黒部五郎岳-鷲羽岳(折立〜高天原温泉・周回)


- GPS
- 35:07
- 距離
- 48.1km
- 登り
- 3,876m
- 下り
- 3,873m
コースタイム
- 山行
- 12:18
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 12:54
- 山行
- 6:33
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 7:18
天候 | 晴れ! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
有峰林道は午前6時〜午後8時の時間限定共用。 普通車一台2,000円。 折立はさすが三連休ということもあり駐車場は満車。夕方行けば下山した車のスペースが空いているのでねらい目。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆折立〜太郎平 ・道は明瞭、危険個所もない ・ただ帰りの計測ポール周辺で熊を目撃。やはりこの界隈は多そう。 ・太郎平小屋の水場はチョロチョロ。100円募金するシステム。 ◆太郎平〜黒部五郎岳〜黒部五郎小舎 ・黒部五郎小舎まで小屋やトイレ、水場などは一切ないので注意。 ・黒部五郎岳までの稜線は西風が吹くことが多いので防寒対策は必須。 ・黒部五郎小舎横の水場は宿泊者専用。テン場の水場は一見さんも使っていいらしい。 ◆黒部五郎小舎〜三俣山荘 ・三俣蓮華は巻いた。2300m〜2600mまで登り返して三俣山荘の2500mまでトラバースしながら降りる。 ・三俣山荘はテン場の水場は安定的に使える。 ◆三俣山荘〜鷲羽岳〜高天原山荘 ・鷲羽岳の登りは標高差400mくらいあるがジグが切ってあって登りやすい。 ・鷲羽〜ワリモ岳〜岩苔乗越の区間も見た目より標高差はないのでおススメ。個人的には黒部源流から沢沿いにアプローチするより眺望もあって涼しいので好きかも。 ・岩苔乗越から高天原山荘までの沢ルートは意外とダラダラ長くてマイナールートなので比較的登山道も荒れている。 ・水晶池は干からびていた。 ・高天原山荘はランプの宿で良い雰囲気だが素泊まりの人は談話室(テーブルひとつのみ)と外テーブルしか使えないので天気が悪いと居場所がなさそう。 ・高天原山荘は沢沿いにあるだけあって水は取り放題。 ◆高天原山荘〜高天原温泉〜竜晶池 ・温泉まではコースタイムで30分ほど。帰りが軽い登り返しとなる。 ・温泉は男女別々でそれ以外に河原の温泉もある。 ・それぞれ沢水で温度調節できるので快適。匂いは少しつく。 ・男女ともに現地に更衣室あり。 ・竜晶池は枯れていると思いきやしっかり水をたたえていた。 ・赤牛岳のリフレクションはここからしか見られないのでは。 ◆高天原温泉〜雲ノ平 ・ハシゴもある結構な登り返しだが危ない感じではない。 ・雲ノ平山荘も水不足らしい。 ◆雲ノ平〜薬師沢小屋 ・雲ノ平〜薬師沢の下りが劣悪。大きい岩が滑りまくる。みんな苦労している様子だった。 ◆薬師沢小屋〜太郎平 ・登り返しが地味にしんどいが途中に沢はたくさんあるので水は取り放題。 ◆ドコモ電波情報 この区間は電波が入りづらい。入る箇所だけ挙げるとこんな感じ ・折立 ・五光岩ベンチ〜太郎平小屋 ・北ノ俣岳周辺〜黒部五郎岳周辺 ・三俣蓮華岳周辺 ・鷲羽岳〜岩苔乗越 ・雲ノ平から高天原に向かう途中の一部区間(標高が高いところ) |
写真
感想
山のモチベーションが上がらないので毎週行き先は行き当たりばったり。
それでも登らないと体力が落ちて身体が重くなるので行くしかない。
MさんとS君から高天原温泉に泊りで行くけどどう?と誘われたが高天原山荘の予約は満員。秘境の温泉として知られる高天原には行ってみたいと思っていたしこれまで行ったこともなかったので興味をそそられたが一杯なら仕方ない。日帰りで二百名山でも登るか…と北陸道を走りつつ、富山の手前で念のため山荘の空き状況をチェックするとなんと空いているではないか!
すぐに予約の連絡を入れて滑り込みセーフ。二人は既に土曜日から四日間の予定でアルプスに入っているので日〜月の高天原山荘部分だけ切り取って参加させてもらうことになった。
日帰り山行の装備しか持ってきていないので途中のセブンイレブンでタオルやら食料やら買い出し。ザックもギリギリだが詰め込むしかない。
土曜日のうちに折立まで入って車中泊、0時に起床して0時半に出発。ここ最近はチャリミネンコしかやってなかったので折立まで車で入るのが少しズルした気分になる。
チャリの部がない分足は満タンなので2時間半で太郎平まで到着。高天原に直行してしまうと時間的にも距離的にも物足りないので北ノ俣岳〜黒部五郎岳〜鷲羽岳をグルっと回って高天原に向かうことにした。北ノ俣の稜線は相変わらず風があって寒かったのでカッパを羽織る。ここは例外なく寒い。
ウマ沢の源頭あたりで5時間のナイトハイク終了、明るくなってきた。センセー達と赤木沢ワンディする時とほぼ同じ感じ。だが今日は沢へは下りずあくまでもピークをつなぐ。
黒部五郎岳のピークにはたくさんの登山者がいた。とはいっても10人にも満たないが…いつも無人の山頂しか見ていないのでこの感じは新鮮。五郎にはこれで8回登頂したことになるが無雪期は2回だけ。いつも積雪期なので閑散としているのだ。
今回は黒部五郎カールを楽しみにしていた。ここのロックガーデンの景観は日本離れしていて素晴らしいのだが歩いたのは過去に1回だけ、しかも雨に見舞われていた。
今回は快晴なので初めてまともに景色を楽しめる。ピークを踏んだら肩からカールへと降りていく。ただ降りてしまうとせっかくの景色が背後に逃げていくのでたまに振り返っては写真に絶景を納める。あの時スキーで滑ったルンゼはあの辺かな?なんて想像しながら眺めるのもまた一興だった。
黒部五郎小舎にも、その先の三俣山荘も朝から多くの登山者でごった返していた。さすが三連休の中日。天気もいいし当然だろう。
三俣山荘から岩苔乗越へのアプローチはどうするか?黒部源流経由の方が標高差も少なくてコースタイムも短いがこんな天気の日は鷲羽〜ワリモの稜線を超えた方が気持ちいい。そろそろ足も疲れてきたが迷ったらポジティブな方へ、ということで鷲羽を超えていくことにした。
さすがに400mの登りは暑くて疲れたが途中からいい感じで風も吹いてきて稜線経由にして良かったと思った。ここは2週間前に歩いたばかりだがその時に見た鷲羽池は更に水が減っていた。
10年ぶりくらいにワリモ岳を超えて岩苔乗越へ。ここから高天原山荘へのルートも初めて。
下り基調なでの楽ちんかな・・・と思って甘く見ていたが意外と長くてアップダウンもあり整備度合いも比較的悪くて気を使った。
途中水晶池に立ち寄ってみたものの池はすっかり干からびていた。例年どんな感じなのか知らないが今年の記録的な雨不足が原因なのかもしれない。もしかするとレアな景色だったのかも。
そして13時半に小屋に到着。14時にMさんとS君が到着するのを待ってチェックイン。素泊まり7000円は安いがモンベルカードがあれば500円引きになったらしい。アプリが使えなくてガッカリした。ゴールド会員なのに・・・
さてメインイベントの温泉へGO!15時に小屋を出て15時半に温泉までハイキング。予想通り人がいっぱい!もう少しすればご飯の時間になるので空いてくるかな?と期待してその先にある竜晶池に向かった。水晶池と違って竜晶池はしっかり水をたたえていた。逆さ赤牛がすばらしい、この景色もレアなはず。貸し切りの池で写真を撮りまくって温泉に戻ると期待通り少し空いてきていた。
温泉は更衣室付きの男女別の浴槽と沢沿いの解放感のある露天風呂に分かれていた。
どっちも入りたいので交互に入りながら、たまに水風呂代わりに沢にドボンして遊ぶ。まさに童心に帰るというやつだ。
そうこうしているうちに17時を回ったので着替えて小屋に帰り、屋外のテーブルを借りて晩御飯兼飲み会を楽しんだ。
19時前にそろそろ寝ようかと片付けているといきなり雨が降り始めた。夕立か。ギリギリセーフ、小屋の布団で寝るなんて何年ぶりだろう?3年ほど前に白山室堂で泊って以来かもしれない。
おかげでぐっすり眠って翌朝に備えることができた。
翌朝は3時に起床。素泊まりなので朝からカップラーメンを食べて出発。
MさんとS君は自分と逆ルートで鷲羽〜黒部五郎を目指すということなのでここでお別れ。自分は雲ノ平を目指した。
いきなりの急登を目覚まし代わりに頑張って登ってひんやりした雲ノ平でクールダウン。薬師沢に下りるでっかくて丸くて超滑る岩の登山道は相変わらず凶悪だったがモンベルのトレールグリッパーに助けられてサクッと終了。皆さんかなり苦労している様子だった。
核心は薬師沢小屋から太郎平までの400mの登りだった。暑いし疲れてるしでかなりやられたがあとは帰るだけなので最後の力を振り絞って登る。そういえばカップラーメンしか食べてないのもエネルギー不足の原因だったのかも。
太郎平に到着したらあとは走るように下山して終了。
初めての高天原温泉も、その先の竜晶池も気軽に行ける場所ではないのでこのタイミングで訪れることができてよかった。
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