽しみです。
荒沢岳は久しぶりに登りましたが、アスレチックみたいで楽しかったです。この岩登りで剱岳にも行きたくなりましたよ。
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