船形連峰・矢櫃沢
- GPS
- 12:14
- 距離
- 26.6km
- 登り
- 2,792m
- 下り
- 2,807m
コースタイム
- 山行
- 12:11
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 12:11
天候 | 晴れ 一時 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
大横川林道 ゲートから5kmほどはよく整備されている。林業で使用していると思われる。その先も少しボサるが入渓地点までは明瞭。 後白髪山の登山道 山頂から標高1000mくらいまでは笹薮が生い茂る。冷静に進めばなんとなく道はわかる。 |
写真
感想
当初、祝瓶山のカクナラ沢に行こうとしたが山形県は雨予報。
太平洋側で気になっていた矢櫃沢へ転進した。
沢は面白いがアプローチが激長。
水に浸かることが多く酷暑な日に行かないとヤバい沢だった。
最近の記録だと後白髪山の登山口まで車で入っているようだが、諸事情により大横川林道から歩く。
いきなりイノシシに出くわし、しばらく睨めっこ。
うり坊もいたせいか母親っぽいのがなかなか逃げない。
突っ込まれても嫌なので爆竹を鳴らして追い払った。
最近YouTubeで熊の反応のヤツを見て導入したが、人の声くらいではホントに全然逃げないのね。
2時間弱歩いて沢へ入ったが、林道の橋が出るまではただの河原。
橋を過ぎるとミニゴルジュになり、堰堤を巻いて進むと河原になるが、しばらく行くと再度ゴルジュになり小滝を3つほど越えていくと矢櫃滝。
2年前にソロで来たときは上段が越えられず敗退したが、なんか今日は下段も苦戦。
あとで他の記録と写真を見比べたのだが、あきらかに水量が多かった。
この滝はとんでもなくボロいので2年の内にホールドが悪くなったか、それとも増水で悪く感じるのか。
下段の滝に取りつくのに2回水流にふっとばされ3回目でなんとか取り付き登ったが、真ん中から上が細かくなっており緊張した。
もう濡れたくないのでガタガタ震えながら上段の滝の壁に取りつき突破を試みたが、やっぱり悪い。
2年前に確認済みの壁右側にあるカチとわずかな足場で真ん中あたりまでボルダームーブするが、それ以上はホールドなし。
ハーケンを打つリスもなく、あっても壁の左側は土壁でボロボロ剥がれる。
仕方なく水流突破を試みたが、増水のせいか水流に足をのせた途端にふっとばされ全然踏ん張れない。
もはや壁から行くしか選択肢がなくなり、新兵器のアブミを投入。
だがじょO氏特製ハンマーで壁を丹念に調べると、壁の右側に岩盤があり、そこにハーケンをぶっ刺してアブミをかけた。
それでも滝上部には届かなかったのでwoohamにバトンタッチし左側の土壁に足場となるハーケンを2枚追加。
もう少しで上部に届きそうだったが、わずかに身長が届かずぞうげに再度バトンタッチ。
おっかなびっくりで沢での初A1を行い右壁を突破。
上部はガバなので助かった。
woohamにはハーケンを回収してもらいゴボウで登ってもらったが大変だったようだ。
矢櫃滝を突破しほんの少し歩くと釜伏の滝。
震える体に鞭打って情報どおり泳いで取りついたが左側から1回、右側から2回トライしてまったく歯がたたない。
この辺でなんかおかしいと感じるようになる。
体の冷たさが去年の虎毛と同じくらいになり、これはヤバいと高巻きに変更。
ゴルジュだったが幸いにも右岸に高巻ける場所があった。
高度感はあるが越後よりは全然楽。
灌木帯まで来たらトラバースに移りゴルジュをこえてまわり滝群も一緒に巻く。
まわり滝群は遠目だとのっぺりしており本当に登れるのか?というカンジ。
ルンゼからカンタンに沢に戻ることはできるのだが、歩いて体を温めないとヤバいのでwoohamには申し訳ないが全部巻いた。
沢に戻ると穏やかな河原になっており、整地すればキャンプもできるだろう。
矢櫃滝までは魚影もあるので、1泊で来る価値も十分ある沢だと思う。
泊まり装備でそれぞれの滝を登るのは骨が折れそうだが。
河原をしばらくいくと、突如ハイライトの横川大滝。
あまり濡れずに登れそうだったが、寒さで意気消沈しておりwoohamに頼み込んで左岸から巻いた。
上部の灌木がちょっと密で面倒だが楽に巻ける。
滝上は穏やかになり、稜線まで沢型が続く支沢を登り藪こぎ15分で稜線へ。
稜線は笹薮がボサっており場所によっては背丈近くある。
このまま自然に還ってしまうのだろうか。
矢櫃沢は濡れる場所が多いため真夏にピッタリの沢だと思う。その場合、核心は林道歩きだろう。
不完全燃焼ではあったが、帰りにマイタケのお土産をゲットできたので、この時期に来た甲斐は少しはあったかな?
巻きましょ😀
お久しぶりです。
30℃を下回るとさすがに泳ぎは厳しかったです。
この冬にそちらにスキーしに行くと思います!
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