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Yamareco

記録ID: 6008145
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
日高山脈

ポンヤオロマップ岳〜早大尾根〜1483峰〜留取岳

2023年10月01日(日) ~ 2023年10月03日(火)
 - 拍手
GPS
--:--
距離
41.2km
登り
2,120m
下り
2,132m

コースタイム

1日目
山行
8:35
休憩
0:35
合計
9:10
6:05
110
歴舟川支流林道ゲート
12:56
13:10
125
15:15
・1417の南
2日目
山行
9:40
休憩
0:52
合計
10:32
5:02
38
・1417の南
5:40
0:00
183
・1518JP
8:43
9:10
105
1483峰
10:55
11:20
85
留取岳
12:45
0:00
169
・1295
15:34
ポンヤオロマップ川500m二股
3日目
山行
6:01
休憩
0:09
合計
6:10
6:40
268
ポンヤオロマップ川500m二股
11:08
11:17
93
12:50
歴舟川支流林道ゲート
天候 10/1 曇り時々晴れ
10/2 曇り時々晴れ のち雨
10/3 曇り時々晴れ
過去天気図(気象庁) 2023年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 自転車
歴舟川支流林道ゲート〜ペテガリ東尾根コース登山口まで10km
※1ヶ所目の落橋地点の手前まで自転車使用
コース状況/
危険箇所等
ポンヤオロマップ岳までは2021年5月の記録
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3211150.html

ペテガリ岳東尾根コースは2021年9月の記録
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3501532.html
にも詳しく書いてます(2年前から状況はほぼ変化無し)
その他周辺情報 新嵐山荘は10/9で営業終了
林道ゲートから自転車で出発。
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林道ゲートから自転車で出発。
ゲートから4km先の崩落地点は以前より踏み跡が明瞭になっていたので、自転車を担いで越えてみた。
ゲートから4km先の崩落地点は以前より踏み跡が明瞭になっていたので、自転車を担いで越えてみた。
しかし崩落地点の先は路面が荒れていて乗れる場所が少なく、あまり時短にはならなそう。
落橋地点の手前でデポした。
しかし崩落地点の先は路面が荒れていて乗れる場所が少なく、あまり時短にはならなそう。
落橋地点の手前でデポした。
橋が流されている所が3ヶ所あるので渡渉する。朝まで雨が降っていたが水深は深くても膝くらいで問題無し。
橋が流されている所が3ヶ所あるので渡渉する。朝まで雨が降っていたが水深は深くても膝くらいで問題無し。
ペテガリ橋を渡って登山口へ。
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ペテガリ橋を渡って登山口へ。
東尾根コース登山口に到着。白い看板の錆の割合が以前より増えてきた。
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東尾根コース登山口に到着。白い看板の錆の割合が以前より増えてきた。
藪の薄い斜面を適当に登って取り付く。
藪の薄い斜面を適当に登って取り付く。
道は明瞭で歩きやすい。ダニも夏に比べたら少なめ(いないわけではない)
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道は明瞭で歩きやすい。ダニも夏に比べたら少なめ(いないわけではない)
・1121を越えて左手に見えてきた1483峰。この角度からだとまだピラミッドという感じではない。
・1121を越えて左手に見えてきた1483峰。この角度からだとまだピラミッドという感じではない。
ポンヤオロマップ岳が目前に。
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ポンヤオロマップ岳が目前に。
ポンヤオロマップ岳(1405m)到着。
まだ先は長い。
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ポンヤオロマップ岳(1405m)到着。
まだ先は長い。
紅葉が色付き始めた東尾根。ポンヤオロを越えても道はしっかりしていて快適だった。
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紅葉が色付き始めた東尾根。ポンヤオロを越えても道はしっかりしていて快適だった。
ポンヤオロを振り返る。
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ポンヤオロを振り返る。
・1417へのアップダウン。奥に聳えるペテガリ岳は雲に隠れている。
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・1417へのアップダウン。奥に聳えるペテガリ岳は雲に隠れている。
東尾根を進むと少しずつ1483峰が尖って見えるようになってきた。
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東尾根を進むと少しずつ1483峰が尖って見えるようになってきた。
この道を世間一般では廃道と呼ぶらしいけど、日高としては普通に一級国道だと思う。
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この道を世間一般では廃道と呼ぶらしいけど、日高としては普通に一級国道だと思う。
早大尾根の全貌が見えてきた。
中央に1483、右は1463、留取岳は尾根の向こうに隠れているっぽい。
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早大尾根の全貌が見えてきた。
中央に1483、右は1463、留取岳は尾根の向こうに隠れているっぽい。
・1417の南にある沼まで来た。カモが泳いでいたので水質は悪そう。煮沸しても飲みたくない。
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・1417の南にある沼まで来た。カモが泳いでいたので水質は悪そう。煮沸しても飲みたくない。
沼の手前の平場でテン泊。
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沼の手前の平場でテン泊。
2日目。
薄暗い時間から出発。十勝平野の方は晴れている。
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2日目。
薄暗い時間から出発。十勝平野の方は晴れている。
朝日に照らされる紅葉と1483峰。
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朝日に照らされる紅葉と1483峰。
・1518寄りの快適そうなテン場は風が強く吹きつけていた。
2
・1518寄りの快適そうなテン場は風が強く吹きつけていた。
1518から早大尾根へ。至る所に古い鋸目が入っていた。先人たちはここに道を作ろうとしていたのか?
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1518から早大尾根へ。至る所に古い鋸目が入っていた。先人たちはここに道を作ろうとしていたのか?
岩場の先に聳える1463と1483。この角度からだと双耳峰のようだ。
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岩場の先に聳える1463と1483。この角度からだと双耳峰のようだ。
尾根の西側の草地に鹿道がついていて藪漕ぎになる所は少ない。
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尾根の西側の草地に鹿道がついていて藪漕ぎになる所は少ない。
1463をサクッと越えて1483へ。
2
1463をサクッと越えて1483へ。
直下のコルから見上げる1483峰(右側)。急斜面が2段になって続く。
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直下のコルから見上げる1483峰(右側)。急斜面が2段になって続く。
壁のような急斜面を灌木を掴んで這い上がる。
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壁のような急斜面を灌木を掴んで這い上がる。
1518JPから歩いてきた早大尾根。足元には1483の三角形の影が。
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1518JPから歩いてきた早大尾根。足元には1483の三角形の影が。
2段目の急斜面を登ればピークはすぐそこに…
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2段目の急斜面を登ればピークはすぐそこに…
1483峰到着!
ペテガリ岳方面を振り返る。
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1483峰到着!
ペテガリ岳方面を振り返る。
6月に歩いた中ノ岳〜ニシュオマナイ岳〜神威岳の稜線。
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6月に歩いた中ノ岳〜ニシュオマナイ岳〜神威岳の稜線。
頂上は意外と広く、ビバークくらいならできそうな小さな窪地もあった。
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頂上は意外と広く、ビバークくらいならできそうな小さな窪地もあった。
留取岳は右寄りの目立たないポコで、なぜあんな所に山名がついたのか不思議。
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留取岳は右寄りの目立たないポコで、なぜあんな所に山名がついたのか不思議。
1483の先も藪は薄くて快適だったが、1380mから直下のコルまでは笹藪が深い。
1483の先も藪は薄くて快適だったが、1380mから直下のコルまでは笹藪が深い。
コルから見上げる留取岳。1483と比べるとなだらかで里山のような感じすらある。
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コルから見上げる留取岳。1483と比べるとなだらかで里山のような感じすらある。
留取岳(1350m)到着。十勝平野の方の眺望はそこそこ良い。
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留取岳(1350m)到着。十勝平野の方の眺望はそこそこ良い。
三等三角点「留取岳」は傾いて笹藪に埋もれそうになっていた。
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三等三角点「留取岳」は傾いて笹藪に埋もれそうになっていた。
レインボーポンヤオロ!?
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レインボーポンヤオロ!?
留取岳からの下りは濃密な笹藪。
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留取岳からの下りは濃密な笹藪。
それでもコルあたりまで下ると藪は薄くなってきた。
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それでもコルあたりまで下ると藪は薄くなってきた。
・1295から先に続く尾根。どこまでが早大尾根と呼べるのだろう?
・1295から先に続く尾根。どこまでが早大尾根と呼べるのだろう?
・1295から北尾根を下降する。1100mあたりまでは急斜面に苦戦するも、明瞭な鹿道が続いていて楽だった。
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・1295から北尾根を下降する。1100mあたりまでは急斜面に苦戦するも、明瞭な鹿道が続いていて楽だった。
660mからポンヤオロマップ川の500m二股へ向かって北東に下る。途中、垂直な岩場もあった。
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660mからポンヤオロマップ川の500m二股へ向かって北東に下る。途中、垂直な岩場もあった。
ポンヤオロマップ川に降りてきた。
ポンヤオロマップ川に降りてきた。
河原に降りる手前にちょうど良い平場があったのでテン泊。
3
河原に降りる手前にちょうど良い平場があったのでテン泊。
3日目。
踏み跡を辿ってポンヤオロマップ川に降りる。
3日目。
踏み跡を辿ってポンヤオロマップ川に降りる。
地形図ではゴルジュが続いているように見えるが、平坦な河原歩きの部分も多い。
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地形図ではゴルジュが続いているように見えるが、平坦な河原歩きの部分も多い。
エメラルドグリーンの川面。真夏なら泳ぎたい。
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エメラルドグリーンの川面。真夏なら泳ぎたい。
この辺りは順層の岩が多くて簡単にへつって進めた。
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この辺りは順層の岩が多くて簡単にへつって進めた。
435m二股を過ぎると一旦広い河原になるが、再びゴルジュが続く。
435m二股を過ぎると一旦広い河原になるが、再びゴルジュが続く。
難しい所は無いけど、濡れた落ち葉の乗った岩が滑りやすくて慎重に通過した。
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難しい所は無いけど、濡れた落ち葉の乗った岩が滑りやすくて慎重に通過した。
ここはへつるのも高巻くのも微妙だったので泳いで通過したが、さすがに寒かった。
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ここはへつるのも高巻くのも微妙だったので泳いで通過したが、さすがに寒かった。
左岸の林道跡に乗るとすぐに東尾根登山口に戻ってきた。
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左岸の林道跡に乗るとすぐに東尾根登山口に戻ってきた。
林道10kmをこなして帰還。
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林道10kmをこなして帰還。
10/10で閉館になる新嵐山荘。
日高登山で何十回とお世話になったけど、今回で最後になってしまうのだろうか・・・
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10/10で閉館になる新嵐山荘。
日高登山で何十回とお世話になったけど、今回で最後になってしまうのだろうか・・・

感想

ペテガリ岳東尾根の途中から南東に分岐する「早大尾根」と呼ばれる尾根がある。これは早大山岳部が昭和22年にペテガリ岳の冬季二番目の登頂を果たしたときに使われた尾根だそうだ。この尾根には名のあるピークが二つあり、「西のピラミッド峰」との異名?を持つ1483峰と、留取岳(1350m)がある。今回は東尾根の登山道から周回縦走してこの2座を踏破しに行ってみた。


【1日目 10/1】
中札内の道の駅で車中泊して早朝に出発。初日は林道ゲートから東尾根登山口まで10km、さらにポンヤオロマップ岳を越えて早大尾根の分岐手前まで行く計画。この部分は何度か歩いているので慣れた道ではある。

早朝まで本降りの雨が続いていて心配だったが、登山口までの3回の渡渉地点は大して増水しているわけでもなく、膝下の水深で特に問題無かった。廃道化していると言われる東尾根コースだが、最近は沢や藪ばかり歩いていたせいか、至って快適な道だな〜と思った。涼しくて水の消費も少なく、ダニも少ないので東尾根を歩くなら10月くらいが一番良いかもしれない。

ポンヤオロを越えるとなぜかダニがいなくなり、紅葉も色付き始めていて季節が少しだけ進んでいるような気がした。初日は2年前のコイカク〜ペテガリ縦走の時にも使った・1417の南の沼のところでテン泊。


【2日目 10/2】
前線通過の影響か、夜中から風が強くなってテントがバタバタ揺れた。気温も低くて#3の寝袋では寒いくらいだった。物を飛ばさないように撤収して出発。・1518のJPから早大尾根に入る。

早大尾根は全体的に南西側の斜面が草地になっているところが多く、その部分に鹿道があったりして意外と歩きやすい。藪漕ぎになる所はそこまで多くなく、1483峰の手前のコルまで順調に進めた。コルから1483峰までは部分的に岩の混じった崖のような急斜面。頼りない灌木を掴んで這い上がるが、時折強風に煽られてヒヤッとすることが何度もあった。

急斜面を登り切ると1483峰に到着。主稜線の山から十勝平野まで360°の眺望が素晴らしかった。頂上は高度感はあるが意外と広くて風当たりも弱い。ゆっくり休憩してから留取岳へ進んだ。

1483峰から留取岳までの間も南西側の藪の薄い草地を使える場所が多かった。1380mから留取岳手前のコルまでは濃密な笹藪が続くが、コルから留取岳への登りは鹿道が発達して登りやすい。留取岳の頂上は笹藪に囲まれていて、1483峰に比べると開放感はあまり無かった。

留取岳から笹藪の尾根をさらに進んでいると、本降りの雨が降ったり止んだりの変わりやすい天気になった。・1295からは北尾根を下降してポンヤオロマップ川に下りる。この尾根は明瞭な鹿道が続いていて歩きやすい部分が多かった。標高を下げても相変わらず風が強く、山全体がゴウゴウと鳴っていた。500m二股の河原は増水すると逃げ場が無さそうだったので、川に下りる手前の樹林帯でテン泊。


【3日目 10/3】
雨風が強くて気が乗らず、天候が回復するのを待ってのんびり出発。ポンヤオロマップ川を歩いて東尾根登山口へ戻る。

ポンヤオロマップ川は半分以上は平坦な河原歩きで、出てくるゴルジュはへつったり高巻いたり泳いだりして通過した。しかしさすがに10月の沢で泳ぐのは辛い。この時期にしては水はそこまで冷たくは無かったが、泳いだ後は寒くてしばらく震えが止まらなかった。

左岸にあるはずの林道跡は崩壊が進んでしまったのか?それらしいものはなかなか見当たらず、ペテガリ橋の数百m手前まで来てようやく林道跡に上がった。登山口からは再び10kmの林道を戻り、ゲートまで帰還。


【まとめ】
早大尾根は想像よりも藪が薄くて歩きやすい尾根だった。変わりやすい天気ながらも核心部では晴れてくれて、1483峰からの眺望も楽しめて良かった。ここ最近はピークハント的な往復山行が多かったが、周回ルートの縦走は変化に富んで面白いと改めて思った。

「西のピラミッド峰」という呼び名は誰が付けたのか分からないけど、何となく違和感があるのは自分だけだろうか?
留取岳から見て西(というか北西)にあるからそう呼んでいる(?)と推測するけど、「ピラミッド峰」と言えばほとんどの人はカムエクの隣にある1853m峰を想像するはず。本家のピラミッド峰に対して言うなら、西ではなく南か東、あるいは「早大尾根のピラミッド峰」と呼んだ方がしっくりくる気がするけど、まぁどうでも良いか・・・。

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