矢平山-倉岳山-高畑山
- GPS
- 08:16
- 距離
- 18.5km
- 登り
- 1,506m
- 下り
- 1,442m
コースタイム
- 山行
- 7:32
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 8:11
7:36 川合峠
8:59 大丸
9:01 新大地峠
9:11 旧大地峠
9:30 矢平山
9:46 丸ツヅク山(丸ツック山)
10:01 寺下峠
10:22 舟山
10:52 鳥屋山
11:17 細野山
11:28 立野峠
12:15 倉岳山
12:36 穴路峠
12:38 天神山
13:15 高畑山(楢山)
13:25 雛鶴分岐
14:23 穴路峠分岐
14:42 小篠貯水池
15:23 鳥沢駅
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所はありません。 ロープの張られた崩落地や急坂が各所にあります。 慎重に足を運べば問題ないと思います。 |
写真
感想
高尾山冬そばキャンペーンの終了から、何となく戦意喪失?
山に登るのに理由なんて必要ないような気もしますが、
モチベーションとなるとそれはやっぱり、何かあったほうがいい。
何となく思い出したのは、数年前に挑んだ
「八駅八山八富士トレッキング」でした。
東山梨のJR沿線にそびえる山々をめぐるキャンペーン。
2012年5月から10月の期間にJR各駅でパンフレットが配布され、
手にとってご覧になられた方も多いかと思います。
基本的に、
JRの各駅を基点に八峰を縦走せずに登るルートを紹介しています。
駅からすぐ登れる山ばかりなので、バスなどを必要とせず、
短時間で降りてこられるため、朝早く出発しなくても大丈夫。
所要時間5〜6時間程度のハイキングコースが8つ。
この八駅八山がとても面白くて、
すっかりJR沿線の山々に魅了されてしまいました。
思い入れの深かった山は、既に何度も足を運んでいます。
筆頭は岩殿山で、高川山もなかなかのものでした。
で、ガッツリ登るにはちょっと物足りないものが多く、
自分なりにアレンジする楽しさもありましたね。
その中で、番外的に紹介されていたのが、矢平山でした。
矢平山は、位置的には桂川と秋山を挟んだ連嶺のひとつで、
高柄山と倉岳山の間に位置します。
眺望があまりなく、アクセスが若干厳しいこともあり、
マイナー低山には違いないでしょう。
春の陽気と富士の眺望に期待し、
高柄山と倉岳山の懐かしさに浸りながら、
まだ見ぬ山に思いを馳せて、登ってみることにしました。
高柄山も倉岳山も、いずれもかつての峠道が登山道となっています。
この道がまた趣深く、大好きなんです。
その道を辿り、峠から矢平山を経由し、
再び峠道を下るというルートを組みました。
迷ったのは、倉岳を先にするか、矢平を先にするか。
富士見を優先するなら倉岳が先だったかもしれません。
ただ初踏破で一部に不明瞭な箇所もあるようでした。
道迷いを避けるために極力登りルートで攻めるよう、
地形図を読み重ねて、矢平から登り詰めていくルートにしました。
この選択は、予想通りにして的確でした。
迷い込みそうな稜線に踏み入ることなく、
怪しい箇所も難なくパスできました。
もしこのルートが初踏破であるなら、
矢平山から登るルートを推奨します。
同じ理由で、高柄山も上野原からは登らないほうがいいです。
※某登山雑誌で迷いやすいと書かれていたほどです。
幸いにして、峠へのアクセスを熟知していましたので、
細かい箇所での迷いもありませんでした。
道中は春の花々が多く、特にスミレが道端のいたる所で咲いていました。
ヒトリシズカも多数ありましたね。
今年は雨の影響か、
桜やツツジの開花が変ですね。
ミツバツツジは多数見られたものの、
もう終わってしまったものも結構ありました。
シロヤシオは小ぶりの木で満開でした。
稜線のヤマザクラは、既に開花したのかまだなのかもよくわからず。
枝が高すぎるんですよね。
昼ごろから南風が強くなり、期待していた富士山は春霞でしたが、
何とか写真におさめることは出来ました。
やっぱり富士見に最適な風向きは、北風なんでしょうね。
稜線は眺望に恵まれませんが、山頂は意外と楽しめます。
倉岳山は南面の木々が伐採され、富士見も楽しめます。
賛否はあるでしょうけど、山頂の一部の木だけは申し訳ない、
その代わり他をしっかり守ればいい、そんな風に思うようにもなりました。
眺望の乏しい山は、概して「人気のない山」です。
昔はたくさんの人が訪れたのに、
すっかり人が来なくなり、荒れ果てた末の姿でもあるからです。
それに気づいたのは、秋山二十六夜山や、鶴島御前山ですね。
残念ながら、人が介在しようがしまいが、自然はダメージを負います。
大気汚染に温暖化、大雨、放射能の影響もあります。
オオカミが絶滅し、増えすぎたシカやイノシシが植物を根絶やしにする。
下草の生えない斜面はやせて、大雨であっという間に崩れてしまう。
もう、積極的に人が関わらないと、自然は救えない。
5年ほど登山を続けて行き着いた、私なりの結論です。
その為には、いろんな人に山に来てもらい、
知ってもらう必要もあります。
そういう考察をする上で、この八駅八山は貴重な経験でもありました。
山と人との関わり方、自然との関わり方を、
つぶさに教えてくれた、そんな山々だったんですね。
閑話休題。
倉岳山から高畑山は、団体さんで大賑わいでした。
嬉しかったですね。こんなマイナーな低山にわざわざ(笑)
降りは、古道の峠まで戻り、
秋山道を辿ってみました。
昔の人たちが大切にしてきた峠道。
自然を愛で、守ってきた方々の遺志を受け継いで、
後の世、願わくば人間の後の世にまで残りますように。
そんな思いで、駅まで無事に戻りました。
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