ポンヤオロマップ岳〜早大尾根〜1483峰〜留取岳
- GPS
- --:--
- 距離
- 41.2km
- 登り
- 2,120m
- 下り
- 2,132m
コースタイム
- 山行
- 8:35
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 9:10
- 山行
- 9:40
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 10:32
- 山行
- 6:01
- 休憩
- 0:09
- 合計
- 6:10
天候 | 10/1 曇り時々晴れ 10/2 曇り時々晴れ のち雨 10/3 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
※1ヶ所目の落橋地点の手前まで自転車使用 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ポンヤオロマップ岳までは2021年5月の記録 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3211150.html ペテガリ岳東尾根コースは2021年9月の記録 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3501532.html にも詳しく書いてます(2年前から状況はほぼ変化無し) |
その他周辺情報 | 新嵐山荘は10/9で営業終了 |
写真
感想
ペテガリ岳東尾根の途中から南東に分岐する「早大尾根」と呼ばれる尾根がある。これは早大山岳部が昭和22年にペテガリ岳の冬季二番目の登頂を果たしたときに使われた尾根だそうだ。この尾根には名のあるピークが二つあり、「西のピラミッド峰」との異名?を持つ1483峰と、留取岳(1350m)がある。今回は東尾根の登山道から周回縦走してこの2座を踏破しに行ってみた。
【1日目 10/1】
中札内の道の駅で車中泊して早朝に出発。初日は林道ゲートから東尾根登山口まで10km、さらにポンヤオロマップ岳を越えて早大尾根の分岐手前まで行く計画。この部分は何度か歩いているので慣れた道ではある。
早朝まで本降りの雨が続いていて心配だったが、登山口までの3回の渡渉地点は大して増水しているわけでもなく、膝下の水深で特に問題無かった。廃道化していると言われる東尾根コースだが、最近は沢や藪ばかり歩いていたせいか、至って快適な道だな〜と思った。涼しくて水の消費も少なく、ダニも少ないので東尾根を歩くなら10月くらいが一番良いかもしれない。
ポンヤオロを越えるとなぜかダニがいなくなり、紅葉も色付き始めていて季節が少しだけ進んでいるような気がした。初日は2年前のコイカク〜ペテガリ縦走の時にも使った・1417の南の沼のところでテン泊。
【2日目 10/2】
前線通過の影響か、夜中から風が強くなってテントがバタバタ揺れた。気温も低くて#3の寝袋では寒いくらいだった。物を飛ばさないように撤収して出発。・1518のJPから早大尾根に入る。
早大尾根は全体的に南西側の斜面が草地になっているところが多く、その部分に鹿道があったりして意外と歩きやすい。藪漕ぎになる所はそこまで多くなく、1483峰の手前のコルまで順調に進めた。コルから1483峰までは部分的に岩の混じった崖のような急斜面。頼りない灌木を掴んで這い上がるが、時折強風に煽られてヒヤッとすることが何度もあった。
急斜面を登り切ると1483峰に到着。主稜線の山から十勝平野まで360°の眺望が素晴らしかった。頂上は高度感はあるが意外と広くて風当たりも弱い。ゆっくり休憩してから留取岳へ進んだ。
1483峰から留取岳までの間も南西側の藪の薄い草地を使える場所が多かった。1380mから留取岳手前のコルまでは濃密な笹藪が続くが、コルから留取岳への登りは鹿道が発達して登りやすい。留取岳の頂上は笹藪に囲まれていて、1483峰に比べると開放感はあまり無かった。
留取岳から笹藪の尾根をさらに進んでいると、本降りの雨が降ったり止んだりの変わりやすい天気になった。・1295からは北尾根を下降してポンヤオロマップ川に下りる。この尾根は明瞭な鹿道が続いていて歩きやすい部分が多かった。標高を下げても相変わらず風が強く、山全体がゴウゴウと鳴っていた。500m二股の河原は増水すると逃げ場が無さそうだったので、川に下りる手前の樹林帯でテン泊。
【3日目 10/3】
雨風が強くて気が乗らず、天候が回復するのを待ってのんびり出発。ポンヤオロマップ川を歩いて東尾根登山口へ戻る。
ポンヤオロマップ川は半分以上は平坦な河原歩きで、出てくるゴルジュはへつったり高巻いたり泳いだりして通過した。しかしさすがに10月の沢で泳ぐのは辛い。この時期にしては水はそこまで冷たくは無かったが、泳いだ後は寒くてしばらく震えが止まらなかった。
左岸にあるはずの林道跡は崩壊が進んでしまったのか?それらしいものはなかなか見当たらず、ペテガリ橋の数百m手前まで来てようやく林道跡に上がった。登山口からは再び10kmの林道を戻り、ゲートまで帰還。
【まとめ】
早大尾根は想像よりも藪が薄くて歩きやすい尾根だった。変わりやすい天気ながらも核心部では晴れてくれて、1483峰からの眺望も楽しめて良かった。ここ最近はピークハント的な往復山行が多かったが、周回ルートの縦走は変化に富んで面白いと改めて思った。
「西のピラミッド峰」という呼び名は誰が付けたのか分からないけど、何となく違和感があるのは自分だけだろうか?
留取岳から見て西(というか北西)にあるからそう呼んでいる(?)と推測するけど、「ピラミッド峰」と言えばほとんどの人はカムエクの隣にある1853m峰を想像するはず。本家のピラミッド峰に対して言うなら、西ではなく南か東、あるいは「早大尾根のピラミッド峰」と呼んだ方がしっくりくる気がするけど、まぁどうでも良いか・・・。
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