苗場山周遊;和山〜苗場山〜赤倉山〜水無尾根〜ドロノ木平
- GPS
- 19:29
- 距離
- 27.4km
- 登り
- 1,971m
- 下り
- 1,967m
コースタイム
- 山行
- 5:58
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 6:44
- 山行
- 9:12
- 休憩
- 2:39
- 合計
- 11:51
天候 | 10/2:曇り時々雨,一時晴れ 10/3:霧時々小雨 後晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
和山登山口〜苗場山:2度ほど靴が浸かるぐらいの渡渉があった。最後に沢を渡渉してから四合目までの急登は,足元の土がヌルヌルで非常に滑りやすい。ロープや木の根等を掴んで這い上がる感じ。 苗場山〜西赤沢源頭:刈り払いがしっかりされていてルートロスはない。赤倉山まではヌカルミの多い箇所もあるので足回りはしっかりと。 西赤沢源頭〜ドロノ木平登山口:整備はしっかりとされているが,滑りやすい箇所もあるので転倒,スリップには注意要。 |
その他周辺情報 | 自然体験交流センター:山頂直下にある大きな山小屋。外にある自販機でビール600円也。 天池:鳥甲山を映す静かな池。 小赤沢温泉 楽養館:赤茶色の湯で湯舟は一つ,洗い場は3人分の小さいがゆったりと温まる温泉。600円也。温泉は18時,食事は16時までだった。 |
写真
感想
先週に鳥甲山から眺めた苗場山から佐武流山の連なりを辿ってみたくなり,一泊で周回する山行を計画した。当日,0時前に自宅を出る。途中,仮眠,食事をとりながらドロノ木平登山口に6時20分に到着。実質的に4時間20分のドライブ。清水トンネルを抜けてから降り続いていた雨は秋山郷に入った辺りで止んでいた。
路肩の駐車スペースには既に1台停まっていた。ここから舗装された林道を30分ほどで和山の登山口に到着する。更に10分ほどで栃川の河原に着くので早めの休憩をとる。
栃川を簡易な橋で渡り登山路を辿るが,何か所かの小さな沢を渡渉する。その内の2つは少し水量が多い。水が濁っているので,続いていた雨の影響かと思われる。水底の岩がゴツゴツしていたので,裸足ではけがの恐れがあると思い靴のまま通過。一瞬,足首まで水中に没したが,短時間だったので思ったほどは濡れずに済んだ。
最後の渡渉後,急な登りが待っていた。雨の影響で濡れた地面はヌルヌルとして滑りやすいことこの上ない。特に急な個所にはロープが下がっていたので,これや木の根を掴み,靴をけりこみながら這い上がった。今回の山行中で一番難儀したところだった。標高差で100mを登りきると平太郎尾根の四合目に到着。この先はだいぶ楽になるが,時々滑りやすい処が出てくるので気は抜けない。
1時間半ほど進むと傾斜が緩くなり草原に出会う。草は枯れ色で,周囲の樹々も赤や黄に色づいており,秋山の風情。更に少し進むと池塘が現れてくる。時々,青空が出て,苗場山の山頂付近も見えたりするが,直ぐに雲がかかってくる。小赤沢コースとの分岐に着いた頃には辺りはガスで覆われ,視界が悪くなっていた。仕方がないので近くの池塘などを眺めながら,ゆっくりと木道を歩く。苗場神社との分岐点まで着た辺りで再びガスが風に飛ばされて,周囲の山並みまで見えてきた。期待して待っていると,いいところまで来るのだが,中々スッキリとは晴れ上がらない。仕方なく,苗場山頂に向かう。
山頂は自然体験交流センターから直ぐで,広場のようになっているが眺望は良くなかった。少しの休憩の後,センターに向かい,宿泊手続きをする。夕食付きで9,000円也。外の自販機でビールを購入して夕食までの時間を過ごす。18時からの夕食はカレーとポテサラ。今日は20人の団体さんも含めて40人近い宿泊者で賑わっている。新潟テレビの撮影とかで食事風景を撮ったりしていたが,去年の同じ時期には八海山でも撮影スタッフを見かけたりした。山風景はこの時期の定番なのだろうか。消灯は20時だったが,食後,早々に布団に潜り込んだ。
翌朝は4時に起床し,パンのみの食事を済ませて,4時40分にセンターを出発。真っ暗な上にガスが出ているので視界は10m程しかない。滑りやすくなっている木道をゆっくりと辿って苗場神社に着くころには,パラパラと小雨も降ってきた。少々の風もあり寒い。湿原地帯には木道があって,滑りやすくはあったが歩き易かった。それが無くなると,路の泥濘がひどいところが多くなり,水が流れている部分もあったりで,靴の中までびっしょりに。ただ,5時半を過ぎて日の出時間を過ぎると,視界は少し回復して40〜50m先が見えるようになってきた。頂上台地に着いた時には雨も上がっていた。
昔の登山地図を見て,悪路が続くのかと思っていたのだが,きれいに刈り払いがされていて,ぬかるみを別にすれば良く整備されている。いつも思うのだが,本当に整備して下さっている方々には感謝。などと考えながら歩いていると赤倉山に到着。視界もさらに回復してきて,ナラズ山に着くころには周りの山並みが時々見えるようになっていた。ここで大休止として,お湯を沸かしてアルファ米のドライカレーを詰め込む。
暫く行くうちに天気がどんどん良くなってきて,佐武流山や白砂山が見え始め,チョコッとだが浅間山の頂も顔を覗かせている。気分よく歩を進めて土舞台を経由して西赤沢源頭に到着。天気はすっかり回復して暖かくなってきたので雨具やセーターを脱ぐ。周囲の展望も良く気分は最高なのだが,膝の具合が悪くなってきた。何時ものことだが,少し熱くなって腫れ始めているようで,この先の下山を考えて今回は佐武流山をパスとした。
十分に周囲の景色を楽しんだ後,出発。時々,滑る箇所があるので注意してゆっくりと。歩いてきた赤倉山やナラズ山,そして苗場山の眺望を楽しみながらワルサ峰に着く。座り心地の良い岩に腰を下ろして,今頃は苗場山の池塘巡りを楽しんでいる人達がいるのだろうなと思う。残念だが,今度は別ルートで再訪しようと思う。
更に下って物思平でまた一休みしていると,上の方から結構なスピードで鈴の音が近づいてきた。ピストンで佐武流山を登ってきた人だ。何日かかけて,この辺りの山を登っているとのこと。本日,山中で出会った唯一の人だった。この後も滑りやすい箇所はあったが,それほどの難場もなく檜俣川に到着。沢に着く少し手前から見える月夜立岩は,ごつごつした岩肌が屹立していて迫力があった。
檜俣川にはロープが渡されていたのでこれを使って,対岸の岩に向かってジャンプ。少しだけ水に浸かったが,大したことはなかった。水底の岩は滑らかなので,もう少し水嵩が多くても裸足になって渡れそうだった。
沢から100m余りを登って林道に出る。重くなった足を動かして,未だ暗くなる前に駐車場所まで戻ってこられた。追い越していった人の車は既になく,自車のみが待っていてくれた。温泉に向かおうと車を出すと,すぐ目の前に大勢の猿が道の真ん中にたむろしている。先週の鳥甲山でも遭遇したし,近くに猿の集落でもあるのかしら。ゆっくりと寄って行くと,少し逃げはするが,木の間からこちらを窺っていた。
鳥甲山を映す天池の夕景を少しだけ楽しんだ後,小赤沢温泉の楽養館で湯に浸かる。終了間際だったためか他に客はおらず,のんびりと浸かることができた。赤っぽい湯が温泉らしくて気持ち良かった。
帰りは,何か所かのSAで食事や仮眠をとりながらのんびりと走り,1時20分に帰宅。前半の天気が今一つだったが,力を出し切った感もあって,総じて楽しい山だった。佐武流山に登れなかったのは残念だが,今の実力かと思って諦め,別のルートからの登頂を考えてみよう。
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