時計回りの霊仙山(落合→今畑)

2023年11月03日(金) [日帰り]

• GPS: 05:23
• 距離: 10.3km
• 登り: 897m
• 下り: 871m

コースタイム

日帰り

• 山行: 4:22
• 休憩: 0:54
• 合計: 5:16

7:53 落合登山口
8:25 8:31 榑ヶ畑道二合目・汗ふき峠
8:37 8:38 榑ヶ畑道三合目
8:41 8:45 大洞谷源頭
8:48 8:54 榑ヶ畑道四合目
9:03 9:04 榑ヶ畑道五合目・見晴台
9:14 榑ヶ畑道六合目
9:24 9:25 榑ヶ畑道七合目・お猿岩
9:34 榑ヶ畑道八合目・お池
9:50 9:54 経塚山 九合目
10:06 10:07 霊仙山三角点最高点分岐
10:09 10:36 霊仙山
10:39 10:40 霊仙山三角点最高点分岐
10:49 霊仙山最高点
11:01 南霊山
11:24 南霊岳
11:41 近江展望台
12:32 12:33 笹峠
13:06 13:07 今畑登山口
13:09 ゴール地点

天候

快晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

●落合の集落の駐車場の手前の道路脇に駐車しました。他にも多数の駐車がありました。

コース状況／危険箇所等

●落合〜汗ふき峠(二合目)
川沿いをずっと行く。川の水は少ない(下流は水がなかった)。ピンクリボンの誘導で数回の渡渉あり

●汗ふき峠〜お猿岩(七合目)
誘導のトラロープが続く。お猿岩まで来れば樹林帯を抜けている

●お猿岩〜霊山神社(お池・八合目)・経塚山(九合目)・三角点(山頂)・最高点
樹木がなく視界が開けており、次の「〜合目」の道標が目視できる。ある程度道ができているので、大きな岩を踏んでいく必要はない
三角点のある山頂(1083.5m)とはべつに、標高の最高点(1098m)がある

●霊仙山最高点〜近江展望台
石灰岩の数が増えてきてゴロゴロした岩を踏みながら行く。動物のうんち(たぶん猪と鹿の)もあったが、できるだけ踏まないようにしてバクテリアにお任せあれ
南霊仙、南霊岳あたりはある程度踏み慣らされて跡がわかる

●近江展望台〜
ガレ場・ザレ場の急斜面。ところどころ岩のてっぺんに赤い印があるが、どちらかといえば上り用。岩の手がかり足がかりを確保しつつ、すべりながら足を運ぶところも。人頭ぐらいの大きさでも浮き石であったり
とかく一歩一歩を味わうように、焦らず地道に下りていく。鷹揚さと忍耐が問われる試練の場

●樹林帯〜笹峠〜
下りではあるが景色を楽しむ余裕が出てくる

(文責　kumakumo)

写真

11/3 7:54

(kumakumo)落合神社

11/3 7:59

(kumakumo)川沿いの林道を行くと、続々と堰堤が現れる

11/3 8:05

(kumakumo)紅花ぼろ菊(ベニバナボロギク)　あちこちで見かけたが、半分ぐらいは綿毛

11/3 8:09

(kumakumo)水のない川に壊れかけた橋

11/3 8:14

(kumakumo)何度か渡渉を繰り返す

11/3 8:31

(kumakumo)二合目　汗拭峠

11/3 8:36

(kumakumo)紅葉の道の自然な色合い

11/3 8:38

(kumakumo)三合目

11/3 8:59

(kumakumo)苔の岩がぽこぽこ

11/3 8:59

(kumakumo)紅葉の道

11/3 9:01

(kumakumo)蝮草(マムシグサ)の実

11/3 9:02

(kumakumo)熊の子岩(勝手に命名)

11/3 9:04

(kumakumo)遠くの雲海！？

11/3 9:04

(kumakumo)琵琶湖は雲の下か？

11/3 9:05

(kumakumo)五合目　見晴台　多賀町からいつのまにか米原市に

11/3 9:05

(kumakumo)ニョキニョキと石灰岩が増えてきた

11/3 9:10

(kumakumo)顔を上げれば紅葉

11/3 9:10

(kumakumo)輝く紅葉

11/3 9:15

(kumakumo)六合目

11/3 9:15

(kumakumo)山と雲

11/3 9:21

(kumakumo)昼の月

11/3 9:24

(kumakumo)七合目

11/3 9:24

(kumakumo)お猿岩とは？

11/3 9:25

(kumakumo)ゆっくり現れる街

11/3 9:27

(kumakumo)春にはお花畑だったのだろう

11/3 9:28

(kumakumo)カルスト・ストリート

11/3 9:35

(kumakumo)霊仙神社とお虎ヶ池

11/3 9:35

(kumakumo)八合目

11/3 9:36

(kumakumo)岩の王国(妄想)

11/3 9:44

(kumakumo)池(ドリーネ)　

11/3 9:45

(kumakumo)山頂を見据えて

11/3 9:47

(kumakumo)伊吹山の存在感

11/3 9:51

(kumakumo)おさかな？

11/3 9:52

(kumakumo)避難小屋

11/3 9:53

(kumakumo)九合目・経塚山

11/3 9:53

(kumakumo)経塚山・九合目

11/3 9:53

(kumakumo)伊吹山と麓の町

11/3 9:54

(kumakumo)このような眺めに囲まれながら歩く稜線

11/3 9:58

(kumakumo)右手からいきなり鹿の群れ！

11/3 9:58

(kumakumo)八頭いる

11/3 9:58

(kumakumo)勢いよく駆け抜けて行った

11/3 9:59

(kumakumo)余韻

11/3 10:01

(kumakumo)その名を知らぬ珍しい花

11/3 10:02

(kumakumo)ここは異星かも

11/3 10:08

(kumakumo)ときどき道標

11/3 10:11

(kumakumo)山頂　霊仙山1083.5m

11/3 10:11

(kumakumo)二等三角点「霊仙山」

11/3 10:12

(kumakumo)しばし休憩

11/3 10:21

(kumakumo)雲が琵琶湖の代役

11/3 10:22

(kumakumo)伊吹山

11/3 10:30

(kumakumo)ここから鳥居とお虎ヶ池が見える

11/3 10:40

(kumakumo)大中小：伊吹山と経塚山と避難小屋

11/3 10:41

(kumakumo)最高点と山頂は別もの

11/3 10:41

(kumakumo)最高点までのゴロゴロ道

11/3 10:49

(kumakumo)霊仙山最高点1098m

11/3 10:49

(kumakumo)南側は鈴鹿の山々

11/3 10:50

(kumakumo)稜線

11/3 10:51

(kumakumo)マカロンきのこ(勝手に命名)

11/3 10:54

(kumakumo)これらの岩の上を行かねばならぬ

11/3 11:04

(kumakumo)足の化石！？……のような石灰岩

11/3 11:11

(kumakumo)秋の沈殿　

11/3 11:12

(kumakumo)続・鈴鹿の山々

11/3 11:17

(kumakumo)岩地獄？　岩天国？

11/3 11:27

(kumakumo)来た道をふり返って

11/3 11:30

(kumakumo)地中から出てきた生き物……みたいな石灰岩

11/3 11:30

(kumakumo)白くまと鳩と羊(妄想)

11/3 11:39

(kumakumo)近江展望台より。左側のピークが霊仙山の最高点

11/3 11:41

(kumakumo)琵琶湖は心の眼で見よう

11/3 11:59

(kumakumo)まさかのわすれな草！？

11/3 12:13

(kumakumo)下ってきた岩ゴロ斜面をふり返る(見上げる)

11/3 12:19

(kumakumo)青空を仰ぐ岩たち(妄想)

11/3 12:22

(kumakumo)このあたりから樹林帯

11/3 12:27

(kumakumo)樹木と岩の共存

11/3 12:27

(kumakumo)快晴

11/3 12:31

(kumakumo)巡礼岩(勝手に命名)

11/3 12:31

(kumakumo)絵になる光景

11/3 12:32

(kumakumo)笹峠

11/3 12:32

(kumakumo)笹峠一族

11/3 12:36

(kumakumo)岩の通路

11/3 12:37

(kumakumo)大岩

11/3 12:37

(kumakumo)岩の通路をふり返る

11/3 12:41

(kumakumo)秋柄を身にまとった山

11/3 12:41

(kumakumo)霊仙山の方をふり返る

11/3 12:47

(kumakumo)かなり下りて来た

11/3 12:59

(kumakumo)廃村の蔵。左側のお寺は現役(白雲山 宗金寺)

11/3 13:08

(kumakumo)ふり返って今畑登山口

11/3 13:41

(kumakumo)多賀大社

11/3 13:42

(kumakumo)例祭の御神輿が渡る太閤橋(そり橋)

11/3 13:42

(kumakumo)立派な拝殿

11/3 13:53

(kumakumo)多賀大社境内内「寿命そば」

11/3 13:59

(kumakumo)山菜そば
※sayup18撮影

11/3 13:59

(kumakumo)山菜ときのこの山そば

(kumakumo)番外編：多賀名物「糸切餅」は、鎌倉時代の元寇に由来しておるとな

撮影機器：

IXY 200 CANON

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ 靴下 グローブ 日よけ帽子 靴 サブザック 昼ご飯 行動食 飲料 地図（地形図） GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス タオル カメラ

感想

sayup18

　1年前に伊吹山に登ったときに、霊仙山について知りました。伊吹山から霊仙山が見えましたが、霊仙山からも伊吹山が見えるということでした。

　京都に住んでいると、霊仙山は名前すら知らない山でしたが。少し調べてみると、結構有名な山のようで、登山者にも人気の山であることがわかりました。ただ、山頂付近にガスが掛かることも多く、天候が悪いと吹きさらしになり、とても寒いこともわかり、いつ行こうかと機会をうかがっていました。雪が降ると行けなくなりそうだし、三連休でもあるし、気候も良さそうなのでこの機会にということになりました。

　山頂に近付いて、伊吹山も目の前に見え、霊仙山の山頂付近や周りの山々を見渡すことができ、人気の山なのだと実感できました。紅葉を堪能し、山頂でまったりと食事をし、最高地点にも立ち寄り、後は気分良く下山するだけだと思っていました。

　ところが、足下が石化岩で歩きにくい稜線で辟易し、その後の急斜面の長い下りでは大変苦労しました。この下りを避けるために、ほとんどの方々が反時計回りに周回しているのだと解りましたが、後の祭りでした。なんとか急斜面を下りきって、振り返ってみると、下りてきたところが壁のようで、登っていく場合も呆然とするだろうなと思いました。

　それでも、天候にも恵まれ、下山後の多賀大社で名物のそばも食べて、糸切り餅も買って、楽しい1日となりました。

kumakumo

九合目の経塚山から山頂に向かってポコポコと歩いていると、視界
の先に何か動くものが現れた。鹿の群れだ。舞台の上手から下手ま
でを跳躍のステップで抜けていく、群舞のダンサーのようであった。

雪の時季が到来するまでに登ろうということで、霊仙山に来ている。
その標高から頂上付近には背の高い樹木がなく、広く視界が開けて
いると聞いた。尾根を吹き上げる風に晒されて、さぞかし寒いに違
いないと覚悟を決めてやって来たのだが……。二合目の汗拭き峠に
到着するまでもなく、既に額を、背中を、汗が流れていた。

しかしながら、山道を行けば行くほど紅葉は色づきの度合いを増し、
ときおり木々の間から覗く近隣の山の斜面もまた、錦の柄をちらち
らと見せている。
朝の光を受けて、木の枝や石灰岩が演じる影絵劇が幻灯のように下
方へと流れていく。
　
五合目、六合目あたりからは視界が開け、苔をまとっていた岩は石
灰岩の肌を見せるようになった。地学的年数の風雨を受けて、岩の
角は生物的な丸みを帯び、亀裂やまん丸の穴があいてもいる。どの
石や岩も形がおもしろく、名付けをはじめたらきりがない。
ここからは、遠望も楽しめる。ただ琵琶湖の方面に琵琶湖はなく、
分厚い雲が雲海のように敷き詰められていた。

伊吹山の姿を認めたのは、八合目の霊仙神社を過ぎて九合目の経塚
山へ向かっているとき。このルート中、距離的にも最も接近してお
り、群を抜いてこその存在感を見せつけられた。

この後、三角点のある山頂に向かうのだが、冒頭で述べた通りの鹿
との遭遇。感動と余韻を抱えて頂上に到着すれば、向こうから鷲が
やって来た。その距離が遠いのか近いのか、高いところなのかそう
でもないのか。広大な光景の中で、山頂に居ながらにしてさらに見
上げる空は快晴。

しばらく軽食休憩を取った後、1098mの最高点を回ってから下山に
かかる。天候によっては御嶽山や白山が見えるらしい。岩だらけの
尾根道から望む鈴鹿の山並みは、少し霞んでおり幻想的。山は秋色。
贅沢な景色をチラチラと眺めながら、岩と岩の間を滑りつつ急勾配
を下りていく。

それでも、樹林帯に辿り着きさえすれば、あとはいつもの山道。今
畑の登山口から出てきて振り向けば、「クマ出没注意！！」の黄色
の看板。あの八頭の鹿がもしも熊だったら……。看板の数のわりに
熊との遭遇がないのは、熊の命がけの気遣いか。