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Yamareco

記録ID: 6147684
全員に公開
沢登り
甲信越

【越後】 北ノ又川 蛇子沢中俣遡行&右俣遡行

2023年11月03日(金) [日帰り]
 - 拍手
体力度
6
1~2泊以上が適当
GPS
34:41
距離
15.4km
登り
2,407m
下り
2,415m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
12:19
休憩
0:00
合計
12:19
距離 5.6km 登り 955m 下り 429m
7:24
739
スタート地点
19:43
宿泊地
日帰り
山行
11:16
休憩
0:26
合計
11:42
距離 9.8km 登り 1,425m 下り 1,989m
6:21
505
宿泊地
14:46
15:06
54
16:00
16:00
13
16:13
16:19
22
16:41
16:41
4
16:45
16:45
13
16:59
16:59
20
17:19
17:19
30
17:49
17:50
11
18:01
18:01
4
18:05
ゴール地点
天候 11/3 快晴
11/4 曇り時々晴れ
過去天気図(気象庁) 2023年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
・左俣を分けてからのスリットゴルジュが核心。
核心のCS8m滝は比較的プロテクション良好。カムは♯1までで足りた。
ゴルジュ最奥の15mCS滝は左壁を快適に登攀可能。
・中俣大滝の水線付近は節理が無くプロテクションがほとんど取れない。
・右俣は非常に快適な小滝が連続。いずれも卦蕕糧疇を越えない。
1853m小ピーク付近に突き上げる本流は上部に汚いスリットゴルジュを有する。ゴルジュ抜け口の小滝は薄被りでやや悪い。これを登れないと大高巻きになるので面倒。詰めは草原で、藪漕ぎ無し。
・1853m小ピークに突き上げる中俣の支流は非常に下降向き。
本流出合の滝のクライムダウンのみ悪く、懸垂が無難と思われる。
・中俣大滝上は、暫くは小気味良い小滝が続き、上部は極めて平凡な渓相になる。詰めは笹藪→シャクナゲで藪漕ぎ10〜15分。
・蛇子沢は北面の沢かつ、雪渓が残りやすく水温が低いため、気温が高い日を選んで入渓すべき。

(yamakurumi記)
その他周辺情報 ◾参考記録
・トマの風 2016年
https://tomanokaze.sakura.ne.jp/Kiroku/2016/161001hebikosawa.pdf
・ブナの会 2018年
会報600号
(yamakurumiがぶなの会在籍時に大変お世話になった節子さんの記録。スリットゴルジュの大部分を解明しつつも、全遡行は惜しくも叶っていない。)

◾周辺施設
・白銀の湯
銀山平周辺ベースで遊んだ後のテッパン。営業終了18:30。2023年は11/5最終営業。
・見晴らしの湯こまみ
とりあえずここ行っておけば間違いなし。
・台湾料理 百福宴
小出のコスパ最強爆盛り中華。

(たな記)
朝もやの中、前橋より入渓。紅葉はまだ残っていた。(以下コメントたな記、yamakurumi部分追記)
2023年11月03日 06:22撮影 by  SCV41, samsung
11/3 6:22
朝もやの中、前橋より入渓。紅葉はまだ残っていた。(以下コメントたな記、yamakurumi部分追記)
歩いていると足元でイワナがたくさん泳いでいて楽しい。大きい子はコイみたいなフォルムでゆらゆら逃げていった。
2023年11月03日 06:43撮影 by  SCV41, samsung
11/3 6:43
歩いていると足元でイワナがたくさん泳いでいて楽しい。大きい子はコイみたいなフォルムでゆらゆら逃げていった。
最初の滝は巻くつもりでいたが、せっかくなのでフリーで取り付く。ヌメりもあって慎重に登ったためシャワーの時間が思ったより長くなってしまった。水が冷たい。
2023年11月03日 06:48撮影 by  SCV41, samsung
11/3 6:48
最初の滝は巻くつもりでいたが、せっかくなのでフリーで取り付く。ヌメりもあって慎重に登ったためシャワーの時間が思ったより長くなってしまった。水が冷たい。
先ほどの滝が寒かったので、もうゴルジュに入るまでは極力濡れずに行こうと誓う。絶対濡れたくないマン、この後ドボンする。
2023年11月03日 07:09撮影 by  SCV41, samsung
11/3 7:09
先ほどの滝が寒かったので、もうゴルジュに入るまでは極力濡れずに行こうと誓う。絶対濡れたくないマン、この後ドボンする。
可愛いキノコを発見🍄
yamakurumiさんが何の躊躇いもなく齧り始めた。彼は面白いものを見つけたらとりあえず食べてみる癖があるのでいつかヤバいものに当たらないか若干心配ですw
2023年11月03日 07:36撮影 by  SCV41, samsung
11/3 7:36
可愛いキノコを発見🍄
yamakurumiさんが何の躊躇いもなく齧り始めた。彼は面白いものを見つけたらとりあえず食べてみる癖があるのでいつかヤバいものに当たらないか若干心配ですw
次の滝は私は左壁から、yamakurumiさんは右壁から登った。右の方が落ち葉が乗ったスラブで少し悪そうだった。(yamakurumi:右壁はヌメりがひどい)
2023年11月03日 08:04撮影 by  SCV41, samsung
11/3 8:04
次の滝は私は左壁から、yamakurumiさんは右壁から登った。右の方が落ち葉が乗ったスラブで少し悪そうだった。(yamakurumi:右壁はヌメりがひどい)
記録で見た4段の滝が現れた!
下からまとめて巻くのがアンパイとされているが、やはり近くで見てみたい。という事で1段目を左から登った。
2023年11月03日 08:27撮影 by  SCV41, samsung
11/3 8:27
記録で見た4段の滝が現れた!
下からまとめて巻くのがアンパイとされているが、やはり近くで見てみたい。という事で1段目を左から登った。
2段目に取り付いて遊んでるyamakurumiさん。ホールドスタンスともにまともなものが無く厳しい。(yamakurumi:強傾斜のスラブ。フラットソールなら登れると思う。)
2023年11月03日 08:48撮影 by  SCV41, samsung
11/3 8:48
2段目に取り付いて遊んでるyamakurumiさん。ホールドスタンスともにまともなものが無く厳しい。(yamakurumi:強傾斜のスラブ。フラットソールなら登れると思う。)
2段目の右壁、左壁と可能性を探るも絶妙に悪く、地形観察大会を終えたら戻って定石通りに巻き。3段目の落口に出て、下に綺麗な釜が見えた。
2023年11月03日 09:18撮影 by  SCV41, samsung
1
11/3 9:18
2段目の右壁、左壁と可能性を探るも絶妙に悪く、地形観察大会を終えたら戻って定石通りに巻き。3段目の落口に出て、下に綺麗な釜が見えた。
4段目はペタペタ歩ける。
2023年11月03日 09:18撮影 by  SCV41, samsung
11/3 9:18
4段目はペタペタ歩ける。
側壁がスラブチックな河原を進む。川はうねうねと蛇行しており、何となく蛇っぽさを感じる。蛇子沢の由来なのか?
2023年11月03日 09:24撮影 by  SCV41, samsung
11/3 9:24
側壁がスラブチックな河原を進む。川はうねうねと蛇行しており、何となく蛇っぽさを感じる。蛇子沢の由来なのか?
次の滝は右壁の残置を利用し、念のためアブミをかけてA1。暑ければ水線突破が楽しいだろう。
2023年11月03日 09:27撮影 by  SCV41, samsung
11/3 9:27
次の滝は右壁の残置を利用し、念のためアブミをかけてA1。暑ければ水線突破が楽しいだろう。
次の滝もドシャワー必須なので巻く事にする。
2023年11月03日 10:16撮影 by  SCV41, samsung
11/3 10:16
次の滝もドシャワー必須なので巻く事にする。
ここで、何も考えずに左岸から巻いたらめちゃくちゃ悪かった。結果として本山行で1番神経使った場所だったと思う。
2023年11月03日 10:28撮影 by  SCV41, samsung
11/3 10:28
ここで、何も考えずに左岸から巻いたらめちゃくちゃ悪かった。結果として本山行で1番神経使った場所だったと思う。
なんとも言えないトラバースで落口を目指す。
2023年11月03日 10:50撮影 by  SCV41, samsung
11/3 10:50
なんとも言えないトラバースで落口を目指す。
しばらく進むと右俣と左俣を分ける二俣に。いかにも何かありそうな左俣といかにも何も無さそうな右俣。まるで遡行者を左俣へ誘き寄せ、本流筋を隠しているような出合だった。
2023年11月03日 10:59撮影 by  SCV41, samsung
11/3 10:59
しばらく進むと右俣と左俣を分ける二俣に。いかにも何かありそうな左俣といかにも何も無さそうな右俣。まるで遡行者を左俣へ誘き寄せ、本流筋を隠しているような出合だった。
岩盤が目立ち滝が出てくる。水線左から登る。
2023年11月03日 11:37撮影 by  SCV41, samsung
11/3 11:37
岩盤が目立ち滝が出てくる。水線左から登る。
その次の滝は過去の記録でトマPは大高巻き、ブナPは水線にかかる倒木利用で越えている。予想通り今回は倒木は流失しており左壁に可能性を探す。
2023年11月03日 11:42撮影 by  SCV41, samsung
11/3 11:42
その次の滝は過去の記録でトマPは大高巻き、ブナPは水線にかかる倒木利用で越えている。予想通り今回は倒木は流失しており左壁に可能性を探す。
ロープを出してyamakurumiさんリード。
見た目より容易で助かった。(yamakurumi:体感+。)
2023年11月03日 11:47撮影 by  SCV41, samsung
11/3 11:47
ロープを出してyamakurumiさんリード。
見た目より容易で助かった。(yamakurumi:体感+。)
何かが始まる予感に高揚。来るのか?来るのか?隠された大地形が…!
2023年11月03日 12:05撮影 by  SCV41, samsung
11/3 12:05
何かが始まる予感に高揚。来るのか?来るのか?隠された大地形が…!
ゴルジュエンカウント!!すげえ!!!
2023年11月03日 12:10撮影 by  SCV41, samsung
3
11/3 12:10
ゴルジュエンカウント!!すげえ!!!
接近すると目の前に広がる光景に唖然。両岸せり出し、押し潰されるんじゃないかって程にミッチリ詰まった空間。側壁は何mあるのか分からない。トマPが書いていた「ミッチ未知の道」が本当にピッタリな表現だ。事前情報無しでこの景色に出くわしたらどんな気持ちになれただろうか…
2023年11月03日 12:13撮影 by  SCV41, samsung
3
11/3 12:13
接近すると目の前に広がる光景に唖然。両岸せり出し、押し潰されるんじゃないかって程にミッチリ詰まった空間。側壁は何mあるのか分からない。トマPが書いていた「ミッチ未知の道」が本当にピッタリな表現だ。事前情報無しでこの景色に出くわしたらどんな気持ちになれただろうか…
激せまゴルジュ開幕1つ目のCS滝は胸下くらいまで水に浸かってシャワーで越える。
2023年11月03日 12:22撮影 by  SCV41, samsung
11/3 12:22
激せまゴルジュ開幕1つ目のCS滝は胸下くらいまで水に浸かってシャワーで越える。
2つ目のCS滝は田中リード。激シャワーの中モタモタできる水温じゃないのでオブザベは慎重に。離陸は右が容易そう、抜け口は左だろう。て事で水流横断作戦を決行。フラッドラッシュ+パドリンングジョン+サーマラップと持てる限りの防寒対策で思ったよか凍えずに済んだ。カムが随所に決まり、ヌメりを落としながら登る。(yamakurumi:フォローのyamakurumi、シャワーに突っ込んだ瞬間の感想は「おうち帰りたい…」だった。半袖+ワークマンヤッケでこの水温に突っ込むのは無謀。M氏ナイスリードでした。)
2023年11月03日 12:38撮影 by  DSC-RX0, SONY
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11/3 12:38
2つ目のCS滝は田中リード。激シャワーの中モタモタできる水温じゃないのでオブザベは慎重に。離陸は右が容易そう、抜け口は左だろう。て事で水流横断作戦を決行。フラッドラッシュ+パドリンングジョン+サーマラップと持てる限りの防寒対策で思ったよか凍えずに済んだ。カムが随所に決まり、ヌメりを落としながら登る。(yamakurumi:フォローのyamakurumi、シャワーに突っ込んだ瞬間の感想は「おうち帰りたい…」だった。半袖+ワークマンヤッケでこの水温に突っ込むのは無謀。M氏ナイスリードでした。)
どこまでも続く異空間。何をどうやったらこんな地形出来上がるんだ。
2023年11月03日 13:06撮影 by  SCV41, samsung
1
11/3 13:06
どこまでも続く異空間。何をどうやったらこんな地形出来上がるんだ。
あまりの造形っぷりに感動。というか、この異様な空間を説明できる語彙力が無い。威圧感のある空間ではあるが、岩は白っぽく明るいため凶悪な感じは無く、むしろ神聖な雰囲気すら感じる。
2023年11月03日 13:10撮影 by  SCV41, samsung
1
11/3 13:10
あまりの造形っぷりに感動。というか、この異様な空間を説明できる語彙力が無い。威圧感のある空間ではあるが、岩は白っぽく明るいため凶悪な感じは無く、むしろ神聖な雰囲気すら感じる。
次に淵を持ったCS滝が出てくる。ここは泳ぐ気満々だったが、埋まってしまったのか渇水だったのか今回は胸下くらいまで浸かる程度で済んだ。
2023年11月03日 13:14撮影 by  DSC-RX0, SONY
11/3 13:14
次に淵を持ったCS滝が出てくる。ここは泳ぐ気満々だったが、埋まってしまったのか渇水だったのか今回は胸下くらいまで浸かる程度で済んだ。
ツッパリで越える
2023年11月03日 13:17撮影 by  SCV41, samsung
11/3 13:17
ツッパリで越える
ゴルジュ内最後の滝。水線は厳しそうに見えたが、左リッジにルートが繋がっていた。
2023年11月03日 13:20撮影 by  SCV41, samsung
11/3 13:20
ゴルジュ内最後の滝。水線は厳しそうに見えたが、左リッジにルートが繋がっていた。
これはゴルジュ内から真上を見上げた写真(空が平行過ぎる)
2023年11月03日 13:21撮影 by  SCV41, samsung
1
11/3 13:21
これはゴルジュ内から真上を見上げた写真(空が平行過ぎる)
振り返ると
2023年11月03日 13:33撮影 by  SCV41, samsung
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11/3 13:33
振り返ると
快適に登って井戸底からの脱出。
2023年11月03日 13:35撮影 by  SCV41, samsung
11/3 13:35
快適に登って井戸底からの脱出。
側壁の高さとだんだん目線が同じになってきた。かなりの高度感…!
2023年11月03日 13:43撮影 by  SCV41, samsung
11/3 13:43
側壁の高さとだんだん目線が同じになってきた。かなりの高度感…!
このゴルジュ、よく見ると全てが柱状節理で構成されている。荒沢岳はかつて火山で、地質図で見てもこの辺だけぽっかりと火山由来の岩で構成されている。一帯は「荒沢岳カルデラ」と呼ばれ、写真でしか見たこと無いが大ビラヤス沢のゴルジュも同じ構造だろう。
2023年11月03日 13:47撮影 by  SCV41, samsung
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11/3 13:47
このゴルジュ、よく見ると全てが柱状節理で構成されている。荒沢岳はかつて火山で、地質図で見てもこの辺だけぽっかりと火山由来の岩で構成されている。一帯は「荒沢岳カルデラ」と呼ばれ、写真でしか見たこと無いが大ビラヤス沢のゴルジュも同じ構造だろう。
側壁にうまくバンドが繋がっており、水流へ復帰。名残惜しいがゴルジュを後にする。
2023年11月03日 13:54撮影 by  SCV41, samsung
11/3 13:54
側壁にうまくバンドが繋がっており、水流へ復帰。名残惜しいがゴルジュを後にする。
なんかこの辺でツッパリ中に足が滑って肩を捻る。完全に右腕が動かなくなりバンザイのまま一瞬フリーズ、ゆっくり戻す時にメリメリ鳴った気がしたが聞かなかった事にする。
2023年11月03日 14:09撮影 by  SCV41, samsung
11/3 14:09
なんかこの辺でツッパリ中に足が滑って肩を捻る。完全に右腕が動かなくなりバンザイのまま一瞬フリーズ、ゆっくり戻す時にメリメリ鳴った気がしたが聞かなかった事にする。
少し進むと右岸から中俣が大滝となって出合う。
2023年11月03日 14:13撮影 by  SCV41, samsung
11/3 14:13
少し進むと右岸から中俣が大滝となって出合う。
中俣大滝も美しい造形だ。
2023年11月03日 14:15撮影 by  SCV41, samsung
11/3 14:15
中俣大滝も美しい造形だ。
ふと右俣方面を見ると、どの記録でもミッチリと雪渓が詰まり内部は未解明の区間だが今回は一欠片も残っていない。しかも側壁はまだ高く面白そうなスラブも見える。向こう側が気になる…!
偵察のため少し先に進むと右岸から降りやすそうなガレ沢が出合った。ここで閃く「中俣行って、中間尾根乗っこしで戻ってこれるんじゃね?」
2023年11月03日 13:46撮影 by  SCV41, samsung
11/3 13:46
ふと右俣方面を見ると、どの記録でもミッチリと雪渓が詰まり内部は未解明の区間だが今回は一欠片も残っていない。しかも側壁はまだ高く面白そうなスラブも見える。向こう側が気になる…!
偵察のため少し先に進むと右岸から降りやすそうなガレ沢が出合った。ここで閃く「中俣行って、中間尾根乗っこしで戻ってこれるんじゃね?」
どちらにせよ中俣大滝を登らない択は無いので、右リッジから取り付く。押し潰されそうなゴルジュのあとはスカッと開けたスラブ大滝。なんて素晴らしい渓相…!(yamakurumi:悪そうだが、水線も可能性あると思う。)
2023年11月03日 14:46撮影 by  SCV41, samsung
11/3 14:46
どちらにせよ中俣大滝を登らない択は無いので、右リッジから取り付く。押し潰されそうなゴルジュのあとはスカッと開けたスラブ大滝。なんて素晴らしい渓相…!(yamakurumi:悪そうだが、水線も可能性あると思う。)
一体どこまで続いているのか。
2023年11月03日 14:46撮影 by  SCV41, samsung
11/3 14:46
一体どこまで続いているのか。
快適な左岸リッジを登る。下を見てもデカくて広い。
2023年11月03日 15:05撮影 by  DSC-RX0, SONY
11/3 15:05
快適な左岸リッジを登る。下を見てもデカくて広い。
もっと水流に近付きたくなったわんぱくボーイ、クラックにアブミをセットしリード。抜け口がどちゃくそ悪そうだった。私はユマールで登った。(yamakurumi:クラックにセットしたキャメにA1し、またランナーはその一つのみだったが、登った後にロープを手繰る動きだけでキャメが外れ戦慄した。)
2023年11月03日 15:17撮影 by  SCV41, samsung
1
11/3 15:17
もっと水流に近付きたくなったわんぱくボーイ、クラックにアブミをセットしリード。抜け口がどちゃくそ悪そうだった。私はユマールで登った。(yamakurumi:クラックにセットしたキャメにA1し、またランナーはその一つのみだったが、登った後にロープを手繰る動きだけでキャメが外れ戦慄した。)
水流を横断し、右岸側に渡ってみた結果無駄に悪い登りをすることに。大滝上はしばらく滝が続いており、いくつか越えた所でいよいよ日が落ちてしまったので滝と滝の間のわずかな河原にテン場を決める。(yamakurumi:上部は少し巻き気味になってしまったので、水線右の快適なスラブを登るんだったなと少し心残り。)
2023年11月03日 16:52撮影 by  DSC-RX0, SONY
11/3 16:52
水流を横断し、右岸側に渡ってみた結果無駄に悪い登りをすることに。大滝上はしばらく滝が続いており、いくつか越えた所でいよいよ日が落ちてしまったので滝と滝の間のわずかな河原にテン場を決める。(yamakurumi:上部は少し巻き気味になってしまったので、水線右の快適なスラブを登るんだったなと少し心残り。)
整地を頑張ると快適なテン場に仕上がった。薪を集めて持ってきた肉を焼きながら、今日1日の余韻に浸る。
さて明日はどこに行こうか。右俣の調査を行う場合下降路をどこに求めるかが問題になる。今ある限られた情報の中で比較検討した結果、yamakurumiさんがぶっ立てた柔軟な「アンパイ案」で確定した。(yamakurumi:坪倉沢下降、岩魚沢下降、大ビラヤス沢支流沢下降→大ビラヤス本流遡行→登山道など様々な案を考えた。)
2023年11月03日 20:04撮影 by  DSC-RX0, SONY
11/3 20:04
整地を頑張ると快適なテン場に仕上がった。薪を集めて持ってきた肉を焼きながら、今日1日の余韻に浸る。
さて明日はどこに行こうか。右俣の調査を行う場合下降路をどこに求めるかが問題になる。今ある限られた情報の中で比較検討した結果、yamakurumiさんがぶっ立てた柔軟な「アンパイ案」で確定した。(yamakurumi:坪倉沢下降、岩魚沢下降、大ビラヤス沢支流沢下降→大ビラヤス本流遡行→登山道など様々な案を考えた。)
翌日。地べたに置いたスリングも乾く程にカラっとした朝、タープの結露もゼロ、気温もそこまで低くない。快適な遡行が約束された日だ。テン場すぐ後ろの落口から右俣源頭スラブを望む。
2023年11月04日 06:37撮影 by  SCV41, samsung
11/4 6:37
翌日。地べたに置いたスリングも乾く程にカラっとした朝、タープの結露もゼロ、気温もそこまで低くない。快適な遡行が約束された日だ。テン場すぐ後ろの落口から右俣源頭スラブを望む。
テン場すぐ上の滝を快適に登る。
2023年11月04日 06:42撮影 by  SCV41, samsung
11/4 6:42
テン場すぐ上の滝を快適に登る。
快適な小滝群を越えて行き、Co.1417付近にちょうど分かりやすいバンドがあったので中間尾根を乗っ越す。
2023年11月04日 06:58撮影 by  SCV41, samsung
11/4 6:58
快適な小滝群を越えて行き、Co.1417付近にちょうど分かりやすいバンドがあったので中間尾根を乗っ越す。
右俣への下降中に見えた対岸の景色。この沢、ゴルジュだけでなく山全体が柱状節理なのだろうか。モリモリと流れた溶岩がそのまま固まったような地形に見えた。
2023年11月04日 07:51撮影 by  SCV41, samsung
11/4 7:51
右俣への下降中に見えた対岸の景色。この沢、ゴルジュだけでなく山全体が柱状節理なのだろうか。モリモリと流れた溶岩がそのまま固まったような地形に見えた。
ガレ沢を降り右俣に到着、遡行を再開。ここからは未知の区間。柱状節理を観察しながら快適な小滝たちを越えていく。
2023年11月04日 08:14撮影 by  SCV41, samsung
1
11/4 8:14
ガレ沢を降り右俣に到着、遡行を再開。ここからは未知の区間。柱状節理を観察しながら快適な小滝たちを越えていく。
色違い過ぎるでしょ
2023年11月04日 08:23撮影 by  SCV41, samsung
11/4 8:23
色違い過ぎるでしょ
振り返ると昨日通過したゴルジュが凄い切れ込みになっていた。スラブ基部はガレが堆積しているが屏風状の地形は圧巻。
2023年11月04日 08:52撮影 by  SCV41, samsung
1
11/4 8:52
振り返ると昨日通過したゴルジュが凄い切れ込みになっていた。スラブ基部はガレが堆積しているが屏風状の地形は圧巻。
水流の多い方に従って右俣の左沢に入るとルンゼ状の地形が続く。一ヶ所薄被りのチムニー滝があり、ムーヴが要求される登りで悪い。
2023年11月04日 09:30撮影 by  SCV41, samsung
11/4 9:30
水流の多い方に従って右俣の左沢に入るとルンゼ状の地形が続く。一ヶ所薄被りのチムニー滝があり、ムーヴが要求される登りで悪い。
詰め上がると家でも建ちそうなくらいに開けた草原がどーーん。
2023年11月04日 10:52撮影 by  DSC-RX0, SONY
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11/4 10:52
詰め上がると家でも建ちそうなくらいに開けた草原がどーーん。
しばし稜線の藪を漕いで1853のピークから中俣へ下降開始。金色の野に快適なゴーロ、いい感じだ。
中俣への出合だけズルズルの滝になっており、yamakurumiさんがハンマーを刺しながら降りていった。ここで私はまさかのハンマー流失に気づく。先ほどの藪だろうか。モンベルの新ハーネスのハンマーループがバックアップの紐ごと無くなっていた…
2023年11月04日 11:22撮影 by  SCV41, samsung
11/4 11:22
しばし稜線の藪を漕いで1853のピークから中俣へ下降開始。金色の野に快適なゴーロ、いい感じだ。
中俣への出合だけズルズルの滝になっており、yamakurumiさんがハンマーを刺しながら降りていった。ここで私はまさかのハンマー流失に気づく。先ほどの藪だろうか。モンベルの新ハーネスのハンマーループがバックアップの紐ごと無くなっていた…
出合に丁度良い平べったい岩があったのでおやつタイム。こんな良い山に回収の見込みの薄いデカい落とし物を残してしまいちょっと凹む。
気を取り直して、中俣のパスした区間を観察するため少し戻ってみる事にする。
2023年11月04日 12:12撮影 by  SCV41, samsung
11/4 12:12
出合に丁度良い平べったい岩があったのでおやつタイム。こんな良い山に回収の見込みの薄いデカい落とし物を残してしまいちょっと凹む。
気を取り直して、中俣のパスした区間を観察するため少し戻ってみる事にする。
スカッと開けた地形が現れた。まだこんな大きな滝があったのか、見に戻って正解だったなと思いきや、よく見ると滝下に見覚えのある整地されたテン場が鎮座しているではないか!完全に戻りすぎていた。下降があまりに快適だったのでついw
yamakurumiさんと腹かかえて笑い転げた。
(yamakurumi:ぶなPの遡行図だと未見の区間の滝は2個だけのはずなのに、やたら滝が出てくるなーと思ったらやらかしてた。)
2023年11月04日 12:55撮影 by  SCV41, samsung
11/4 12:55
スカッと開けた地形が現れた。まだこんな大きな滝があったのか、見に戻って正解だったなと思いきや、よく見ると滝下に見覚えのある整地されたテン場が鎮座しているではないか!完全に戻りすぎていた。下降があまりに快適だったのでついw
yamakurumiさんと腹かかえて笑い転げた。
(yamakurumi:ぶなPの遡行図だと未見の区間の滝は2個だけのはずなのに、やたら滝が出てくるなーと思ったらやらかしてた。)
さて、途中まで今日の朝と同じ景色を見ながら中俣遡行を再開。癒しの渓相の中を進み、詰めは平凡になり、少しの藪漕ぎで登山道へ。
2023年11月04日 14:07撮影 by  SCV41, samsung
11/4 14:07
さて、途中まで今日の朝と同じ景色を見ながら中俣遡行を再開。癒しの渓相の中を進み、詰めは平凡になり、少しの藪漕ぎで登山道へ。
荒沢岳〜!
2023年11月04日 14:43撮影 by  DSC-RX0, SONY
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11/4 14:43
荒沢岳〜!
荒沢岳の登山道は展望も良く、森も美しい。
途中、北ノ又川左岸の沢や中荒沢流域がよく見えた。滝ハナ沢の左俣はどこから見ても尾根の後ろに隠れており、見たければ行くしかないなと感じた。
2023年11月04日 15:07撮影 by  DSC-RX0, SONY
11/4 15:07
荒沢岳の登山道は展望も良く、森も美しい。
途中、北ノ又川左岸の沢や中荒沢流域がよく見えた。滝ハナ沢の左俣はどこから見ても尾根の後ろに隠れており、見たければ行くしかないなと感じた。
鎖は一部取り外されていた。もう冬が近いね。
2023年11月04日 16:14撮影 by  SCV41, samsung
11/4 16:14
鎖は一部取り外されていた。もう冬が近いね。
最後は登山道から車道を歩き、18時過ぎに車へ到着。互いにグータッチし、大満足で今回の沢旅ならぬ沢徘徊を終えた。
2023年11月04日 17:49撮影 by  SCV41, samsung
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11/4 17:49
最後は登山道から車道を歩き、18時過ぎに車へ到着。互いにグータッチし、大満足で今回の沢旅ならぬ沢徘徊を終えた。
撮影機器:

感想

【沢の選定経緯】
M氏(たな)提案。
蛇子沢に完全踏破を許していない凄いゴルジュがあり気になると。
yamakurumiとtamoshimaさんとで湧き立ち、毎週のように計画しつつも、条件の良い週末を掴めず今年は流れることが半ば確定していた。
そんな折、まさかの11月に入って季節外れの温暖な週末が訪れ、これは行くしかないと、yamakurumi提案でM氏を誘い決行。

【感想】
期待していたスリットゴルジュは、期待以上の荘厳さで感動した。
もしかしたら内部を全て覗いたのは我々が初めてかもしれない。

蛇子沢は沢を始めて間もない頃に越後の難渓として知り、いつか行きたいと思っていた。しかしそれは左俣であり、早くに小さな憧れとして位置付けてしまったからこそ、左俣以外の可能性を探すことを放棄していた節がある。このゴルジュの存在を教えてくれたM氏と、詳細な遡行図と少しの未知を残してくださった節子さんに感謝したい。

この沢に懸けるM氏の思いは相当なもので、寒波が到来する明らかに厳しいコンディションの中でも決行しようとしていたほど。今年最後に訪れた好機を掴み、満足できる形で遡行を終えることができ良かった。本記録もM氏がかなりの時間を割いて作成しているので、より多くの方の目に触れ、この熱が伝わると嬉しく思う。

「何が何だか分からない」「ゴルジュビバーク」
只事ではない記録を見かけて以降、ずっと気になっていた中俣ゴルジュ。蛇子沢は左俣の記録は多いが、右俣中俣の記録は極端に少ない上にいずれもゴルジュを巻いている。「蛇」と付く地名は昔から谷が暴れやすい場所に多く、なんとなくダークな雰囲気も相まって一層興味を抱いていた。

棚ぼたレベルの温暖な週末と(といっても11月なりの気温・水温だが)雪渓も溶けきったベストコンディションで素晴らしい渓を堪能できた。
やっぱり越後の渓のポテンシャルは凄まじい。

この記録を書いている今は山行から1週間程経っているが、越後の山々は真っ白に冠雪してしまった。冬になる直前に山が最後のチャンスをくれたようだった。
また、現地で面白そうなものを求めて右俣、中俣両方を歩く柔軟な変則ルートはyamakurumiさんとだからこそ出来た山行だと思う。

沢は自由だ。シーズンラストに心に残る山行が出来て良かった。
来シーズンは同じ荒沢岳カルデラ内のゴルジュをぜひ調査したい。

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