2023年10月06日 05:46
- GPS
- 22:26
- 距離
- 22.1km
- 登り
- 2,794m
- 下り
- 1,364m
コースタイム
- 山行
- 6:56
- 休憩
- 0:38
- 合計
- 7:34
- 山行
- 8:11
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 9:06
- 山行
- 10:20
- 休憩
- 1:32
- 合計
- 11:52
天候 | 6日 晴れ 7日 晴れ 8日 曇後雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
個人装備 |
雨具
帽子
レーション
飲料
水筒
地図(地形図)
ルート図
コンパス
笛
熊鈴
計画書
ヘッドランプ
ライター
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
日焼け止め
保険証
携帯(GPS)
時計
タオル
紙タオル
ロールペイパー
ガスコンロ
テルモス
ガスボンベ(小)
コッヘル(小)
ストック
テント一式
マット
シュラフ
着替え
携帯トイレ
ラジオ
|
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感想
赤石岳と富士見平の間でGPSの軌跡が止まっているのは、その地点でビバーク中に静岡市消防局千代田消防署しずはた山岳救助隊により救出されたからです。
記憶から消し去りたい気持ちもありますが、事故者として事故報告をするのが責務ではないかと考えヤマレコに投稿します。
腰痛持ちの自分は、テントの設営撤収に人の二倍の時間がかかります。
そんな人間が一人でテント山行するは不謹慎だ言われても言い訳はできません。7年前に同じ症状が出てビバークした経験があり、先日、その時のコースを歩き、薬次第で大丈夫と思ったのが失敗の始まりでした。
6日、椹島ロッジから千枚小屋に向かう。千枚小屋手前で腰痛の兆候がみえ始め2回目のクスリを飲む。その日は食欲もありテント場でゆっくり過ごす。
7日、千枚岳は何とかなったが、悪沢岳の登りがきつかった。近くに見えた小屋はどうも中岳避難小屋だったみたいで、荒川小屋までは長かった。テントの受付をしてくれた人が親切で何でも相談してくださいと言って薬箱を出してくれた。
8日、天気は下り気味で、今日中に赤石小屋にたどり着ければいいと思い赤石岳に向かう。小屋との分岐の処で、皆さんは空荷でピストンをしていたみたいだが、腰痛が悪化した自分は避難小屋までとし、頂上に向かう。
頂上付近で雪の情報を聞き、不安に駆られビバーク覚悟で赤石小屋に向かう。何人かの登山者が声をかけてくれたが、17時までに赤石小屋に着かなければ連絡しますとのこと。この連絡は私への連絡と思ったが、考えてみれば携帯は通じないはずだ。後から来た親切な二人連れの男女が薬を提供してくれた。
17時までに着くの到底無理と思った時からビバーク適地を探しながら歩いたが見つからない。鉄パイプと板で作られた登山道を上がった平地でフ
ライをかぶる。雨がきつくなってからザックカバーを付け雨具上下を着たが、かなり濡れていたみたいだ。フライの中で着替えをするのは難しく最悪の場合、雪山でよくするようにガスコンロで暖をとればよいと安易に考えていた。
17時が過ぎ、救助要請の電話が入った。これ以上、迷惑はかけられないと思い素直に要請承諾をした。するとすぐに赤石小屋の管理人の女性が来られ看護師さんのように体の状態を観察され、手をマッサージされお湯で身体を温めてくれた。後から駆け付けた男性がブルーシートを張り、湯たんぽを渡してくれた。三人が横になるには狭すぎる地形で、のり面側の男性は自己ビレイも取れず大変だったと思う。早朝に救助隊が来る迄、一晩付き添ってくれた。ことあるごとに手をさすってくれた管理人やスタッフのことを思うと、今でも感動し熱いものがこみ上げてくる。なんて言う山小屋だ。山小屋に偏見があった自分が恥ずかしい。
翌朝、しずはた山岳救助隊が到着。前後或いは側面からサーポートを受けながら時にはロープを使いながら時には背負われながら赤石小屋に向かう。皆さん励ましの言葉がやさしく、この時の感動は忘れないのではと思う。
小屋に着いてからも何かと気配りしてくださり、感謝の気持ちを伝えるのが難しかった。そんな中、いちばんさりげなく暖かくサポートしてくれたのが、県警ヘリの方が教えてくれて後で知った望月さんだった。トランスジャパンアルプスレースで活躍された方です。この方を慕って入隊希望をする若者も多いのでは思う。
翌朝、幸いにも県警ヘリが来てくれ、吊り上げ救助され山梨県側の基地に向かい、そこから救急車で富士川町の病院に行く。レントゲン検査を受け、処方箋をもらう。身延線の井川大門駅から静岡駅に行き、タクシーで畑薙臨時駐車場に向かう。また暗くなってしまった。
10月4日(水)神戸を出て車中泊、5日椹島ロッジ泊、6日千枚小屋でテント泊、7日荒川小屋でテント泊、8日ビバーク、9日赤石小屋泊、10日静岡SAで車中泊、11日夜帰宅
もしも歩けるなら来年にでも、お言葉どうり赤石小屋を訪ねていきたい。
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